「あ、ハイ何でも話しますんでヘルメットはやめてください」犯罪都市 PUNISHMENT MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)
あ、ハイ何でも話しますんでヘルメットはやめてください
前作公開から半年しか経ってない。まじで虎さんみたいになってきたな。
(説明しよう。昭和の時代いわゆる虎さん映画「男はつらいよ」シリーズは盆と正月の年2作公開されていたのだ)
主人公の体型くらいしか近しい共通点は無いが。
本国公開がどのくらいのペースだったのかは知らないが、かなり短い期間で製作されたのは確かだろう。
なのにこんなハイクオリティなアクション映画を作れるのだから、やはり韓国映画は侮れない。
これはプロデュースと脚本まで兼ねたマ・ドンソクが、ハイクオリティな映画人である事の証左だろう。
シリーズのお約束やセルフオマージュを抑えつつ、初見でも問題なく楽しめる造りは見事と言うほかないし、くっそ強い凶悪犯をソクト刑事がぶっ飛ばす。
というファンが期待する展開にしっかりなっていて、かつマンネリ化しない事件を毎作用意するというのは、間違い無く造り手のクオリティが高いから出来る事だ。
シリーズの中でストーリー的にもほぼ男汁100%だった広域捜査課に無理なく女性捜査官を加えた事も、ナイスなマンネリ防止になったと思う。
ソクト刑事の格闘スタイルをボクシングに変えたのも、思えばマンネリ防止の1つだったのかな。
敵のボクシング+ナイフという闘い方も数々のアクション映画を観てきたが初めて見たと思う。
かようにハイクオリティで無茶苦茶面白いアクション映画だが、やはり公開館数が少ない。これもう書き飽きたな。
お近くに上映館が有る方はどうぞお早めに。
アクションの格好良さ他にも色々オススメポイントや云いたい事が有るのだが、長くなるし何より観て貰うのが1番だ。
「ベイビーわるきゅーれ・ナイスデイズ」は今年1番のアクション映画だと確信しているが、アクション映画としての爽快感ならばこちらの方が上だ。
アクション映画でスカッとしたい方にダントツで
オススメ。