劇場公開日 2024年7月19日

越境者たちのレビュー・感想・評価

全13件を表示

3.0雪山と亡命者

2024年10月13日
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鑑賞方法:映画館

国境を越えイタリアからフランスへ亡命しようとするアフガニスタン女性チェレーと、その状況に遭遇したフランス男性サミュエル、そして2人は…

亡命しようとする女性チェレーを実際にイランからフランスに亡命し『聖地には蜘蛛が巣を張る』にも出演した、女優ザーラ・アミール・エブラヒミが演じ、

フランス男性サミュエルを『理想郷』にも出てた俳優ドゥニ・メノーシェが演じます。

緊張感ありハラハラすべきなんでしょうが、日本人の自分にはリアリティを感じられず感情移入できず、眠くなってしまった…

個人的には特に響かなかった。

60点ぐらい。

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RAIN DOG

4.0愛する人と一緒にいられる幸せ

2024年9月14日
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鑑賞方法:映画館

このフランス人のパッとしないおっさんの俳優よく見るけどちょっと苦手。最後の電話で娘の声を聞いた時の表情。
泣けた。いい俳優さんや。

少し前に観た「人間の境界」みたいな内容を期待していたらちょっと違った。
不寛容な人たちってなんでみんなあんな馬鹿みたいな描き方なんだろう。あ、実際が馬鹿みたいなのか。
あ、こういう不寛容な人たちに不寛容な発言はダメなのか。

すべてを失って国を追われて家族が離ればなれになって逃げて来た国でもまた追われる。いったいどこに行けばいいんだ。
つくづく幸せな時代に幸せな国に暮らしていることに感謝。

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大吉

3.0思っていたのと違った

2024年9月9日
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鑑賞方法:映画館

興奮

魔物が出て来るサスペンススリラーかと思っていたのですが、ひたすら雪山を登り続ける話でした。
検問のシーン等、ホロリとするシーンがありますが、全体的に地味な印象でした。

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ゆきとう

4.0わかり難かったけれど、緊迫感はあった

2024年9月3日
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鑑賞方法:映画館

怖い

寝られる

 序盤でのサミュエルの境遇がわかり難かった。バスに乗って身分証を確認していたので、サミュエル自身も国境の検問を通るのに不安を抱えていたのではないかと感じてしまった。チェレーを探していた3人組は、サミュエルとは馴染みで、初めはみのがしていたので、どういう立ち位置なのか、よく理解できなかった。サミュエルを演じる役者の顔にみおぼえがあり、『ジュリアン』では悪役だったので、本作でも悪役になるのではないかと懸念したが、そうではなかった。チェレーがアフガニスタンからの難民であり、国境を越えようとしているが、妨害を受けているというのは、難民映画祭で上映対象になっていた『シャドー・ゲーム』『マインド・ゲーム』につながる設定なのだろう。雪山を進む逃避行というのは、時代は異なるが、『永遠のジャンゴ』のようでもあった。季節を選ぶことができないほど情況が切迫していたのだろうか。3人組は、軍隊でも警察でもないようで、まさに自分たちの正義を一方的に振りかざす自警団めいた集団であるようだった。フランスもドイツも、議会選挙結果が右傾化しているという。すでに北欧のフィンランドでも、『希望のかなた』に描かれていたような差別が蔓延っていた。最後の検問を擦り抜ける場面は、『娘は戦場で生まれた』にも似た感じを受けたが、偽装なので、それ以上の緊迫状態ということであろう。あるいは、検査官も、わかっていてみのがすという作品もあったかもしれない。本作の終わりに描かれているような支援組織の存続に期待をつなぐばかりである。題名で複数形になっているのは、そうした移民たちの背景も含めて想像しろ、ということなのか、サミュエルの行動もそうだったということなのかとも考えられる。

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てつ

3.5疲れ切った貴方わたしの幻を愛したの〜🎵

2024年8月6日
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鑑賞方法:映画館

ドゥニ·メノーシュ好きなんです。
パパイヤ鈴木に似てるからでしょうか。
しつこい3人組💢

青い鳥にげましたね。
IDカード持ったまま。

目を覚ましたのは難民保護活動施設。
看護婦さんはどことなく死んだ奥さんに似ていて、サミュエルは死に際に夢をみているのかな〜と思いましたよ。なかなか良いシーンでした。サミュエルは幻を追っていたんですかね。

イランの女優さんでした。
どこかでみたなぁと思ったら、蜘蛛の巣を払う女ではなく、聖地には蜘蛛が巣を張るの女優さんでした。ハバールの涙の女優さんかなとも思ったり。記憶がいっそうアヤシくなってきました😥

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カールⅢ世

3.0日本人には理解し切れない問題

2024年7月27日
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怖い

興奮

島国の日本でのほほんと生活をしている日本人にとって、「国境」と言うものをきちんと理解している人ってどのくらい存在するのだろう。「国家の異変によって追われる身になる」って、正直なところ判らない。
チェレーにとって、サミュエルと言う「光」を得ることができたのは極めてラッキーだった。
それにしても、過剰な愛国心を持った人間と言うのは憲兵よりも怖い。

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ちゃ坊主

3.0アルプスの夜

2024年7月26日
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鑑賞方法:映画館

スノシューもなくツボ足で移動して、あんなに雪まみれになったら体温で雪が溶けてびしょ濡れになって、日本人なら、疲労凍死してしまう。

主人公達が淡々としていて、一歩ひいて鑑賞した。

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night runner

3.5目で涼を得る

2024年7月24日
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冬山シーンがこのクソ暑い夏には丁度いい。
手に汗握る逃亡劇ではないが、それなりに緊迫感がある。汗をかいた後は体が冷えないかしらとちょっと心配。

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Oyster Boy

3.5サスペンススリラー? それはなんかちょっと違う気もするけど、 映画...

2024年7月23日
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サスペンススリラー?

それはなんかちょっと違う気もするけど、

映画としては良かった

こう言う信頼関係の描き方、好きです

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jung

3.0Je t’aime

2024年7月21日
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単純

興奮

幸せ

妻を亡くして自身もケガを負った男が、フランスに亡命しようとするアフガニスタン人女性を助ける話。

友人に娘を預けて、アルプスのイタリア側にある山小屋で週末を過ごそうとしていたら、窓ガラスが割られて侵入者に襲いかかられて巻き起こっていくストーリー。

自分だったら間違いなく即通報だけど、この主人公はナイフを取り上げ女性をベッドに寝かせる訳ですね…。

山を越えるだけでも大変なのに、亡命者を捕まえようとする輩も登場し、なぜそこまでして彼女を助けようとしているのか、そこにどんな思いがあるのか…。
ちょっと追手がやり過ぎだし、そんなに都合の良いことって…と思うところもあったけれど、一応なるほどねともなったし、ワンシチュエーションで飽きさせずにみせてくれてなかなか面白かった。

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Bacchus

4.0人工的な国境と違って私達に境界線はない・・・はずだ

2024年7月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

幸せ

動きの多いドキドキするシーンと雪に覆われたアルプス。その静と動の撮影と映像が迫力と美しさを作り上げていた。

メノーシェの殆ど話さないのに沢山の思いが伝わる演技がすごい。黙々と水中で脚の怪我のリハビリを続けるサミュエル(メノーシェ)。娘に対しても少し怖い。だんだんわかるのが妻の不在。ひとりイタリアの山小屋に行ってキッチンを片付け妻の赤のマウンテン・ジャケットを丁寧にハンガーにかけ、ポケットに妻の黄色の財布を見つけ自分のポケットに入れる。

雪のイタリア・アルプスから一人雪山を進むチェレーは難民施設に向かう途中、追っ手から逃れるためにサミュエルの山小屋に忍び込む。その後の二人の移動は密入国者を仕留める仕事をしているイタリア人三人に狙われる行程となる。その三人はサミュエルの妻のことも知っていて父からの伝言をサミュエルに伝える程に互いを知る仲良さそうな友達だった。その彼らが敵になってしまうポイントがクリック!と音をたてたようだった。妻の遺品がチェレーを守りチェレーはサミュエルの命を救った。

サミュエルが難民施設に入った時、チェレーはもう居ない。彼女の御守りをサミュエルに残してひとりパリに向かった後だった。電話で娘のかわいらしい声を聞いた途端にサミュエルの眼が温かい涙で溶けた。

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talisman

3.5真夏に観たのに身も心もブルブル震えた

2024年7月21日
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鑑賞方法:映画館

そんな装備じゃ確実に死ぬ、そんないでたちで亡命のため雪の山中をフランス目指すチェレー、死と隣り合わせなのは分かっていても進まざるを得ないアフガニスタンの内情、タリバンの無慈悲って想像しようにも想像が及ばないほど過酷なのでしょうね。
それを理解して山越えを助けようと奮闘するサミュエル、追われれば追われるほど深手を負う身体、その痛みはひしひしと伝わるし、行ってくる奴らの狂信的な行動も恐ろしく、冬山の寒さも加わり、観ているこちらも震えてしまうほどです。
だけど、サミュエルの行動に駆り立てた動機が今一つピンとこなくて、妻の死はあったのだろうけど、一人娘が待っている中、自らの命を懸けてのは何だったのだろう。
釈然としない部分はあるのですが、今の世の中、世界のあちらこちらが内向きになりつつあって、自国ファーストの排他的な考え方がはびこってきていますから、他人事だと思ってばかりいられないシチュエーションスリラーでありました。

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ニコラス

5.0エクストリームさん配信ですがいたって大切なこと。

2024年7月20日
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鑑賞方法:映画館

今年260本目(合計1,352本目/今月(2024年7月度)23本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

(前の作品 「劇場版すとぷり」→この作品「越境者たち」→次の作品「墓泥棒と失われた女神」)

 …ということでシネマートに移動して2連続。
シネマートさん、シアター1の後ろ側の列の冷房調整お願いします~(むちゃくちゃ寒かった…)。

 この映画、ここにも書いてある通り、「あの」エクストリームさん配給です。別にそれがダメだっていうわけではないですが、ここでは「いい意味で」この会社さんの配給の映画はネタ映画という認識で見に行く方が多いのではと思います。一方、見に行くまで公式サイト等で問題提起型の映画(移民問題ほか)であることは分かったので、なんでエクストリームさんなんだろう?と思いつつも始まるとでかでかと「エクストリーム」の表示に続いて、あの旋律が謎の「CANAL+」の表示。フランス映画なんですね。

 映画はホラー・スリラー系統とされているようですが、映画のタイトルにもある通り、トルコ(アフガニスタンだっけ?)からきた女性が、いかにイタリア・フランスの国境を越えて難民として入っていくか、という部分に焦点があたります。この点、ヨーロッパのこれを扱う映画では時々見る類型ですね。

 この映画の主人公(越境を試みる女性)は「アフガニスタン出身」くらいのこと以外話さず、おそらく広義の意味でのクルド人迫害問題、あるいは、イスラム教国に程度の差はあっても存在する女性軽視の考え方から脱するための難民なのだろう、ということは一般的知識があれば推知が可能で、ストーリーはわかりやすいです。一方、イタリア、フランスは難民申請はある程度緩やかですが、「勝手に入ってくる」ことに関してはかなり厳しいです(なお、この点で一番難民政策で緩やかなのはドイツ)。映画の趣旨的にどうもこの女性、アフガニスタンかトルコか出身であるところ、ギリシャを出発点としていることから、その地理関係から、イタリア/フランスの山脈地帯での難民としての(違法)侵入がテーマとなっています。

 この点をスリラー・ホラーという観点で描いた点自体は理解できるのですが、ヨーロッパにおいてはこのトルコ等の難民(純粋にクルド人問題のこともあれば、イスラム教国の女性軽視にあきれた人たちが逃げ出す類型もある)についての説明がまるでないので、ちょっとどうかな…といったところで、明確に説明不足な気がします(しかもパンフレットなんていうものはない)。

 ただ、述べたいこと自体(こうした難民がいることを前提として、先進国はいかなる立場を取るべきか、ということ)は理解できますので、減点なしの扱いにしています(というより、エクストリームさん配給でこんな「大真面目」な映画だったので、「配給表示(権利関係の表示)間違ってるんかな」って思ったくらいです)。

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yukispica