悪い夏のレビュー・感想・評価
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苦しい
河合優実と北村匠海、見応えありそう。ありました。
生活保護の話は重い。生活保護の話はだいたい夏だな。クーラーつけれない部屋で汗ダラダラの暑い感じが苦しさを増す。
諸事情で仕事に就けず生活保護を受けることは罪ではないが、この話の中の山田は働けるのに働こうとしないし、愛美も子供がいるとしても働き方を考えればなんとかなるだろう。愛美の不正受給に漬け込んで関係を迫る高野はクズ。生活保護ビジネスを企むヤクザの金本もクズ。
佐々木も、純粋に愛美を好きになったとしても、立場を考えてもう少し我慢した方が良かった。でも実際こうなった場合は真剣だと言えば許されるの?どうなんだろう。
古川親子は生活保護受けられず、気の毒だったな。木南晴夏の疲れた表情はさすが!
悪とクズでも愛はある
傑作ウシジマ2から11年か。
一緒になろう
ラストはまさにカオス
ワルばかりだが、社会派エンタメ!
クズと予告編にかなりインパクトが有った。普段俺は登場人物があまりに“クズ”だと嫌気がさすのだけど、「クズとワルしか出て来ない!」という開き直ったキャッチコピーにも俄然興味をそそられた。 今注目の河合優実の出ていることもあり、即観賞を決めた。
【物語】
真面目な市役所の生活福祉課の職員佐々木守(北村匠海)。生活保護の申請を受けたり、受給者宅を“ケースワーカー”として定期的に訪ねることを仕事としている。あるとき、同僚の男性職員が生活保護受給者のシングルマザーの弱みに付け込み、肉体関係を迫っているらしいという情報を別の同僚女性職員が受ける。話を聞いた守は関わり合いたくないと思うが、「真相を確かめるべき」と強く主張する彼女に逆らえず、守は女性・林野愛美(河合優実)の家を訪ねる。
彼女のもとを何度か訪ねるうちに愛美に惹かれ、次第に距離を縮めるが、それは裏社会の住人・金本龍也(窪田正孝)らが仕組んだ罠だった。罠にはまった守の人生は暗転する。
【感想】
期待通り、なかなか面白い作品だった。
ある意味社会派作品でありながら、それを説教的ウザさを排してかなりエンタメ的味付けをした作品と言えよう。
良かったのは、何と言っても役者達。
まず、何と言っても河合優実だ。
アカデミー主演女優賞も手にした今をときめく彼女だが、なぜかこういう役が多い。“フテほど”、“あんのこと”、“ナンビア砂漠”も、いずれも“育ちの良いお嬢様”キャラの対極にある“はすっぱ”な女。“フテほど”はそれでも素直で明るく可愛らしいところもある女の子だったが、他の2作も今作も“すれた”女だ。でも、それがハマる。 中でも今回の愛美役はものすごくハマっているだけでなく魅力的だった。 こんな女に出会ったら、守でなくても「近付いたら俺の人生ヤバイかも」と思いつつ惚れてしまいそう。
主演の北村匠海も、「いるいる!」的の真面目な市役所職員を上手く演じている。その空気が終盤の変化に効いて来る。
しかし、北村以上にインパクトを残しているのは窪田正孝。改めて「上手いなあ」と感心。窪田は優しい役や風変りキャラも上手いと思っていたが、今回はワルばかりの登場人物の中でも最上級のワル。深い闇を抱えているような男に底知れぬ恐怖を感じた。圧巻!
もう一人、インパクトを残したのは木南晴夏。
本筋から離れたサイドストーリー的部分で、貧困の極みにいるシングルマザー役を演じた。普段どちらかというと、すっとぼけた明るい役を演じることが多い彼女だが、今回はいつもと違う薄幸の女。“人生に疲れ果てている”感が凄かった。 登場時間は長くないが、一瞬で“不幸”を感じさせる役作りに感嘆。この印象が終盤の展開に大きな意味を持つ。
クズ、ワルに加えて不幸のオンパレードの作品だが、突き抜けて笑ってしまうシーンもあり、後味は悪くない。
興行成績的にはすごく地味な発進になっているけれど、おススメです!
キモい夏
序盤の10分程で、ホラーよりも怖くてキモいので、退出した弱虫です😰
-_-b
悪い夏
第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人の同名小説を北村匠海主演で映画化し、真面目に生きてきた気弱な公務員が破滅へと転落していく姿を描いたサスペンス。
市役所の生活福祉課に勤める佐々木守は、同僚の宮田から「職場の先輩・高野が生活保護受給者の女性に肉体関係を強要しているらしい」との相談を受ける。面倒に思いながらも断りきれず真相究明を手伝うことになった佐々木は、その当事者である育児放棄寸前のシングルマザー・愛美のもとを訪ねる。高野との関係を否定する愛美だったが、実は彼女は裏社会の住人・金本とその愛人の莉華、手下の山田とともに、ある犯罪計画に手を染めようとしていた。そうとは知らず、愛美にひかれてしまう佐々木。生活に困窮し万引きを繰り返す佳澄らも巻き込み、佐々木にとって悪夢のようなひと夏が始まる。
シングルマザーの愛美を河合優実、犯罪計画の首謀者・金本を窪田正孝、佐々木の同僚・宮田を伊藤万理華が演じる。「ビリーバーズ」「アルプススタンドのはしの方」などの城定秀夫監督がメガホンをとり、「ある男」の向井康介が脚本を担当。
悪い夏
2025/日本
「主演女優賞嬉しい」
現実問題としてある出来事?
胸糞悪い作品
春に観る悪い夏
社会のセイフティネットにまつわる事件に巻き込まれ破滅していく公務員の姿を描いたサスペンス。
本作は社会のセイフティネットの悪用とその周辺の人々が題材として取り上げれたが、この手の助成金等の不正受給や保険金を詐取する事件がテーマの小説&映画は、枚挙暇がない。そして映画としてリアルに描けない、またエンタメとして軽くも描けない、といったバランスを成立させる難しさは存在し、残念ながら本作はそのバランスを取る事が出来ていないように感じた。そういった意味では、本作は適切なバランスをとる事を諦め、原作から良い意味で外れたぶっ飛び展開をすべきであったのかもしれない。
見所は河合優実である。彼女はやはり一味違う俳優だ。あの独特の喋り方と雰囲気は今作でも発揮され、彼女を見た後、若手女優の代役が想像出来なかった。
出演者はかなり豪華メンバーだが、全体的になんか勿体ない気がした。複数のカップルが出てくるが、主人公カップル以外の関係性の作り込みや伏線の張り方は雑に感じた。折角の豪華男優達が勿体ない。あと河合優実演じる愛美の4~5歳の娘が出てくるが、可愛いよりもビミョーに怖かったのは私だけですかね。
ワルとクズという割には
佐野市でなく、桐生市で撮って欲しかった
映画を観るのは、
俳優陣の演技合戦がすばらしい
予告から、ジリジリと追い詰められるようなサスペンス展開を期待して、公開初日に鑑賞して来ました。実力派俳優陣の見応えある演技に支えられ、なかなかおもしろい作品に仕上がっていました。
ストーリーは、市役所の生活福祉課に勤めながらも、気の弱さからなかなか職務を全うできずにいた佐々木が、立場を利用して生活保護受給者・愛美と肉体関係をもっていた職場の先輩・高野の悪行を突き止め、退職に追い込むものの、愛美と裏でつながり、犯罪計画に取り込もうとしていた高野を失った反社組織の金本や手下の山田は、代わりに佐々木を陥れて仲間に引き込もうとするというもの。
ある程度は展開を予想していたものの、生活保護をめぐる低所得者層の生々しい現実を目の当たりにし、胸を締め付けられます。その一方で、あくまでもルールに厳格な役人、受給者の弱みにつけ込む役人、生活保護を不正に受給する者、さらには生活保護を利用した貧困ビジネスを企む者と、実に多様な人間が描かれます。本来なら国民の最後のセーフティネットとして機能すべき生活保護ですが、その運用の難しさをのぞかせます。
そんな中、純粋な優しさから手を差し伸べた佐々木と、その気持ちに少しずつ心が温められていく愛美との関係性が、脆く危うく切ないです。誰にも邪魔されなければ、幸せをつかめたかもしれない二人だったのに、弱者を見逃さず、とことん追い込んでいく金本の存在が本当に憎々しいです。それでも、きっと二人は…と思わせるラストは悪くなかったです。
それにしても、クライマックスの大乱闘はちょっと拍子抜けです。あんな狭い場所に同じタイミングで全員集合とか、思わず笑ってしまいそうでした。できれば、もっともっと佐々木を追い込んで地獄を味わせるようなヒリヒリする展開を描いてほしかったです。そして、佐々木が崩壊したり暴走したりする救いのないバッドエンドをちょっとだけ期待していたので、やや中途半端で物足りない印象を受けました。とはいえ、美空ちゃんだけは幸せになってほしいと切に願います。
主演は北村匠海さんで、気の弱そうな佐々木が徐々に強さを増しながら闇堕ちしていくまでの振れ幅の大きい演技が秀逸です。脇を固めるのは、河合優実さん、伊藤万理華さん、毎熊克哉さん、箭内夢菜さん、竹原ピストルさん、木南晴夏さん、窪田正孝さんら。適材適所のキャスティングで、全員がきっちりその役割を果たしているのが印象的です。中でも、河合優実さんの演技と存在感は抜群で、最近の若手女優の中では突出しているように感じます。
悪い夏
自己責任への問いかけ?
今年の夏は暑すぎないように。
市役所の生活福祉課に勤める佐々木守は、同僚の宮田からある相談を持ちかけられ、渋々応じて、シングルマザーの愛美の元を尋ねる。佐々木はある不正を知ることになる。
全員がワルでどうしようもない人達。
そこに行き着くには、意図的な背景とやむにやむを得ない場合ががある。
生活保護不正受給とやむを得ない人。
それを審査する役所のケースワーカー。
人間の性根の悪巧みと人間関係を利用した関係を巧みに表現されて嫌な部分を表現してるにも関わらず、鑑賞後の爽快感があったのは
佐々木の愛美の娘に対する優しさと、ラストシーンの全員が集合する乱闘シーンのテンポ感の良さは喜劇列車に乗ってるようだった。
日本の蒸し暑い夏が舞台のこの作品。
松本清張の「鬼畜」も真夏の作品だった。
昔も現代も夏は人の理性を狂わせるのは変わらない普遍。
今年の夏は暑すぎない方が良い。
どんな職業だって客に手を出したダメなの
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