劇場公開日 2024年6月15日

リンダとイリナのレビュー・感想・評価

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4.0換気口の開いたジーンズ

2024年6月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

昔から引っ越しを繰り返してきたから、引っ越したら友人の連絡先は二週間でブロックする。なんてドライなこと言ってるかと思ったら
本当は誰よりも傷つくのが怖い
傷つくくらいなら最初から思いを寄せなければいいと臆病なリンダ
ブロックなんてショックと衝撃を受けるイリナ
考え方は違っても自分を守りたい傷つきたくない気持ちは同じ

イリナのダメージデニムを、その換気口の開いたジーンズが君たちのドレスコードだ。私のドレスコードはスーツにネクタイなんだいう言う先生
二人きりでもマスクをしなさいと容赦ない
換気口って笑ってしまった。日本と同じだな
コロナが一旦落ち着いてまた通常通りに戻り
それはそれで人との接し方や距離感で悩むんだろう

お互いの家庭事情や友人に対する考え方を知り、
引っ越した後にブロックしなくても結局疎遠になるかもしれない
それでも大人になった時に、この夏のことを何度も思い出すだろう

8月のギョーム・ブラック特集楽しみにしています
見逃してるもの全部見られるといいな

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m m

5.0分かり合えない、けれどつながっている。

2024年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2023年。ギョーム・ブラック監督。同じ高校に通う二人の女生徒は親友だが、一人はこの夏で引っ越すことが決まっている。その後の交友があやふやになるなか、話せば話すほど溝ができていく二人。間に入った友人と三人で海に行くことにするが、という話。
激しい展開はどこにもないのに、リズムがすばらしい。「引っ越したら連絡しない」という発言は聞く方にはショックだが言う方にはそれなり理由がある。お互いに別の人間であり家族関係も経験も違うのだから考えていることが違うのは当たり前だということに気づきながら認められない二人の様子が切ない。ところが、話しても理解し合えない二人が海辺で横に並んだとき、退屈しのぎに砂をいじるその右手の動きがほとんど同じなのだ。ここに感動しない人はいない。分かり合えない、けれどつながっている。言葉や意識のレベルでは理解できないつながりが二人にはある。それだけで素晴らしいではないか、といっている気がする。切なさマックスです。

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4.0フランス女子高生実録物?!

2024年6月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

知的

フランスも日本も女子高生の日常は
同じような悩みを抱えつつ過ぎていく
のであった。。
なぜかレビューが無いので、
久々に書いてみました!
f^_^;
いろいろ違う所はあるけど
悩む事柄は、昔も今も
彼の国も此の国もあの国も
変わらないようです。
40分弱という短さを感じないくらい
物語に引き込まれました。
^ ^
ドキュメンタリーって言ってるから
物語では無いのだろうだけど、
見事に物語になっていました。
というか、
これほんとにドキュメンタリーなのっ?
って思うくらいに見事に
ストーリーがあって
展開に引き込まれます。
(°_°)
ギョームブラック的ちょっと田舎街の
若者あるある、もありつつ、
少し田舎の自然の中の
鳥や虫のざわめきに
風の心地よさ、美味い空気、
そして若者の悩みと葛藤、
淡くも濃い友人との思い出、
なんかいろいろ絶妙にブレンド
されていて、心地よい時間でした。
(^-^)
良い作品に感謝です!!m(_ _)m
38分が短く感じない、
濃い中身が詰まってました!
リンダ、イリナ、素晴らしかったですね!
少ししか映らなかったオルネラも!
青春の輝きと葛藤。
みんな幸せになってほしい!

p.s.
原題?はUn pincement au coeur
で、直訳すれば、心の痛み、と
なるようですが、
「青春の痛み」という感じがします。
なかなかそれぞれの国に合わせて
訳すのは難しいのでしょうね〜
(><)
「リンダとイリナ」って言うのは
ナイスなタイトル案だと思いました。
^ ^

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iwaoz