劇場公開日 2024年12月27日

「のんにふさわしい役柄」私にふさわしいホテル たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0のんにふさわしい役柄

2025年1月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

大好きなのんちゃんが作家を演じる昭和文壇コメディー「私にふさわしいホテル」。舞台となった文豪御用達の御茶ノ水「山の上ホテル」は2024年2月で一時休館となり最後のロケとなったこの映画のエンドロールに館内各所の姿を留めた。所謂文壇大御所の意見に左右され新人賞を受賞しながらハブられ続ける主人公(中島加代子)に惜しまれる二十代を芸能界で干されてきたのんがあまりにもリアルにシンクロしてこれまでにない痛快はちゃめちゃリベンジ下剋上劇が生れた。原作者の柚木麻子が絶賛するように、主人公が1ミリの反省もなく自己中を貫き通し、担当編集者とも睨み合うだけで恋愛要素を全く排したことが素晴らしい。きらきら輝く瞳で暴れまくるのんを応援するのみ。

たあちゃん