劇場公開日 2024年9月27日

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SUPER HAPPY FOREVERのレビュー・感想・評価

全35件中、1~20件目を表示

3.5心地の良い映画

2025年11月30日
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鑑賞方法:映画館

知的

◾️表現が適切かはわからないけど、監督の作品に対する距離の取り方が素晴らしく、乾いた空気感がとても心地よかったです。
整頓されすぎた、ある種の潔癖さ(美意識)みたいなものが、映像に特有の冷たい基調を与えていて作品の題材や、登場人物の感情をより引き立てているように感じました。
また俳優の演技は、変な誇張やデフォルメがなく、自然体なところも好感を持ちました。
感覚で楽しめる作品で、本当に心地よい作品でした。

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Niki

1.0映画は夢であって、夢を見る人そのものではない

2025年9月25日
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鑑賞方法:映画館

この映画は正に夢を見る人のポートレートであって、夢を見せるものではなかった。
さらに加えると、夢の中の人が現世の人を困惑させるのは見ていて楽しいものではない。こういう人間のことは好きだが、面白いとは全く思わない。

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悠

3.5さりげなく、そしてわかりづらくはない演出

2025年9月4日
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鑑賞方法:映画館

再上映で鑑賞。
妻を亡くした男とその友人が思い出のホテルで過ごす冒頭。妻を亡くした喪失感や悲しみはわからないでもないが、友人や周りの人たちへのあの態度はない。なんて嫌なやつだと思っていたが、妻と出会った5年前を描くパートでは普通にいい人で驚いた。それくらいに喪失感がすごいんだなと思わせる演出だ。
現在→5年前→現在と場面が転換するのもさりげなくて、でもわかりづらくない。そして、それぞれ前のパートの伏線が活きてくるのもうまい脚本だ。そういう意味では興味深く鑑賞することができた。一組の男女の出会いと喪失、その落差を描いているように見えたが、赤い帽子を通じて人と人のつながりみたいなものが描かれているようにも思える。
いろんなことを説明してもらえないのはこの手の映画ではよくあること。勝手に、凪の忘れっぽいところや、時間を忘れて物を探してしまうところに、若年性認知症の可能性を感じてしまう。だとすると、「幸せだったでしょうね」と言われた彼がそんなわけないでしょうと強く否定するあたりは別の意味が付与される。思い返せばかなり切ない気持ちになる。
涙を流すような感動があったわけではないし、そうだったのか!と衝撃の事実が判明するわけでもない。映画の感想ってのは不思議だ。それでも、なんかいい映画だったなと思う。

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kenshuchu

2.0演技していませんの演技

2025年8月17日
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カットを割らず、演技はとても自然で、いわゆる芝居じみた感じがなく、ただそこに存在している。
という風なスタイルを装っているだけ。
耐えられない。
オダギリジョー、浅野忠信、永瀬正敏であれば、
ただそこにいることを観続けていられる。
そういう俳優は凄く稀で、彼らの持つ専売特許なのに、そうではない俳優にそれをさせてしまう監督のエゴに耐えられなかった。
俳優という人間がああいう在り方に憧れを抱くのは当然。でも監督として彼らの憧れを利用して、そこのみに映画を見出すことは職務放棄だと思う。
あたかも演技していません。のような演技(演出)が、嘘に嘘を重ねているようで、観ていて苦しい。

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24歳®︎

2.5旅先でのナンパからの夫婦の思い出

2025年7月7日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

佐野弘樹扮する佐野は5年前に無くした赤いキャップを探していた。佐野は妻を亡くしていた。

なんか冒頭から不思議な虚無な雰囲気だね。どうもSUPER HAPPY FOREVERってのはセミナーの名前だってさ。何か変な映画だな。よくこんな佐野に付き合う友人がいたもんだ。主旨がさっぱり分からなかったね。まあいいかげんな旅先でのナンパからの夫婦の思い出かな。

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重

5.0余韻がずっと残る映画

2025年3月15日
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鑑賞方法:映画館

3月に阿佐ヶ谷で再上映しているのを観ました。映像が綺麗で、登場人物も一人ひとりに個性と魅了があり、切ないストーリーに引きこまれた。観終わってもずっとあの世界観が自分の中に生きてる感じ。人が生きてること、つながること、離れることも含めて、人の営みを祝福するような、ずっと心の中に残る大好きな作品になった。

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Rubysparks

4.0ないる無双

2025年2月22日
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ないるさん。インディーズだけではなく、大きな舞台に羽ばたきそう。さすが今泉力哉監督。

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ビビ

4.0凪のかけらを探して・・・

2025年2月15日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

心地のよい時間を過ごせました。
たまたま古着屋の店の前に落ちていた赤い帽子をお金払って手に入れちゃって凪にプレゼント。帽子は凪の癖ってのもあるけどまた失くなる運命。
凪を亡くした喪失感を埋めたい帽子探し。凪は失くなった帽子をベトナム人女性に託していた。佐野と女性は思い出の歌でシンクロするが想いにふけるだけ。最後の出勤日、ずっと凪を待っていた彼女は気付いたのかもしれませんね。
海にお別れを伝えるが、前を向いて歩いていかなきゃならない。
佐野が少しでも凪の思い出に触れる事ができたのはスパハピの指輪をはめたせいか?って勝手に思ってたんですが、違うかな〜。でもとても良い時間が流れる映画でした。観れて良かった。横川シネマさんありがとう!

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アマッポ

4.0ある男性。伊豆に旅行中、出会った女性に惹かれ、結ばれるも その女性...

2025年1月31日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

ある男性。伊豆に旅行中、出会った女性に惹かれ、結ばれるも
その女性は早くに他界してしまい。感傷にひたる様子。

その女性の写真や回想、旅先で無くした帽子など、象徴のような物事
描写も映像も美しくて、物語以上に見とれてしまう鑑賞体験でした。

男性目線では、故人を偲ぶ・引きずる展開でありながら、
陰鬱な感じとまではいかず
明るさ・美しさも、ちらほらとあり。

また、帽子を軸にしてみると、いったん失われたものの、
持ち主を変えてまた生き続ける話でもありますね。

幼馴染2名、佐野さんと宮田さん、実名で役を演じて居られたことに、驚きました。

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woodstock

3.0嫌いじゃないですが、もう一味ほしかった!

2025年1月29日
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鑑賞方法:映画館

「夜のまにまに」の山本奈衣瑠さんが
すばらしくって、別作品観たくて鑑賞です。

最初は自暴自棄男の行動と
ちょっとしたうさん臭い団体の
お話に
「なんだかなぁ」
って感じですが、ちょっとだけ我慢していると
後はいろいろ回収されていき、
「あぁ、なるほどね」
ってスッキリできます。

しっかりフリが効いている物語です。
効きすぎているほどです。

勘のいい方だったらエンディングが読めます。
そう「フリ」がわかりやすくて効きまくって
いるからです。

がゆえに、「それで終わりにするの?」
って感じです。もっとさー、なんかさー
男女間のドラマを描いてもよかったんじゃ?
って物足りなさが大きくって・・・。

山本奈衣瑠さん、はい、良かったです!

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バリカタ

4.5タイトルなし

2025年1月2日
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鑑賞方法:映画館

赤い帽子。タイトルはセミナーのタイトル。反極にある世界。コンビニで買ったヌードルが美味しくて、こんなに美味しかったら永遠に幸福だという彼女。
すぐに何もかもなくしてしまって、帽子を探し続ける彼女。
また会おうといったメイドの女の子とは会えないけど、彼女は赤い帽子を被っている。このホテルはもう閉まってしまう。
セリフがアドリブっぽかった。被ってたし。
そして海が美しい。同じ場所を彼らが行き来する。
自然と場所、時間もこの映画は撮っていて、小津の映画みたいだと思う。

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Emiri

3.5いい歳だけど一目惚れに近く淡いひと夏と喪失感

2024年12月25日
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鑑賞方法:映画館

2024年劇場鑑賞107本目 秀作 67点

一部界隈で大盛り上がりな今作

山本奈衣瑠躍進の1年の象徴とも言える作品であるが、やはり彼女の妖艶さが今作でも抜群であった

旅って不思議で、いつも自分を取り巻く街や人にはそれらに向けてきた顔があって、自衛や都合のためにそれを崩そうとはしない、そうすると日常が歪み始めるから

一方旅とは、その自分の顔を知らない街や人と出会うからこそ、新たな自分を取り繕うことも本来いたい自分にもなれてしまう不思議な瞬間でもある

そんな浮き足な年頃の男女が惹かれ合うのは時間の問題で、たとえ普段のクラブなんかと無縁な人生だったとしてもそこで踊っているのは君に気に入られたい自分なのだから、何をするかなんてのは問題ではない

そんな熱狂からほとぼりが覚めて食べるコンビニで買ったカップラーメンから香るスープの匂いと温かさと路上で食べる麺は至高で、ある種日常の自分に戻り、こっちも本当の自分だよと案ずる二人の様

沖の波の潮風の様に淡い香りに乗せた一時の至高の時間は永遠の約束へと背中を押して、亡くなってからも彼の中にはあの時の日々がロボットドリームズの様に景色と音楽と香りが広がってこれからも共に生きていく

文字通り爽やかで鑑賞後感が良く、余韻がたなびくのが今作の評価の所以だろう、間違いない

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サスペンス西島

4.0傑作まではいかなくとも

2024年12月22日
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鑑賞方法:映画館

3部構成のストーリーでなにか劇的に起こる訳でもないのにずっと見続けることの出来る作品。常に映画の構図で時間が流れカット割りなどテレビ映画とはまた違う独特なショット。演技が素晴らしくなぜこんなにも自然なのか?自然だからスッーと入ってくるので苦痛無く観れるし、あれもう終わりって思わせる。こういう映画に観客が多く入ると日本映画も復活するし、観客の目も肥えて非常に良い。

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るい

4.0帽子の行方

2024年12月8日
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鑑賞方法:映画館

エンドロールが終わったあと、帽子が今後どんな国へ行き、誰が被り、どんなクセがついていくのか想像した。
良い余韻の残る映画だった。

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邦画好き

4.5思い返せばいい映画だった

2024年11月15日
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見終わってすぐの感想は、「これで終わり?」だったんだけど、、、

見終わって数時間後の今思い出すと爽やかな気持ちだけが胸に残っている。

風呂でおじさんが倒れる場面はじめ、常に死が匂わされ、こちらを不安にさせる音の演出などもあり、途中恐ろしいことが起きるのでは?とも思った。

一方で二人が出会う場面は会話のディテール、二人の演技含め多幸感に溢れていた。
それこそ、こういうことがあれば人生やっていけるよなあ、と思えるくらい。
ここにテーマの一つがあるのかな?

話題というかテーマがとっ散らかってる印象がなかったわけではなくて、、
というか主題もしっかり理解できてる自信はないんだけど

その分からなさ含め、これからしっかり考えていきたいと思える映画だった。

とにかく映画館でまたみたいと思える。
素晴らしい映画体験だった。

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英雄

3.5自分にはやや難解でした

2024年11月12日
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鑑賞方法:映画館

淡々と進むストーリーで過去と現在が交互にスイッチする展開は自分では苦手でした。
妻に色々と伺って、「なるほど良い映画」と納得しました。

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hanataro2

3.0意外と

2024年11月11日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

アイミタガイと通じるお話だった。こっちの残された人は壊れたままだったけど。
過去を描くとこの尺になるよなぁ、何故題名は怪しげセミナーと同じなんだろう。波打ち際のコントラストとかロケーションはキレイでした。
大きな黒子にピンときたら、やっぱりココでのはなしにも出てる人でした。

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トミー

4.0透き通るような景色の中に感じる儚さ

2024年11月7日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

突然の出会いそして別れ。今の2日間と5年前の同じ場所の2日間、妻と別れた後、そして出会いをシンプルに描くことで、自然に過ぎ去っていく月日、その大切な瞬間を切り取った美しく切ない映画。

リアリティ溢れる温泉ホテル、伊豆の海辺を舞台に、透き通るような美しい映像と環境音楽を通じて、偶然がもたらす輝く瞬間、儚さを散りばめ、多幸感と喪失感を共に深く感じる作品。

ミニシアター映画としては、9月下旬からロングラン上映になっているのが、理解できる。

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Toru

1.5タイトルなし

2024年11月1日
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鑑賞方法:映画館

雰囲気あっていい映画だと思うんだけど、言いたいことを言い切れていないように見えた。まあ何でも言い切ればいいってもんじゃないし、そもそも言いたいことが浅いだけなのかもしれないけど。
三宅唱の影響だと思う。「きみの鳥はうたえる」のラストは最高に素晴らしかった。誰しも憧れるぐらい完璧。そして、あれは監督が言いたいことを言い切る為にあのカットで終わるのがベスト。
「ナミビアの砂漠」も「ぼくのお日さま」もこの映画も、もっと突き詰めて突き詰めきってから撮り始めなければ傑作にはなれない。最近の若い監督のほぼほぼの作品が話の芯から距離をとって見えるけど、三宅唱とは決定的に違うかな。物語の芯に触れようとする覚悟の無さだけがこちらに伝わってくる。
結局主人公の男もその友達も赤い帽子も、何にも話し終えてないのよ。帽子は伏線のセリフ通りになったってだけで、あれで良いのかな?
ご時世もあってはっきり言えないんだけど、自分の中で表現を突き詰めきることはハラスメントにはならないんじゃないかなあ。自分一人なら何日も徹夜して精神がおかしくなってもいいんだし。

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kazuyuki

2.5ん?ミステリー?

2024年10月29日
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難しい

亡くなった妻が5年前に紛失した帽子を探す夫。果たした帽子はどこにあるのか?

妻との関係性も友人との関係性も起こるエピソードの数々も、どれもとってつけた感が否めなく。。。
どの心情も伏線も「それでは正解の映像です。」って言われてるような展開が続く。
冒頭の話から主人公の想いや経緯を読み取ろうとしたがどうにも眠くなった。。。
そして画面の前の全ての人の推理通りの帽子の居場所。そして何かあるのかと思いきやそこで終わるんかい!
この映画の言いたいことは妻の死による自暴自棄とふたりの出会いはシンクロニシティだったのかという所だと。
面白かったですよ。

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chitto