「チュッパチャップス」美食家ダリのレストラン LaStradaさんの映画レビュー(感想・評価)
チュッパチャップス
1974年、軍事独裁政権下のスペイン・カタルーニャ地方の海辺。
土地の別荘に住むダリの熱烈はファンで、彼の来店を渇望してレストラン「シュールレアル」を営業するオーナーと、訳あってその店に流れ着いた一流シェフのお話です。カオスを標榜するダリ・マニアらしく、お店には柔らかな時計や大きな卵のオブジェが雑然とあるのが持ち味です。
決して小難しい事は言わず、地中海らしいカラッとした色合いと軽やかな口当たりの物語が、避暑の為に映画館に訪れた身にはピッタリでした。スペイン人にとっては、ピカソとダリはやはりアートのヒーローなのかな?
また、「ウェルカムトゥダリ」(2022)でも取り上げられていたダリの妻・ガラが本作でもやっぱり金の話ばかりしているのに笑ってしまいました。
ちなみに、本作の入場者特典は何とチュッパチャップスでした。こんな奇抜なプレゼントは初めてでちょっと戸惑いましたが、本作を観てその意味が分かり、「なかなか粋だなぁ」とちょっと感心しながら得した気分になりました。
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