「面白かった」あたしの! やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かった
結構面白いんですよ。
笑えるシーンが、ちゃんと笑えるの。
例えば、ホラー映画のシーンなんて、ケチャップを持っていて何が起こるか想像がつくのに、面白いんですよね。
これは、監督の撮り方が巧いのか、渡邉さんがコメディエンヌとしての素質が有るのか、その両方なのでしょう。
このタイプの映画の中でも、かなり陽キャ寄りなヒロインに、渡邉さんがフィットしていたと思います。
それでですね、この映画は恋愛に関しては意外とあっさり付き合って、特筆すべき事はないんですよ。
なので、友情の方が気になるんですよね。
あこ子は充希に対して、助けたり導いたりする使命感や正義感を持っているの。
けれど、裏を返すと優越感でもあるわけで。
逆に充希は、憧れが有るんだけど、嫉妬や劣等感にもなりうるの。
友情って、そういうのがバランス良く噛み合って成立するのでしょう。
充希に積極性が出ると、そのバランスが崩れ亀裂が入るんですよね。
では、それを埋めるのは何なのか。
やっぱり共に過ごした時間なんじゃないかと思うんです。
二人の時間の中では、充希があこ子の助けになる事も当然有ったわけ。
単純に時間だけでなく、積み上げた過去が大きければ大きいほど、亀裂を埋める材料になるんだなと。
もちろん、それで埋まらない事も有るのだけど、この映画の二人は仲直りできて良かった。
それから、この映画で良かったのが、挿入歌なんです。
八景島のシーンで流れていたんだけど、幸せなあこ子と切ない充希の対照的な両方のシーンに合うんですよね。
凄いなって思ったら、『貴方の恋人になりたい』のアーティストさんなんですね。
楽しい映画でした。
反面、彼氏が良く解らないメンタルの持ち主。お母さんを気遣うなら留年するなよ、バイトも生活費だったとは思えませんよね。親友に聴けばもっと詳しい事が解るかもしれません。