犯罪都市 PUNISHMENTのレビュー・感想・評価
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新味を出したい意欲が伝わるシリーズ第4作
「犯罪都市」シリーズは韓国製作年で1が2017年、2が2022年、3が2023年、そしてこの第4作が2024年と、着実に製作ペースが上がってきた。主演マ・ドンソクは第2作から共同脚本も継続し、すでに8作目まで脚本開発に関わっているというから、マ・ソクト刑事のキャラクターが相当お気に入りなのだろう。自身も楽しみながら演じていることがユーモラスなシーンなどから伝わってくる。
第1作の敵は首都ソウルを荒らすチャイニーズマフィア、第2作ではベトナムと韓国をまたにかける誘拐殺人犯、第3作では合成麻薬を扱う日本のヤクザと汚職刑事。この最新作では世のデジタル化の波をタイムリーに取り入れ、オンラインカジノや仮想通貨上場の裏で荒稼ぎを狙うIT犯罪組織に、マ・ソクトとソウル広域捜査隊が立ち向かう。
まず犯罪のタイプからして、3作目までの伝統的な犯罪に対し、今作でIT犯罪を扱うことでストーリーに新味を出そうとする狙いはわかりやすい。とはいえ、マ・ソクトはデジタルに疎い昔ながらのアナログ派というキャラ設定なので(IT音痴ぶりを笑いのネタにもしているのだが)、やはりデジタルがらみの捜査は仲間に頼ることになるし、IT関連の犯罪や捜査のパートは活劇的に地味にならざるを得ない。マ・ソクトが鉄拳で悪党たちを次々にぶん殴って倒すアクションシーンの痛快さは健在だが、今作では敵組織における内部抗争にもかなりの尺が取られていて、相対的にマ・ドンソクの活躍が物足りない印象を受けた。
前3作でアクション演出を手がけたホ・ミョンヘンが、今作で監督に昇格した格好。監督作としてはやはりマ・ドンソク主演の「バッドランド・ハンターズ」に続き2本目で、ストーリー全体をスムーズにまとめる演出力にはまだ課題が残る。5作目以降も関わると思われるが、マンネリ化を避けつつ演出の腕を磨いてくれたらと願う。
もはや寅さん
犯罪都市一作目はもう一つのマ・ドンソク作品と一緒に観て、非常に楽しみな俳優さんだなと思ってたけど、
特に犯罪都市シリーズはもう前に観たものの焼き増しで
新しい物がなく飽きてしまった。
一作目の拳で倒すのかよ‼︎と言う驚きが
はいはい、またパンチね。
に変わってしまった自分がいた。
別にそれでも良いのだけど、
主人公には格闘すらしてほしくなく、
もうワンパン一発で倒して欲しかった。
明らかに心臓を刺されてるのに何もなかったように
格闘を続ける姿は度肝を抜かれました。
もはや、敵が出て来てさらに悪いやつが出て来て
殺戮を繰り返し最後は殴り合いと言うパッケージは
出来てるので、それを分かった上で
よっ!待ってました!
と楽しむのが良いのかなと思いました。
やっぱり爽快
悪役の重要性…
本シリーズのマ・ドンソクがやっぱり一番しっくりくるし、格好良い。鉄拳制裁はいつ見てもスカッとするし、今回も惜しげもなく披露されている。また1作目の悪役ユン・ゲサンのインパクトには敵わないとは思うが今回のキム・ムヨルの残虐性、ニヒルさも中々良かった。やっぱり悪役が相当キャラ立ちしないとマ・ドンソクも生きない。そして何よりパク・ジファンが良かった。
アクションコメディ
マ・ドンソク、止まらない拳
檻も外しちゃう馬鹿力
パート3より好み
武闘派なのに純情派
剛腕刑事、大暴れ!オンラインカジノに蔓る悪鬼に迫る!
マ刑事シリーズの四作目。前作から所属部署が変わったが、相変わらずのワンマンパワー刑事で魅せてくれます。
韓国映画に出てくる警察って、カッコ悪くて呆れちゃうのが多いイメージかある。その印象を払拭してくれたのが、このシリーズだったんだけど、よくよく見てみると、マ刑事以外はあんまり活躍していないような・・・
まぁ、マ・ドンソクが主役の刑事シリーズだから、それで良いのかもしれないけど。
本作品の悪は、第2作目で出てきた狂気の殺人鬼に匹敵する元傭兵のヤバイ奴。自分の意図する事に、反する奴は仲間であろうと容赦無し。オマケに自分が逃げるためだけに、たまたまそこにいた人も平気で傷つけるとんでもない野郎でした。
殺害された息子の悲哀を切々と語る母親(後に亡くなるんだけど)の悲願を胸に、執拗に犯人を追い詰めるマ刑事がホンっとカッコ良い。
パソコンに疎い部分を見せて笑いを誘う、かわいい一面もまた魅力の一つです。
【ネタバレ】
勿論、ラストは元傭兵とのバトルになるんですが、これもまた凄絶。なんでこんなに強いのってくらいに無双ぶりを見せてくれます。刃物で傷つけられて痛々しいながらも、常勝の貫禄。そして、周囲の設備を壊した負い目?からヒソヒソと立ち去る様は、大いに笑わせてもらいました。
前作ではラストのオマケ映像にしか登場しなかったあの人も、今回は犯人逮捕に協力するという大活躍を見せてくれました。まぁ、最後には騙されていたという、お決まりのお笑いでチャンチャンなんですけど。
安心安定の品質、無敵の豪腕アニキ!
2024年公開、韓国映画。
【監督】:ホ・ミョンヘン
【脚本】:オ・ソンホ
主な配役
【豪腕マ・ソクト刑事】:マ・ドンソク
【元特殊傭兵ペク・チャンギ】:キム・ムヨル
【道化役チャン・イス】:パク・ジファン
1.監督が代わったことに気付かなかった
ホ・チャンホンは第一作『犯罪都市』で、アクション監督を務めた他、さまざまな作品で擬斗を担当してきた46歳の気鋭の監督だ。
結論から言えば、クレジットを見ないでこの監督交代に気付いた人はあまり居ないのではないか?
それほど『犯罪都市』シリーズの世界観が忠実に守られている。
ラスボスとのアクションシーンは、相変わらず秀逸だ。
素手で戦うなら豪腕マ・ソクト刑事に勝てるわけないやろ?!
からのー、、、
という凝った流れで、とても良くできていた。
安定の品質だ。
2.いわゆるダブルヴィランもの
悪者同士の仲間割れを含みつつ、
人を殺しすぎて特殊傭兵をクビになった設定のキム・ムヨル演じるペク・チャンギが強い。
悪役は強ければ強いほど良い!
残忍なだけでなくアタマも切れる。
続編を期待してしまうなあ。
3.まとめ
マ・ドンソクが老いさらばえるまで続けよう。
『犯罪都市』は、ブルース・ウィリスの『ダイ・ハード』に匹敵するようなシリーズになったのでは?
ありがちな、
悪党にとっ捕まった挙句、拷問され、命からがら…
というシーンもなく、アニキは無敵。
これがよいのだ!
安心安定の品質、無敵の豪腕。
いつも思うのだが、邦画にもこういうのを期待したい!
☆3.5
マ・ドンソクをいかに魅力的に見せるか、に結局のところ集約される作品なんだけど、キム・ムヨルの”怖さ”もまた、十分すぎるほどに威容を放っている一作
本作で4作目となる「犯罪都市」シリーズは、身も蓋もないことを言えば、マ・ドンソクの制作プロダクション「チームゴリラ」が手掛ける他作品と同様、マ・ドンソクのブランド力を生かしつくし、さらにその威光を強化することを至上目的として製作されている、と言っても過言ではありません。
おなじみの面々が設定や役柄、時には善人役と悪人役すらも切り替えつつヒット作を次々放っていく様は、日本映画の往年のスターシステム映画を彷彿とさせます。マ・ドンソクは人間離れした肉体と魅力的な表情を見せつつ、基本的に暴力で事態を解決してしまうので、彼に対抗する悪役には当然、それらに比肩しうる特徴が必須になります。
本作の究極の悪役である元傭兵のペク・チャンギを演じるキム・ムヨルは、もちろんナイフや接近戦を得意とした、(いかにも痛そうな)アクションでも十分魅せてくれるのですが、なんといっても印象的なのは、じっとしているだけでも邪悪さと殺気が伝わってくるような佇まい。この演技一つで、マ・ドンソクが倒すべき悪役としての威光を醸し出すことに成功しています。
この底知れぬ邪悪さをひしひしと感じる冷たさと激しさを湛えた眼差しは、『孤狼の血 LEVEL2』(2021)の鈴木亮平の姿と重なり合うところも。
マ・ドンソクの暴力を堪能した後で、次にどの作品を観ようかかな、と思った人には、悪役の雰囲気つながりで、この『孤狼の血 LEVEL2』を推します!
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