私にふさわしいホテルのレビュー・感想・評価
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素晴らしい文豪コール
これでも酷評にならないんだなぁ
タイトルなし(ネタバレ)
堤監督作品が好きなので期待して視聴
のんと橋本愛が同じ画面に居るのがアツい
所々くすっと笑えて面白いんだけど、監督の指示なのか好みの問題なのか、のんの演技が「SPEC」の当麻と被って見えて仕方ない
あの独特な箸の持ち方や、どう育ってきたのかという問いから、主人公の過去も描かれるのかと思いきや…
賞を取っても悔しい気持ちがまだ無くならない、で終結
うーん…
原作読んだらまた違ったのかな
うーん、今回はのんさんが合わなかった
原作も好きでのんさんも好きだったのでとても期待して観ましたが...
うーん、一言で言うとのんさんが全く合ってなかった
というよりも、空回った演技でうるさいとすら感じてしまいました
主人公を好きになれないというのは映画として致命的で、今回はそれが顕著に出てしまっていたなと
作品としては面白いですし、低予算ながら作品の雰囲気も好きでした
田中圭さんや滝藤賢一さん、田中みな実さんなどはみなさんは世界観にハマっていてとても良かったです
なだけに、とにかくのんさんが残念でした...
キャラがハマると化ける女優さんだと思いますし、今回の役はピッタリだと思っていたのですが...難しいですね
もうほんの少し抑えた演技をしてもらうだけで、ピタッとハマった気がするのですが、、
他の役者や演出が良かっただけに、残念!
ただ、改めて原作も今の時代にはいくらコメディとはいえ時代錯誤なのかもしれませんね
発売当初に読んだ時代には合っていて、とても面白かったです
発売からもう20年以上経ってますし、なぜこのタイミングで映画化したのか...
そもそも企画の問題だったのかもしれません
文壇を題材にしているが主人公を取り巻く理不尽さは
素直に面白かった。
のんさん、田中圭さん、滝藤賢一さんの掛け合いが善き。
のんさんは、上手いなー、と見直した。滝藤賢一さんの良さを引き出している感じ。
96分の映画なのだけれど、110分くらいの長さに感じた。それは退屈で長く感じるのではなく、話の密度が濃くて展開が速いから。
小気味良い。
映画の最後の最後になってから、この映画は文壇を題材にしているけれど、主人公を取り巻く理不尽さは、のんさんが芸能界で受けてきた仕打ちそのものだということに気が付いた。
主人公の最後の独白で。
それに易々とは気がいかない程に、展開が速くて面白い映画だ、と言えます。
文筆家の愛するホテル
で起きる新人小説家と大御所のバタバタかと思ったらそうでもなかった。のんちゃん見るための映画という感じ。山の上ホテル休業中なんだよね。一度は泊まってみたいな。
いいわのん
作家の創作を題材にした映画は珍しく、劇場公開時から興味はあったのですが、たまたまamazonプライムにアップされたので鑑賞しました。
地味な題材であるにも関わらず、途中でなかだるみすることはなく、気付いたら見終わっていました。
映画ではありますが、上質なコメディの演劇を一本観終わった心境です。
昔に観た、三谷幸喜の東京サンシャインボーイズの舞台を思い出しました。
登場人物に悪意がなくて好感が持てるし、何よりのんの演技が素晴らしいと思います。
あの、キラキラした目力はいつまで経っても変わらないなと言うのが正直な感想です。
パソコンもネットも無かった80年代を舞台にして、万年筆と原稿用紙で執筆するスタイルにしたのも、昭和レトロな感じがして良かったと思います。
全編を通して、久々に爽やかな気持ちで鑑賞出来ました。
自分にふさわしい場所にした女の物語
売れない新人作家とベテラン売れっ子作家の対立を軸に繰り広げられるドタバタコメディがおもしろい!シンプルに笑えるし観ていて楽しい!
自分が売れないのはアイツのせいだ!文学界の古いしきたりなんてぶっ潰してやる!と、少々エキセントリックにも感じる主人公の気性がエネルギッシュで良い。諦めることに慣れた今だからこそ彼女の突破力は観ていて力をもらえる。
いろんな人物になりすまし、息をするように嘘をつき、目的達成の為にありとあらゆる人を利用する。まるでサイコパスのようだけれども、それをポップに描いているから清々しい。
反骨心やハングリー精神から溢れ出る行動力に心が動かされる。
そしてこの役を能年玲奈が演じることで作品としての説得力が増す。ベストキャスティング!
老朽化の為、休館となっている文豪が愛した山の上ホテル。その室内がたっぷり体感できる意味でも価値のある映画。
のんの不思議な魅力
作家が感じた理不尽さ
何とも形容しにくい作品
小説の実写化と知り納得した。
文壇をモチーフに主人公のある種特殊な攻撃的な性格を描いているのだと思う。
その根幹は、彼女の新人賞受賞に対する東十条宗典の痛烈な批判的意見だった。
昔から女を怒らせると怖いなどというが、「それ」。
そして舞台設定が何故か1984年 何故だろう?
おそらく当時の雰囲気と、ワープロが登場したころで、まだ一般的ではなかったころ。
つまり作家というのは手書きだった時代のことで、その当時をこの作家はイメージしたのだろう。
物語に登場するように、名だたる作家は皆ホテルに缶詰めになって原稿を書いていたことが、どこか懐かしく、どこか憧れだったのだろう。
新人作家をモデルにしたのは、作家本人が当時感じていた周囲からの誹謗中傷などに対し、その当時激しく思った念のようなものをこの作品で処理、昇華したかったからかもしれない。
発想は「ルックバック」に近いように思った。
「もし、当時わたしがこんなことができたなら…」
これがこの作品の発想の根源なのだろう。
さて、
このタイトルは、主人公が最後に描いた小説のタイトルだった。
着地点は怒りの感情ではなく「私のためのホテル」となっている。
紆余曲折あってもまたこの「山の上ホテル」へと帰ってくるのだ。
怒りの感情は後付けで、実際に彼女がしたいのが小説を書くことなのだろう。
遠藤先輩と彼女が文芸部の先輩後輩ではなく、まさか演劇部のそれだったというのは東十条先生よりびっくりした。
また、
なぜ彼女はそんなにたくさん名前を変えるのだろう?
本名中島加代子 →相田大樹 →有森樹李
東十条には白鳥こおりと名乗る。
創作活動よりも工作活動が際立つ。
そうしながら、自分自身で本を置かせてもらう書店などを回る。
そこで見た窃盗犯 男を取り押さえることでカリスマ店員から信用された。
それがきっかけとなり、本が売れたのだろう。
ハチャメチャな物語だが、彼女の満たされない悔しさを感じることができる作品。
当時も、今もある業界の理不尽さ
そこには純粋な書き手の想いを踏みにじる大物たちの勢力争いしかないのかもしれない。
過去の芥川賞受賞作家の男性が「仕方ないからもらっといてやる」という発言をしたことが物議を呼んだ。
1,2年前も、受賞した障害を抱える女性作家が、受賞の喜びよりもずっと無視し続けられてきた経緯を恨み節に様に言った。
ノーベル文学賞というが、2022年ノーベル文学賞受賞者アニー・エルノーの自叙伝小説「事件」の実写版「あのこと」
これは、文学なのだろうか? フランス人だからではないのか? と勘繰りたくなる。
文学は、本当に文楽にすべきだろう。
小説は、客観的に感じることができる絵画や彫刻とは違い、口先だけの論評などいくらでもできる。
むしろしたもの勝ちなのだろう。
文芸小説が読まれなくなった最大の原因こそ、受賞作を選択する者たちの汚い争いだろう。
この作品はそんなところまで想像させることで、純粋な書き手の想いを代弁しているのだろう。
何とも形容しにくいものの、文壇に対する一矢はしっかりと感じた。
しっかり笑えるコント
のんさんと滝藤賢一さんのワチャワチャは嫌いじゃない。敵が味方になったり、味方に復讐したり、二転三転する展開も良い。本作がコントなら、尺は若干長すぎるけど、結構笑わされたので高評価。
ただ、映画として評価せよと言われたら、滝藤さんのウィッグが不自然な時点で、高い点は付け難い。終盤の尻すぼみも気になる。とは言え、のんさんと滝藤賢一さんのはっちゃけ感は楽しかったので、「TRICK」のような笑いに振り切った新作がつくられば観てみたい。
何度も吹き出して笑った、笑った
そもそも、2024年2月14日現在(スマホがある時代)と1980年代(固定電話のみの時代)との二重構造のストーリーが面白いです。映画コムのあらすじ紹介にも、なぜか書かれてはいません。
主人公(のん)の絶叫芝居(定番でしょうか?)と上品そうに振る舞うお芝居(八変化で現れます。)とのギャップが楽しいです。相変わらず、のんの滑舌がはっきりしないですが、それも独自の魅力です。
東十条(滝藤賢一)が作品を批評しただけで悪いことしてないのに主人公が逆恨みしているところが痛い、などというレビューもありますが、大体、度重なる東十条に対する嫌がらせは、主人公の言動を子細に見ると、真のリベンジなのかは疑問があります。何より、東十条は、喜んでいたし、結果として執筆に打ち込むことになり、Win-Winになっています。
笑い通しの、爽やかなコメディでした。のんは稀有の役者、偉大なり。
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