KPOPガールズ! デーモン・ハンターズのレビュー・感想・評価
全12件を表示
歌って踊って戦いまくる
歌って踊って戦いまくる。まるで「シンフォギア」みたいだ。音楽×アニメーションの組み合わせは日本アニメの得意とするところだけど、Kポップがそれをやってきた。しかもかなり洗練された形で。楽曲のクオリティも高いし、アニメーションの動きもメリハリがあっていい。表情の崩し方なんかは日本アニメの影響がありそう。戦う使命を帯びた少女たちというのも日本アニメっぽい要素と言えるか。
デーモンハンターとして戦う使命を持った3人の少女たちの1人はデーモンの血を引いているというのが、物語のポイント。それを隠して活動しているが、そのことを仲間に打ち明けるのか、どうするのか、本当の自分は何で自分らしく生きることはどういうことかの葛藤が鮮やかに描かれている。
その物語と楽曲が絶妙にリンクしていて、作品に感動したらサントラを聴きまくりたくなるのもよくわかる。
Kポップ業界がアニメーションと音楽の組み合わせのパワーにこれで気が付いた。今後も類似作が出てくるかもしれない。
ジヌ推し
全然観る気なかったけど流行りものに弱い私はスルーできませんでした。いや、子供向けのアニメじゃないね。面白かった〜!
あらすじとしてはK-POPアイドルがデーモンを倒すお話です。カリスマ的人気ガールズグループ『ハントリックス』がデーモンハンターで新人ボーイズグループ『サジャボーイズ』の中身がデーモン。ルミとジヌはお互いに秘密を抱えてる…って感じかな。
よくこういうお話思いつくな〜って軽い気持ちで観ていたんだけど、とにかく楽曲がキャッチーで振付もかっこいい!完成度がめちゃくちゃ高い!
ハントリックスのカッコ良さとかサジャボーイズの新人アイドルのかわいらしさとか、これは流行る要素が散りばめられてるな〜って思いました。韓国のアイドルグループもダンス動画とかサジャボーイズチャレンジとかやってるんだね〜!今更知った笑
ラストのサジャボーイズと戦うところで観客の心もひとつになった時うっかり涙がこぼれてしまって、なんか期待しないで観たのにめちゃくちゃ心が動いたんだな〜って自分にビックリした。食わず嫌いしないでネトフリ民は観た方がいいよ。オススメ!
圧からのカミングアウト
クリエイターのMaggie Kangは幼いときカナダへ移り住んだ韓国人だそうです。彼女は実質カナダ人で、これはアメリカ映画ですがKubo and the Two Strings(2016)が日本をよく調べてあったように、本作も韓国やKpopをよく析出していると思います。
キャラクターについて、かっこいいヒロイン像よりも『ぽっこりお腹でゲップをし下品で間抜けで楽しい女の子』を目指したと述べており、事実そうなっていて、人物に斬新な命を吹き込んでいます。
ただし、そのコミカルな人物描写を担保していたのは所謂スーパーデフォルメだったと思います。漫画で喜怒哀楽時にあらわれる誇張表現があります。焦っているときの額に滴マークとか、号泣時の目から滝とか、怒った眉間に井形とか、びっくりしたときの顎外れとか、突然のちびキャラ化とか、あるいはシティハンターの100tハンマーとか、手塚治虫でいうならヒョウタンツギとか、わたしたちにとって見慣れたそれらの漫画表現が輸出され技法として浸透・定着し、今やSDは日本の漫画が発祥だとは認識されていません。それが苦々しいという話ではなく、キャラクターの表情に日本の漫画の影響を強く感じたという話です。
われわれは発祥について韓国ほどこだわりませんが、実質主役のルミは日本発祥の名前だと思います。主役に日本発祥の名前をつけていることからもアメリカ映画であることがわかりますが、出てくるのは韓国人らしき人々だけで白人も黒人も出てきません。
書き下ろしたサウンドトラックに、選りすぐりのシンガーを声優に充て、PVと感動のストーリーが融合したようなハイブリッドな映画体験になっています。
映画はすこぶる上手でプロフェッショナルでした。
描かれていたのは使命と友情だと思います。ルミミラゾーイは悪鬼狩りのスーパーヒーローとKpopアイドルを兼業しており、といって難しい話はいっさいなく、ジュブナイルとロマコメの中間で美しいシンデレラ曲線を描きます。何に感動しているのか全く解らないのに感動させられます。ジヌとルミのエモすぎるエピソードには涙腺を緩ませながら、こんなものに泣かされてたまるかよと抵抗している自分に気づくに違いありません。
Maggie Kangが語ったテーマはハンターでありながらデーモンの印を併せ持つルミのカミングアウトでした。
『ルミの物語は、彼女がクローゼットから出てきて、親に本音を打ち明けるようなもの。親は彼女に、彼女自身ではない何者かになってほしいと望んでいる』とMaggie Kangは述べています。
それは人に言えない悩みを抱える若者の普遍的な姿です。人に言えない悩みとは、ルミが持っている内なるデーモンに象徴されるものであり、ジェンダー問題や自閉症など自分自身を閉じ込める殻の例えです。
映画はPopでコミカルで民間伝承も織り交ぜながら、時事や多様性への配慮を物語に仕込ませていました。
2025年7月末にNetflix史上最も視聴されたオリジナルアニメ映画になった──との同社公表がありました。RottenTomatoesにおいても映画は好評で、批評家からも一般観衆からも好かれています。
ただし日本漫画の影響を指摘している人もレビューもありませんでした。もちろん日本人がつくるアニメとは違います。にしても個人的には日本漫画の誇張表現に多大な影響を受けたアニメ映画だと感じたのでした。
imdb7.7、rottentomatoes97%と91%。
世界的にはアイドルはやはりK-POPの方がアニメでも良いかな
最初にいっときますが、自分は日本のアニメファンです。ワンピース、鬼滅、呪術、進撃の巨人といった世界的な人気どころは好きですがいまいち、日本の文化で好きになれないのがアイドル文化です。それはアニメでも同じで、〇しの子とかアイドルものはいまいちなのが本音。
それは日本のアニメの人気どころってやはり迫力あるシーンが多いのが世界的な人気なような気が。アイドルものは日本のはこじんまりしすぎてて、スケール小さくてそれで萎えるんです。(二次元も人間も)
アイドルは可愛くて我慢するのが良い、それかわがままとか日本はそんなご都合なのばっか。
一方KPOPですが、やはり一般のアイドルもステージ上で迫力あるパフォーマンスと歌声にラップ、正直日本のこじんまりアイドルよりは世界でウケるのはわかります。
そして、このデーモンハンターズのKPOPアニメですが、いやー予想通り素晴らしい。
ヒロイン3人の迫力ある歌声、パフォーマンス、はっきりいって〇しの子なんかとスケールが全然違う。
こちらはビルボードアメリカ本チャート(テイラーとかジャスティンとかがトップの)
でトップ40にサントラから5曲も入り、最高位の歌はアジアの歌としては最高レベルの2位の人気です。確かにどの曲もこのあいだビルボードトップ40アメリカのでやってたが見ごたえあった。
でも、悪魔と人間との葛藤で悩んだり人間的な面もあるし、イケメン KPOP男子アイドルとの絡みも面白い。
3人は悪を倒すことにもたけており、強さとナイーブさと可愛さ美しさを金そろえたアニメのアイドルグループとして、世界の人の記憶に残るのでは。
はっきりいってもう、日本はたとえアニメでもアイドルものだけは韓国には勝てないので、日本は世界に出すには、アイドルでないシンガーソングライター路線をお勧めします。
むしろ日本はアイドルの女子より藤井風さんみたいなアーティスト系だしたほうが世界でウケると思います。
アイドルはもうアニメでも世界ではKPOPに軍配です。KPOP落ち目とか言ってる人いますが、アイドルに関してはJPOPこそ落ち目でしょ。
こんな素晴らしいアイドルものを作るとはさすが世界のアイドルを蹂躙してるKPOPだと思う。日本のアニメが人気なのは迫力あるから、
そしてKPOPがJPOPアイドルよりも人気なのはこれも迫力あるからです。
3人組のハントリックス
「なんかいろいろ混ぜ込んだようなタイトルだな」という身も蓋もない前印象を良い意味で裏切ってくれる一作
K-POPのアイドルが実はデーモンを退治するヒーローだった、という安っぽい話なんじゃ…、というタイトルから受ける印象を、拭い去るどころかむしろ大幅に強化した上で、有無を言わせず楽しませてくれる、という作品でした。
作中の楽曲は、主題歌とも言える「Golden」を始めとして、「え、これオリジナルなの?カバーじゃなくて?」と驚かされるものばかり。作中ではルミ(アーデン・チョー)らのグループ「HUNTR/X」が、TWICEやBLACKPINKを上回る人気を誇るという設定になっていましたが、実際に米国のビルボードチャートで「Golden」が1位を獲得するなど、物語の設定が現実になった感が。
ライブ映像の迫力、臨場感は圧巻だけど、楽曲に予算を使いすぎたのか、キャラクターの造形についてはちょっと前世代を感じさせるものがあり、そのギャップが気になる人もいるかも。それと今まで知らなかった「HUNTR/X」というグループがスーパースターである世界観にいきなり投入されるので、ここはそういうもんなんだ、と素直に頭を切り替えた方が楽しめるかと思います。
本作のヒットを受けて、実写版の製作も検討中とのこと。確かに実写の方が向いているかも…。
曲が全て良い。キャラも良い。
Netflixオリジナル映画歴代1位(ロッテントマト)
やりたい事は伝わってくる
親戚の子供達と観ました!笑
子供達が可愛い女の子が出てくるアニメ映画が好きみたいなので😂
曲良すぎて笑う。あとダンスとかね〜動きがね〜めちゃめちゃケポですよね。肩の動かしかたとか。
表情の作り方とか、落とし込みが上手い。なんか分かるんだよな。アメリカンなノリになりそうなところを、あえてちゃんとそうならないようにしてる…みたいなのがある。
小ネタのファンサービスの感じとかほんとによく見てる〜というか、製作陣に絶対にケーポオタクが居るんですよね笑
ただ、やっぱりストーリーの構成が弱いのとキャラクターの描写が薄いな、と思ってしまいましたね。
せっかく5人組の男子ユニットなんだから、もう少しキャラ同士の絡みを作っても良かったと思う。まぁ1時間半の作品なので仕方ないかな…と思いつつ。
どうしてお互いが惹かれ合うのかとかも、もう少しテイストが入ると良いのかなと。
やりたい事がすごく伝わってくる。ほんとに。
なんでケーポが人気なのかも、この作品見るとすごくよく分かる気がする。
最後の終わり方はちょっと切なく、綺麗に終わってて良かったですね。
今年ベスト級
これは映画館のビッグスクーンで観たかった!!
K-Popアイドルとデーモンスレイヤーを掛け合わせるという斬新なアイデアだが、この設定がアクション映画や自身のアイデンティティを巡るストーリーとしての図太い骨組み(韓国映画らしいバイオレントアクション映画風味も感じつつ)として良いバランスになり、映像的にもストーリー的にもアイドルとして昇華されるつくりにとても感動した。
「スパイダーマン:スパイダーバース」のソニー・アニメーションピクチャーズが手掛けるアニメーションも圧巻のクオリティで、製作陣も本作がデビューに近いのだがここ数年に発表されたアニメーション映画の中でもトップクラスに入る作品になっていると思う。
誰でも自分の中に正しい心や悪の心を持っていて、悪の心を封じる為に正しい心を燃やすということが、普段からアイドルを追いかけているような層も同じことが出来るというアイドルオタク文化をも包み込むようなつくり。
本作のファンの描き方もとても特徴を捉えているし、男性アイドルグループのキャラクターもちゃんと"いそう"で良い。1時間半というコンパクトなパッケージも今っぽくて良い。
エンディングで本作の曲はTWICEの3人によるレコーディングということが明かされ、前情報の少なさからささやかなサプライズ。冒頭からめちゃくちゃカッコいいK-POPソングがかかってくるので一体誰が歌っているのか気になっていたがなるほど納得。
今作られるべくして作られた最高のアニメーション。劇場でかかればアカデミー賞長編アニメーション賞ノミネートも視野に入りそう。
全12件を表示