「美穂・柾哉・なぎさ・柔太朗最高の4人による最高の青春映画!」あたしの! 鰹節のまとめさんの映画レビュー(感想・評価)
美穂・柾哉・なぎさ・柔太朗最高の4人による最高の青春映画!
完成披露試写会・初日4回・2日目の完成記念舞台挨拶と計6回視聴しました。
美穂さん目当てで鑑賞したのですが、柾哉さん・なぎささん・柔太朗さんも本当に素晴らしい方々で大好きになっちゃいました。
①直己役・木村柾哉さん
ノーブルかつミステリアスで男から見ても素敵ですよね!
男性から見ても素直に賞賛できる柾哉さんが美穂さんのお相手で本当に良かったです。
カラオケで二人を守るところとかカッコよすぎて惚れてしまいますよね。
一方ホラー映画を一人無邪気な顔で観ているのも可愛すぎました。
そんな穏やかな直己ですが「そう言ってほしいの?」のシーンのように充希には少し当たりが強いところとか、屋上の階段で充希の額を指でついた時だけ多分「じゃあな」って男っぽく言うところとか「なお×みつ」的にキュンとしましたよ!
もちろん「なお×あこ」の水族館とラストの飛行場でのそれぞれあこ子への想いを伝えるシーンも最高でした。
演技初経験で映画主演の柾哉さんこれからが本当に楽しみな俳優さんになりました。
あとラストのバスケシーン、柾哉さんのシュートが堂に入ってるなと思ったらバスケ経験者でした、納得!美穂さんとバスケ話も弾んだことでしょう。
②充希役・齊藤なぎささん
渡邉美穂さんと同じく元アイドルを感じさせない表現力さすがでした。きゅるんきゅるんのお目目に涙が溜まるのも美しすぎます。
充希のあこ子とは違う遠回りなアプローチとあこ子に対するライバル心を見事に表現してくれました。
「直己君、浮気しませんか?」の前後が特に素晴らしかったですね。
寿司屋での再会を経て最後二人は本当の友人になったんだなあと目頭が熱くなりました。「がんばれー!あこ子!」と自転車で送り出した後の晴れやかな顔が忘れられません。
プライベートでも美穂さんと仲良くしてくれて本当にありがたい!これからもよろしくね!
③成田役・山中柔太朗さん
影のMVPですね。三人に優しく・時に厳しく寄り添うメンターのような存在を飄々と演じておられました。
そんな成田も、ホラー映画が怖くてハンバーガーで顔を隠したり、あこ子に追いかけられてパニックになったりとコメディパートもしっかりこなしてくれました。最後のバスケシーンでの「俺もいるぞ~!」も笑いましたね。
下北沢の階段で「がんばりなんて人それぞれなんだから」とあこ子を導く成田に「成田も幸せになってくれ~!」と思っちゃいました。最後充希に翻弄されてたからある意味幸せかも?
柾哉さんや美穂さんより年下とは思えない存在感さすがでした。
④あこ子役・渡邉美穂さん
原作者にリアルあこ子と言わしめたツインテール美穂さん素晴らしかったです!
それと「おのれサッカー部!」の時のキックが運動神経良かった!
成田を追いかける時に腕をいったん後ろに振りかぶるギャグ的な疾走も良かったな!
充希がオフショル下ろしに怒る顔も劇場で笑いが起きていました。
と、そのような大げさな演技・セリフ・変顔などに目を奪われがちですが、じっくり見ると繊細な演技を行っているのがよくわかります。特に表情が素晴らしくて、カラオケで充希が直己に目がハートになっているのを見た時の驚きの表情から少し悔しそうな表情に遷移するところだとか、ツイスターで充希が直己に当たりが強い時のあこ子の不審そうな表情から自分を無理に納得させようとする表情への変化、そして後でお話しするキス後の表情など、表情演技がデジタルではなくアナログで無段階に変化していくところに彼女の凄さがあります。是非2回目以降注目してみてください。
⑤あこ子の直己へのエール
この前に充希から「間に合わなかったら次の飛行機で追っかけるんだよ!」って言われるくらいですから当然以前のあこ子なら直己を引き留めていたことでしょう。
でもあこ子は直己への想いはそのまま直己をニューヨークに送り出します。「フレーフレー直己」と腕を振るあこ子、美穂さんの迫真の演技にここから涙ダダ洩れです。
もしあこ子が直己の立場を考えず「行かないで」と迫っていたら、はたして直己は足を止めなかったかもしれません。「直己の気持ちが全然わかんない!」と離れていった過去の彼女とあまり変わりません。直己の気持ちに寄り添い、その上で直己への想いを伝える一つ大人になったあこ子を、美穂さんは入神の演技で表現してくれました。ブラボーです!
⑥キスシーン
合計3回あって、1回目はあこ子の部屋でお母さんの呼びかけで中断するシーン
2回目は雨の中での充希が強引に直己の唇を奪うシーン(これは本当にしていないでしょうね)
そして3回目で空港の出発ロビーでキス
とろけるように甘い直己のセリフから、無音でスローでのキス、そして唇がぷるんと離れた後のあこ子の、最初何が起こったかわからない表情から、ようやくキスがあったと理解してきてだんだん微笑になっていくシーンが本当にリアルで美しくて。
まさかこんなにしっかり見せてくれるとは!横堀監督の覚悟と、美穂さんと柾哉さんの俳優としての決意を感じることができました。
もしこれがおざなりのキスシーンでお茶を濁すようだったらがっかりでしたが、ちゃんと向き合ってくれて、恋愛映画の歴史に残るキスシーンだったと断言します。
⑦素晴らしいMINIのみなさん
今回映画館に何回も足を運びましたが、ほとんどMINIさんだったように思います。直己と美穂さんのキスシーンでは声も漏れていました。
最初、試写会でキスシーンを見た時は女性の多いMINIさんから美穂さんが嫉妬されたり攻撃されたりしないか多少不安でした。美穂さんはアイドル卒業していますが、柾哉さんは現役ですからね。反発もあっても仕方がないと思っていました。
でもそんな不安は杞憂でした。
「美穂ちゃんがすごく可愛かった」「柾哉君の相手が美穂ちゃんで良かった」と沢山の方が褒めてくれていました。本当に暖かい方ばかりで柾哉さんやINIのイメージも自分の中ですごくアップしました。
MINIさんがリアルと演技の違いをきちんと理解していただいており、柾哉さんの映画に対する決意と覚悟を尊重していることがよくわかりました。美穂さんのファンも見習います!
⑧最後に
まだまだ書きたいことは沢山ありますが、それはまた別の機会に完全版を書きたいと思います!
推しが出ていることを差し引いても本当に面白い映画でしたし、横堀監督の映像表現、素晴らしい主題歌と挿入歌、脇を固めるみなさんの熱演のおかげで素晴らしい作品に仕上がっていたと思います。
恋愛映画はちょっと……という男性にもおすすめですよ!
映画『あたしの!』大好評おめでとうございます!