「山の上ホテル」私にふさわしいホテル ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
山の上ホテル
原作未読。従って原作由来なのか映画オリジナルなのかは不明ながら、かなり無茶な展開…というか作戦だったのは確か。それをなんとなく説得されちゃうのは、のんという得難いコメディエンヌと万能プレイヤー滝藤賢一に負うところが大きい。くすくすしてるうちになんとなく「ほうほうそれで?」ってなっちゃうもんな。
大人になったのんのファッションも一つの見所だが、いっぽうでこの映画で確認できた彼女の役者としての才能の可能性を狭めた旧所属事務所レプロは本当に罪深い。
ただこの映画の主役は二人でもなくて、山の上ホテルそのもの。エンドロールを観れば良く分かる。
物語も、山の上ホテルがどんなホテルで、だからどんな物語が可能なのか、から発しているとしか思えない。
20年以上前(それこそこの映画の数年後)に、こうしたエピソードに憧れてここで披露宴をした身としては、この映画が山の上ホテルの姿を残してくれたことがとても有難い。
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