グランメゾン・パリのレビュー・感想・評価
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グルメエンタメを超えた「料理」の世界に感動!思わず涙が…
TVドラマシリーズより、格段に深みがあった
単に、美味しそう…と、味を想像するだけに留まらない
「ひと皿の料理」に
大地や海の恵みを受けた野菜や家畜、魚介といった食材があり、生産者がいて
それを、流通させる人がいる
そして、手に入れた食材を
様々な国の食文化や創造力を生かし
味、見た目、香り、演出にまで渾身の力を込めて
唯一のひと皿に仕上げる料理人がいる
「料理」をめぐる壮大な世界
ひと皿にたどり着くまでの膨大な時間が
関わる人達の人生そのものなんだと気付いた
美味しい料理がくれる、至福の時間の理由が
ここにあった!
もう一つ、
移民や海外在住経験のある人は差別や偏見と
こんなふうに戦っているのかもしれない…
異国で勝負するというのはこれほど困難なことなのか!
そこをフランス料理と料理の世界そのものを
愛してやまないグランメゾン・パリのスタッフが
力を合わせ、乗り切るところに思わず涙が…
気がつくと、完全にこの作品に取り込まれている!
最後に!
どーしても気になったのが
ラストでグランメゾン・パリに来店した
リンダさん(冨永愛)の衣装!
なんで、セーター?
しかも柄がビミョー…
万博キャラのミャクミャクー?
有名ブランド物だったらゴメンさなさい!
食べてみたくなります
良くも悪くも木村拓哉は何をやっても木村拓哉ですが、脇を固めている方々が木村拓哉とバランス良く演じられているので全体としては想像していたよりも引き込まれる良い作品でした。また、料理についても一品一品、とても丁寧に描かれていて食べてみたくなりました。
望めば叶う
とてもおもしろかった。
なのに、あまり心に残るものはない。
たぶん、1シーズンのドラマにしたらいいくらいの量を2時間に圧縮したからだろうか。
その中で印象に残った2つ。
1つは息子の連覇のプレッシャーの話。
もう1つは韓国のパティシエの男性と日本のインフルエンサーの女性のかっこよさ。
この映画を見て、すぐにフレンチを食べに行きたいとはあまり思えなかった。
情熱と仲間の絆に感動
1 料理好きなら
テレビドラマからの劇場版なはずなのに
テレビシリーズは一度は散り散りになった元・エスコフィエのメンバーが紆余曲折を経てグランメゾン東京に集結し、三ツ星を得るために過去の軋轢を乗り越えて力を合わせていく人間ドラマが見ものでした。反面、劇場版は尾花・京野・相沢・倫子以外はほぼ初出メンバーばかりで、祥平他の若手メンバーや鳴り物入りでスペシャルドラマに登場した湯浅すらも登場はほんの一瞬だけのちょい役のみ。知らん韓国人がやたらとフューチャーされ、東京での芹田的なコミの役回りにも旧ジャニーズのバーター的なタレントが入るなど、テレビシリーズのファンとしてはちょっと肩透かしな内容だったのは否めません。もちろん、主役級四人の演技や存在感は圧倒的で素晴らしいのですが、ドラマから派生した劇場版である以上、引き続きドラマのキャストを軸とした人間模様であって欲しかったなぁ、と。その意味では年末のスペシャルドラマは良かったんですけどね。
富永さんのナレーション
TVシリーズは全話視聴
冒頭、東京に来る前に大失敗した状態の尾花がいておったまげる。…東京で培った経験が0になってる。そんな感想からのスタート。
で…また改心して三ツ星とる流れなんだろうなと冒頭5分で察しがついて、案の定そうなった。
どうにも、必勝パターンでもあるかのような構成にげんなり。
とはいえ、感動ポイントがないわけではない。本番フランスにおける外国人フランス料理長の置かれてる立場はなかなかにパンチが効いてた。食材を卸すにも優先順位があって、格式が存在する。「東京で外国人が営む寿司屋に最上級のマグロを卸すと思うか?」なるほど…かなりなハードルがそこには存在するのだと思う。ゼロからではなくマイナスからのスタート。
それらの状況を跳ね除けて星を勝ち取る。
それらを下地にして展開されるフルコースは感動的だった。
冨永さんのナレーションから始まる。
「あの夜、起きた奇跡を忘れない」とかなんとか。
一品一品に込められた想いが丁寧に紐解かれてく。上手い見せ方だなぁと思う。
料理を食べながら、驚き、微笑み、噛み締めてと様々な表情を浮かべる客が、幸せな時間を共有してるのだなぁと思う。
シェフの願いは叶えられたのであろう。
このフルコースに絡む編集とアングルが完璧だった。ホントに料理を堪能してるみたい。緩やかな前菜から始まってメインに向けて加速していく疾走感というか勢いというか…次は?次は?って期待感が刺激され、それを目の当たりにした時の感動というか充足というか…デザート前の一呼吸では、俺も一呼吸ついたし、そっから別世界かと思う程のデザートの存在感。コースの締めであり、シーンの締めだった。
フードコーディネーターになんか献上出来る賞はないもんか?美術賞は適用されるのであろうか?
…四ツ星だって評価にズッコケたけど。
受賞式の沢村氏がめちゃくちゃいい顔してたなあ。
俳優陣はお見事だった。異なる言語をモノともせず使い分けてるように思えた。特に沢村氏の流暢な事と言ったら目を見張るものがある。
ポリコレ感も満載で、意図を汲みはするものの主人公の成長が一辺倒なのと、時折挟まれる白々しい台詞に興を削がれる。
「皆の想いを1つに」とか、文化祭か?あんなキラキラした目さえしなければ、もうちょい深みも増すだろうにと思う。
スーシェフがコロナによる味覚異常なんて設定があるんだから、最初の暴君モードとか無くてもいいのにと思う。東京での経験が全く活かされてない尾花に独創性が全くなくて…安直なスタートでなければ、もうちょい楽しかったかもなぁと残念だった。
もう好みだとは思うけど、照明なのか色味なのかが明るすぎて作品全体が薄っぺらくみえる…。総じてTVの方に適正がある作品なんだろうなと考える。
小林シェフのパリの三ツ星レストランのディナーコースは460ユーロ
年末のスペシャルドラマが面白かったので見に行ってみたらその上を越えてきました。
実際にパリで東洋人として初の三ツ星を獲得した小林シェフが料理監修をしているので食べてもいないのに感動してしまう料理のクオリティに圧倒。
なんでもTVドラマ版の終了後、次はパリでという構想があった時に小林シェフが三つ星を獲得したというニュースが舞い込んできたそうで、本当にこんな日本人がいるのですね。きっとこの映画以上の苦労があったことでしょう。映画の中でも言ってるけど外国人のシェフが東京で和食の三ツ星レストランを狙うようなもんですからね。
パリロケで多国籍のスタッフキャストとの撮影もハードルの高いものだったと思われるけど映画のクオリティも申し分なし。最後のディナーシーンの富永愛の表情の素晴らしさ。
映画は既に2つ星を獲得しているところから始まるんだけど立ち上げの苦労とかも見てみたいなぁ。スペシャルドラマでやってくれないかな?
一生一度くらいこんな料理食べてみたいなと思ってパリのRestaurant KEI のサイトを見てみたらディナーコースは460ユーロ。ワインだのサービス料だの入れて2人で20万〜位ですかね。ハードル高っ!
さすが、塚原あゆ子監督!
連ドラ未視聴でも十分
あらかじめ連ドラとスペシャルで予習するつもりでしたが時間がなく、断念。
少し不安でしたが十分楽しめました!
連ドラを一度きちんと観た上で再度映画館に行こうと思います。
食材集めに苦労している際、「東洋人だから食材を卸してくれないのか?」というシーンがあり、
「外国人が東京で寿司屋を開いたら良いマグロを卸してくれるのか?」といったことを問われていました。(うろ覚えです)
それを聞いて、「あー…」って思っちゃいましたね。
馴染みの客に良い物を、と思うのは仕方のないことだと思う。
新参者に加えて食文化が違う、となると「お前に良味の違いがわかんのか?」となっても不思議じゃないな、と感じました。
料理の映像が素晴らしく、平等の関係が良い
ドラマのグランメンゾン東京の続き。
ドラマを観ていなくてもそれなりに楽しめるけど
ドラマ本編と2024年の年末に放送されたスペシャル版も観ていれば
より分かりやすいとは思います。
美食の本場パリでミシュランの三ツ星を獲得するべく
お馴染みのメンバーが格闘するお話。
飯テロ映画は色々あるけど、これまでの日本の映画やドラマで
これほど調理シーンが美しくてエキサイティングで、
出来上がった料理が美味しそうな作品はあんまり無い。
私は正直、話の筋よりもそちらの方が印象に残っている。
ましてや高級フランス料理、地味なパンピーの私は
多分この先おそらく食べることのない世界だけど、
それでも、この映画の中の料理は食べてみたい!と思わせてくれた。
キムタク映画というより、料理映画として結構推せます。
で、月に8回ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては
元の「グランメンゾン東京」は
最近の木村拓哉主演ドラマで一番好きかも。
ここ10数年間のキムタク主演作は、
何がなんでもキムタクが「正しい人」みたいな
キムタクよいしょ作品が多くて、いつも途中で観なくなっていたが
「グランメンゾン東京」は最初から
キムタク演じる尾花は料理へのこだわりは半端無いが
それゆえに常に暴走気味、説明不足の男である。
それを補うために協力する早見倫子(鈴木京香)との関係が
お互い料理の腕は認めつつも、下手に恋愛要素を絡める事なく
あくまでも平等で、時に共感し、時に反発しあう感じが観ていて気持ちいい。
そこは監督の塚原あゆ子氏の匙加減が見事なんでしょうね。
新年早々、美味しそうなフランス料理を観て
それだけでもなかなかに眼福でした。
フレンチの伝統を重んじながらの料理のアイデア
「手際が本当にいい」
舞台がパリに!お料理も景色も楽しめる◎
勿体ない
本編ドラマ・特別編は視聴済み
平古祥平編はかいつまみ程度
※今回が初投稿の上、有名作はある程度見ていますが、マニアと呼ばれるほど映画を沢山見てる訳では無いのであくまで素人の一意見としてのレビューとなります。
非常に勿体ないと感じた。
理由として私が感じたのが新キャストの影が薄すぎること。その理由について話していきたいと思う。
本編・特別編ドラマを視聴したからこそ、フランスまで来た理由やそこで三ツ星を狙う理由、キャラクターの関係性も難なく掴むことが出来たものの、特別編で初登場となった北村一輝さんや窪田正孝さん。そして今回映画で参戦した正門良規さん。この3人の影が非常に薄いと感じた。(ユアンさんはピックアップされていたので普通に受け止めた)
北村一輝さんに関しては特別編を通じて料理に対して理解を深め、改心する様やその傾向が「出始めてる」くらいの活躍があっても良いのでは無いのかと感じた。映画でメインに取り上げられてた「最上級素材の入手の困難さ」という部分も何か大手企業としてのサポートという展開で参加出来たのではないかと思う。
窪田正孝さんが映画の方に参戦しなかった理由として私が考えた理由は「大人の青春という本編でのテーマを大事にし、大人メンバーを中心にしたかったので雑念を消したかった」もしくは「グランメゾン東京に収まるという形の方が綺麗だから」というものだ。
1つ目に関しては、映画を観てみると青春を感じるような描写は薄くひたすら「アジア人がフランスで一流レストランとして店開くの難しい」という内容がメインであったため考えにくい。
故に答えは2であるかと思う。
これに関しては分かる気がする。割と性格が気難しそうな役柄ではあったし問題を複数個取り上げるのも主軸がブレる気がする。しかし、特別編での尾花への態度や感情を見るに過去にエスコフィユで何かあったのでは無いかともう少し掘り下げて欲しいという気持ちもやはり否定できない。
そして3人目の正門良規さん。1番扱いが悪いと感じた。映画からの参戦にも関わらず目立ったシーンといえば尾花にアドバイスをするのみ。あのポジションであれば京野や相沢でのできたのではないかと思う。
私自身これらを記載してみて思ったことは「これ全部採用してたら内容に主軸が無くごちょっとした映画になるな」ということ。
せっかくフランスに飛んだのに日本でも撮れるようなものではなくフランスにちなんだ問題を主軸に置くのは当たり前のことだ。
しかしそのフランス主軸の問題も「アジア人がフランスで一流レストランとして店開くの難しい」という1点のみであった。
2時間という映画の制限の中で全てを表現するのは難しい。であれば、ドラマ2期としてグランメゾンパリが観たかった。それであれば私が挙げた問題点を救いつつ満足いくような作品になったのでは無いか。最高の材料を集めて、完成したコース料理にピックアップした次の瞬間万事解決・即三ツ星!という「えっ終わった?!」という展開にはならなかったのでは無いだろうか。
これで完全に終わりというのが勿体ないと感じました。可もなく不可もない映画でしたが冨永愛が最後可愛く見えてホッコリしたのは良かったです。ここまで読んで頂きありがとうございました。
次回作に期待
『コーヒーが冷めないうちに』『わたしの幸せな結婚』など、どちらかというとファンタジー系の作品を撮ってきた塚原あゆ子監督でしたけれども。
同監督が手がけた実写的な作品という位置づけで、実は鑑賞を楽しみにしていた作品でした。
本作は。
そういう本作では、フランス料理界の日本人シェフに対する(人種的な?)評価の低さ、三ツ星獲得までの困難と、その間での敏腕スー・シェフ早見との訣別と再タッグ、他のスタッフとの相克やトラブルなどなど、いちおうの起伏は描かれてはいるのですけれども。
しかし、どのエピソードも「これ」といった決め手に欠き、一編の物語(ドラマ)としては、盛り上がりに欠けた感が、評価子には否めませんでした。
これまでに佳作をものしてきた塚原あゆ子監督の次回作に期待して、残念ながら今回は、良作としての評価としておきたいと思います。
(追記)
細かいことなのですが、本作では字幕の明らかな誤字(変換ミス)が、気になりました。
(誤)フランス料理会の重鎮
(正)フランス料理界の重鎮
(誤)料理に併せる
(正)料理に合わせる
どうということがないと言えば、ないのですけれども。
これから作品の中に入り込もうというときに、ちょっと出鼻を挫(くじ)かれた感もあり、評論子にはそのことが作品全体のシズル感を少なからず削(そ)いでしまっていたとも思われたので、敢えて追記しておきたいと思います。
とにかく料理は美味しそう
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