「いろいろ欠点はあっても、私は好き」ポライト・ソサエティ みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろ欠点はあっても、私は好き
「あらすじ」だけの予備知識で見た。
パキスタン系イギリス人の映画、という意味では、パキスタン移民を描いた「ビッグ・シック」を思い出す。でも本作では「親に押しつけられた結婚」のニュアンスは全然なく、
「夢に破れた女性が結婚に逃げる」という人種民族関係ない普遍的なモノになっている。
そして主人公の妹の目線では、「大好きな姉が結婚相手に盗られてしまう」という「トイ・ストーリー」にも近い感情がメインになっている。
この妹が暴走するのが前半だが、その暴走に共感するのは正直難しい。共感しないまでも「微笑ましく見守る」ことができれば、本作を楽しめるだろう。
あと、結婚式を舞台にした映画は数多くあるが、パキスタン系の衣装で踊り、戦う姿はなかなか新鮮。
それ以外にも、親子愛、友情、女性の自立、自己決定を描き、それをアクションコメディに仕立てた映画として楽しめる。
監督の次回作に期待。
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