「自分にふさわしい場所にした女の物語」私にふさわしいホテル ヨークさんの映画レビュー(感想・評価)
自分にふさわしい場所にした女の物語
売れない新人作家とベテラン売れっ子作家の対立を軸に繰り広げられるドタバタコメディがおもしろい!シンプルに笑えるし観ていて楽しい!
自分が売れないのはアイツのせいだ!文学界の古いしきたりなんてぶっ潰してやる!と、少々エキセントリックにも感じる主人公の気性がエネルギッシュで良い。諦めることに慣れた今だからこそ彼女の突破力は観ていて力をもらえる。
いろんな人物になりすまし、息をするように嘘をつき、目的達成の為にありとあらゆる人を利用する。まるでサイコパスのようだけれども、それをポップに描いているから清々しい。
反骨心やハングリー精神から溢れ出る行動力に心が動かされる。
そしてこの役を能年玲奈が演じることで作品としての説得力が増す。ベストキャスティング!
老朽化の為、休館となっている文豪が愛した山の上ホテル。その室内がたっぷり体感できる意味でも価値のある映画。
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