「ポップなカラー🌈 ポップな人間模様 🎉」うぉっしゅ きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
ポップなカラー🌈 ポップな人間模様 🎉
僕は「特別養護老人ホーム」で、毎日毎日、さんざんとたくさんのお年寄りの体を洗ってきたのでね、
まったく今回の微笑ましい映画の誕生を喜んでいる一人です。
洗ってあげる いつくしみは、赤ちゃんの沐浴であろうと、おチビちゃんたちとのお風呂であろうと、それはそれは、とても心和むものです。
赤ちゃんはお腹にガーゼを乗せてあげると仰向けのお湯でも怖がりませんよねー。
でも、思春期に差し掛かると、僕らは他人との入浴はおろか、人に洗ってもらう体験はほとんどなくなってしまうのです。
でも大人になっても、《体を洗ってもらうことで感じる不思議な幸せとリラックス感》は
(映画に登場した風俗=「ソープランド」ならずとも) 人間にはとても大切なものだと思うんですよ。欠かせないと思うんです。
これはマッサージや指圧も一緒です。
ほら、「手当て」と言うではありませんか。
頬ずりやハグは、体温を介しての会話です。
生まれ落ちてから、死ぬまで、我々はひとりぼっち。70年も80年も、もう誰からも「いい子いい子」されないで、僕たちは大人としてたった一人で生きて行かなければならない。
「頑張れ」
「泣くな」
「人の世話にならず、独り立ちせよ」と、言われ続けて砂漠を歩く。
人は孤独の人生を歩んでいると思う。
僕は
こんなに疲れているのなら大人たちも「いい子いい子」してもらう必要があるのではないかと、ふと気付いてからは
年に数回、健康ランドのスーパー銭湯で「垢すり」をお願いしているのです。
前回は寝てしまって「疲れているんですね」と言ってもらった。
・ ・
研ナオコさん、
彼女のメディアへの驚きの登場は「生理用品」の、たしかユニ・チャームのコマーシャルでした。大きな口を開けてニッコニコのキャラクター。その研ナオコさんのCMのおかげで生理用品はついに日の目を見たんです。
近ごろはスッピンでの動画やお写真をオープンなさっていて、これは一体どういう事だろうと思っていたのです。
なるほどこういう事だったのですね。
老人役で、再度ニッコニコの登場。
劇場公開まえの監督さんのインタビューをラジオで拝聴しました。
出演のオファーをしたらば、研ナオコさんは
「妥協しないと約束してくれるのでなければ断る」と仰ったのだと。つまり
出演者(研さん)に気兼ねしたり、遠慮したりして「撮りたいものを妥協して諦めたりするなら自分は出演しない」 と返事をくれたのだと。
・・怒られるかと思っていたのでその研ナオコさんの答えに身が引き締まった ―と話しておられました。
でも、でもね、
監督も出演者も《その覚悟》があるのなら、研ナオコも共演の中尾有伽も、当たり前に全裸になるべきだったなァ。
「労働者」として、「認知症患者」として、また孫娘と祖母として、
(加えて母親に対してもだが)、心も体も障壁を脱いで、ボカシ無しで彼女たちは裸になるべきだった。
監督、青い。
永六輔のお孫さんらしいけれど、若くて弱いね、まだまだ。
でも
色とりどりですねー
グザヴィエ・ドランの「わたしはロランス」の美術に、これは影響を受けたと見ました。
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キエさんはサックス。
僕のホームのヨシさん(93)は元帽子屋さんでした。僕に「茶色の中折れ帽」を見立ててくれました。
好きな動画は
南米の元バレエリーナが「白鳥の湖」を聴いて車椅子で踊り出すあのYouTubeですね。
「アルツハイマーバレエリーナ白鳥の湖」2分38秒
僕も
あなたも
世話になること
お風呂に入れてもらうこと
それをこわがらないようにね。
まあ確かに 少なくとも ソープのお仕事の方は 裸にならないと おかしいですね プロの仕事なので。
認知症の方は 貴殿のお考えも然り正しい。 ただ 尊厳部分 なので 私的には微妙です。
勉強になり📚ます。イイねありがとうございました😊😊。
共感ありがとうございました。場面場面の切り替わりで水なのか泡なのかカポカポいう音声が入るところ、何か人間的で好きでした。おっしゃるように洗ってもらう安心感につながっているかもしれませんね。