「エロさ0で風俗嬢を描いた作品」うぉっしゅ ケビンさんの映画レビュー(感想・評価)
エロさ0で風俗嬢を描いた作品
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ソープ嬢の孫が、母の入院をきっかけに実家で祖母の介護をするが、かなりの認知症を患っていて悪戦苦闘。仕事でも家でもカラダを洗うというWワークな1週間の話。
予告編での印象よりしっかりと練り込まれた脚本と演出で、結構面白かった。まさにソープというようなシーンはまったくなく最初コメディかなと思ったけど、後半はしっかりとしたヒューマンドラマだった。
劇場の客席はびっくりするほどご高齢の方ばかりだったけど、認知症の介護という題材が刺さってるのか、研ナオコさんのファンなのか。
主人公のお店のマネージャーがニューヨークの嶋佐さんなのぴったりな配役w
主人公のかなちゃん役の女優さん良かったのと祖母役の研さんだいぶお年を召されたなぁとしみじみ感じる。
撮影手法としてショット・リバースショットを鬼連打してたり、カットバックを多用してて映画作品の撮り方としてここまで盛り込むのは特徴的だなぁと思った。
かなが、仕事終わりに画面の右から左方向へ歩きながらの帰宅路で途中のお店たちに入り散財をするシーンを入れるあたりで本人のメンタルの不安定さを表現してて、上手いなぁ感じた。話の後半では散財しないと変化もあった。
ソープの客からもらったハンバーガー、好みじゃないと言いつつしぶしぶ食べるが、ソースが白いカーディガンに付く、そして取れないというのも心のシミの暗喩かな。
監督・脚本・編集は永六輔さんのお孫さんなんですね。見終わって劇場内の展示で知りました。
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