「メランコリック」徒花 ADABANA ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
メランコリック
ウイルスによって出生率が下がり、自分のクローンを作る世界になり、クローン手術を受ける男性がクローンである"それ"に会うという設定とお話にはとてもそそられたんですが、内容が抽象的かつ鬱屈とした感じが続くので94分と短めの尺のはずなのにかなーり長く感じてしまいました。
井浦さんの一人二役の感情の変わり具合は最高でした。通常体はネガティブ寄りの性格なのに、"それ"になるとハキハキ喋ってポジティブだし、通常体も喜んで喋っていたりとそれぞれの性格の演じ分けが凄かったです。
国民カードが無ければ手術ができないという設定は残酷ですが、そういう制度は現代でも少なからずあるし、いつまでも優しくしていてはならないというメッセージとして受け止めることはできました。
BGMが睡眠導入のそれで何度も眠気が襲ってきては目覚めての繰り返しで、なんとか意識を保って観てみてもローテンポな話運びにはモゾモゾしてしまいました。
エンドロールは不気味な音楽が鳴り響いており、これまたモゾモゾしてしまうのもナンセンスでした。
もう一度観て理解を深めたいとは思いつつ、再び眠気に誘われたらどうしようという気持ちもあり難しいところです。
鑑賞日 11/6
鑑賞時間 15:25〜17:05
座席 E-2
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