「半分ドキュメンタリー映画として見るのが良いかも。」美食家ダリのレストラン yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
半分ドキュメンタリー映画として見るのが良いかも。
今年295本目(合計1,387本目/今月(2024年8月度)20本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
画家であるところのサルバドール・ダリを描いた作品です。映画内では出ませんが、近現代スペインの成り立ち上、スペイン内戦についての知識があると有利かな、といったところです。
驚くほど展開の起伏が少なく、はじまってすぐに海岸沿いのレストランに行きますが(フランス語字幕も混ざるので、フランスとスペインの国境線あたり? ←舞台のカダケスではフランス語も使われているようです)、フランス語とスペイン語が半々くらいに出る上に、起伏があるのかないのか、いきなり警察がきて屋台(日本でいうところのそれ。お祭りの焼きそば屋さんなどを考えるとよいかも)を摘発するような内容があるかと思えば、肉の焼き方がどうこうといった、画家である彼を描くのではなくタイトル通り食事(調理)ネタが多いのが好き嫌い分かれるといったところです(画家であるところの彼にスポットをあてるような部分はほぼなく、よって美術用語はぼ出ない)。映画自体は最近作成されたものですが、意図的に「古さ」を演出しているのか、1970年か80年代にありがちな表現が結構多いのも特徴です。
日本第二の都市である大阪市でさえスペイン映画を扱うことは結構少なく(ただ、2024年に限っていえば、ユニコーン・ウォーズなど妙に固め打ちして多いが…)、その観点でスペイン映画(フランス映画と半々といえますが)が観たいということであればおすすめです。展開の起伏に乏しいのであまり考えることなく観ることもできますし。
採点にあたっては特段考慮する点がないためフルスコアですが、かなり「平坦な映画である」ということ(他の方も書かれていますが)には注意が必要です。
PS. そういえば、紙のムビチケが当たったのだけどどうやって使うのだろう…(銀はがしみたいな部分を削ってコードを入力したらいいのかな…)。 <映画「愛に乱暴」