グランメゾン・パリのレビュー・感想・評価
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料理で星を稼ぐ
連続ドラマと前日のスペシャルドラマを観たが、映画の方が、料理が美味しそうだった。ストーリーは今までと同じ三ツ星を目指すものだが、ドラマに比べ、スタッフの活躍は多国籍の良さを取り入れた位で、一人一人に焦点は当たらない。唯一、韓国人パティシエの事が描かれるが、闇金業者に借金をする事が理解できない。
前半は思ったような食材が手に入らないと苦労するが、以前もパリで働き、東京で三ツ星レストランを作り上げても、食材を手に入れるのは難しいのか?日本では、フランス人の寿司職人でも、腕さえ良ければ、よい食材を売ってもらえると思うが、フランス料理は業者まで敷居が高いのか。それなのに、放火事件の後は手の平を返すように変わるのが疑問。そこからの後半は展開が早く、リンダの説明で料理の評判が高まり、すぐに三ツ星の獲得。これではパリの三ツ星店の価値が下がるというもの。あまりにも出来過ぎではないか。
尾花夏樹は相変わらず人間的に未熟であり、恋愛感情がないのに、早見倫子が肉屋に勤めてまで彼を支えようとする理由が分からない。
小林圭シェフのドキュメンタリーの方が、もっとドラマチックなのではないかと思った。
時間が足りない・・・
映画なのでどこまで掘り下げるかが難しいところと
やはりセリフの中途半端な感じ
またチームとしての信頼関係の描き方も足りない気がしました
尾花の東京の頃と変わらない人に対する姿勢など??でした
終盤の料理のシーンは良かったのですが
そこまでのアプローチおよびエンディングは・・・です
もう少し結果までの掘り下げが欲しかったです
リンダさんの表情が良かったのが一番印象的かも
ファンこそ映画館で観る必要はない
ドラマが大好きで、年末のスペシャルドラマも良くて、そのテンションで行ったら期待外れでとても残念に感じました。結末的に映画は必要だったと思いますが、スペシャルドラマで終わらせておけばよかったのにと思いました。
尾花が周りの意見一切聞かずに雰囲気が険悪になるようなシーンがありましたが、それはエスコフィエ時代にもやっているし、グランメゾン東京でもやっているのに、映画でもまだやるかと思いました。既に尾花が成長して改善している部分であるはずなのに、意味が分かりませんでした。もっと別の壁だったら良かったと思いました。
最後も、リンダたちが食事に来て、その後すぐに三つ星を取る流れになっていて、これで終わり?と感じました。
借金のシーンだったり、韓国の俳優の方の見せ場を作るために作られている映画なのかなと思いました。料理のシーンはやはり素敵でしたが、総合的にドラマ版からのファンは残念に思った方が多いのではと思いました。
期待通りの三つ星評価w 料理ネタは良かったが展開流れが平凡なのが惜しい
新年明けましておめでとう!
本年もどうぞ宜しくです。
御節に、お酒、ゴロゴロ寝正月してて。
今更 料理ネタ観てもな~と想いながらも
「グランメゾン・パリ」を本年最初鑑賞作品で見に行きました。
これはTBS系TVドラマ「グランメゾン東京」からの映画ですね。
パリで現在二つ星 ⇒ 三つ星レストランに成ってやるって話。
尾花夏樹、早見倫子、相沢瓶人、京野陸太郎らによる『ミシュラン』の激戦区パリにて最高峰三つ星を目指す流れ。
例の如く キムタク様のドラマ形が全面押し出されていて
受け入れられる人はスキなんでしょうね。
この上から目線の話し方と、傍若無人な態度・・・
前半はこんなやり方で、三つ星獲れるかい~ って自己中展開。
スタッフからも冷たい視線が。
そもそも フランス語でセリフ話すの精一杯な感じします。
ネイティブで話す向こうの役者と比べると大分差が有るのは仕方が無いかな。
パティシエ担うエオク・テギョンさんを 下げたり褒めたり、どないやねん。
挙げ句に悪い金貸屋から暴力受けたり家に火が付けられたり。
ホンマ安易な話流れ組むよね。
もう一度 出直し、態度を改める尾花。
皆の力の輪が一つに成って 三つ星獲ったるぞォ オ~!!
またしても 良くあるTVドラマパタ-ンに成っていくという流れ。
新年早々 こんな超王道粋見せられて
馬鹿舌のわたしゃどうしたらええのん??って感じしたが
他のお客様がOKなら それでヨシ。
終盤仕上げの 料理がズラリ~創って出しての展開は素晴らしい。
料理コ-ディネ-タの本領発揮を思う存分感じ獲た次第ですね。
今回 このレシピが分かる人は心擽るのでしょう。
リンダ・真知子・リシャール役:冨永愛さんが
ボソボソ棒読み(フランス流日本語w)で 料理の食レポしてくれるんだが
もうちょっと元気だそうか と想ったわ。
でも ココの説明はナルホドねと 言わせてるかな。
厨房での料理創ってる所だけど
スロ-で魅せるのは技が観れて良いんだが、
早回し絵は陳腐感が出てダメだと思う。なんか可笑しく見えてしまって
コント感が出ちゃってるね。そこは全てカットが良かったでしょうか。
審査結果は四つ星wって オイオイ、
どんだけぇ~ じじいココ一番でボケやがってw。
兎に角 料理ネタって他作品でもあるけど
どれも似通ってて 鼻につくわさ。
前に観た「ボイリング・ポイント」は結構面白かったかな。
「ザ・メニュー」はキモホラ-に成っちゃってたが。
三つ星狙うだけじゃ無く、もうワンポイント(隠し味)
足した形で進行させた方がもっと面白いと思うのだけど。
そこが惜しい点でしょうか。
星を獲るには兎に角 食材の仕入れが凄く重要のようですね。
シェフの腕前は二の次なのかしらね。
それじゃ市場を仕切った者勝ちでしょ。観ていてそう思ったわ。
星の左右は供給する市場を制覇した者次第の構図に思えて
ミシュランどうのこうのより 市場品評の方が良いんじゃ?
あと 外国人オ-ナ-店が日本で日本食レストランを開く時、
市場で優先して良い食材が手に入ると思うか~のくだり。
これは確かにそうだなと思ったわ。
アジア人(中国・韓国等)店主が開く 日本にある日本食レストランは
やっぱり偏見な目で見ると思うのよ 特に日本人はね。
それと同じ目線がパリ店の尾花達へ向けられている事を
知るべきなのかも知れませんね。
夜、外は寒かったけど、
劇場内は案外人が多かった。
ミシュランに興味ある方は
是非劇場へGO!
食べたい
正直サブスク待ちでもよかったが、娘にせがまれて鑑賞
料理モノは反射的に観てしまうこともあり、TVは視聴済み
相変わらず子供っぽい役しかできない木村に辟易はするものの、料理の発想が面白く、嫌いではないシリーズ
本作も、序盤にキムタク節炸裂で、ため息も混じったが、物語は悪くない
三つ星を獲ることより、ひたすらうまい料理を作りたいという熱意を前面に出したコンセプトが○だったと思う
特に後半の料理は食べたくなるほど興味深い料理が並び、そちらにそそられた
メインの肉のパイは本当に食べてみたかった笑
娯楽としては十分成立していると思う
木村拓哉というプレッシャー…⭐︎
TVシリーズ、スペシャル版とも楽しんで観て 楽しみにしていた作品。
ほぼ期待通りの面白さだった。
ミシュランの三つ星を狙う木村拓哉演じる尾花と東京からレストランをともにして来た
仲間の物語。
フランスという場所でフレンチの三つ星に挑む。
それがどれほどのことか計り知れないが、この作品の料理の監修をしている小林圭シェフが
2020年にアジア人シェフとして初めて三つ星を獲得した時に自分がフランス人が東京の銀座で
寿司職人として三つ星をとるようなものだろうな…と思ったことを思い出した。
実際、映画の中でフランス人が日本で寿司屋をやって、良いマグロを卸して貰えると思うか⁈と
いうセリフが出て来る。
物語は紆余曲折ありながら、仲間とともにその星を掴みに行く姿を描いていく。
フランスロケが行われたので、臨場感たっぷりだしチームがまとまっていく過程も楽しめる。
木村拓哉をはじめ、鈴木京香、沢村一樹、及川光博、冨永愛などTVチームもそのまま活躍して
パティシエとして初登場のオク・テギョンはすごく良いポジション。
でも、何よりも小林シェフ監修の美しいフレンチのフルコースとそれを評価する冨永愛演じるフーディーの
リンダの描写が素晴らしく、本当にそこでその料理を味わっているような気持ちになる。
映画の後久しぶりにちゃんとフレンチのコースを食べたいと思った。
最後に(わかってはいたことだけど)ミシュランの発表で三つ星をとり、スピーチをする尾花を見て
結構、感動してしまった。
木村拓哉は「木村拓哉」でいるためにどれほどのプレッシャーがあるのだろう。
何をやってもキムタクだの散々言われもするけど、やはり彼はスターなんだと思う。
今年一本目に見れて良かった。
料理は本当に美味しそうだが
映画としての評価は厳しい。
・尾花の性格が悪すぎて見るに耐えない。
・三つ星獲得までの展開があまりにも稚拙。
・日本語、フランス後、韓国語の使い回しが不自然で気になってしょうがない。
・主人公(キムタク)の振る舞いに三つ星料理人としての格がなさすぎてリアルティに欠ける。
など、全体的に雑で稚拙で残念な印象でした。
正直おもしろいのかつまらないのかわからない
ドラマ
スペシャル
グラグラメゾン
全て鑑賞するくらい
好きで
期待して観に行きましたが
前半あまりにつまらなすぎて
びっくりしました(笑)
TBS ドラマ
今期の秋の大ヒット医療ドラマも
そうでしたが
◯国人のキャスト
必要だったのでしょうか??
無理やり
暴力シーンとか入れるより
劇中にあった
倫子シェフの味覚障害の設定を
尾花にしてしまって
まわりがたすけていく
ような方がよかったような
気がしました
とにかく
あの暴力的な設定が
邪魔で
観ていて気分
悪かったです
(味覚障害自体
ドラマでも師匠の方で
ありましたが)
尾花の傲慢ワガママ設定も
かなり不快な感じで
観てられないのが
正直な感想です
後半まとまってからは、
めちゃめちゃ
面白かった分残念でした
余談ですが
TVのスペシャルで
グラグラメゾン東京の設定が
なかったことになって
いたのも非常に残念でした
学ばない主人公が✖️
どなたかのレビューにもありましたが、ドラマと同じ展開が意味不明
どうしたキムタクって思ってしまいました
あと、なぜキムタクが改心したががよわいよ
とにかく、最後は総力戦にしてほしかったし、星が取れなくてやり切ったでもよかったかも
まあ、それでも最後のお約束の下には涙する自分がいるのだが?
なぜにこの脚本になったかは不明だな
はたらくの方がつよいなぁ〜
ドラマ
東京、スペシャルを見て、今回のパリ。
パリで信用を失って、東京で不利な状況でガクと戦うのが面白かった。スペシャルでは、京都の新店と若手が戦うのが新鮮だった。今回はパリの怪物や食材提供元との戦い。戦いの場面としてはシビアなものがあるはずだが、これまでの戦いの方が生々しい感じや、感情の荒々しさはあった。今回はもう少し爽やかな印象。最後は三ツ星を取って終わるのがわかってるだけに、もっと追い詰められた感を期待してしまった。監修のシェフの実話のように観てしまったのも良くなかったのかもしれない。しかし、とてつもない快挙であり、映画におさまらない苦労があったのだと思う。そちらは情熱大陸にでも期待したい。
三つ星にかける熱い料理人たちの闘いが凄い
グランメゾン東京の全話をTVerで、年末スペシャルも観て感動したが、ここまで観た熱い料理人のレベルの更に上をゆく命懸けの熱さで、味に徹底的にこだわり、芸術品のような料理を生み出す。この映画を観た後、みんな外食をすると厨房の中の料理人を思いながら食べるようになるそんな日々の生活に影響力のある凄い映画だと思いました。
長い。終盤寝てました。
途中に出てくるグランメゾン東京の
シーンが1番熱かった。
あのメンバーで作ってくれたら良かったのに。
と、思ってたら寝てました。気が付いたらスピーチしてました。厳密に言うと、冨永愛が語り始めた所まで記憶があります。
兎に角、長い。
韓国人スタッフのエピソードが
全てを台無しにしてる。あれはバッサリカットで
良いと感じたが、TBSが制作だから仕方ないのかも知れない。
キムタクを見たいから行ってるので、
演技より、彼の振る舞いを観れたのは満足。
でも、仕立て方をもっと考えて作って欲しかった。もっと、ドキュメント風にするとか。
スタッフの借金が原因で結束力が強まるなんて
有り得ないし、最後キムタクがスピーチ前に
韓国人スタッフに上着を渡すなんて、
韓国人を踏み台にして日本人が成功するなんて、彼等が1番嫌がる表現だし一気に冷めた。
何が良いのかを見つけるのに苦労する
映画だが、キムタクを大画面で観れたので
まあ、満足かな?
映画館で観るのが正解
木村拓哉さん主演ということで色々と先入観や偏見をもつ人もいるかもしれないけど普通に面白い
元々ドラマも全話観ていて好きだったけどこれは映画でこそ作る価値があると思いました。
メインの肉料理について思いついた尾花が説明するシーンで音、香り、見た目、五感全てで楽しむという会話があったけど、実際にメイン料理を切り分けるとき、パイ生地を切る音をしっかりと強調していたところに感動した。
あれは家でサブスクで観ていたら気づかなかったと思う。
前半はまあよくある映画だなと思っていたのが後半畳みかけるような展開に引き込まれてフィクションでありながら何度か拍手しそうになるくらいストーリにのめり込んでいた。
この作品はぜひ音響のいい映画館で観てほしい。
よく作られていると思う。
ただ、途中すき焼きなど日本を代表する料理は食べたら美味しいけど昔からずっと変わらないのにフランス料理は進化してるから面白いみたいなセリフがあってそこだけは納得できなかった。制作側の主観が出すぎてると思う。
フランス料理の対義語はすき焼きや寿司、天ぷらではなく和食でしょう。
フランス料理に詳しくないけど同列に語るならエスカルゴやビシソワーズでは?
そのカテゴリーでいうなら和食も進化していると私自身は思うので、作中のフランス料理に魅せられた尾花というシェフが語るからまあこの人はそう感じたからフレンチのシェフになったんだろうということで流せるけど、作り手の考えを尾花に投影していると思ったのでそこだけ少し冷めてしまった。
でも面白かった。
正直期待ハズレ
ドラマ版、スペシャルドラマ版と全て観てから映画を鑑賞しました。
最終的には感動しましたが、無駄なシーンが多く、特に韓国人パティシエの乱闘シーンや火災爆破シーンは全く要らないかなと。
東京チームの時間無さすぎて悲しすぎる。
これぞチームグラメの最後!
人は『夢は望めば叶う』ということを体現したような素敵なストーリーでした。
序盤は尾花の『異国の地故の苦悩』と『人間の変われない部分』が表現されており、中盤、終盤にかけては『尾花の変化』と『一つの目的に向かって仲間と知恵を出し合って協力する過程』が表現されていました。
最終盤は様々な仲間の力と知恵が集結し、三ツ星に挑むこれぞチームグラメの最後にふさわしい終わり方だったと思います。
中盤の三ツ星レストランの二代目の話では星を守るための重圧と料理での革新の重要性に触れており、フランス料理と料理人への敬意が詰まった作品だったと思いました。
叶うことならば、グランメゾンパリと東京の後日談が映像作品で観たいものです。
見事な文化の融合
見たくはなかったが、描かれて仕方ない
人種差別による不自由さ
そこからの脱却、得られる信頼のコントラスト
そして彩りも多国籍な文化も味も
多種多様な素晴らしいラストのフルコース
念願の三つ星
それらには素直に感動した
が、かつてと同じミスでスタッフとの間に
溝をつくり続ける姿の原因が描かれない点に
不満を抱いた
尾花はグランメゾン東京で
成長したのではなかったのか?
星にこだわりピリついて不機嫌を垂れ流し
スタッフの空気が最悪…
というのはあまり説得力がなかった
せっかくスペシャルドラマもしたのだから
コロナの激動により何かあって
そうなってしまったなどを描いてくれたら
より物語として深みが出たのにと思う
それと、韓国人推しがしつこい
その点に不満が残りマイナス一点
料理シーンに迫力 ドラマ視聴必須
前半では尾花夏樹(木村拓哉)が三つ星の壁に行き詰まり仲間へ強く当たってしまう様子があったが、後半には仲間と助け合いながら三つ星を諦めない姿が印象的だった。
多国籍の従業員達のそれぞれの国の文化を料理に取り入れ、調和のとれた美しいコース料理が出来上がっていく様子はとてもよく撮れていた。
個人的に、相沢さん(及川さん)が前菜のサラダを作る際に尾花に「一口で酸味も甘みも苦みも感じるようにする」と言い切り、結果それを作り上げたところがよかった。
ドラマに続くストーリーとして、今までのグランメゾンの良さも引き継ぎながら、パリでより成長した新たなグランメゾンを観ることができました。
作品のファンとして
ドラマ版、スピンオフ含めて好きになり、作り手の料理にかける想いに感動し、毛嫌いしていた高級店に挑戦してみたり、モデルとなった料理も食べに行くぐらいにハマりました。
その立場から言わせて頂くと、ドラマ版とストーリーラインがほぼ同じであり、非常に残念でなりませんでした。
ドラマ版で、ワンマンとして行っていた事を反省し、協力する事の大切さを学んだと思っていた尾花の状態が、俺の指示に従え!文句があるなら辞めろ!という元の状態に戻っており、ドラマ版の尾花は何だったの?と、同じ事の繰り返しにしか思えませんでした。
(因みに、スピンオフ最終話では平子シェフと萌はグランメゾン東京を卒業して自分の店を出しています。)
おそらく、映画版から初めて観る方向けに舵を切っていたのかなと。
しかし、続編と言うことを意識していないとしても何か他にやり方はあったのではないかと思えたし、
展開はかなり雑であり、もう少し時間をかけて丁寧に描くべきだと思ったし、多くの人が、まあまあありがちな所に収まったかなという程度にしか思わないだろうなと思っています。
もちろん、実際のニュースで日本人シェフがパリで三ツ星を獲ったという小林シェフの奇跡のような功績を当時から鮮明に覚えていますし、出てくるお料理も叶うことなら食べたい!と思わせるのには十分でした。(KEIのフィナンシェが運よく手に入ったのでいただきましたが、最高に美味しかったです!笑)
しかしながら、一部報道で、賞に縁のない木村さんに何とか獲ってもらいたいが為にこの年末に作品をねじ込んだとも聞きましたが、
例えそうだったとしてもこの仕上がりでは厳しいのではないか、というのが自分としての正直な感想です。すみません。。
そういえば、山下達郎さんの曲はてっきりエンディングで使われるのかと思ったのですが、そのようなこともなく、本編にも使用されていなかった気がしたので、調べたらチアリングソングとかいうものらしいですね。
あのラストの雰囲気に合わなかったということでしょうか?Recipe好きだったのでそこも残念だったかな。
シェフの本懐とは何か
映画は沢山の人が一所懸命に作っています。だからあまり悪口は言いたくないし、自分の好みに合っていないということだけで悪口を書くのはあまりやりたくないです。大体「じゃあお前がもっと良いものができるのか?」と言われれば、いち鑑賞者にすぎない何の取り柄もない一般人の僕が偉そうに語るのも恥ずかしいわけです。なので、あくまで僕の好みではという話を書きます。
申し訳ないけど、本作は僕にはどうにも好きになれないもので、僕自身の少ない鑑賞経験からしてもワースト1・2ではないかと思いました。
最初から1時間半くらいまで延々と、主人公が自己中で傲慢に振る舞い、うまくいかないことにイライラし仲間にもモラルなく当たり散らす様子が延々と続きます。それを見続けるのが非常に僕には苦痛でした。そして肝心の仕事の内容の方も、仕入れがうまくいかない理由も全くその通り(「銀座にフランス人が店を出したとして、最高のマグロを手に入れられると思うか」という卸業者の言葉が、大変説得力がある)。
主人公の師匠?のフランス人の「諦めることも大事」と鈴木京香さん演じるシェフに諭すその言葉も、非常に重みがあって全くその通りと頷くしかない。「諦めないで続けること」も大事ですが、誰もが勝者になれるわけでは無いので、天井を突破できないことが十分にわかったら、方向転換すること・初心に戻ること、つまり「執着を手放すこと」も大事なのです。
そもそも主人公がなぜそこまで三つ星にこだわるのかがよくわかりませんでした。主人公の意地なのかなんなのかわかりませんが、もしもお客さんが喜ぶことが第一であるなら三つ星というレッテルにこだわらず、目の前のお客さんに全集中すればいいだけであって、例え三つ星が取れなくてパリの一等地でできなくとしても、フランスの田舎で地道に、大金持ちの富裕層相手でなくても、リーズナブルに沢山の人を喜ばせることができるのではないかと思ってしまうのです。
超高級食材や珍味、異常に手間をかけ秒単位で計算して出される料理を、小難しい顔でポエムのような感想を語る富裕層の賞賛よりも、庶民にリーズナブルな食材でリーズナブルに美味しい食事を提供して、お客さんに笑顔になってもらう方が良いのではないでしょうか。「自分の役割はそうではない」ということなのでしょうか。
「シェフの本懐」とはなんでしょうか。それは自己満足のために名誉を得ることではなく、あくまでお客さまの満足のために料理を作ることだと思う。本作の中でもそうだと言っていますが、主人公がそう思っているとはあまり思えませんでした。じゃあ、なんでそんなに三つ星にこだわるんだと思うのです。
僕はよくわかりませんが、そもそもミシュランの三つ星とは「お店の歴史と背景」とかも多分に重要であると思うのです。それが老舗の信頼と実績ということだと思います。何十年もレベルの高い食事を出し続ける歴史ある三つ星のお店に、いかにレベルの高い食事を提供するとしても新しい店を同列に比べることはできないと思うのです。二つ星をとっている時点でもうすでに破格に評価してくれていると思います。まずはそこからじっくりと信頼と実績を安定して築いていったずっと先に、三つ星があるのではないかと想像するのですが、いかがでしょうか。
話を映画に戻すと、1時間半の拷問ののち後半30分くらいの所で、突然意味もなく全て好転します。主人公はあれほど自己中で傲慢だったのに、ころっと全く正反対にチームワークを重視しだします。そしてあれほど仕入れに苦労したのに、事件を機に手のひらを返したように仕入れ先がころっと正反対に協力的になります。鈴木京香演じるシェフの味覚異常も直ります。三つ星の発表まで僅かの時しか無かったはずなのに、その短期間で三つ星が取れます。いかに料理の質が良くなったとしても、そんな短期間でミシュランの評価が覆るのでしょうか。・・・ちょっと理解に苦しみます。
話の筋が一貫していないと思えること、本作の大部分を占める前半の拷問、そして申し訳ないけどキムタクさんの一本調子の演技・・・。キムタクさんとテレビシリーズのファンには良いのでしょうけど、そうでなければちょっと厳しいと思うのは私だけでしょうか。
いいなと思った点を探すと、鈴木京香さんの演技が良かったです。役どころの複雑な心境がよく伝わってきました。
Thank's, all Cast and Staff ! :‑D
夢をあきらめない。
三ツ星シェフとなったグランメゾン・東京の早見倫子、雄花夏樹と世界の星を取りに行こうと言い終わったドラマシリーズ、…その直後襲ったコロナ禍、…のピンチを乗り越え再結集し終わったスペシャルドラマ、フランス料理の本場パリに“グランメゾン・パリ”を出店し現在は☆2、…三ツ星を取ろうと奮闘するチーム・グランメゾンの話。
ドラマシリーズ、スペシャルドラマとは雰囲気変わってちょっとピリピリモードな雄花夏樹、グランメゾン・パリでシェフを務める雄花夏樹、スーシェフ早見倫子と東京の頃とは立場入れ替わって…。
“三ツ星を取らなければフランスを出てく”と店舗オーナーでもあり30年三ツ星を取り続けてる一代目シェフへ約束したものの、印象的だったのは「食材の仕入れの難しさ」…から作りたいものを作れない、食材の常態で急遽メニュー変更で焦りと空回りだったり。
コースメニューの最後を飾る、言うことを聞かないパティシエの彼が、最初は何だコイツは?とは思ったものの、研究熱心だし熱い料理魂を持ってる彼には意外と涙で。
ドラマシリーズとは雰囲気が違うチーム・グランメゾンだったけれど、中盤過ぎだ辺り?!から韓国パティシエの彼のこと解決、周りの意見を聞かず突っ走り孤立化してた雄花夏樹が店スタッフへ頭を下げてからは、チームが一致団結ドラマの雰囲気も戻りで、考えられ全てが計算された料理の美しさだったり、リンダ・真知子が書き読むナレーションの中で食するシーンにはシンプルに食べたいと思えちゃったり。
料理に熱く、ちょっと人との付き合いは不器用だけど雄花夏樹の真っ直ぐさは好きだし、倫子と夏樹のオジサンオバサンで呼び合える関係性もいい、個人的にはここぞ!というシーンで山下達郎さんの「Recipe」を流して泣かして欲しかったとワガママ。
今年は観納め、ラストのラストで仕事トラブルで観る作品を絞ったけど今年劇場で観た本数は270本と個人的新記録、共感、コメント、フォローして下さった皆様ありがとうございました!
よいお年を!来年もよろしく!
全91件中、61~80件目を表示