劇場公開日 2024年10月11日

「期待したが、いつものマイケル・ケインだった・・。」2度目のはなればなれ レオンさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5期待したが、いつものマイケル・ケインだった・・。

2025年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

私はマイケル・ケインがそれほど好きではない・・。
が、今作は実話に基づく感動作で期待せずにいられなかった・・・でもやはり過去作同様、そうは至らなかった。

原題「The Great Escaper」は、そうあの傑作「大脱走」(The Great Escap)の名詞形=偉大な脱走した人!
と言っても今作は "老人ホーム" からの脱走♪

チェックするとマイケル・ケイン出演作は過去に26作見ていた。
が、ケインがすごい! や ケインのシーンに前のめりになった!って事がほぼ一度も無い・・。
それは存在感がないのでも、演技が下手などでも全くない。
記憶からそれがなぜなのかを考察すると、
喜怒哀楽が激しい役や、魂を揺さぶる様な激しい行動を起こす役をやってない気がする。

主役を支える役や、沈着冷静なアドバイザー的役などが多く、観客がその役に惚れ込む・・という事がほぼなかったのでは・・と。
アカデミーの助演男優を獲った「サイダーハウス・ルール」でも私が見入ったのは、ほぼ 子供や "トビー・マグワイア" のシーンだった。

今まででケインの分する役で一番、印象的だったのは、「ダークナイト」シリーズの"アルフレッド"役で、執事だが切れ者サポート役が、頼もしく感じ好感を持った。

そして今作は主役でずっと出ずっぱりなので、今までにない物を見せてくれるだろうと期待した。 が、やはりほぼ感情移入する事なく。悪く言えば "無味無臭" というか、いつものケインで、その演技に見入る事はなかった。
私的に今作一番の山場は、その脱出から戻って来た時のマスコミや周りの人の歓迎シーンだった。

妻役の グレンダ・ジャクソン はケインより老けて見えて、演技というより本当に終焉を迎える人の様で違う意味でシンパシーを感じた。
(尚、ご当人は今作撮影後の翌年に亡くなっている。)

物語としてはよく出来ていると思うが、こういう作品に一番大事な人物描写に見入るシーンが少ないのだ・・。
もし今作主役を、クリント・イーストウッドがやっていたら、もっと味のある作品になったのでは・・と。
う~~ん残念。

マイケル・ケイン(御年92歳)は今作が最後の出演だそうだ・・。

PS
実は今作、UNEXTで評価が★4半と抜群で、フィルマ&映画コムも★4だったので、即視聴してしまった。
IMDbの★は視聴後にチェック。  ★7.0と微妙な評価だった。
結果、私の感想は好評まで至らず、IMDbも先にチェックすべきだったと・・・。

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レオン
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