「勿体ない」グランメゾン・パリ Aoiさんの映画レビュー(感想・評価)
勿体ない
本編ドラマ・特別編は視聴済み
平古祥平編はかいつまみ程度
※今回が初投稿の上、有名作はある程度見ていますが、マニアと呼ばれるほど映画を沢山見てる訳では無いのであくまで素人の一意見としてのレビューとなります。
非常に勿体ないと感じた。
理由として私が感じたのが新キャストの影が薄すぎること。その理由について話していきたいと思う。
本編・特別編ドラマを視聴したからこそ、フランスまで来た理由やそこで三ツ星を狙う理由、キャラクターの関係性も難なく掴むことが出来たものの、特別編で初登場となった北村一輝さんや窪田正孝さん。そして今回映画で参戦した正門良規さん。この3人の影が非常に薄いと感じた。(ユアンさんはピックアップされていたので普通に受け止めた)
北村一輝さんに関しては特別編を通じて料理に対して理解を深め、改心する様やその傾向が「出始めてる」くらいの活躍があっても良いのでは無いのかと感じた。映画でメインに取り上げられてた「最上級素材の入手の困難さ」という部分も何か大手企業としてのサポートという展開で参加出来たのではないかと思う。
窪田正孝さんが映画の方に参戦しなかった理由として私が考えた理由は「大人の青春という本編でのテーマを大事にし、大人メンバーを中心にしたかったので雑念を消したかった」もしくは「グランメゾン東京に収まるという形の方が綺麗だから」というものだ。
1つ目に関しては、映画を観てみると青春を感じるような描写は薄くひたすら「アジア人がフランスで一流レストランとして店開くの難しい」という内容がメインであったため考えにくい。
故に答えは2であるかと思う。
これに関しては分かる気がする。割と性格が気難しそうな役柄ではあったし問題を複数個取り上げるのも主軸がブレる気がする。しかし、特別編での尾花への態度や感情を見るに過去にエスコフィユで何かあったのでは無いかともう少し掘り下げて欲しいという気持ちもやはり否定できない。
そして3人目の正門良規さん。1番扱いが悪いと感じた。映画からの参戦にも関わらず目立ったシーンといえば尾花にアドバイスをするのみ。あのポジションであれば京野や相沢でのできたのではないかと思う。
私自身これらを記載してみて思ったことは「これ全部採用してたら内容に主軸が無くごちょっとした映画になるな」ということ。
せっかくフランスに飛んだのに日本でも撮れるようなものではなくフランスにちなんだ問題を主軸に置くのは当たり前のことだ。
しかしそのフランス主軸の問題も「アジア人がフランスで一流レストランとして店開くの難しい」という1点のみであった。
2時間という映画の制限の中で全てを表現するのは難しい。であれば、ドラマ2期としてグランメゾンパリが観たかった。それであれば私が挙げた問題点を救いつつ満足いくような作品になったのでは無いか。最高の材料を集めて、完成したコース料理にピックアップした次の瞬間万事解決・即三ツ星!という「えっ終わった?!」という展開にはならなかったのでは無いだろうか。
これで完全に終わりというのが勿体ないと感じました。可もなく不可もない映画でしたが冨永愛が最後可愛く見えてホッコリしたのは良かったです。ここまで読んで頂きありがとうございました。