悪い夏のレビュー・感想・評価
全49件中、21~40件目を表示
「なるほど、こういう話か」で終わらない
伊藤万理華の先輩女子いいね。惚れる。
これまで観た伊藤万理華の役って綺麗め要素が控えめだったから、特に良かった。
単純な話なのかなって観てると、一筋縄でいかないようによれるね。
そこのよらし方がうまい。
窪田正孝と比べて、竹原ピストルはアホなんだけど、懸命に考えて儲けようとするんだよね。そこが危うい。
河合優実と北村匠海は互いに本当に好きになった設定なんだけど、これも危ういよね。
童貞がうまいこと誘惑された感は否めない。
でも、そうであっても、本当に好きならいいよね。
互いに好きだからいいかなと思ってると、窪田正孝再登場で、キッチリはめられてしまう。
それで生活保護受給をバンバン決めてくんだけど、これ、この役所も問題でしょ。
そんな簡単に受給が決められてたら「なにかある」と疑わないと。
この作品はテーマに生活保護が設定されてるんだよね。
やり取りのなかで「知り合いで援助できる方がいらっしゃったら、そちらを優先して」っていうのが結構でてくる。北村匠海は「息子さんいたんで、申請を取り下げさせました」って言ってて「やるじゃん」と伊藤万理華に誉められたりしてんの。
でも生活保護って、稼いでいる家族がいても支給されるものだよね。
自助・共助・公助で、「共助があるんなら公助つかうなよ」って役所が言ってるんだけど、それ、どうなの?
そんなことを思いながらストーリーに戻ると、窪田正孝が北村匠海をハメたときに「どんな商売でも客に手を出すのは御法度」って言うんだけど、これ、本当にそうだなと思った。
毎熊克哉も北村匠海も御法度なのにやっちゃうんだよね。だからきついツケを払わされるのは、しょうがない。
いろいろあって破滅的なラストに向かうときは、むしろ、「窪田正孝、この状況をなんとかまとめてよ」と思ったな。この異常な状況で正気を保ってんのは窪田正孝だけなんだよね。異常な暴走より、正常な悪の方が安心できるって、もうほんとダメな状況だな。
よせ玉でみんな集まってくるの面白いよね。「入江悠なのか?」っていうドタバタ感。
でも入江悠よりうまくまとめるね。
伊藤万理華も動機が不純ってことになったけど、それ、いるかな。みんなどっか悪い奴じゃんってことにしたかったのかな。
ラスト、北村匠海はホームに戻り、まあ幸せそうで良かったね。つまらない公務員生活を送り続けるより良かったんじゃない。罪は他の人がかぶってくれる顛末になったみたいだし。
よせ玉のあたりの盛り上がりとか、コメディに寄せたら、楽しくエンディングにいけそうな話でもあったんだよね。しかし、それを暗いペースでまとめるのが、城定監督のテイストだなと思いました。
あるよな・・・。
時間が出来たので、何か見るかな?時間帯てきに
これしかないな・・と見に行きました。
ひどくはなかったけど、こういう事あるよな
とある意味ドキュメンタリーとして見られた。
同じ女優さんの あんのこと とに置き換えれば
身近に起こりうることだなと、ある意味こわかった。
ただ誰にでも進められる映画ではないので☆3.5で。
ただ、少しだけ愛情の変化が見られたのが救いでした。
駆け込み乗車はお止めください
予告編の展開まできたところで、残り20分。
で、どうすんのかと思ったら、
ラストはドリフの全員集合コント状態(爆)
尺足りんかったんかい!
女性をやらしく撮るのが得意な城定監督作品ならではのおっぱいだが、今回はオマケ程度。
もうひと押しおっぱい欲しかったところ(笑)
最後はパロディ
面白かった。北村匠海の演技が素晴らしかった!そして河合優実よりもむしろ木南晴夏の演技の方が鬼気迫るものがあり我々の心に訴えていた。
素晴らしい描写がある一方でラストへ向けての怒涛の愛美の部屋でのシーンはパロディを観ているのかと錯覚してしまう程の物だったのは残念…と言うか完全にパロっていますよね⁇ 狙ってやっていますよね⁇
最後、少女に新しくお義父さんが出来た事がこの映画の唯一の救いだ‼︎
リアルにありそうな胸糞悪い話
でした(作品は面白かった)
お○○いパブ的なシーンがあるので、家族連れやカップルでの視聴は向いてないと思います
ラストバトルで北村匠海にもう少し頑張って欲しかったのと、最後どうなったかはご想像にお任せしますだった分、若干評価割引しました
或る夏の出来事‼️
これは真面目で気弱な公務員の青年の闇堕ちムービー‼️主人公の周りに点在する生活保護受給者の女性に肉体関係を迫る先輩上司、不正に生活保護を受ける男、生活保護ビジネスを狙う裏社会の男など、生活保護という制度をむさぼる者たちと、木南晴夏さん扮する貧しい母と息子みたいに、生活保護を受けるべきなのに、受けれない者たちの対照的な描写が、現代社会の矛盾を描いていて秀逸だと思いました‼️主人公は生活保護を受ける母娘と親しくなり、母娘のバックにいる裏社会の男に生活保護ビジネスへの加担を強要される‼️この母親に扮する河合優実ちゃんが今作も体当たりの熱演で、女優根性があるなぁと感心させられました‼️そして堕ちるところまで堕ちた人間たちの様々な感情が激突するアパートでのクライマックスは一大スペクタクル‼️ホントにカオスですね‼️そして精神的に蝕まれていく主人公と、精神的に、そして肉体的に疲労度ピークの木南晴夏さんのメイクアップもスゴい‼️ラスト、すべての人物の行く末は、収まるところに収まった感じで、「ただいま」と帰宅する主人公を待っているのは果たして・・・⁉️
悪党
いやー本当に悪い人、悪人しか出てこない。
グズで自分の事しか考えてない人達。
だけど、人間らしく楽したい気持ち
誰もがある弱さを、其々持っている。
原作は染井為人さん、脚本が向井康介さんなんだ。
さすがだね。
人の欲望と身勝手が大暴走。
まさか雨の中でのどしゃ降りシーン。
色々な情報と気持ちが重なりカオス満載。
不思議な興奮状態に陥りそう。
人間味がありすぎた。
悲壮感を出す木南晴夏さんや極悪な窪田正孝
さんの演技は良かった。
河合優美さんの感情の入ってないセリフで
始まり、気持ちに寄り添って感情をのせていく
表情と表現は素晴らしい。
北村匠海さんの堕ちていく目付きと豹変の仕方。
正義感がボロボロに崩れて行く姿は上手かった。
また新たな新境地を開いたのでは。
加速する悪人、悪党のエンタメ。
最後に希望を残す脚本は上手い。
期待度○鑑賞後の満足度✕ クソつまらん。実は社会主義国家な日本と階級社会である日本の暗部をついた社会派サスペンスエンターテイメントを作りたかったのだろうが完全な失敗作。何の取り柄もない映画。
(原作未読)
①ソーシャルワーカーがそこまでするか?と思わせる時点で既に失敗作。そうしないと話として面白くないのだろうが、もう少し話の持っていきようがあっただろうに。
松本清張ならもっとリアルに上手く書いていたと思う。
②佐々木は馬鹿な男だが、私も自分の甘さから騙されたことがあるので余り冷たく突き放せないか、騙される方も悪いというし。
③社会福祉課の同僚の女性職員も最初から挙動不審て正論を話してばかりで却って胡散臭いが途中で言動の裏側にあるものが察せられて(しかも実に陳腐な真相)、クライマックスシーンでのその狂乱ぷりは気色悪いばかり。
ただ、そのキモさが本作では唯一面白い点と言えるかも知れない。
④河合優美は早くもタイプキャストされ出した感じがする。NHK-TVとかではもう少し幅広い役もしているみたいだけど。
⑤窪田正孝の悪役は軽すぎて板についていない。
⑥無理心中する母子の脇エピソードはもっと膨らむのかと期待していたら、ホントに脇エピソードに終わってしまってつまらん。
ラストの方でよく似た母子(幸せそうな感じ)が映るので、もし同じ母子だったら”助かったんだ“ということだけれども、それで「良かったなぁ」とか「救われた」なんて少しも思えないのも本作の中身のなさの成すところ。
⑦竹原ピストルの部屋の方はまあまあだったけれど、河合優美の部屋の方はいかにも作った貧しさという感じ。貧しさと惨めさとが伝わってこない(その点、『あんのこと』の実家の部屋の方はリアリティーがあった)。
子役頑張りました
娘役の女の子
終盤の雨の撮影とか頑張ったと思います。
悪い役の窪田さんが腕力が凄すぎて、見ていて気持ちが絶望的になってしまう。
見なきゃ良かったて思った。
そのぐらい今の日本は目をつむりたくなる状況なんだろう。
狂ってた。自分がこんなになったら地獄
なんか良い作品見たかも。ってじわじわくる。
こんな良く感じると思ってなかったからびっくりした
じとーっと息苦しいような空気から最後はカラッと空気が澄んでた
闇堕ちの北村匠海は想像以上に闇堕ちしてて最高
闇堕ち前の北村匠海は本当に顔が良い
河合優美の気怠くて色っぽい感じとか、でも幼い表情とか可愛い声もすごく良い
伊藤万理華が笑えるぐらい狂ってて一番気持ち悪かった
窪田正孝のクズ役はいつも通り最高なんだけどヘラヘラ笑いながらの悪党を演じるのが好き
クラウドの窪田正孝が微妙だったから尚更よかった
木南晴夏も疲れ切ってて別人みたい
最後の嵐でみんな一気にネジがぶっ飛んで全部スカッとした。
木南晴夏さん親子は助かってよかった笑っててよかったって思ったし、
竹原ピストルさんは逃亡中、最高!って思ったし
窪田正孝は無事逮捕されたし
北村匠海と河合優実と美空ちゃんは一緒にいるっぽいし
全部わたしのこうなったらいいな。が見れた映画だった。
強いて言うなら真夏に見たかった。
これはやばい
まず没入感がやばい。
何がとはわからないがわからないのがやばい。
河合優実と作品雰囲気の時点である程度分かっていたが何か想像を超えている。
ラスト集合のとことかもカオス過ぎてやばい。
ただ、最後はパッピー?エンドぽくて少し安心。
息を呑む事を忘れる作品だった
かりそめでも、ひとすじの光が見えるラストが好き‼️
美空ちゃんに、たとえほんの少しでも、幸せな時間を‼️
いい役者が普通にいつもの実力で芝居をすれば、大満足の映画になる。
河合優実が“またしても“極上でした。
「あんのこと」とも、「ナミビアの砂漠」とも似通ったような
「自分の居場所を見つけられない女」の役。
だけどメチャクチャ良い。
この子のためなら、
この女となら闇堕ちしてもイイ・・・
そう思ってしまうよな、
真面目な男なら。
バカだし、だらしないし、頑張らないし、浮遊してるだけ・・・
そんな女だけど、
「生まれてから一度もケーキで誕生日を、
「祝ってもらったことのない生い立ち」
めっちゃ不幸じゃん‼️
今、22歳で、5歳くらいの子供(美空ちゃん)がいるから、
16歳くらいで妊娠して、色々あったのだろうなあ、
そんな想像がつく。
この映画のテーマは《生活保護の受給者・・・不正受給を含む》と、
その申請とその後の立ち直りを支援する、市のケースワーカーの北村拓海が、
受給者の河井優美や竹原ピストル、
そして彼らと密接に関わる市役所の同僚の毎熊克哉と伊藤万理華や、
暗躍するヤクザ者の窪田正孝、
彼(金本)が関わるとなんとも暴力的で複雑になってしまう、
そんな人生悲話だ。
生活保護の申請をする人は、ほぼ全員が生活に困窮して
切羽詰まっている。
社会の底辺であり、申請する側も申請を許可する側も、
普段は見せないドロドロの内面を晒すのではないか?
最近のネットニュースでは、
“怒号飛び交うナマポ受給現場“ などとある。
プライドを捨てて、知能犯で行くんだろうな?って気がする。
ケースワーカーは一向に生活保護から抜け出せない受給者に疲弊するし、
受給者は受給者で、生かさず殺さずのぬるま湯に無限地獄のように
抜け出せなくなる。
愛美(河合優実)から、セックスと金を搾取している毎熊克哉
(こいつは酷い)
本気で惚れてしまう佐々木(北村拓海)の違い。
確かに愛美と生きることは
【闇堕ち・・・人生の正規のルールから外れること】だ。
愛美となら、レールから外れてもいい・・・
そう思わせられる魔力が確かに河合優実にはある。
それにしても生活保護受給者からも、搾取する、
高野(毎熊)や金本(窪田)。
上には上がいる?のか、
下には下がいるのか?
よく分からないが、
竹原ピストルが珍しく善人から小悪人もどきを演じている。
ラストの嵐からの展開は、
怒涛の身体と体のぶつかり合い、
カオスで盛り上がった。
そして
「ドアを開けたら、かりそめでも幸せの温もり」
「温かい生活がそこにあるといいなあ」と、
わたしは心から願った。
ラストは嵐の展開
原作本を持っているが未読。これから読もう。河合優実さんが出演と聞き鑑賞。「あんのこと」を思い出す役柄だが、まだ本作の方が小綺麗で、佐々木が罠にハマる気持ちが分かる。娘も可愛いし。むしろ我慢した方で、普通の男はクレヨン届けた日にヤッてるよ。
ラストの怒涛の展開はドリフのコントかと思うほどで、前半のシリアスさが吹き飛ぶ。万引き主婦の話が必要か?と思ったが、エンドロールで城定監督の名を見付けて納得。変な人、病んでる人って、実は何処にでもいるのだろうか。一番マトモと思っていた宮田が一番狂っていた。
佐々木よ、お前は何処に帰るのか。懲りない男なのか、バカなのか?幸せなラストと見るのか、不幸は続くよ何処までも。たぶん。
夏のじめっとした暑さを吹き飛ばす台風は、佐々木にとっては神風だったのだろうか
2025.3.21 イオンシネマ久御山
2025年の日本映画(115分、PG12)
原作は染井為人の小説『悪い夏(KADOKAWA)』
生活保護の不正受給問題で悪い奴らに取り込まれる公務員を描いたクライムスリラー
監督は城定秀夫
脚本は向井康介
物語の舞台は、架空の町・船岡市
そこでケースワーカーとして働いている佐々木守(北村匠海)は、不正受給の防波堤となるべく、個別訪問に従事していた
ある日のこと、同僚の宮田有子(伊藤万理華)から、同僚の高野(毎熊克哉)が受給者を強要しているのではないかと相談を受けた
宮田は「高野以外には思いつかない」と言い切り、そこで佐々木は彼の担当者リストから「林野愛美(河合優実)」の住所を調べた
一方その頃、愛美は友人の莉華(箭内夢菜)にそのことを相談していて、莉華の彼氏の金本(窪田正孝)はビジネスチャンスが転がり込んだと意気込んでいた
愛美との逢瀬を録画して強請ることになったが、その矢先に愛美から莉華に電話が入った
金本は身内にバレていたら意味がないとし、そのビジネスは一旦暗礁に乗り上げることになった
物語は、佐々木が愛美の娘・美空(佐藤恋和)にクレヨンをあげる約束をするところから動き出す
妙な接点ができた佐々木と愛美はプライベートでも会うようになっていく
そして、とうとう体を許す関係になってしまい、金本たちに取り込まれてしまうのである
映画は、佐々木がホームレスの生活保護の窓口になり、その金を金本がピンハネするという貧困ビジネスに巻き込まれる様子を描いていく
ホームレスは知識がなくて生活保護へと辿り着かないのだが、金本がそれを斡旋することで手数料を取るという構造を作り上げる
それによって、佐々木は次々と送り込まれるホームレスに保護を受給されることになるのだが、彼の中では生活保護の悪用よりも許せないことがあった
それが恋愛関係から体の関係になった愛美があっさりと裏切ったことで、それをずっと根に持っていたのである
物語は、この佐々木たちの一連の顛末と並行して、ある母子の日常が描かれていく
シングルマザーの古川佳澄(木南晴夏)は、息子・勇太(斉藤拓弥)と共に仕事を探しながら困窮した生活を送っていたが、とうとう万引きに手を染めてしまっていた
それが見つかったことで生活保護を頼ることになったのだが、その担当となったのが佐々木だったのである
彼はすでに精神的に壊れていて、保護を申請する佳澄に対して、かなり厳しい対応をして跳ね除ける
そんな彼女は煉炭自殺をしたと聞かされ、佐々木は事情聴取を受けることになってしまう
佐々木の中で何かが壊れ、金本たちを始末しようと無茶を行うのだが、そこで数人が入り乱れた大乱戦へと発展してしまったのである
原作では、佐々木は薬漬けになっているのだが、映画ではそこはオブラートに包んでいる
それゆえに佐々木の闇落ちが急展開になっていたので、ちゃんとドラッグまみれになっている描写を入れた方が良いように思えた
いずれにせよ、最後の全員集合のドタバタに至るまでを楽しむ映画で、えらいことになっとるなあと対岸の火事の如く眺める映画のように思う
生活保護の問題はたくさんあると思うが、ほぼ永続的というところが問題だし、普通にフルタイムで働いた方が安いという現状も改善しなければならないと思う
働いた方が負けと思える世の中では何も変わらないので、結局はそれをコントロールできる側が意識を変えるしかないのだろう
映画は、そう言った諸問題を考えるというよりは、あっち側には行きたくないよねと思わせる映画なので、それはそれで良いのかな、と感じた
鬱展開なのでお気をつけください
原作未読。
悪い夏というのは「運の」悪い夏というストーリーです(運が悪い程度で済まされるレベルではないですが)
映画は終始鬱展開で、本当に最後まで好転しません。そういう展開が苦手な人(自分)は、観ない方がいいかもしれません。なぜ観にいったんだろう。
キャストが絶妙でした。よく見ればかっこいいのに闇落ちした北村拓海、やさぐれてるけどかわいい河合優実、毎熊克哉と木南晴夏の使い方も満点ですが、悪い窪田正孝の狂気は必見です。その他の方たちも、本当に絶妙なキャスティングだと思います。
最後に、宮田(伊藤万理華)は不倫してたんだなというのは途中で気がつきました。
どう考えても評価☆3程度の話なのに、☆4をつけたくなる、変な魅力のある映画です。
生活保護についての問題提起もあるが、ほぼエンタメで面白い。出演者にひかれ観賞、特に窪田正孝さんの役。毎熊克哉さんが体を張った場面が有って、つい笑ってしまった。
出演者に引かれて観賞。特に窪田正孝さんが犯罪計画の首謀者・金本という裏社会の悪いヤツってのが面白そうだと思った。初めのうちは窪田正孝にしか見えなかったが、そのうちにコイツは本当に悪いヤツだとしか思えなくなってきた 。
裏社会に身を置いてるから、終盤,素人が包丁振りかざしていても,やられるワケがないと思って安心して見てられる (^^)。
しかし、諸悪の根元は、高野(毎熊克哉さん)の女癖の悪さだ。
自分が担当する生活保護受給者の愛美(河合優実さん)に手は出した事が全ての始まりだ。
高野(毎熊克哉)の調査に同僚の佐々木(北村匠海さん)を誘った宮田(伊藤万理華さん)が、どうして高野本人や上司に直接言わずに裏でコッソリやってるのか不思議に思っていたのだが、終盤になって、実は宮田が高野と不倫関係である事が分かって、ああナルホドな、そーいう事だったのかと納得した。 ← 一文が長げ~ (^^)。
宮田は、裏でコッソリ調査して、ただ高野のワルサを止めさせるだけのつもりだったのに、思わくが外れて佐々木が高野を辞めさせてしまったのは誤算だったろう。
まさか佐々木が愛美に惚れてしまうとはのう。
女癖の悪い高野の自業自得とはいえ、公務員という安定した仕事を辞めさせるなんて、佐々木もちょっとやりすぎでヒドイと思った。
まあ結局、佐々木も自分の担当ではないが、愛美に手を出して破滅へと向かう。
最初は愛美親子への同情、思いやりだったのに、ミイラ取りがミイラ? (^^)。
佐々木の最初の失敗は、クレヨンを持って行ったときに部屋に入ったことだと思う。ドアの外ノブに袋をぶら下げて黙って立ち去ればよい。
佐々木が愛美に一目惚れしたかどうかは分からないが、下心或いは恋心があったことは間違いない。マッタク。
あとクレヨンは箱入りのセットの他に、バラで桃色を5、6本加えたほうがよいでしょう。ウンウン。
終盤、アパートに一同が会す場面が1番盛り上がって面白かった。
毎熊克哉や伊藤万理華まで入ってきてグチャグチャでおかしかった。
誰も致命傷は負わなかったようでヤレヤレである ┐(´~`;)┌
万引きを繰り返してた母親(木南晴夏さん)と子供も助かったに違いない。
さて、シングルマザー愛美(河合優実)は、佐々木(北村匠海)に惚れてたのだろうか、それとも佐々木を罠にかけただけなのだろうか。微妙である。
ほいで、最後に北村匠が、「ただいま~」と言ってドアを開けた先にいたのは誰なのだろうか? 愛美と娘だったら良いね (^^)。
全員クズとワル?
正確には本当にワルなのは職場の同僚高野と裏社会の住人金本ぐらいで不正受給者の山田はクズではあるがあういうのが日本国内に何万人もいるんだろうなという感じ。
生活保護の不正受給をもっとちゃんと取り締まってくれよ!特に外国人をよ!
話がそれたので感想に戻ります(失礼!)。
結果的に他の人物もワルに巻き込まれクズのような行動をしてしまうというお話。
結論から言うと面白かったです。
窪田のワルっぷりも良かったし北村、河合も難しい役柄を見事にこなしてたと思う。
善良でカッコイイ人が出てこなかったのでスカッとはしないけど何となくハッピーエンドで終わったので救われたかな。
最後佐々木が清掃員として働いていてアパートに戻った時に「ただいま~」と言っていたのはあの二人と暮らしてるという解釈でいいんですよね?
そして一番怖い人は高野の不正を暴き離婚させ自分のものにしようと企んでいた伊藤万理華演じる同僚の宮田だという…。
良く出来た話です。怖い怖い。
窪田正孝さん!!こんな美人局(つつもたせ)は嫌だ!
河合優実さんの表現力はモンスター級。
古くは「羅生門」、最近では「怪物」。
登場人物ごとの視点でみると、同じ事件や事象がまったく違う出来事に見えてしまうタイプの映画がある。
この映画は構成としてそのような作りにはなっていないが、北村匠海と河合優実のそれぞれの置かれた立場でみていると、世界がまったく違って見える。というか、鑑賞しているあいだ、自分では意識していないのに知らないうちに〝じぶんごと〟としてシンパシーを感じたり、胸が苦しくて吐きそうになる。それくらい、主演二人の役柄がシーンごとに憑依しまくりでした。
北村匠海演ずる公務員は元来の優しさから、弱者に寄り添い過ぎてしまう。
河合優実演じる生活保護受給者は、その公務員の優しさ(クレヨンや誕生日のケーキなど)に触れることで、自分がこの世に存在していてもいいのかもしれない、と初めて自覚することができ、気が付くと、自分の行動は自分の意志で決めていいのかも、と前に進むこともできた。
それなのに…
人の弱みに付け込む圧倒的な暴力は、弱みを抱える人間の〝良心の呵責〟など簡単に踏みにじることができる。良心を潰すことで人としての尊厳を奪えば、その人間は本当に空っぽになる。
ただ生きている状態から、人生ってそれほど悪くないのかもと思い始め、やっと人間らしい情緒を取り戻しつつあるときに、逆らうことのできない悪意に叩き潰され、監視され、思考能力を奪われ…という一連の心理描写を完璧に演じきった河合優実さん。
実質的な主役はあなただと思います。
それから、窪田正孝さん。あなたの細マッチョ(なんと素敵な上腕二頭筋!!)は本当のボクサーのようで、あの格闘の強さにかなりのリアリティがありました。
この映画では、北村匠海さん、河合優実さんとも嵐の夜の出来事でなんとか立ち直り、希望と尊厳を取り戻せたように描かれていたのが救いとなり、最悪の後味を引きずることなく、映画館を去ることができました。
全49件中、21~40件目を表示