「観ていて気持ちの良い映画だった。がしかし、深みは無い。」パリのちいさなオーケストラ いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
観ていて気持ちの良い映画だった。がしかし、深みは無い。
クラッシック音楽も好きな私には、楽しい映画だった。まさか、チェリビダッケが指揮の先生として、出てくるとは思わなかった。
毀誉褒貶の激しい指揮者で、日本ではある時期まで、幻の指揮者と言われていた。女性指揮者として、困難はあっても認められていく過程は楽しかった。
それ以上に、私を喜ばせたのはチェリビダッケの指導法や音楽に対する考えだった。トスカニーニが作る音楽を認めていないことや、楽団員を集中させる音楽作り等面白かった。チェリビダッケが初来日し、読売日本交響楽団を指揮したことを記憶している。クラッシック音楽に嗜んていない方でも、楽しめる映画になっている。
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