劇場公開日 2024年12月27日

私にふさわしいホテルのレビュー・感想・評価

全207件中、181~200件目を表示

4.0邦画には珍しいソフィスティケーテッド・コメディの佳作

2024年12月28日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

幸せ

 お洒落でドライなコメディで、大ベテラン堤幸彦監督がこれまでとは打って変わって思い切った演出で、まるで「グランド・ブダペスト・ホテル」2014年や「アステロイド・シティ」2023年のウェス・アンダーソン監督作のよう。ほとんど主演を務める「のん」の為の「のん」による「のん」の映画ですが、タイトルはズバリ「山の上ホテル」でもよかったのでは。

 処女作が世に出た瞬間に、大御所作家の酷評の憂き目にあい、以降鳴かず飛ばずのうっぷんを晴らすべく、とことん復讐に打って出るお話。のんのオーバーアクト気味のデッドヒートを、滝藤賢一扮する大作家が受け止める超シンプルな構成。何故か時代は1984年、共に学園紛争を経験した中での先輩・後輩として、大手出版社の編集者に扮した田中圭が2人の間に入り右往左往するのもまた定石で面白い。

 ところがこの復讐劇がまるで日本人離れした、徹底抗戦かつ波状攻撃であるところがミソ。のん扮する中島加代子が、相田大樹、白鳥氷、有森樹李と名前も変えて、衣装も相当に凝りに凝り時代色を反映させながらもオシャレなトーンを貫き、その攻略ぶりがなかなか冴えて、ドタバタに終らせない。基調が本であり、紙とペンの香りが画面から匂う程に濃厚で、文学界への批判とともに情景も湛え、馬鹿馬鹿しくも知的な雰囲気が効いてます。背景も山の上ホテルのクラシックなインテリアをベースに、チリひとつないオフィス、豪華な宴会場から銀座のクラブ、銀座千疋屋のパッケージ(映画のタイトルバックまでこの柄)、カラオケスナック、昭和の豪邸と、生活感まるでないのがいいのです。

 今日のニュースにもありましたが、芸能事務所による移籍の拘束については独占禁止法に触れると。まさにその辛酸に押しやられた能年玲奈にとって、本作での怒りの爆発と重なってみえる。とは言え既に時間ばかりが経ち、彼女も30歳超えに。基調は美人ですから安心ですが、本作も含め今のままのキャラを推し進めるのも難しいのでは。友情出演のように登場の橋本愛ともども、「あまちゃん」を引きずり過ぎるのも、如何なものか。

 惜しいのは田中圭が本作ではまるでイケメン範疇に見えない点です。普段のはしゃいだような軽さを封印しているせいかもしれませんが、ひょっとしたら先輩・後輩の関係性から男と女の関係へ匂わせる手もあったのに、と思うのです。ハリウッド映画でしたら当然そうしたでしょうけれど。3人の中でひとり演技トーンが異なるのは確かです。

 文学の香り漂う山の上ホテルも既に建物老朽化のために現在は閉館しているとのこと。ですが隣接する明治大学によって改修しホテルを再開の予定とか。ホテルってのは日常とは"真逆の別の日常"の場と言え、人の裏側も見える。だから映画でもよく描かれるのはそのためでもありましょう。

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クニオ

5.0のんちゃんが 究極の悪女を演じる

2024年12月27日
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幸せ

のんちゃんが 究極の悪女を演じて 楽しんでいます。
滝藤さん演じる 東十条宗典を相手にして のんが悪女全開のコメディー映画です。
「山の上ホテル」という日本の名ホテルを舞台にして縦横無人に駆け抜けるストーリーは痛快でもあります。

ファッショナブルなのんちゃんの22変化も見どころの一つで、その表情ものんちゃんの魅力満載の映画です。

久しぶりに 新年を笑って過ごすことのできる映画だと思います。
鑑賞したあとも ほんわりした気持ちになれますよ!!!

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kunnta

5.0のんちゃんが美しく面白い

2024年12月27日
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マーマレード

4.0サンタvsトナカイ?

2024年12月27日
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しろくま

3.5ニヤニヤしっぱなし

2024年12月27日
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原作未読なので、どこまで反映されているかわからないけど、『トリック』堤幸彦さんのコメディ王道って感じて、ニヤニヤさせられっぱなしに。
のんちゃんと田中圭とのコメディアンヌな演技がハマってて。
(というか主人公が、自己中で理不尽な行動から考えとも、かなり嫌な奴なんですが、のんちゃんの人間としての魅力のおかげでどうにか嫌いにはならず)

さらに、滝藤さんがほんといい味。
出番は少ないけど、髙石あかり、橋本愛の出演に、朝ドラ感満載で、贅沢な気分にもなりました。

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コージィ日本犬

4.0祝!潮騒のメモリーズ

2024年12月27日
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あまちゃん好きにはたまりません。3月にも二人の共演が見られるみたいですね〜

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イ・ジア

3.5ロックなのんの独壇場!

2024年12月27日
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のんが好き&予告を観て面白そうだったので鑑賞しました。

のんの独壇場です。
ロックなキャラクターがのんとマッチしていますし、
行動がもはや怖いレベルでエキセントリックでありながらも、
小説家として成功したいとの信念の強さを感じられたのが良かったです。

のんと滝藤賢一、のんと田中圭との会話の応酬も実に面白いです。
基本、メインの登場人物はこの3人なのですが、怒涛の会話劇が本当に
見応えがありますし、本当に笑えるレベルの可笑しさです。

のんによる“文豪コール”も最高でした。
予告でみて楽しみにしていましたが、期待通りでした。

ほんのちょっとしか登場しませんが、髙石あかりの表情の演技も最高でした。
このあたりはベイビーわるきゅーれを彷彿とさせる演技ですね。素晴らしいです。

表情といえば、もはや顔芸と呼べそうなのんの表情の演技も実にすごい!
観てて本当に飽きないですし、見入ってしまいましたね。

いやぁ、のんはとても魅力的な俳優ですね。
大好きですし、今後の活躍も楽しみです。

のんが主演じゃなかったら、成り立たない映画だと思います。

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ひでちゃぴん

5.0小説家系映画にハズレなし

2024年12月27日
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本日新宿バルトで鑑賞してきました。
開始からのんの演技が白熱して終始、笑いっぱなしの映画でした。
会場内も笑ってる人が多くてこんなにも面白いと思える映画は久しぶりでした。そして、自作自演で性格が悪くぶっ飛んだ主人公は映画『響』以来の最強キャラでした。
小説家が主人公の映画はこれまで何本も観てきましたが、こんなにも笑った映画はなかったです。
色々なコメントはあるかと思いますが、先入観なしに観てください!今年を締めくくる素晴らしい映画に出会えた事は2024年も悪くない年だったと思えました。

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今日観た映画の備忘録

3.5面白いけれど、「あー面白かった」という気分にはさせてくれない

2024年12月27日
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話が、どんどん進んでいって、主人公たちの立場や関係も微妙に変わっていくのは面白いです。でも、それぞれの話が、「起承転結」の「結」の部分は、ほどほどに切り上げて、「数ヶ月後、だからこうなりました・・・」みたいに次の事件の「起」が始まるぶつ切り状態に、ちょっと戸惑います。

描いていないところは、観ている人が想像してねみたいなのは、嫌いではないです。でも、それぞれの場面で、思いっきり笑うことは、許してもらえないみたいなモヤモヤ感との闘いもありました。2時間弱の映画よりも、テレビの連続ドラマで観たいお話かも・・・

売れない作家だった主人公が、最後は、大きな賞を狙えるぐらいの作家になれたのは、どうして?(カリスマ店員の力?)と、自分よりも才能のある別の作家に力を入れていた編集者とは、ふつうに仲直り出来たのか?の2点は、さすがに説明不足かもと思います。

そういうモヤモヤを引きずったままだったので、映画が終わっても、「あー面白かった」という満足感に浸れないのが、惜しいです。

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GF

5.0のんにふさわしいシネマ

2024年12月27日
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萌える

約2年ぶりの のん主演作品ということで、楽しみにしてました。
で、まさに天才のん劇場という感じで楽しかったです♪
残念なのは上映時間が短めだったこと。のん(相田・白鳥・有森) VS 東十条のかけあいをもっともっと観たかったなぁ。

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光陽

4.0サクサク進むので見やすい。

2024年12月27日
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上映時間は100分以下。
起承転結の起が開始1分ではじまる。
小説よろしく、段階で区切られている。
堤幸彦らしいコメディパート。
主役・のん、ライバル・滝藤賢一のかけあいは
見てて飽きない。
とても軽快で愉快な小説家コメディでした。

何ヵ所か「あれどうなった?」って部分があるのが少し懸念点。

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サイレンス

0.5酷すぎる

2024年12月27日
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悲しい

『映画.com』の評価の高さと、のんさん主役の映画に惹かれて観に行ったのですが、この映画を高く評価する方々とは異なり、最後まで観通す事すら、つらく思える映画だった。
さけんでいるだけののんさんを見るのがつらく、のんさんの魅力を壊して、作品としても酷い出来。
ただただ残念。

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kuwa

4.5【”文壇大御所VS新人女性作家との果てしなき戦いの数々!”今作は、全く変わらぬ透明感が素敵なのんさんのコメディエンヌとしての魅力満載の”文壇あるある”クスクスコメディなのである。】

2024年12月27日
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知的

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NOBU

4.5誰にもお勧めできる面白い作品

2024年12月27日
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幸せ

のん(能年玲奈)さんのファンなので、公開初日に鑑賞した。

何よりテンポと間がよい作品であった。
ストーリーはわかりやすく、ついていきやすい。
中だるみもなく、2時間弱があっという間であった。

誰かの「ファン」でなければ楽しめないという類の映画ではない。先入観なくフラリと観に行って、心地よい余韻に浸って帰途につける。誰にもお勧めできる面白い作品であった。

しかし、のんさんのファンであれば、引き込まれること必定である。
表情、衣装、たたずまい。その全てがため息が出るほどすばらしい。

しばしばその顔がアップになったが、全く破綻が無いことにあらためて吃驚した。これほどまでに「アップに耐え得る」女優さんは、今の日本にいないのではないだろうか?

今回の映画を通し、あらためてのんさんの魅力を確認した。
これからもご自分を安売りせずに、納得のいく作品にのみ出演してほしいと願っている。

それにしても気持ちの良い映画体験であった。近日中に、もう一度観に行きたいと考えている。

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kitaro

5.0のん、天才!

2024年12月27日
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萌える

全てが素晴らしい
本物の天才だね
一段ときれいになったし、色気もでてきた
白の和服姿は最高!

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HAL1953

3.0山の上ホテル素敵♪

2024年12月27日
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今は閉館してしまった「山の上ホテル」見たさに、映画を観に行きました。
思っていた以上にホテルのシーンが多くて、憧れのホテルの雰囲気を感じられて嬉しかったです。

物語はそんなクラシックホテルを舞台にしたコメディ。
のんちゃんはコメディエンヌとしては上出来で、滝藤さんとの掛け合いも面白かったし、クールな田中圭さんが、はっちゃけ具合の重し!?になっていて、三人のバランスが良かったと思いました。
監督が堤幸彦さんなので「トリック」を思い出したりして。
明るく楽しい映画でした。

エンドロールも良かったです。

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Jo

5.0のん色。

2024年12月27日
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SAKURAI

4.5面白い!「男尊女卑くそジジイ」は痛快!

2024年12月27日
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楽しい

幸せ

面白かった!
のんが演じる中島加代子VS滝藤賢一演じる東十条宗典のバトルはコメデイらしく面白かった。気分もスカッとする。楽しいエンタメだけど、ラストののんが演じる中島のセリフは今の日本社会へのメッセージとも受け取れる。
また、のんと滝藤賢一はNHKドラマあまちゃんでも共演していて呼吸もピッタリ合っていた。のんが演じた中島のセリフ「男尊女卑くそジジイ」は痛快!面白かった。のんファンはおすすめです。高石ひかりもあるシーンで出ています。

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ナベウーロンティー

5.0のんちゃん圧巻!痛快文壇コメディです

2024年12月27日
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楽しい

とても良く出来た本だとまず最初に思いました。
そして何と言っても様々な表情で巧みにそれぞれの場面を演じ分けたのんちゃんの圧倒的な存在感が素敵過ぎます。
数々の文豪が愛した山の上ホテルを舞台にして、文学界の理不尽な裏側もチョッピリ覗き見ることができ、そしてそんな理不尽に負けない女流作家・中島加代子の姿を描いたストーリーが実に痛快です。
敵なのか味方なのか田中圭さん演じた先輩との距離感が絶妙であれば、滝藤賢一さん演じた東十条宗典との関係性もまた絶妙でした。
その他のキャストの方々も豪華な面々で皆さん素敵でした。
のんちゃんと橋本愛ちゃんの共演も懐かしく、書店でのカリスマ女性店員との会話から万引き男を捕まえるシーンおかしかったです。
それにしてものんちゃんは絶賛されていいのではないでしょうか。
10代の頃のフレッシュさをそのままに年齢を重ねてさらなる輝きを見せてくれました。本当に素敵な女優さんになりましたね。
いい映画を見ました

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たつのこ

4.0堤監督には

2024年12月27日
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楽しい

先入観が有り、どんなもんかと危惧していたのですが杞憂でした。
強いて文句を付けるなら、のんの豪速球だが荒れダマを常に受け止めた滝藤さんを最後、出してほしかった。
ツボだった所、東十条先生の字が非常に汚い、“夜霧よ・・”の後唄ってたのが“真夜中のドア”。

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トミー