私にふさわしいホテルのレビュー・感想・評価
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ポップでアナーキーな反骨の底にある健全な毒気
話が始まってしばらくは、素っ頓狂なヒロインによるただのドタバタコメディ映画かなと思っていたが、さにあらず。
どうもこれは、喜劇とファッションでシュガーグレーズされた、文壇の内情についての赤裸々な暴露話のような気がする。パロディっぽいのがたくさん出てくるし……
原作を読んでいなかったので帰宅する足で原作本を買い、ひとまず石田衣良氏の解説を読むとこう書いてあった。
「この本は、現在人気急上昇中で精力満点の作家・柚木麻子が、身も蓋もなく作家と本の世界の暗黒面を描いた作品だ。」
あ、暗黒面……
全体的にのんだけがちょっと舞台劇のような演技なのだが、それは加代子というキャラクターのせいもあるだろう。よくも悪くもふてぶてしいキャラだが、表情が豊かで、70年代ヒッピー風ファッションから着物やシャネル風スーツまで何を着てもよく似合い、こちらの目を楽しませてくれる。彼女のモデルとしての経験も生かされているように感じた。
冒頭から万年筆の持ち方が気になってしまったのだが、パンフレットを読むと箸の持ち方等監督の指導によるものだそうで、思えば当たり前だが意図的なもののようだ。加代子の破天荒キャラの表現ということだろうか。
舞台となる山の上ホテルのシックで品のあるインテリアにも目を奪われる。今年2月に老朽化のため一時休館したそうだが、長く大切に使われた建物特有の味わいがスクリーンからも伝わってきた。エンドロールまで内装の映像がたっぷりで、山の上ホテルの記録映像、プロモーションビデオとしても楽しめる。
加代子と文壇の大御所・東十条(モデルは渡辺淳一だろう)との掛け合いは、絶妙なコンビネーションだ。加代子は東十条の執筆作業を妨害したり(三島の演説を真似た電話や、文豪コールでシャンパンを振る踊りに爆笑)偽名で彼の家族に取り入ったりするのだが、対立するばかりではなく、遠藤への復讐のために共闘したりもする。結果的に加代子は東十条のミューズのような役割も果たす。
この二人の関係が終始カラッとしているので、途中で業界暴露的要素が見えてきても全く陰湿な印象にならない。
察してくれと言わんばかりのネーミングやキャラの数々には笑ってしまった。「小説ばるす」「直林賞」「文鋭社」あたりはわかりやすいところ。直木賞……じゃなくて直林賞に直結するエンタメ文学賞「鮫島賞」、「プーアール社」。高校生作家・有森光来は綿矢りさを思わせる。原作では、これらに加えて実在の作家の名前も出てくるらしい。
だが、笑って観ている頭の片隅でやはり気になる。大御所作家の「男尊女卑クソじじい」ぶり、担当編集や書店と作家の関係、新人作家への嫉妬や焦り、文学賞の出来レース……
この辺りの描写には妙な説得力があり、うっすらと原作者の実体験や見聞が透けて見えるような気が、どうしてもしてしまう。実際そんな感じなのか、文学界。
パンフレットにある豊崎由美氏のコラムによると、さすがに令和の現代では昭和的風習は廃れ、文壇解体前夜といった様相のようだ。1981年生まれの柚木麻子が書いた原作の時代設定は平成だが、当時新人作家だった彼女は、文壇で何らかの理不尽に出くわし怒りの炎を燃やしていたのだろうか。
石田氏の「暗黒面」という表現がどこまで真に迫ったものか、あるいは半分冗談なのかはわからないが、この物語の底には健全な毒気を帯びた批判精神が流れている。そんなスパイスがピリリと効いた、結構大人向けの喜劇なのだ。
普通ののんちゃんが見たい
滝藤さんが好きなので見てみました。
うーん、自分とは合わなかったかも。
ずっと笑っている方もおられたのでハマる人にはハマるのでは。
のんちゃん奇抜な役が多いけど普通の役も見てみたい。
とっても魅力的な女優さんなので。
思わず笑ってしまうドタバタコメディ
小説家が周りの人達の力を借りながら、逆境を自らの行動で覆していく。とにかく売れたい、という世俗にまみれた夢を叶えるため、のんが泥臭く、執念深く立ち向かう姿に勇気と笑いが込み上げてくる作品。人間臭いキャラ好きよ。
周りにはたくさん迷惑もかけるけど、なんだかんだ彼女を見捨てず、むしろ彼女に影響されていく。エネルギッシュな人は見ていて魅力的ですよね。
ただ相当振り回されるので、一緒に仕事をする勇気はまだないなぁ笑。遠藤さん、尊敬します。今度から尊敬する人を聞かれたら遠藤さん(田中圭)と答えようかな。
色んな意味で、新年1作目を観に行った"私にふさわしい映画"でした。サブスクで観れるようになったら、家で声出して笑いながらまた観ます。
のんのコメディエンヌぶりが最高に楽しく、これを受ける二人との競演の妙が素晴らしい
新人作家・加代子は、新人文学賞を受賞しながらも、大御所作家・東十条の酷評のために鳴かず飛ばずの日々を過ごしていた。
ある日、加代子は、かつて有名な文豪たちが宿泊していた憧れの山の上ホテルに宿泊していると、宿敵・東十条も泊っていることを知る。
この機会を利用して、因縁の復讐を果たそうとする加代子だったが…。
のんのコメディエンヌぶりがとってもいい。
恨みつらみを叫び、地団駄を踏み悔しがる様から、嬉々として行動する様子などを観ているだけで面白い。
その表情(特に目)が良く、また、出る度に変わる衣装の数々も楽しい。
この演技の受けにまわる、先輩の敏腕編集者を演じる田中圭と、その復讐に翻弄される滝藤賢一も手堅く好演。
ただ、後半で、東十条の妻と娘に嘘をついて親密になるのは、やりすぎで、楽しくなくて引いてしまう。
実在のホテル、山の上ホテルは老朽化のため閉館したのですね。
雰囲気のあるところだったようなので、寂しい限りです。
のんさんを見るたびに、自分の本名が使えないなんておかしくない?
それこそ、分断の闇ならぬ、芸能界の闇でないかい?
劇中の加代子は、朝ドラ主演で華々しくブレイクするも色々あった、まんま、能年玲奈ではないかい?
山の上ホテルの映像は良かったです
のんが主演で、トリックやTV版のセカチューの堤幸彦監督。
80年代後半から90年代の文壇で、のん演じる新人作家が、滝藤賢一演じる大御所と対立しながら、文芸賞を取るコメディ。
コメディか、というと、のんや滝藤賢一の演技は一本調子で、出来の悪いドタバタ劇に終始しており、微妙。
では、出版業界ものか?というと、う〜ん、90年代って村上春樹がいて、宮部みゆきや東野圭吾がガンガン書いて、たぶん雑誌を含め書籍が最も売れていた時代。そんな雰囲気は微塵も感じられないですね。
唯一の救いは昨年2月に閉館した御茶ノ水に「山の上ホテル」が様々なシーンで出てきます。記録映像としては貴重なのでは?と思います
君にふさわしい共犯者
珍獣キャラを演じさせたら、のんの右に出る者はいない。
表情も衣装もコロコロ変えながら、バタバタと動き回るだけでもう楽しいのだ。
白々しい芝居も愛嬌たっぷりで嫌味がない。
大人げなさがコミカルでありつつ、純粋さを思い出す後半にも繋がる東十条のキャラも秀逸。
加代子との関わりが逆に執筆意欲を刺激している、という関係性も絶妙。
彼がやり返す展開も見たかったなぁ。
遠藤のスタンスは読みづらかったが、基本は職業に従順で、面白い作品に弱いというところか。
田中みな実は『はたらく細胞』の深キョンと並ぶ適役。
服部稀咲や髙石あかりはもっと見たかったし、光石研はムダ使い過ぎるだろ。笑
終始可笑しみに溢れているのだが、個人的には加代子と東十条の共闘パートが好き。
夢を与えてるつもりが与えられてたり、仮装のまま外に出たり、トナカイの後ろ足のシュールさとか。
のんのテーブルクロス引きと滝藤の霧吹きも見もの。
ただ、最初の書評が単なる本音で圧力などかけていないとしたら、恨むべきは出版社では。
最後の賞に関しても、「私のを選べ」ではなく「純粋に評価しろ」とすべきだ。
カリスマ書店員の件も含めて、あれでは中身で評価されたとは捉えづらい。
お陰で痛快さの面では物足りなかった。
最後40年(1984→2024年)経ってるのに加代子の見た目が変わってないのは、全部小説の話でしたということ?
鑑賞動機:あらすじ8割、楽しそうな映画で一年を締めくくりたい2割。
やっぱり1年の最後はいい感じで終わりたい。
突飛なキャラクターだし、正直自分の周りにはいてほしくないけど、映画の人物として見る分には楽しい。ときどき東十条自身はともかく、彼の小説は全否定しているわけではないことが垣間見えて、ただの性悪ではないのがよい。氷の例えとか、そこ繋げるかとちょっと感心したり。
東十条との攻防にしても『大いなる助走』とか考えたら、かわいいもんです。
外したギャグもまたよし。
あっ、明後日の方向にハイレベルな箸の持ち方!
夢暴ダンス
本当は31日に1本観る予定だったけど色々予定変更も重なり2024年の締めは今作に。
スカッと爽快に笑えるコメディ、毒っ気の混じった文学劇などなど要素モリモリでも笑いっぱなしで超楽しい作品でした。
著名な小説家・東十条宗典に酷評された事によって今の今まで苦労している新人作家の中島加代子が、作家憧れのホテルの「山の上ホテル」で泊まった日が同じ日だったのを良い事に復讐を仕掛けていくというなんともワクワクさせてくれる導入でした。
そこから仕掛けるイタズラがまぁ姑息な事姑息な事。
深夜にルームサービスと偽ってシャンパンを届けて、それをぶちまけて、そこからの長話で時間を稼ぐという練りまくり作戦で引っ掻き回し、それに東十条先生もまんまと騙されちゃったりとドッタンバッタンしてて笑いっぱなしでした。
文豪コールで思わず吹き出してしまいましたし、彩り豊かな笑いの猛攻にやられてしまいました。
そこから一端の小説家になってからもまだまだトラブルが起こっていき、再び東十条とのやり合いが発生していくんですが、もうワチャワチャ感が早速お馴染みになってきて安心感すらありました。
もう性格の悪さが滲み出ているのに不快感よりも圧倒的にコミカルさが勝つのが不思議でしょうがなかったです。
東十条と中島が共謀して、若い作家に希望を見出した遠藤をハメに行く展開とか悪童同士が手を組むワクワク感満載でした。
サンタとトナカイの格好をしながら娘たちの元へ行ってあたふたした後喧嘩したりと短い間にドンドンドンドン大暴れしていくもんですから安っぽいコスプレ含め笑いっぱなしでした。
カリスマ店員にポップを置いてもらおうと画策する中で挫折しつつも、持ち前のガッツで万引き犯をとっ捕まえてそこから飛躍していくというのも中島らしくて素敵でした。
なにぃ東十条が審査員だと!?となってからの行動力も凄まじいものがあり、演劇部の活動の経験をフルで活かして東十条家を明るく騙しまくる展開で、よく頭回るなぁってレベルの活躍っぷりには舌を巻きました。
その後の展開もうまく纏まりつつ、しっかりと前へ行くガッツのあるものになっていてホクホクしました。
のんさんの魅力がこれでもかってくらい発揮されていました。
過去作で見せてきた爛漫さと、近年見られるようになった毒っ気と、醸し出す繊細さとが組み合わさってのんさんにしかできない爆発力が見られて最高でした。
田中圭さんのどっしり構えた感じも素敵でしたし、滝藤賢一さんの曲者感も最高でした。
80年代のレトロな服装がこれまた美しく、それをバッチリ着こなすのんさんの似合いっぷりがこれまた良かったです。
「早乙女カナコの場合は」へと繋がるのもまた良いですし、なんて事ないセリフが繋がるのはゾワっとしました。
こういった作品でのクロスオーバーはワクワクしちゃいます。
どうぞ来年も楽しい映画をよろしくお願いします。
鑑賞日 12/30
鑑賞時間 13:25〜15:15
座席 G-2
仁義あるリベンジ・コメディ‼️
大物作家に酷評されたために、小説を発表する機会を失ってしまった新人作家・加代子。そして始まる加代子と大物作家の因縁の対決・・・‼️やはりこの作品のキモはのんちゃん‼️「もちのろんです」‼️さまざまなコスプレショーを披露しながら、小悪魔的な魅力を発揮‼️シャンパンボトルのダンスや、バーでの歌唱シーン、リアクションや顔芸も含めて、見事なコメディエンヌぶりですね‼️ホント、見てるだけで楽しい‼️大物作家に扮する滝藤賢一ものんちゃんに感化されて大暴走、ある意味バディのような大活躍です‼️ちょっと出版業界の内幕も描かれていて興味深くもあります‼️ただラストは収まるところに収まった感じで、いつまでも加代子と大物作家のリベンジバトルを堪能していたかった気もしますね‼️
ギャハハ(*´▽`*)
お茶の水 山の上ホテルは泊まったことは無いけど、仕事先の忘年会で何度か行ったので、どんなものかと見に行ってみたが、予想外に面白かった。単純に笑える映画でした。まあそこまでやるか?と言う導入部も、のんさんの演技力というか、目力というかに引き込まれ、最後まで楽しめました。思わず楽しい年末になりました。
カヨコの話をしよう
三谷ワールドと見間違う機関銃トーク。三谷さん、この作品に関与してるんかなと思う程でした。文豪シャンパン、良かったです。加代子のパラレルワールドとしたら堤幸彦ワールドでした。様変わりの加代子に困惑する滝藤賢一、表情が最高。どんな様変わりの加代子でも、素の加代子を見据えている、田中圭の目、良かったです。この三人の俳優で作り上げた極上品でした。
雲に乗って飛び回る加代子でした。
3.5には出来ない4
のんさんの魅了溢れる作品。
やっぱりこの人を眠らせておくのはもったいなかったと思う。
内容は王道コメディのような感じで
登場人物との掛け合いもテンポよく90分でちょうど満足出来る。
ただ、自分としてはラスト5分(現在)は描かれてなくても
十分作品として成立してたと思う。
その反面、その5分こそが作品に関わる人の誰かのメッセージだったかもしれないけど
観る側の立場からすると蛇足だったと思う。
それがなければ文句なしの4点だと思います。
人間『能年玲奈』の生き様
MOVIX亀有で鑑賞🎥
#のん(#能年玲奈)さん主演
#私にふさわしいホテル
老若男女問わずスカッと笑える大傑作😂
体感30分‼️
堤幸彦監督作品はtrickが一番大好きでしたが
個人的にはtrick超える大傑作でした。
のんさんの演技力が、荒唐無稽なストーリーに
リアリティを持たせ、
主人公の魅力に惹き込まれます。
加えて人間『能年玲奈』の生き様が重なり
「腐った文学界をぶっ壊してくれる」
と強く信じさせてくれる説得力がありました。
文学界に限らず芸能界も、いや日本中至る所
理不尽、忖度、不条理でガチガチに凝り固まっているこの世界を
純粋な無尽蔵のチカラでぶっ壊していく
痛快コメディ、絶対にオススメです。
新年を迎えるにあたって是非観てほしい。
最後に
のんさん、芸能村に染まらず荒野に独り立ち続けけくれて
演技を続けてくれて本当にありがとう。
私にふさわしいホテル
番宣を見て、原作を読み、楽しみにしていました。ちよっとだけ原作を飛ばしたとこがあったような気がしますが、山の上ホテルの室内、調度品、ロッカーキー、電話、のんさんの帽子に衣装、昭和レトロ満載でした。スーツケースのコロコロを引かず、いつも、手でもってるのは、何か意図があったのでしょうか?
野暮(望み)の為に、あれだけのことを真面目に言えて、演技できる!さすが演劇部。
三人とも、めんどくさいやつ!って思いながら、かかわらずにはいられない、コミカルでこんなことありえないよ!と思いながらも、世の中の出来レースにほくそ笑む人、嘆く人、いろいろですが、はちゃめちゃながらもすべてを前向きに行動して、手中におさめる、のんさんの演技に勇気をもらえました。
絶妙な喜劇&ファンタジー
日本映画専門チャンネルで特別宣伝番組も放送された、この作品。
とても良かった!!
「編集者とバチバチ意見をぶつけ合って、業界で成り上がっていく」といった内容の作品も、私は好き。
だけど、この作品のように「実際はそんなわけない喜劇大半のファンタジー性がありながら、心にも響く要素もある」も素晴らしいかった。
見ているこっちが恥ずかしくなりそうなくらいのドタバタコメディにも、トンデモな笑いからくる安いコントにもならない、テンポや演技力。
『こち亀』の両津勘吉のように奇妙奇天烈ともいえる策を次々と投げ込んでくる主人公なので、ストーリーのツッコミどころも多いのだろうけど、それを感じさせない、観終わった後の清々しさ。
私は、のん(能年玲奈)さんの大ファンだけど、滝藤賢一さんに何かの賞を......と思ってしまった。
『さかなのこ』を観た時のように、自分にとって最高ともいえる作品だからと、他人にススメるかは別。
それでも、この作品も観終わった後に純粋に楽しくなれるものだったと思う。
のんの魅力全開。東十条(滝藤賢一さん)との戦いが面白い。新人作家の境遇が能念玲奈の不遇と重ならなくもない、かも? 途中で橋本愛さんが突然出てきたのでグッときた。「あまちゃん」は見てないけど。
のんちゃん演じる新人作家がエネルギッシュで良い。
中島加代子(のん)は言う 「満たされない悔しさが、力、 エネルギーの源泉」。
僕は、能念玲奈が橋本愛と共演するとなんとなく嬉しい。「あまちゃん」後にブレイクした俳優では有村選手が出世頭だけど、のんちゃんも事務所とのゴタゴタが無ければ有村架純と人気を2分していたハズだと勝手に思っている。
まあ,とにかく3人とも大好きである♪ヽ(´▽`)/
加代子が自費でホテルに缶詰め中、大学の先輩で大手出版社の編集者·遠藤(田中 圭さん)が訪ねてくる。上の階に因縁の作家·東十条がいることを知った加代子が、東十条の部屋に正体を隠して乗り込みバトルが勃発。加代子と東十条はそのあと何度も対峙するのだが、そのたびに加代子は名前を変えていて、あくまでも別人だと言い張る。もちろん東十条にバレバレなのが笑える。
東十条の家族も取り込んで、夕食の鍋までつつきだしたのが一番笑えた。「ベイビーワルキューレ」から高石あかりさんが参戦してた。
最後には加代子が作家として賞を取れたり、遠藤がかつての遠藤に復活するのも良いと思った。
序盤で遠藤が東十条に差し入れしたフルーツサンドを、終盤に加代子の差し入れとして持ってくる場面もなかなか良いです。
(僕もセンビキヤのフルーツサンド食べたいよう。たぶん2千円ぐらいしそうな気がする ^٥^···)
東十条クラスになると名入れの専用原稿用紙を使うんだなというのが発見だった。
(追記)
千疋屋のフルーツサンドイッチ
・日本橋本店 2310円(税込) ← 「ヒェ~」 ( ゚Д゚)
・麻布台ヒルズ店 2200円(税込)
・その他店舗 2090円(税込)
・テイクアウト 1836円(税込)
ところで、僕はこういうクリエーターが主人公の作品を見ると、クリエーターにとっての才能と努力と運について考えたりする。それについての正解はないと思っているが、みんなそれぞれ一家言あるのだろうな、などと思ったりする。
オシマイ (^^)。
のんちゃんが美しく面白い
のんはあまちゃん時しかドラマや映画では観たことがあまり無く、アニメの この世界の片隅に すずの声が素晴らしかった印象。
ストーリーもいいとは思いますが、のんの演技が映画の中で人を騙す為に他人を演じているので、わざとらしくなって(笑)しまうのが最初は気になりましたが。
ホントのんちゃん綺麗やし、着物姿やアップのシーンでは色気が漂ってます。見惚れてしまうほどです。
前半は滝藤賢一とのコントみたいでしたけど、ドラマとして面白かったですね。
才能は無いけど成り上がる為には手段は選ばない女流作家とか新鮮。
周りを固める演者も滝藤賢一、田中圭、若村麻由美さんなど芸達者ばかりで最近売り出し中の高石あかりさんも出演されてます。
年末を過ぎると上映館や回数も減る予定見たいなので、今のうちに観ることをおすすめします。
サンタvsトナカイ?
原作未読
最初から笑うつもりで行きました
結果吹き出して咳き込んでしまいました
なので皆さんマスクして観ましょう
難しいことは別にして🙇♂️とりあえず笑って年を越してはどうでしょう
正月映画にふさわしい作品です
さて主要3人(加代子、東十条、遠藤)全て曲者ですがやはり加代子さんが一番怖い😱
いろいろカッコいいこと言うけどやりすぎだから(笑)
(個人的なツボ)
5百万円の着物を着てシャトーマルゴー飲むのはいいけど、こぼしたらとヒヤヒヤ
パトロンからもらった5百万円の着物を1日3千円で貸す方と借りる方、どちらも怖い
自分の父親に向かって「エロ親父(エロジジイだったかも)」と連呼する将来の朝ドラヒロイン
【”文壇大御所VS新人女性作家との果てしなき戦いの数々!”今作は、全く変わらぬ透明感が素敵なのんさんのコメディエンヌとしての魅力満載の”文壇あるある”クスクスコメディなのである。】
ー 私はのんさんの主役出演映画は全て欠かさずに映画館で見ている。
理由は、且つて彼女が公共放送の朝のドラマで天真爛漫なヒロインを演じた事で、東北の民が大きく勇気づけられたからである。朝のドラマなので録画して見ていたが、”物凄い透明感を称えた眼がとても綺麗な女優さんだなあ、笑顔が可愛いなあ。”と思ったモノである。
今作で嬉しかったのは、のんさん(ある時期まで、私はレビューで頑なに能年玲奈さんと書いて来たが・・。)が身に纏う透明感と眼の美しさが全く変わっていない事と、橋本愛さんが出演している事である。
あとは、今は休業しているが「山の上ホテル」の内装と、あの401号室と憧れの501号室がタップリ見れた事である。-
■ある出版社の新人賞を受賞したにもかかわらず、文壇大御所、東十条宗典(滝藤賢一)の書評での酷評により新人作家相田大樹こと中島加代子(のん。以下加代子と記す。)は単行本すら出版できない。そこで、彼女は山の上ホテルの501号室に籠り執筆する東十条に近づくために、401号室に部屋を取りアプローチをしていく。大学の”演劇部”の先輩で大手出版社の編集者遠藤(田中圭)の助力を時々借りながら・・。
◆感想<Caution!内容に触れているのと、且つての"文壇あるある"を入れてます。)
・序盤、中島加代子がホテル従業員に紛争して山の上ホテルの501号に籠って執筆する(文壇あるある①)東十条を邪魔するシーン。”文豪コール!逍遥、四迷に鴎外、露伴!”と叫びながら、シャンパンをシャカシャカ振りながら東十条の原稿にぶちまけるシーン。クスクス可笑しい。
そして、加代子は東十条に一晩中話しかけて、原稿入稿を落とさせて、空いた枠に自分の作品を入れる事に成功するのである。ど根性だなあ。
・その後も加代子は、東十条の愛人でもある銀座のバーの和服姿が似合う明美(田中みな実)と東十条が飲んでいる所(文壇あるある②)に闖入し、ボトルを4本も空にしたり!(お値段、80万!ウーム、銀座のバーは矢張り高いなあ。)、一番可笑しかったのは、ナント東十条の奥様(若村麻由美。凄く嬉しい。)と仲良くなり、彼の家に東十条が買ってあげた明美の和服を借りて押しかけるシーンである。ジワジワと責められる東十条、攻める加代子。序でに彼女は、東十条の娘(高石あかり)とも仲良くなるのである。
それは、”鮫島賞”の最終選考に残った加代子の策略であった。東十条は選考委員の一人で最も影響力のある彼を、選考会に登場させない加代子の高等戦術である。(文壇あるある③:今はどうだか知らないが、且つてはお気に入りの銀座のホステスを取られた文豪が、それを根に持って取られた作家に、絶対に賞を取らせなかった事、多数である。特に名は記さない。)
・だーが、二人は遠藤が高校生作家(服部樹咲)を説得している時に、東十条と加代子を貶した事から、一時休戦し、今度は二人で遠藤に嫌がらせをするために、しょぼいサンタとトナカイに扮装するも、娘2人からしょぼさを指摘され、撃沈するのであーる。クスクス。二人は何だかんだ言って、仲が良いんじゃないのかなあ。
■加代子は、何だかんだ言いながら、徐々に文壇での地位を上げて行くのである。その活動の中で書店での”サイン会”もやったりするわけだが、カリスマ書店員(橋本愛)にポップを書いて貰うように交渉したり、サイン本を置かせて貰ったりするが、偶々居合わせた新刊泥棒を捕まえた時に出て来た本が、東十条のモノであった事に逆上するシーンも可笑しかったなあ。
■けれども、東十条も加代子に刺激を受けて、自宅の書斎に籠って”ヒジョーに読みにくい字を万年筆で書き殴りながら(文壇あるある④:且つては悪筆の文豪専門の解読編集者がいたそうである。)、夜鍋で執筆するのである。
<数々の努力の結果、相田大樹こと加代子は”鮫島賞”選考結果を、編集者遠藤達と喫茶店で待ち、黒電話が鳴った途端に遠藤はその受話器を相田大樹に渡すのである。(文壇あるある⑤。今はラインかなあ、且つては皆で黒電話が鳴るのを睨んでいたそうである。)
そして、相田大樹こと加代子は見事に”鮫島賞”を受賞するのである。
その2年後に、彼女は山の上ホテルの501号室で、原稿用紙を広げるのである。
今作は全く変わらぬ透明感が素敵な、のんさんのコメディエンヌとしての魅力満載の”文壇あるある”クスクスコメディなのである。>
■追記
・エンドロールが終わるまで、席を立っちゃ駄目だよ!!
のん色。
新人賞を受賞したが大物作家・東十条宗典からの酷評で“鳴かず飛ばず”な新人作家・中島加代子の話。
作家がよく利用し、憧れでもあるホテル「山の上ホテル」に宿泊した加代子、編集者に勤め学生時代・演劇部の先輩でもある遠藤から、加代子の宿泊してる401号室の上階501号室スイートに東十条が宿泊してると聞き…、ルームサービスで届いた遠藤からの差し入れのシャンパンを東十条へ届け復讐しようとコメディタッチで見せてく。
とりあえず本作予告でもある“文豪コール”から笑わせてもらいました。2022年は「Ribbon」で監督、脚本、主演を務め、「さかなのこ」「天間荘の三姉妹」で主演を務めたのんさん!…の新作はまだ?と、待ちに待ちましたが新作公開観れて良かった!
原作小説は未読だけど、中島加代子役はのんさんだからこそ面白いって感じですかね。学生時代の演劇部ってのも効いてて色々なキャラの彼女も見れて本作観てる間はずっと微笑んで観れた。
復讐の相手でもある東十条と加代子のやり取りは全て笑えたし、のんの目力、彼女が映る全てのシーンの画力に惹き込まれ面白かった。
のんさん好きなので評価甘めです(笑)
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