私にふさわしいホテルのレビュー・感想・評価
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そうだ。これは脅迫だ。
理不尽な業界のしきたりにより干され、改名をも余儀なくされたのん。この作品の文壇の不条理に持ち前のバイタリティで立ち向かう姿とオーバーラップした、というのは考え過ぎか?役者たちの軽くなりすぎない程度にコミカルに演じる姿が安心感をもたらす作品。最後のシーンで「あ、この映画の主人公は"ホテルそのもの"だったんだ」と再認識する次第。大好きな今野浩喜がちょろっと出てるのも良きです。
山の上ホテル
原作未読。従って原作由来なのか映画オリジナルなのかは不明ながら、かなり無茶な展開…というか作戦だったのは確か。それをなんとなく説得されちゃうのは、のんという得難いコメディエンヌと万能プレイヤー滝藤賢一に負うところが大きい。くすくすしてるうちになんとなく「ほうほうそれで?」ってなっちゃうもんな。
大人になったのんのファッションも一つの見所だが、いっぽうでこの映画で確認できた彼女の役者としての才能の可能性を狭めた旧所属事務所レプロは本当に罪深い。
ただこの映画の主役は二人でもなくて、山の上ホテルそのもの。エンドロールを観れば良く分かる。
物語も、山の上ホテルがどんなホテルで、だからどんな物語が可能なのか、から発しているとしか思えない。
20年以上前(それこそこの映画の数年後)に、こうしたエピソードに憧れてここで披露宴をした身としては、この映画が山の上ホテルの姿を残してくれたことがとても有難い。
違和感=賞をとるために、書く?
太宰治が芥川賞の受賞を強く望んでいたのは
有名な話しである。
懇願の手紙を選考委員の佐藤春夫に書いたそうだ。
最近の芥川賞受賞者が、如何にして芥川賞をモノにしたかを、
得々と対談で話しているのを読むと、情けない気持ちになる。
話題性
目新しさ
以前からその傾向はあったが、近年は《賞は獲りに行くもの》
傾向と対策を練って・・・
受賞作の一部をAIに書かせた・・・などと聞くと、
自己の文学性を否定しているように思える。
この「私にふさわしいホテル」も、
賞を獲るために書く、
有名な選考委員に酷評された事を恨みに思い、
悔しさを晴らす為のみ、
それが唯一のモチベーションに、
新人作家の中島加代子(相田大樹、白鳥氷、有森樹李)が、
バッシングをバネに鮫島賞を獲り、
有名作家を育てた【山の上ホテル】の真の常連作家になる・・・
そんな架空の話しである。
私を辟易させるのは、
作家・柚木麻子の真っ正直さ、裏の無さ、単純さ、幼児性、
臆面もなく、《鮫島賞》を獲りたい、手段を選ばない、
そこだけに集中して行く。
彼女が《賞を獲る為に》に切り捨てた多くのもの・・・
それこそが【真の文学】なのではないか?
のんは時に厚かましくコメディタッチの大げさな演技だが、
着物姿など実に瑞々しく美しい。
身につけた洋服で性格まで変わるカメレオン俳優ぶりは楽しく、
コロコロ変わる表情や悪態を吐く勇ましさ、
これはこれで楽しい映画だが、
文壇暴露ネタなんて、
文学はそんな“やわなもの“ではない。
猿回しの猿が回してるものは、
なに?
自分ではないのか?
大事な本質を見失っていると感じる映画だった。
コメディだからめくじらを立てるのは大人気ないのかもしれない。
ただ、
文章を書くことと、「文学作品」とは別の話しである。
無茶苦茶しているように見えて計算ずくの中島加代子、最高!
能年玲奈って呼ばせて。
どうも“のん”ではピンとこないので。
昭和の文壇に穴を開けようと、悪戦苦闘を繰り返す中島加代子(能年玲奈)。
新人賞をもらったものの、大御所作家の東十条宗典(滝藤賢一)の酷評により、その後鳴かず飛ばすの毎日。
そこから脱却しようと、文豪御用達の“山の上ホテル”に自腹で泊まり、大学の先輩で出版社編集部の遠藤(田中圭)に助けてもらいながら、ファミレスのユニフォームでメイドに変装して東十条に復讐する。
そして、次から次へと名前を変えながら東十条との泥仕合の末、ついに鮫島賞を受賞するまでを描いた“痛快逆転サクセスストーリー”。
モチのロン、クリビツテンギョウ、夜霧よ今夜もありがとうなど昭和感満載で楽しめた。
文豪コールにはビックリ。
よくぞ並べたもんだ。
コメディエンヌの能年玲奈に元気をもらった。
あと、橋本愛が出てきて、“あまちゃん”コンビで嬉しかった。
2520
能年玲奈はコメディが似合うね
あまちゃんのキャラがハマりすぎててそれ以降の作品はなんだかパッとしなかったけど、
これは能年玲奈大爆発だった。
原作が小説だとは知らなかったけど、原作もここまで弾けた感じなのだろうか?
結構漫画ちっくなコメディ映画だったけど。
売れない若手小説家と売れっ子小説家の意味のわからないバトルが延々と続く。
一体彼女らはなんのために戦っているのか、、
本来ならイイ作品を作ることでお互いに鎬を削るはずなのに、相手を別の形で貶めるという
クリエイター魂はどこ吹く風でめっちゃ笑った。
やっぱり能年玲奈の上手いんだか下手なんだかわからない演技には独特な雰囲気があって、
特にキレ芸?にはコミカルさとの相性が素晴らしくキャラだけで見れてしまった。
編集部や新人作家、大御所作家などあらゆる世の中に怒りをぶつけ、
その独特の言い回しの悪口を言わせるためにこの映画はあるんじゃないかと思った。
多分主人公の不満は作者の柚木麻子さんのそのままの不満なんだろうなあと思う。
前回見た「さかなの子」はほんとあまちゃんの焼き直しって感じでがっかりしたけど、
こういう作品に出会えばまた能年玲奈も色々主役で出られるね。
黙ってるとかなり美しいんだけどね。背も高いし。
なんか映画監督や音楽や社長までやってかなり多彩なのでこれからも応援します!
「去年のサンタさんは、こんな大根役者じゃない」
何だこの話。
こんな映画は西洋の映画にはない。
ギャクも古臭いし
セリフもこの俳優たちにふさわしい。
つまり、品が無い舞台劇みたい。また、
セリフが鼻に抜ける(かかる?)のが、この主人公の俳優の良さでもあり、欠点でもあると思う。少なくとも、四谷怪談のお岩の役は無理だろうね。こう言った旧国営放送のコメディとかショートコントの様なストーリー展開にはあっているかもね。
よく見れば、全員がそこ出身じゃん。
なんかテレビっぽい。
こんな映画は西洋の映画にはない。
この映画は
「和製だ」
和製の文学をウマシカにしているから、ノーベルが遠ざかる
追記
しかし
今のライトノーベルは全て編集者の意向があると思うべし。
そして、それが「和製」のストーリーを堕落させているのかもしれない。
出来レースは映画ばかりじゃない。小説も同様。それは分かってるが、で?なにを言いたい
追記
これからやって来る女性の時代に、韓国人の女性が、アジア女性初のノーベル文学賞を取った。
「流石!!」になっちまうよな。頑張れ日本人女性!!
追記
この俳優はやはり、舞台劇をやった方が良いと思う。歌を活用すれば、ミュージカルとかもデキる。脚本家さんが舞台劇の人だから、舞台劇に合うって知っていると思うけどね。絶対にこの俳優はミュージカル出来る。
追記
この俳優は食べ方が物凄く下品だけど、演技なのかなぁ。?
追記
書き下ろし作品は芥川賞は駄目。直木賞も大変に難しい。
編集者が絡んでいるから、先ずは雑誌を必ず経由して小説は評価される。つまり、雑誌の売れ行きの為に小説はあるのだ。特になんとか賞はね。
つまりつまり、映画もそう言う事。
追記
「能年玲○さん」って【のん】って言うのか!
ハリウッドを最初から狙ってないんだね。
だって「NON!」は無かろう。
お高い着物
素晴らしい文豪コール
これでも酷評にならないんだなぁ
タイトルなし(ネタバレ)
堤監督作品が好きなので期待して視聴
のんと橋本愛が同じ画面に居るのがアツい
所々くすっと笑えて面白いんだけど、監督の指示なのか好みの問題なのか、のんの演技が「SPEC」の当麻と被って見えて仕方ない
あの独特な箸の持ち方や、どう育ってきたのかという問いから、主人公の過去も描かれるのかと思いきや…
賞を取っても悔しい気持ちがまだ無くならない、で終結
うーん…
原作読んだらまた違ったのかな
うーん、今回はのんさんが合わなかった
原作も好きでのんさんも好きだったのでとても期待して観ましたが...
うーん、一言で言うとのんさんが全く合ってなかった
というよりも、空回った演技でうるさいとすら感じてしまいました
主人公を好きになれないというのは映画として致命的で、今回はそれが顕著に出てしまっていたなと
作品としては面白いですし、低予算ながら作品の雰囲気も好きでした
田中圭さんや滝藤賢一さん、田中みな実さんなどはみなさんは世界観にハマっていてとても良かったです
なだけに、とにかくのんさんが残念でした...
キャラがハマると化ける女優さんだと思いますし、今回の役はピッタリだと思っていたのですが...難しいですね
もうほんの少し抑えた演技をしてもらうだけで、ピタッとハマった気がするのですが、、
他の役者や演出が良かっただけに、残念!
ただ、改めて原作も今の時代にはいくらコメディとはいえ時代錯誤なのかもしれませんね
発売当初に読んだ時代には合っていて、とても面白かったです
発売からもう20年以上経ってますし、なぜこのタイミングで映画化したのか...
そもそも企画の問題だったのかもしれません
文壇を題材にしているが主人公を取り巻く理不尽さは
素直に面白かった。
のんさん、田中圭さん、滝藤賢一さんの掛け合いが善き。
のんさんは、上手いなー、と見直した。滝藤賢一さんの良さを引き出している感じ。
96分の映画なのだけれど、110分くらいの長さに感じた。それは退屈で長く感じるのではなく、話の密度が濃くて展開が速いから。
小気味良い。
映画の最後の最後になってから、この映画は文壇を題材にしているけれど、主人公を取り巻く理不尽さは、のんさんが芸能界で受けてきた仕打ちそのものだということに気が付いた。
主人公の最後の独白で。
それに易々とは気がいかない程に、展開が速くて面白い映画だ、と言えます。
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