悪い夏のレビュー・感想・評価
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闇落ち
愛した人に裏切られ、悪事の片棒を担がされ、本来救うべき人を見捨てるっていう佐々木の闇落ちは見ていて少しきついとこもあったけど、正直パンチ不足だったかな。もうちょいエグくても良かった気がする。
あとラストのごちゃごちゃ感は詰め込み過ぎってか渋滞してる感じがしてあんまり好きじゃないかも。
印象的だったのは佐々木との関係が深まる程薄くなる林野の目元の隈と小綺麗になっていく林野の部屋。でも林野の裏切りによってまた汚れていく部屋。この転落は見ていて少し嫌だったな。
演技については佐々木役の北村匠の演技は凄く良かったんだけど、それを軽く越えたのが万引きシングルマザー役の木南晴夏。台詞は少ないけどマジで目が死んでて醸し出す雰囲気が凄く良かった。
っていうか役者の目力が今回は印象に残ったな。北村匠と木南晴夏の死んだ目もそうだし、林野役の河合優実の無の目も。でも一緒に死のうって言われた時に目が変わった気がしたんだよな。気のせいかもだけど。
正義感の塊先輩のパワーの源はまぁ想像通り。こいつもこいつで変な奴だったな。
あと、一番の推しの窪田正孝。
やっぱり彼は怖い男がよく似合う。
チャラい奴が凄む時のギャップは良いんだけど、変にチャラくなくていいから真っ当に怖いキャラの方が良かったな。シンプルにヤクザ的なの。
あと彼のパンチの打ち方めっちゃ好き。
最後に余談だけど
この映画の終わり方、三池監督で窪田正孝主演の初恋にめっちゃ似てんなって思いました。
冴えないケースワーカーがある生活保護受給者との出会いでドツボにハマ...
冴えないケースワーカーがある生活保護受給者との出会いでドツボにハマっていく話
主人公がいけないことだけど、生活保護受給者と交流を深めていくことで生きがいを見出し活力をもらっていくが、破滅へとまっしぐらだから観ていて辛い。だが、どこか少しでも希望はないかと期待しながら鑑賞した。
落とし穴にハマった後の主人公の気力の無くなった感じは自業自得とまではいかないが可哀想すぎた。
そして終盤ジェットコースターのように事態が変わりカオス展開。正義を振りかざしていたあの人の本性を知った時は笑った。
北村匠海は久しく見てなかった無気力な若者役。これが似合っている、髪を下ろしているから最近と全然印象違って見えるんだろうなぁ。
河合優実の考えることを放棄して、なるがままの姿、最近の役柄と似通っているから安定感があった。
それと生活保護を悪用しようとするクズっぷりは見ていられなかった。ピストルの小物感はさすが。窪田正孝のイカれっぷりはリアルのスピ疑惑も相まって怖かった笑。
生活保護受給に向けられる厳しい目線、悪用する人には腹立たしいが、本当に必要としている人に与えられてるのか、考えるきっかけにはなった。
ただ、映画だからかエンタメに振り切ってて、読んでないけど原作にあったであろうメッセージ性は薄まってたんじゃないかなぁ。
介入し過ぎた結果…
北村匠海が素晴らしい
あのピンポン
最後のドタバタの伏線回収。いや、伏線張ってたわけでもないか。まわりに誰もいなかったこともあって、耐えきれずにちょっと声出して笑わせてもらいました。あのピンポンの音を聞いたら思い出して笑ってしまいそうです。なにあのクズとワルのデスマッチ。
道徳心をきちんと携えてる僕らからすると、この映画から得られることは何もありません。やっぱりこの世の中は悪いことした分だけちゃんと自分に還っていくようなしくみになってるみたいです。個人的に一番クズだなコイツと思ったのは金本よりも山田です。
この作品は「クズとワル、クズとワル、クズとワルしか出てこない」をライトに楽しめればそれでよくて、それが正しい楽しみ方だと思ってます。つまんねー!なに伝えたいの?わかんねー!と憤りを感じる必要はないです。お金返せって思った人はクズです。
あ、でも、得られることは何もないと言いつつ、佐々木と村野の関係性は好きだったし、観ててほっこりできちゃったシーンなんかもありました。「ただいまぁ」とドアを開けた佐々木の目に村野と天使の姿が映ってたらいいなあ。
村野は最初、真っ黒ネイルに囲みメイクで誰も寄せ付けねえみたいな風貌だったのだけど、佐々木に出会ってから見た目も雰囲気も優しくなった。誰かとの出会いで変わっていく姿は男性より女性のほうがわかりやすいのかもしれないな、と漠然と思いました。
それにしても河合優実さんはほんとに擦れた役が似合うなあ。今まで観た作品のなかで一番魅力的だったかもしれない。これからも応援しよう、色んな演技をこれからもたくさん観られるように。
闇堕ち
悪い夏だわー窪田くんがいい感じにヤンチャで怖いっす。みんな、どこか人間臭くて憎めない感もあって、リアルでよかったです。ラストシーンのわちゃわちゃ感が好き。その中での伊藤万理華、おいしい役だ。最高。全体的に演技安定してるので重いところも多少あるけど見やすかったですね。そしてさすがの河合優実。アカデミー賞おめでとう。
舞台挨拶付きでした。マスコミなしだったのでみんな緩めで、よかったです。俺はよーく分かりますよ、てんくうぺけじけん!ナム懐かし。河合優実どんどん綺麗になってる気がする。素敵でした。
そういや、一番最初に河合優実いい!と思ったのはサマーフィルムにのって、だったな。あれも伊藤万理華だね。ビート板よかったな。
タイトル通り
城定監督!もっと上手くやれたでしょ?
貧困、不正受給、全員悪人…もっと陰惨にすべきところだが、城定秀夫監督の良い意味での軽さが裏目にでている。
チャンス大城を起用してる時点で違うと思う。
ただそこは河合優実がどっぷり陰惨な部分を引き受け、この作品をしっかり成立させるのはサスガ(ちょっと同じような役が続いてるのが心配)
佐々木と愛美の繊細な希望をもった関係性にクズたちの悪が侵食していくさまがスリリングに描かれ、そして大クライマックス。
この展開に不満はないが、伊藤万理華の仕掛けなどが不発に終わり、ただゴチャゴチャやってるだけで盛り上がらない。
このカオスの中で佐々木と愛美の壊された感情の爆発と残された希望を描いて欲しかった。
子供に対する気持ちは見えても、佐々木と愛美の互いへの気持ちが見えない。
佐々木は身を挺して愛美と娘を逃さないといけないし、娘は佐々木を置いて逃げることに抵抗して母の手を引かなければならない、そして愛美は意を決して佐々木を助けに踵を返さなければならない。
そして痛快に金本に一撃を食らわせ、何なら佐々木に手を差し伸べ、佐々木と愛美と娘の3人で雨の中を走っていくぐらいのベタでよかったと思う。
もう一つの軸である木南晴夏の親子もラスト前にすれ違うのは伊藤万理華ではなく、北村匠海でないと意味がないと感じる。
勿体ないよ、城定監督!
三池崇史化しないか心配だ。
豪華キャストによる見応えある演技合戦
同名小説を映画化したヒューマンサスペンスで生真面目な公務員がある出来事をきっかけに破滅へ堕ちていく物語。先が読めない予測不能な展開に加えて驚嘆の結末にも唖然とした。
主演の北村匠海&河合優実を中心とした豪華キャストによる演技合戦も迫力があり見応え十分。特にシングルマザー演じた河合優実は役柄にピッタリの印象で彼女を観るだけでも価値のある作品です。
2025-47
生活保護詐欺を企てる輩と、その計画に巻き込まれる役所職員の物語。不...
破滅への転落?出てくる奴がみんな悪くはなかった。。
北村匠海主演のサスペンス映画。
公務員が悪い奴らに狙われる話。
予告を見てちょい役だと思っていた河合優実が結構な準主役的なポジションで出ていた。
あんのこと、ナミビアの砂漠、八犬伝、敵に続いての劇場鑑賞。
相変わらずたくさん出てますね。
というか、全国上映される話題作に出ているから見ちゃうんでしょうけどね。
彼女の役はクズだけど悪い奴ではなかった。
あまり期待はしていなかったけど結構楽しめました。
ちっょと河合優実に飽きた感じがしてたと思ったけど、今回の彼女良かったです。
あんのことに近い役で、クズだけど純粋な女の子を演じてました。
生活保護のことをナマポって言うのね。
「せいほ」と呼ぶと生命保険と一緒になるからなのかなとか考えながら見ていた。
生活保護のケースワーカーの苦悩とともに不正受給の仕組みも理解できたかな。
最後はハッピーエンドだったし、見終わった後は想定外に少し心地よい気分で帰れました。
佐々木
悪くない夏
この作品が綺麗か汚いかと言えば綺麗。
良い意味で汚くあって欲しかった。
なんと言うか、隙だらけで恐ろしさ、絶望感が感じられず、緊張感が無かった。
窪田さんもぶっ飛びキャラで頑張っているんだが、何故かどす黒さ、恐ろしさが伝わらない。
この人が1番のボスなら、軽く何とかできるんじゃ無いかと思ってしまう。
知能も無さそうだし、喧嘩も大した事無さそうだし、悪のオーラがない。
佐々木は絶対今まで彼女無しの、童貞だね。
最後のドタバタ劇は冷めてしまうし、コント?と思ってしまう。
もうウシジマ君を登場させなきゃ終われない。
そっちの方向で行くならもっとキャラを立てないと、フリが全く効いていない。
どっちにも振れず、中途半端でした。
窪田さんじゃないし、河合さんの無駄使いでした。
ただ木南さんが良い演技で、先週までのホットスポットを観てただけに振り幅が良かったです。
否定的ですが、感想は人それぞれですのであしからず。
ラブストーリーの変化球
予告編から、真面目な公務員が悪人に騙されて七転八倒するブラックコメディ
を予想していましたが、意外にそこがメインではないように感じました。
古川(木南晴夏さん)の悲劇的な困窮家族の描写だったり、
愛美(河合優実さん)の自分自身の心に迷い、戸惑いを抱えていながら
子供を愛している複雑な心情の迫真の表現、
佐々木(北村匠海さん)の真面目に生きても報われない社会への怒りの独白とか、
その深刻な追い詰められた心情を切り取った多くの顔面のクローズアップ画面、
立場から不適切と理性では思っているのに、
徐々に気持ちが惹かれていく経過の緊張感のある丁寧な表現など、
闇落ちしていく人間の情けなさがほとんど描かれない(毎熊さん以外)ので、
多様な(親子の愛も含めた)ラブストーリーの変化球という方が
しっくりくるなと思いました。
グラデーション豊かなクズ、悪人たちは、
弱者を脅して小金を巻き上げるようなせこい悪巧みを実行しますが、
最後のコント的なドタバタなど、振る舞いも憎憎しさを感じることが少なく、
純愛を邪魔する喜劇的な存在にみえました。
サスペンス的な要素よりも、
様々な感情の混線具合が面白いドラマの映画だと思います。
今年の夏も暑いんだろな〜。本当夏は悪でしかない
いなくならないでね。
主人公が悪に巻き込まれて犯罪に手を染めていくクライム・ストーリーかと思っていたら、
生まれて初めて誕生日を祝ってもらい優しくされた女と
初めて自らが頼られるべき存在になれたと思った男の
ラブ・ストーリーだった。
北村匠海と河合優実の悲しくも美しいラブ・シーン。
しかし、この純愛は悪い夏に奪われて報われることなく悲劇へと進んでいく、と思いきや。
北村匠海の「ただいま」は、同じ城定監督「愛なのに」のラストで夫婦茶碗をもらった河合優実の「やった」に匹敵するほどの映画史に残るほっこりシーンでした。
これほど悪い奴らばかり出てくる映画なのに後味が悪くない。
北村匠海と河合優実がだんだんと変わっていく様、窪田正孝、毎熊克哉、竹原ピストルのクズっぷりは見事。
伊藤万理華はそうだろうなぁとは思っていたけど笑っちゃった。
ハダシとビート板からもう4年か。
撫子ちゃんは大きくなりましたね。
いまやCMにも引っ張りだこ、テレビで観ない日はない実力派人気女優の河合優実ちゃんは、ちょっとした端役でも出演したりしてるから、今作も悪い奴らのひとりくらいに思っていたらまぁまぁ主役じゃん。
「だれかとナカイ」でゆりやんレトリーバーの賞🏆をもらった女優のスピーチのネタした時(めっちゃ笑った)、将来確実になんらかの賞を取るだろう彼女がこのネタしちゃダメ、と心配してたら、早速に各賞総ナメ。思い出して笑っちゃいそうでスピーチ聞けなかった。
今作でも賞とれるくらいの名演技。何回か泣きそうになる場面があった。
ジャルジャル原作の映画も控えているし、今年もまだまだ河合優実の快進撃は続きそう。
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