劇場公開日 2024年10月18日

「おぞましい未来」徒花 ADABANA 新米エヴァンゲリストさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5おぞましい未来

2024年11月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

SFだけれど、
時代を連想、想像させるものを一切出さない意味で
リアルでダークな星新一のような雰囲気。

富裕層にだけ、スペアとしての
それ(クローン人間)が用意され
飼育されている。

人類としては
相当な黄昏時を描いていて、
そこまでして生きながらえたいとは
一体どんな社会なんだろうと。

主人公は病に侵され手術しないと
生き長らえる事が出来ないのだが
その手術内容は宣伝の音声のみで示されるが
なかなかエグい内容。

そんな時代の人生観や哲学は
一体どうなっているのか?

実は見えない裏で、
こんなテクノロジーと仕組みが
今、始まっているのではないか
(例えば隣の国で)
と思わず考えてしまった。

そんなことが起こると
始皇帝が望んだ永久の支配が成立してしまう。

それが賢帝なら良いが、
そうでないなら、なかなかのディストピアだろう。

新米エヴァンゲリスト