デリヴァランス 悪霊の家のレビュー・感想・評価
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かなりつまらなかった!!
ホラーかと思って観始めましたが、ずっと女性がピリピリしているだけで、その人の人生における苦悩のあらゆる源泉は、その人自身である事を表していました。終盤は急にエクソシストになり、構成がこれで良いのか良く分からない映画でした。
謎!悪魔に憑かれた家よりも…
新居に越してきたシングルマザー一家。その家には何かが取り憑き、やがて子供たちに…。実話に基づく。
ジャンル的には王道のポルターガイストもしくは悪魔系ホラー。
監督がリー・ダニエルズなのがミソ。
変態サスペンス『ペーパーボーイ』以外、人種問題を扱ったヒューマンドラマが多いダニエルズ。
本作も序盤はまるで出世作の『プレシャス』のよう。
母エボニーと3人の子供。同居する事になった祖母。
生活は貧しい。エボニーはアル中の過去があり、性格はキツい。
時々子供たちに手が出る。序盤の食事シーンで突然子供をぶち、びっくりした。
母子関係はぎくしゃく。自身も母親とはぎくしゃく。
『プレシャス』のような重苦しい雰囲気。
母エボニーも決して子供たちを嫌い、愛してない訳ではない。虫の居所が悪いとつい…。ぎくしゃくしているが、普段は子供を愛し、大切に思っている。自分が弱く、不器用なだけ。
そんな家族の絆が試される。それがホラーって、これまでのようなヒューマンドラマで良かったんじゃない…?
実話が基だから仕方ない。
しかし、一体何処までが実話に基づいているのか…?
ホラー描写もそこかしこに挿入。
地下室からの異臭やハエは、ひょっとしたら本作で最も薄気味悪いかも。
初ホラーでヒューマンドラマに長けた監督なので、静かながらもじわじわと恐怖を煽る演出かと思いきや、クライマックスになるにつれ何だか…。
憑かれた子供。悪魔との対峙。悪魔対神。神への信仰。母の愛。
何か、どっかで見た事あるものばっかり。
大袈裟な描写や演出も多く、途端に氾濫するB級悪魔系ホラーに…。
監督がリー・ダニエルズで、キャストにオスカーノミネート経験あるアンドラ・デイ、モニーク、アーンジャニュー・エリスと期待していたのだが…、期待も目新しいものも無かった。
唯一期待に応えた(?)のは、グレン・クローズ。
肝っ玉ばあちゃんで存在感発揮だけじゃなく、遂には悪魔憑依で怪演を…!
にしても、黒人シングルマザー一家に何故に白人のおばあちゃん…?
色々憶測は出来るけど、怪奇現象より本作最大の謎だった事は間違いない。
天使は教会に住まいて悪魔は民家に住まう
日本だと悪霊という概念が薄いから怖さもさほど感じない。
白人の祖母に黒人のママと子ども達って違和感がすごいのと、お婆ちゃん役のグレン・クローズの怪演が凄くてヒューマンドラマ寄りになってしまった。のに、途中退場するならいっそ口煩い婆さんのままで序盤に片付けて欲しかった。
天使は教会に住んで悪魔は民家に住むのがセオリーなんだな。そうだよな。迎えてくれる場所は悪魔崇拝者の家くらいで住む場所なもんな。そりゃ荒れるな。
教会に行ける人は心に余裕のある富裕層が多くて、神様に悪態つく人は事故物件で悪魔に取り憑かれる。貧富の差で信仰の差があるように思える。最後はなぜかキリストの加護パワーマックスで捩じ伏せるけど、そもそも最悪の事態になる前に守ってくれよといつも思う。
何故にホラーに…?
初心者に良心的なマイルドホラー
失敗
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