悪い夏のレビュー・感想・評価
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悪とクズと気弱な青年
ある種、生活保護の実態、問題に迫る社会派ミステリーなのだろうが、アメリカのB級映画の様なエロシーンや下ネタ、それぞれ事情は違っても生活に困窮し生死を彷徨う人々が多数出てくるから、観ていてこれ程辛い映画も珍しい、最後に殺し合いのアクションシーンで地獄も終わりかと思ったら、相変わらずグチャグチャ。結局、終いまで悪とクズと気弱な青年の物語、罪もない子供まで巻き込んで描くから後味も悪く、今度は爽やかな人間ドラマを観て気を取り直さなくては・・。
目が死んでいる
もともと北村匠海の目って死んでるな〜と思っていたのだが、今回もどんどん死んでいく感じ。
意図的なのか、無意識なのか。
それにしても真夏にぴったりの作品。
少しでも涼しくなりたいのに、汗が止まらない。
汗だくなのにいきなり抱きついて…うわって感じだったが。
女の子を暑い部屋に押し込んで。
熱中症になりそう。
一番汗をかいてなさそうなのは窪田正孝か。
ケースワーカーさん、大変な仕事だと思うが、昼夜関係なく訪問するもの?
途中から「ただいま」って。笑
家に上がるのも慣れた感じなのは職業柄?
そういう意味では、プライバシーなんて無くなるのかと思った。
いや、しかし、とにかく暑苦しい作品だった。
暑い夏に悪い夏見ました
生活保護という、私からすれば他人事の域からでないテーマを重く描くのではなくマイルドなエンタメに作り上げた城定監督の手腕にシビレさせられた。
市役所、アパート、キャバクラ、この広がりのない世界をダレることなく繋いでいく手際が良い演出が見事。
役者陣の演技も素晴らしい。
河合優実の会話の一つ一つが魅力的、変化していく心の表現も目線としぐさで上手いの一言。
北村匠海は闇落ちしてからの豹変ぶりがいい。貧困に喘ぐシングルマザー木南晴夏を罵倒するシーンは、彼女に同情せずにはいられない。
伊藤万里華はやたらと倫理観を押し付けるだけの女かと思っていたら見事に騙された。
窪田正孝、竹原ピストル、箭内夢菜、毎熊克哉のクズとワルの無双というかオーバーアクトも違和感なしに受け入れられた。
この面々が全員集合してのクライマックス。
めちゃくちゃなドタバタ劇が最高に笑える。
迎えたラストシーン。北村のアパートの窓に立て掛けられた小さな傘が、ハッピーエンドを思わせてホッとさせられた。
暑い夏に悪い夏、おススメです。
北村匠海と河合優実が見たかったらこれ。見応えあり。
北村匠海と河合優実が見たくて見ましたが、映画としてもとても面白い。どちらも朝ドラのあんぱんつながり。
正直バッドエンドかと思って見るのを躊躇してたけど、結構ラストシーンの畳み掛けはエンタメ映画のそれでした。
正直、主人公自体にそれほど好感は持てませんし、登場人物全員が闇を抱えているので、中盤はかなり見ていて辛い感じでした。合間にある貧困のシングルマザーの場面はシンプルに辛い。
ラストはグッドエンド寄りではあったので、良かったかな。ラストシーンで家の中は見せずにそれとなく伝える場面。妊婦さんとすれ違っててなんとなくファミリーが住みそうなアパートで子供の傘もあり、ただいまという言葉で締めくくるのは、あまりに綺麗すぎる終わり。想像の余地を残しつつ、明らかに彼らがファミリーとなり暮らしているという証もある。ドア閉まって終わったら綺麗だなと思ったらちゃんと終わってて素晴らしい。
北村匠海の演技力と河合優実の演技力のぶつかり合いもやはり見どころのや一つ。次第に家族のようになっていく様も小さな演技の積み重ねでとても大切なものに感じてくる。そういう部分の光る映画だと思います。
あと、窪田正孝はいつもの窪田正孝なのに一層怖い。怖すぎて最後はボコボコにしてほしいと思えて、ちゃんとボコれるのが良い。
ほぼ星5です。5じゃないのは、正直もう一度見たいとは思えないから。流石に95%は嫌な気持ちになりながら見ることになるもの。
実際にありそうではある
生活保護受給者とケースワーカーの話。
河合優実、なんかこういうかったるい感じの役多くないですか?
序盤はまぁこんなこともありそうだよな、とそこそこリアルな話でおもしろい。
途中からはう〜ん、な展開。
窪田正孝があんまり役柄にハマってないような。
そして後半の騒がしさがすんご〜い。良くない意味で。
無理矢理山場を作った感。何がなんやら状態。
女性のケースワーカーが熱心に高野を探してたのはそういう事だったんかい。これはまさか展開でよかった。
公務員、闇堕ち
感想
第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞し「クズとワルしか出てこない」と話題を呼んだ染井為人の傑作小説がまさかの映画化!
破滅への転落と今そこにある恐怖を描くサスペンス・エンターテイメント!!
地獄の果てに希望はあるか?
クズしか出てこない映画でした。笑
クズには生活保護が支給されて本当に生活保護を必要とする親子には支給されない社会。
息子と2人困窮した生活から万引きに手を染める古川佳澄は可哀想でした。
チャンス大城、竹原ピストルはハマり役でした笑
ラストはみんな登場でドタバタでカオスに…笑ってしまいました笑
最後古川親子幸せそうでよかったです。
真面目な公務員、佐々木「じゃあどうすればよかったんですか」
育児放棄寸前、愛美「だったら助けてよ」
売人、山田「いつまでそうやって強気でいられるかな」
万引き依存?、佳澄「…だいじょうぶ」
裏社会の住人、金本「残念だけど二度抜けらんねぇからな」
脅迫・強◯、高野「お前、どこまで知ってんだよ」
正義感の暴走、宮田「手伝ってほしい 真相究明のため」
不正自給斡旋、莉華「あんたさあ 生活保護もらえてんのあたしのおかげだよね」
※いなくならないでね
タイトルなし
序盤から気分が落ち込むような内容でとにかく見てるのが苦痛だった。特に木南晴夏の出てるシーンは見ていて辛い。ひたすら辛い。いい加減見るのをやめようかと思ったその時、大雨のシーンになった。風で傘が飛ばされたシーンで???が浮かんでくる。今までの陰鬱な映像から、いかにも映画のワンシーンです、というような安っぽい映像に…その後のシーンはもうコメディなの?というようなシーンの連続。最後まで見ていて辛い映画ではなくなったけど、それが良かったのかと言えば微妙だった。
大変面白く観ました!
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
(レビューが溜まっていたので数行で短く)
結論から言うと、今作の映画『悪い夏』を大変面白く観ました。
今作は、生活保護にまつわる、不正受給や対応する地方公務員の苦労、本来救わなければならない貧困者など、ほぼ全ての問題が多角的網羅的に描かれていて、非常に良かったと思われました。
市役所の生活福祉課に勤める主人公・佐々木(北村匠海さん)やシングルマザーの林野愛美(河合優実さん)をはじめとして、役者陣の優れた演技も充実していたと思われます。
特に不正受給の首謀者である金本龍也を演じた窪田正孝さんと、シングルマザーでギリギリの貧困の場所にいる古川佳澄を演じた木南晴夏さんの、対照的な演技は図抜けて印象に残ったと思われます。
その他の皆さんも全て素晴らしかったと思われます。
ラストの描写は、個人的にはやややり過ぎの感で、好みとしてはもっとリアリティある着地の方が良かったと思われましたが、それを差し引いても今作は優れた秀作だと、僭越思われました。
今作の面白さとは別に、生活保護で本来助けなければならない人に手が差し伸べられることを、個人的にも強く願っています。
悪い奴らばかり、ではなかった
マジメな公務員がいつの間にか悪に手を染めていく話かと思ったら違った。悪に落ちかかったけど善のまま終わった。その意外性がなかった分、星は四つ止まり。でも十分イヤーな感じにさせてくれる、いい作品でした。
女優陣が良かった。エリ役のギャル、うぜー。ああいうのいるわ。よく雰囲気作ってた。最高。ケースワーカーの公務員の女、正義を語るときに目を見開くのが、うぜー。こういうのもいるわ。悪の反対の、いかにも脆そうな正義。これも、いい雰囲気出してくれました。
そして、河合優実がエロい。セブンスターの吸い方がサマになってていい。男が心持ってかれるのも分かる。いい雰囲気出してた。良かった。
窪田正孝の怪演。最初は薄っぺらいかと心配したが、イヤーな気にさせてくれた。ケンカ強そう。頭キレそう。
さて、最後は「破滅」と「愛」で終わるわけだが、前述の通り、ここに意外性がなかった分、減点。みんな集まるのがドラマっぽかったし、ケースワーカーの女の登場が、関係性は予想できたが唐突すぎた。
クレヨンの絵は落ちててほしくなかった。不自然でさめた。女の子が持ってる方が自然だった。最後の雨のシーンが不自然で残念だった。暴風雨なのに背景の木立が揺れてないし。
主人公は、こんなもんかなあ。
貧困ビジネスの描き方に不自然さはなかった。本当にあるかどうかはわからないけど、あってもおかしくない、見ていてさめる要素はなかった。ケースワーカーの人たちは、言い方は良くないが、制度を悪用しようとする勢力のすぐそばで働いてるともいえるわけで(過去にそういう犯罪事例がいくつもあったから)、メンタル含めてサポートが必要な職場なのではないかと考えさせられました。フィクションから学んでも空回しかもしれませんが。
タイトルなし(ネタバレ)
最後めちゃくちゃカオスだったが、結構面白かった。
宮田は、高野と一緒になるために、佐々木に相談したのかな?
高野と林野の肉体関係も、仕組まれてたのかな?
それは流石に違うか。
こんなドアの使い方ってステキ
ふみはずした人、普通の人の転落、裏切り、執着が悪い人の定義ってことですかねー すべてのキャストの演技力、設定に引き込まれて長さは感じませんでした。薮内さんもバラエティと違う魅力でした。俯瞰的に描いた転落していく様子に、ドキドキ心配してしまいました。没入していたってことですね。ドアを開けることで始まるストーリー→幸福→不幸→ハッピーエンド、ラストシーンもステキでした。
こんな夏に誰がした 生活保護制度を通して見えてくるこの社会の歪み
原作は染井為人の大衆小説で中身はスラスラ読めるので時間つぶしにはちょうどいい作品、それなりに社会風刺も効いている。
温暖化による猛暑は毎年のように記録を更新する勢い。今年も各地で観測史上最高気温が記録されるんだろう。もはや地球温暖化どころか地球沸騰化と言われる。そんな中で景気後退により庶民生活は相変わらず厳しく、電気代節約のためエアコンを控えた熱中症のご老人たちを乗せた救急車が町中サイレンを響かせる夏に今年もなりそうだ。こんな夏にいったい誰がした。
市役所の生活福祉課保護担当課に勤める主人公佐々木守はうぶで真面目な青年。そんな彼に生活保護制度に群がるハイエナたちの魔の手が迫る。
守の同僚高野から不正受給を見逃す代わりに脅されていた愛美と知り合い、うぶな守は初めて恋に落ちる。しかしその恋はハイエナたちによる罠だった。高野の代わりに守は美人局の金本らに脅され不正受給の片棒を担がされるはめに。そして初恋の愛美に裏切られたショックで彼は負のスパイラルに落ち込んでいく。
物語はまさに生活保護制度を中心に繰り広げられる。何とか不正受給をしようとするもの、制度を悪用して生活保護ビジネスにしようとする経済ヤクザ、生活に困窮してなんとか生活保護を受けたいというもの、受給者の弱みに付け込み私欲を尽くそうとする職員。それらの思惑が交錯し、二転三転する群像劇。そんなサスペンスが繰り広げられる中で主軸となる生活保護を取り巻く社会の問題点が浮き彫りになる。
守を脅す金本が言う。不正受給はどんどんやるべきだ。まじめに働いても生活保護費以下の収入でしか暮らせないこの国がおかしいのだと。原作ではこれに加えて生活保護を受給している人間に批判の矛先を向けるのではなく、こんな社会にした国に批判を向けるべきだと。
制度の悪用をしている金本に言う資格はないが、彼に利用されたホームレスたちには確かに言う資格のある意見だ。
日本での生活保護捕捉率はたったの2割だという。これは先進各国、たとえばイギリスやフランスなどが9割なのを見ても極端に低い数字とわかる。
日本で捕捉率が低い理由の一つとして、日本人には他人様に迷惑をかけてはいけない、世間に迷惑をかけてはいけないという考えが根強いため、たとえ受給要件を満たしていても申請しない人が多いのだという。それに加えて近年の自己責任論、そして生活保護バッシングがさらに拍車をかけている。ただでさえ先進各国より低い捕捉率が今なお低いままなのはそういった要因による。
他人様に迷惑をかけてはいけないという道徳律は一見立派な考えにも聞こえる。しかしそれは裏を返せば他人に迷惑をかけるような人間は害悪であるという考えになる。生活保護バッシングはその考えが根底にある。
インドでは人間とは他人に迷惑をかけて育つものだという考えが一般的だ。他人に迷惑をかけて生きてきたんだから、あなたも他人を許しなさい、他人が助けを求めてきたら救いの手を差し伸べなさい。これはまさに日本と真逆の考えだ。日本では過去に生活保護を受けるのを良しとせず自宅で餓死した男性のニュースが取り上げられた。その傍らにはおにぎりが食べたいというメモ書きが残されていたという。他人に迷惑をかけてはいけないという考えは他人に助けを求めてはいけないという考えにつながる。それが原因で起きた悲劇だった。
新自由主義的経済政策による富裕層への減税、消費増税、非正規雇用の拡大でかつて一億総中流と言われた日本もいまや中流層は減少し貧困層が増え、富裕層と貧困層の二極化が進んだ。格差は是正されるどころか固定化されその差は大きくなるばかり。貧困層が増えれば今回のようなコロナ禍の影響がもろに出て生活困窮者が増大し生活保護申請もさすがに増えて財政を圧迫しているという。そもそも法人税引き下げのために消費増税で庶民の生活を圧迫したり、正規雇用を減らすことにより生活困窮の土台を作り上げたにもかかわらず一度下げた法人税を上げるのには難色を示す、かわりに社会保障費にそのぶん跳ね返るという悪循環。
そういう社会状況を作り出した国に対して批判の矛先を向けるべきだという金本の意見だけは確かにもっともだ。しかし現実には国民同士の生活保護バッシングである。向けるべき批判の矛先を間違えているのだ。これもよく言う分割統治である。
愛美に裏切られた守は自暴自棄になり窓口に来た母子家庭で困窮していた古川佳澄に厳しい言葉を投げつけて追い返してしまう。後日彼のもとに警察の人間が訪れて彼女が子供と心中を図ったことを知らされ愕然とする。
ここがまさに本作のテーマである制度のゆがみを如実に描いている。制度を悪用する人間たちの申請を受理し、本当に制度による保護を必要としている人間にはその恩恵にあずからせないという。
衝撃的な事実を知らされて自己嫌悪でいっぱいになった守も愛美と心中を図ろうとする。そこで山田や金本、元同僚の高野や彼を追い続けた不倫相手の宮田有子までが入り乱れての大混乱となる。この辺はかなりドタバタ劇の様相を呈している。
ただここで注目すべきは愛美の行動であった。今まで自分の娘はおろか自身のことさえもどこか他人事のように関心のなかった彼女がこの危険な状況から娘美空を守ろうとする。恵まれない生い立ちで自分を愛せなかった彼女が娘を本能的に守ろうという思いが生まれた瞬間だった。守のゴリラの母親の話の伏線がここで生きてくる。救いようのない人間たちの中で唯一彼女だけが救われた瞬間であった。
本作は生活保護制度を悪用しようとした人間たちの姿を通して制度のゆがみ、社会のゆがみを描いた作品。
原作と比べてかなりマイルドな仕上がりで、子供への暴力シーンはさすがに無理だと思うが、守の闇落ちっぷりが生ぬるかったり、古川親子の末路についても変更されている。レイティングのこともあるから仕方がないのかもしれないが。オチも皮肉が効いたものとは違いハッピーエンドに描かれているため社会風刺としての原作の意図はかなり失われている。
本作を見て胸糞が悪いと感じられた方もいるらしいが原作通りにしていれば更に胸糞の悪さを感じるのかも知れない。だが現実に起きてることはこれとは比べようもないくらいなのだが。
作品ラストで生活保護を受けれなかった古川親子もその後受給できたのか幸せそうな姿を宮田有子とのすれ違いざまに見せるがあそこは守がそれらしき親子とすれ違い実は人違いだったとする方が原作がより引き立つのにと思った。
キャスティングは素晴らしい。金本役の窪田をのぞいてほぼイメージ通りだった。愛美役の河合優美もそのまんまだし、荒んだ主婦古川佳澄を演じた木南はやりすぎというくらい真に迫っていた。助演女優賞は彼女で決まり。
金本役の窪田だけが個人的にはミスマッチと思ってたが、鑑賞してみてキャラクター設定がそもそも変えられてるので納得。でもまじめな一市民である守と真逆な闇の世界の悪の象徴である金本の設定は本作のかなめともいえる存在なので変えてほしくなかった。どう見てもあれではただのチャラいチンピラだからねえ。
担当が気になる
レビューでよいことが書かれてなかったが、自分なりには良く出来た作品だと思う。出ている人たち皆しっかりした演技人だし、クズとかワル(それも小物)とかの役はそれほど難しくないはず。一見、ハッピーエンドのようなラストだが、多分誰も幸せになれないだろうな。ところで、スタッフにランボールギーニウラカン担当というのがあったが、何をするのかものすごく気になった。窪田さんはパンフレットで竹原さんをイジメたと書いてあったが、ガチなら当然竹原さんの方が強い。
最後まで見れなかったが…後に鑑賞
■途中で退席した映画はじめて。
なんか嫌だな。生活保護の不正受給とか現実でありあり設定ではあるが、何か扱いが雑。主人公は凄い善意なのに、はめられていく様をみておられん。俺は苦手だわ。最後までみれず半分ほどで途中退席したはじめての映画になった。出てる俳優、みんなハマり役。演技うまい。しかし河合優実さんはいつも複雑な役柄を。竹原ピストルかな?と思ったら、やっぱり!ハマりすぎている笑
因みに、途中退席をしたのは初めてだが、映画がくだらないと同意ではなく、自分と合わない。それたけのことだ。映画も本も人も人間は選ぶ事ができる。人生はどこまで選べるかはわからない。選べるものは選ぼうではないか。そういう考えだ。
■月日が流れアマプラで早回しで見た。
やはり苦手で、じっくり見れず早回しで見る。結論だけ確認したいのだ。
やっぱ予想通り主人公がはめられました。そしてメンタルやばくなり本来は受けるべき助けるべき申請者を自殺未遂に追い込んでしまう主人公。リアルだな。めちゃくちゃリアルで、痛烈な風刺かと思う。
そして追い詰められておかしくなった主人公。最後の差し合い殺し合いみたいな惨劇。きつい。
最終的にこれハッピーエンド?
誰も死んでない。
自殺者意識不明はどうなった?!
多分公務員がクビ?になった主人公(清掃員)と女が一緒にすんでる。
なんか何とも言えない結末だが、思ったほどのバッドエンドでもなかったんだなと安心した。
娘はどうなったんだ。
豪華キャスト!なのに。
かなりの豪華キャストを揃えた印象です。特に北村匠海と河合優実の共演ということで楽しみにしていたのですが。
まぁ原作があるとの事なので仕方ない部分はあるのでしょうが、最後、警官姿の高野が突撃して来て以降はタチの悪い喜劇を見せられている様で苦笑するしかなかったです。そもそもなんであんな台風来ている夜にみんな集まるのさ?
あと生活保護の不正受給と言えば、外国人に斡旋している悪い輩がいると思うのですが、そういう辺りはスルーなのですね。ふむふむ。
この映画の唯一、ダメなとこはタイトル。「 わるいやつら」 に改題すべき!
いや、原作があるからしょうがないんだけど、悪い夏って何なんだ?そんな文章聞いた事ないぞ?
どの役者も最高の演技だが、木南晴夏が演じるシングルマザーの登場シーンが最高!
この女優、綺麗な人の筈なんだけど、伊藤潤二の漫画の登場人物みたいな変な顔にメイクをしていて、木南晴夏と気付きませんでした。
雨の日に道路を歩いていると、走る車に水飛沫をかけられてびしょびしょになるシーンなんだけど、
もし、オーディションでみすぼらしい役の審査があったなら、登場しただけで優勝してしまうくらい、哀れな顔で思わず笑ってしまいました。
また、この木南おっかさんが、万引きで捕まってパートをクビになり、水道も止められて、公園の水飲み場で飲料水を補充するんだけど、そのさまが哀れでなりません。
意を決して、生活保護申請に行くも北村匠海に説教されて、そのビクビクした顔はもう!何て、可哀想な人なんだー?!貴女は?!ちなみに、木南おっかさんはもっと可哀想になります。震えて眠れ!
主役の河合優実が一番可哀想で、裏口生活保護申請で生活保護受給者になった見返りに、月三万円を相談員から巻き上げられた挙句、相談員がやりたい時に、やられちゃうという生活を続けている元セックスワーカーな訳だ。
生活保護を受けていても、バイト感覚でセックスワーカーカーには絶対に戻りたくないという固い意志があるのに、相談員から月に三万円も巻き上げられていて、無料でやられちゃっているから、もうセックスに嫌気がさしているんだな。
でも、育児放棄気味で食料品は買えなくても、パチンコと煙草だけやるのな?パチカスとヤニカスの役満なので、とても可愛い娘がいてもあまり相手にはしていない。
ひょんな事から、北村匠海が担当している竹原ピストル演じる元タクシー運転手の受給者と河合優実が知り合う事によりマトモだった北村匠海相談員が悪事に手を染める事となる。
元々、北村匠海は河合優実を食い物にしている証拠を掴んだ真面目っ子眼鏡先輩女子の相談員を何とかするのが目的だったのだが、持ち前の真面目さを反社につけ込まれてしまう。
また、河合優実のお絵描き大好きな娘が、クレヨンすら買ってもらえないので、
ピンクのクレヨンじゃなきゃ、駄目なの...。
と、呟くのだ。クレヨンが買えないって...、あまりにも哀れなお子さんにクレヨンを買ってきたのが運の尽き。それに目をつけた反社に嵌められて、北村匠海が闇堕ちしていく。
本当に、生活保護受給者って、碌でもないという啓蒙映画なのだろうか?俺が知っている生活保護受給者は、働いていないと申告しているのに、働いていて、本名でなく偽名で給料を貰っている人がいたなぁ。
何の迷いも無く店長が手書きの偽名が書かれた給料袋を渡していました。あれは、何の罪で誰が裁かれるのだろうか?会社ぐるみで生活保護申請違反をするリスクを何故しょうのか意味がわからんかったとです。
河合優実を食い物にしていた相談員は、警察沙汰にしない代わりに辞職したら、嫁さんにマイホームを取られて追い出されて行き場が無くなったら、反社がちゃんと自分の店で雇ったりするんだよな。何か、この映画、悪党ばかりなんだけど、性根は優しい所が変わっているよな?珍しい映画だ。
これだけ、悲惨なお話しなのに、何か、笑えちゃうんだよな。ところが、ぎっちょん、笑えるシーンは終盤にあるのだが、
いくら何でも、こんな偶然はあり得ない!
と、突っ込んでしまう大団円のシーンは無茶苦茶すぎて最高!劇中で、竹原ピストルが、
何で、今日に限って、こんなにお客さん来るねん!
と、アドリブのような自虐セリフには大爆笑。
まさか、ラスボスがあの人だったとは気付きませんでした。
アノーラの後半シーンが好きな人ならお勧め。面白いぞー?この映画!本当、タイトルで損しているよなぁ?残念だ!
最高に狂ってて良かった!
予告のイメージ通りの作品で最高でした!
演者の方々も皆さんお馴染みの方々なので違和感なくずっと最後まで楽しめました。特に昔とだいぶ見た目が変わった箭内夢菜さんの役が今の彼女の感じに合っていてすごいハマってたなと思います。
いつも個性的な役をやるイメージの伊藤万理華さんも今回もやはり個性的でそしてずいぶん正義感の強い役柄なんだなーと思ってたら中盤あたりからちょっとこれはもしや?と思ったらやっぱり彼女もイカれた女でしたね。
河合優実さんはいろんな作品に出過ぎてて見すぎてるのもあるのかなんというかこういう何考えてるかわかんないミステリアスな女ばっかやってるよなーって感じでさすがにちょっと違う役柄見てみたいなと思いますが、近々公開されるやつもそんな風に見えるし彼女の演技というかビジュアルの感じも含めミステリアス女に見えちゃうのかな?
あとは個人的に野孤禅時代から大好きなピストルさんがたくさん出てきてくれたのが嬉しかった、最近の話題作にもちょいちょい出てましたが今回はメインでがっつりなんでしかもこれまたクズ役でいきってる感じで、でもなんか頼りない感じがめっちゃハマってましたね。
そして窪田正孝さんは昨年のcloudでもこんな感じの半グレ的な役で今回もかなり良かったです。彼の今までのイメージはナヨっとした男のイメージだったので今後はこういうワイルドな路線でドラマのインフォーマーみたいなあれ系の作品で活躍しそうだなと思いました。
内容的にはダレることなくずっと見てられましたし最後のガチャガチャした乱れっぷりはめちゃくちゃ良かったですね、見ていてテンションがあがりました。最後もあの終わり方で良かったかなと思います。
ただ、チャンス大城がちょいちょい出てきて何か物語に絡んでくるのかと思ったけど特にたいした展開もなくw
ま、面白いのでおすすめです!
大嵐の中でのバッタバタ、おもろっ!
テーマ的にはこんなに楽しんじゃいけないのかもしれないけど、台風接近からの全員集合で全部を終わらせに行く感じが実に痛快!
こういう派手なバトルロワイヤルでの幕引きにぴったりなシチュエーションはやっぱり大嵐ですね。容赦ない雨風はまるでゲリラ豪雨を待って撮影したかのようで迫力も申し分なし。カタルシス感じました!
オールキャスト揃ってからの大立ち回りでは、「アノーラ」でマイキー・マディソンが大暴れするシーンくらい笑ってしまった。
演者は皆さん、本当に全キャストがとても良かった。積極的に観に行く理由となった河合優実さんをはじめとして、皆さん得意分野!って感じの役を生き生き演じてた。なぜか今年3本目となった竹原ピストルさんもこの映画の演技が一番好き。
とても面白い
知人で生活保護を不正に受給していた人がおり、テーマが生々しい。自分がとやかく言える立場にもないのだけど、そんな暮らしをしながら海外旅行をたびたびしており、腹がたつ。制度の不正利用は自分が収めた税金をむしられているようだ。いったもん勝ちみたいな風潮だ。一方で明らかに児童相談所に行くべき母子がおり、マッチングが機能していない。主人公は彼女が相談に来たらまず児相に連絡すべきだ。とりあえず子どもは守られるし、母親も負担が減る。
台風の夜のクライマックスがカオスだ。先輩の女が「私たちは公正であることが何より大事だ」みたいに言って感動していたら、実はそれより男が大事でずっこける。あの状況で誰も死ななくてリアルだ。竹原ピストルさんがどう考えても一番強いのに、全く強さを発揮しない。小悪党で面白い。
生活保護は現物支給で良いと思う件
暖かい、絶好調!! (;´・ω・)??
急に寒くなって サクラが咲きません~
提灯が吊られているけど 風に揺られて ぷらんぷらん
人の思いって 天気と同じで 読めないネ。
本日の作品は「悪い夏」でーす。
春本番も未だなのに、イキなり夏って言われても・・・
しかも”悪い”って付いてるが。
今作、生活保護、貧困ビジネスがテーマな作品。
コレね、お金渡すからこうなるのよね。
全部ね現物支給で良いのよ。
それをね 配送支援とか本人がセンタ-へ取りに行けばいいのよ。
※ネット発注配送とか使うのよ。
オ-ル管理しまくって、1円も本人に握らせちゃダメと感じるな。
そう思う人多そう。
ちょっと、その話は置いといて。
今作の流れは、役所の担当者と受給者の関係性。
問われる保護レベルとか認定の在り方。
本当に保護が要る人と、そうでない人の判断基準。
この辺りが、結構いい加減なんだなと 映画乍ら再認識しますね。
中々展開は楽しかったですよ。
しかし イチイチ同情したらキリが有りませんし、
結局助けられるのは ”美ある”者 だけって事ですかね。
---MC----
佐々木守(生活福祉課):北村匠海さん
高野洋司(佐々木の同僚、宮田の浮気相手):毎熊克哉さん
宮田有子(佐々木の同僚、高野と不倫):伊藤万理華さん
林野愛美(生活保護受給者、高野から性的搾取):河合優実さん
金本龍也(風俗経営):窪田正孝さん
山田吉男(佐々木が担当する受給者):竹原ピストルさん
古川佳澄(貧困なシンママ):木南晴夏さん
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観ていてコミカルに描く 生活保護をネタにした
貧乏どもって感じが漂ってます。
どの受給者も実は問題ある貧困者で決して楽してるとは思えない。
性的搾取されるって話が一番問題ですが、
古川の様に該当されるべき家族が担当者の偏見で辛辣な対応を受けるのは
マジ許せないものを感じます。
結局、役所生活福祉課の男の弱みを使って
貧困ビジネスをしようって企みの話展開。
林野親子が佐々木に対して、 ”だったら助けてよ~”
本気のサインが 愛に代わるって流れね。
でもこれ 林野だからそうだけど、古川だったらそうなれる?
佐々木は結局のところ 女を見下しているんだと思うね。
こんなのは愛じゃない。
だから 隠し撮りされた時、 ”どこにも行かないで” いわれた言葉の
真意すら分からず 騙されたと思い込む。
愛が有るなら 騙されても良かったぐらいで構えないとね。
そう思うんだが、最後は色々あって 元のサヤ?に元通りに。
・終盤の アパ-トに全員集合的 場面が頂けないかな。
なんで こんな風な展開にしちゃったのか。
いままでいい流れだったのにね。
ラスト場面で コメディチックなドタバタ喜劇に急になっちゃって
そこが メッチャ残念でしょう。
あんな事 有り得ないし、脚本投げてるとしか思えないですね。
あと、 ”あんのこと”で 躍進した河合優実さんですが、
同様な役柄はそろそろ この辺までとした方がイイでしょうか。
この先も同様役柄は彼女の為には成らないと感じします。
今作、窪田正孝さんと竹原ピストルさんだけが
メッチャ楽しんで役をやってた気がします。そこは良かったかな。
気になる方は
劇場へどうぞ!
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