悪い夏のレビュー・感想・評価
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河合優実とセブンスター
河合優実がこの映画で初めに登場したコンビニで買うのがセブンスター
劇中ではまるで自分の意思が無いかのように、人に利用され、操られ、食い物にされる存在
しかし、吸うのは超強タール・ニコチンのタバコ、セブンスター。河合優実があらゆるシーンで吸っていたが、その喫煙シーン観ているだけで、この映画観て良かったと思う
セブンスター吸う女性の映画やドラマって他にあったかな
NANAの中島美嘉や、あと椎名林檎の罪と罰にはセブンスター出てきたな
なにかを背負い戦うときに、セブンスターくらいの強度が必要なのかも
なぜ、この手のストーリーを映像化したがるのか?
その疑問が真っ先に立った。僕の中に、映画が見終わった後に楽しい気持ちにさせてくれるメディアであってほしい、という願いが心のどこかに残っているからかもしれない。
まあ、想像させるシーンで終わるという意味では、ハッピーエンドなのかもしれない。
そう、あの最後のシーンだけを切り取るとハッピーエンドなのかもしれない。けれども、もし、その後に映画のキャラクターたちの続く人生があったならば、本当にハッピーエンドにつながっていくのか。そう疑問に思ってしまった。
個人的には。竹原ピストル、こういう役をやらせたら半端なく上手だと思う。日本人で他にこの分野の役をやらせて、彼以上に上手な人はいないと思う。絶賛。
北村匠海と河合優実は、NHK朝ドラ「あんぱん」でも共演しているのね。
人の弱さをつっつく底意地の悪さがなぜか痛快
アマプラで鑑賞。
日本の、アングラチックで、かつリアルな生活保護不正受給が題材となっています。社会問題的な話ですが、無縁な人にはとことん無縁なテーマなせいか、本作もその解決に向けた話は皆無です。ただ、その渦中にある1組の母娘周りで展開する愛憎劇とも言うべき、強いて言うならダークロマンスです。愛してはいけない人を愛してしまうと言いますかね。
河合優実氏と窪田正孝氏の演技が特に光っていたと思います。この両者は非常に対極的な演技をしています。河合優実氏は儚げな、それでいて怠惰な美しさを湛えた色んな意味で弱いヒロイン。窪田正孝氏は感情的で分かりやすい悪。北村匠海氏が河合優実の見えそうで見えない感情を少しずつ引き出していく様と、窪田正孝氏が弱者を分かりやすく痛ぶる様が、物語の幅を広げて飽きないものにしていると感じました。
終盤の展開は思わず笑ってしまいました。関係者全員集合のドタバタ劇はシリアスなコントのようであり、若干無理やり終わらせました感はあるものの、一応勧善懲悪的なラストに繋がります。ラストの「ただいま」は含みのある締めくくりで上手いですね。河合優実か別の誰かか、はたまた独り言なのか。よくよく考えれば、北村匠海が「自分の家」に帰る描写が劇中全くないのです。元からあそこに住んでいて「親」の線もありますし、もちろん本命の母娘の可能性もある。私はやはり河合優実氏に待っていてほしいですね。
観た後になんとも言えない感覚が残るので、もやっとしたい時におすすめです。
北村悪海。。
似合うのよ影のある役も。
あんぱんの崇と相容れないようで、
たっすいがー、優しい、おえかき、子供の健全な成長を促そうとする共通点が。
のぶちゃんだけとでなく、先に蘭子とくっついていましたか。。
河合優実も北村匠海も、あんぱんとは全く違う人物像で、演技力を感じる。
本気で、困っている母娘を助けたかっただけなのに、気付けばヤクザのような半グレに利用され、ホームレスの不正受給窓口に利用される。
本気で死ぬ手前まで追い詰められた母息子は受給を断られる。
同僚は正義感を傘に着て、実は不正同僚と不倫していた始末。
まともな公務員はいないのか?!そう叫びたくなる。
気弱に公私混同していた佐々木が、半グレに利用され1日中ホームレス不正受給を受け付けるうちに朦朧としてきて、疲れ切って生活も正義感も堕ちた顔をし始める表情変化が北村匠海さすがだった。
裏社会に繋がる気がなくても知られたら最後、とんでもなく怖い。
でも結局全ては痴話喧嘩。
台風の嵐のさなか揉め事。
不倫女にはお咎め無く、佐々木には刺された後遺症が残り、最初に生活保護受給者愛美に手出ししていた同僚高野と半グレ金本は刑務所送り。
高野の顔に纏わり付いた、愛美の娘美空が佐々木に貰った桃色クレヨンで描いたママの顔の画用紙。
愛を求めて、ももいろが減りまくる美空の心のSOSが辛い。
佐々木と愛美と美空、困窮していた母息子が生きていた事が、せめてもの救いである。
生活保護、誰でも受け取れたら困るけど、ほんと貧困はどうにかならんかね。子持ちの母親が苦しむ国の政治が、良いとはどうしても思えない。
ドロドロの闇落ちかと思いきや
そこまでドロドロでもなく、わりと優し目な反社。
でも正義感で生きてきた人にとってはすり減る毎日。
子供を人質に取られた状況じゃ他人への愛情は二時候補になっちゃうよね。
でも、子供はどんな時でも親の味方なんだよね。
主人公の最後は職は失っても、家族として幸せに暮らすことになったのはよかった(幸せなのかな?)
それにしても、河合優実さんは幸薄い役ばっかりだなー。うますぎる。
毎熊さんも、うだつのあがらない幸薄役多い。
タイトルなし(ネタバレ)
高野の事を思ってあんなに執着してるんだろうなっていうのは馬鹿な私でも察しがついた
佐々木が関わることで愛美ちゃんが愛を知っていく感じが堪らなく良かった、子供がいたから年々木の事を好きになったんだろうな。ケニキのとこ優しい世界すぎてずっと続いてほしかった。カメラ仕込みのぬいぐるみに見えない部屋に愛美ちゃんが連れて行ってキスするの、本当に良すぎて泣いた。
佐々木も、愛美ちゃんも、シングルマザーの親子も、優しい人が傷つかなきゃいけない世界まじで理不尽だからやめてほしい。
金木がおらんかったらずっとあのまま幸せで家族になってたんだろうな。あの幸せな感じをずっと観たかった・・・。
大雨降ってきたとこから監督変わった?ってくらいハチャメチャになってそりゃないぜって頭抱えた。強引やしめちゃくちゃすぎる。まじかーって今までの感動引っ込んで観てたけど、女の子が本当の家族みたいな絵を描いてたのが見つかったシーンは泣けた…やっぱ子供は裏切らない。
その部分は残念だったけど、愛美ちゃんが可愛かったからいい!!
入江悠へのアンサー作品?
あんのことを撮ってる場合じゃない。こういうのを入江悠が撮れたはずだし得意なはず。ただ、城定秀夫は「アルプススタンドのはしの方」という素晴らしい作品を撮った人だから、やっぱ良い監督なのかも。最近の河合優実の酷使した使用感はどうなのかとは思ったが。その河合優実とは「サマーフィルムにのって」で立場が逆だった伊藤万理華だが、見せ所をちゃんと作っていて素晴らしい!後半のドタバタ劇の面白さもとても良かった反面、昔の入江悠ならもっとできそうだなと思っちゃったり。キャスティングすべてに一貫性があるような気がして好感も持てた。
バトルロイヤル…
ラストはまさにCHAOS。実は宮田はケースワーカーとしての職責・潔白さから高野を追い詰めるのではなく、高野と不倫していて追い求めていたとは。不正受給、貧困とテーマは重いが、生活保護自給者とケースワーカーが恋仲になってしまう、ミイラ取りがミイラになると言うか、結果的に嵌められ、人生転落していく模様がドラマチック。気だるさ、無気力な河合優実、追い込みかける窪田正孝は好演だった。
タイトルなし(ネタバレ)
生活保護というテーマでそれに絡む人間の悪の部分を描いているが、思ったよりも重々しくなく、バランスを取るように演出しているように感じた。
終盤の展開はすごく好みだったが、もっと序盤から攻めてほしかった。
悪に取り込まれませんように、。
これまで毎日の生活に困ることもなく普通に生きてこれたのはたまたま運が良かっただけだと思うことがある。世の中には悪が確実に存在してるのでボーっとしてたら詐欺に引っかかるし、弱みにつけ込まれ強請られたり、恨みを買われたら酷い復讐が襲ってくるかもしれない。そのような悪にこれからも関わらずいられることがこの世で普通に生きていける条件なのかと思う。
生活保護の支給に関してはその仕組みを悪用し不正に受給される(竹原ピストルのような)問題と本当に困ってる人に支給が届かない(木南晴夏のような)問題があり、よく報道されたりするが、本作はその生活保護支給を管理する側が(毎熊克哉のように)悪用したり(北村匠海のように)弱みにつけ込まれ不正受給の片棒を担ぐという話である。そこに(窪田正孝のような)とんでもない奴と生き方がうまくできない(河合優実のような)シングルマザーと自分のプライドをコントロールできない(伊藤万理華のような)一途な女性が絡み物語はぐちゃぐちゃな終盤を迎えた。ラストはハッピーエンドのようだが、あまり気持ちがいい映画ではない。
「サマーフィルムにのって」で爽やかな高校生だった河合優実と伊藤万理華が僅か4-5年でこのようにな難しい女性を演じてるのが凄いと思います。北村匠海は「あんぱん」で相変わらずのぶ(今田美桜)に想いを伝えられてないので、まずはそっちで頑張って欲しい、。
感想メモ
生活保護の不正受給、どうしても重い話題だが、映画として面白くまとまっていた
不正受給者のせいで、本当に支援が必要な人にも偏見の目が向けられる、ケースワーカーは本当に助けを求めている人のための防波堤にならなければいけない!という感じのセリフが良かった
中〜終盤の北村匠海のやさぐれた感じ良い
本当に追い詰められた人の目、目の周りが赤黒く、黒目に光がない、それまで林野さんと上手くいってて幸せそうな表情だっただけに際立つ
ラストの、修羅場だよ!全員集合!が好き過ぎる
どんどん人が増えていって、各々お前誰ですか!?、今そんな話してる場合じゃねぇだろ!!、とカオスで好き
窪田正孝、こういう綺麗めな感じのヤクザが似合う
高野はただのクソ
北村匠と河合優実が素晴らしい
今日も暑い
小説版も読みやすくて面白かったので映画でも。
大筋は変わらなかったけどなんかもう一周回っての改めてで結局国が悪いとも言いつつ、弱者の立場をうまく使った悪者を沢山出す事で生活保護に対する世間の嫌悪感をくすぐる内容にうーんとなってしまった。
心中を測った親子みたいにあんなにボロボロになってから受給しないといけないの?
この制度を受けている人に世間と折り合える人間がいないと思わせる様な発信や報道が多いので、受給しつつ何とかやってるまともな例も1つは出してほしい。
最近貧困をテーマにした作品が増えているからか、制作側の視点から貧困への距離感が透けて見えてくる様になってしまって正直見る時に邪魔になってきてしまった。
人間は自分より上の奴らのズルより下に見た人達のするズルの方が許せないんじゃないだろうか。より多く吸い取っているのは上なのに苛立ちは上に流せないのがしんど。
窪田くんの役作りに説得力があって出てくる度に話を次に動かしてくれていて、あの役が話の中心にある様な気がしました。あいつに脅されたらしょうがないみたいな。
小説版で感じていたイメージと大分違ったけど、何故か役が物語にピタッとハマっている感じでとても良かったです。
クライマックスが…
どうやってもハッピーエンドにならないんだろうなと思って、胸糞エンドを覚悟してたのですが…
クライマックスのスピード感が良くも悪くもだったけど、総合的に見たらプラスに働いたかな…
しぶめに評価して3.5
面白かったですよ。
設定★★★
脚本★★★
演出★★★★
配役★★★★
音楽★★★
好み★★★★
貧困は思考力を奪う?
ジリジリと音が聞こえそうな真夏の日差しと蝉の声。
人々を苛立たせる気温が感じられる風景の中で、なんだか救いようのない人々が右往左往します。
途中でなんとなくオチが分かってしまった部分もありますが
とにかく人間の愚かさと醜さを残酷に描ききった作品でした。
望んで貧困に陥ったわけではないにせよ、場当たり的な行動を繰り返す人々は貧困に思考力を奪われているとしか思えません。
程度の差はあれど、とびっきりのクズからなんとなく哀れに思われる人物まで、ただの一人も真っ当な人間が出てこないストーリーは襲来した台風の夜にクライマックスを迎えます。
刹那的にしか見えない登場人物たちの生き方にも、もしかしたら一抹の真実があったのかもしれないと思わせる結末でした。
ところで男の子とその母親。
彼らが物語の中で担っていた役割って何だったのでしょうか?
ラストぐちゃぐちゃ・・
暑苦しい、息苦しい
真っ当に生きていた人間が堕ちていく姿は正直面白いと感じてしまう反面可哀想で見ていられなくなる。
ジリジリとした暑い夏、悪い奴らに狙われる主人公。
最後の全員集合のモツレは見ていてふふっとなった。
窪田正孝はブッ刺されろと願ってたけどそりゃ簡単には刺されないよねーと思ってたら最後やられてスッキリした。
にしても窪田正孝の半グレ役めちゃいい!
ラジエーションハウス(ドラマ)のような好青年みたいな役もピッタリだしゴリゴリの墨が入った半グレやヤクザ役もとても良き。
河合優美の悲壮感ある幼少期から母親に愛されなくて自暴自棄になりました系の女子役がドンピシャすぎる。
北村匠海も目死んでて最高だし木南晴夏も幸薄さ日本一って感じで素晴らしい。
夏といえばホラーとなりがちだけど蒸したような暑さを鑑賞側も感じれる真夏にぴったりな作品だった。
期待を上回らず。。。
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