「これで店仕舞いの出涸らしの三作目」ヴェノム ザ・ラストダンス シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
これで店仕舞いの出涸らしの三作目
悪役のヴェノムと寄生された地球人のバディムービーの三作目は、これまでにないほどのつまらないお話しで愕然としました。ヴェノムの故郷から何やら追手が来ると言う物々しい始まりだけど、ただそれだけのストーリーです。やって来るのも巨大な猟犬みたいなのが一匹だけで、真っ昼間からこんな化け物が走り回っているのに誰も騒がず、地上から旅客機に飛び移るシーンなんかはアホくさいだけです。主人公達もただ知恵もなく逃げ回っているだけで、所々で入るバトルシーン以外はどうでもいいような展開で退屈でした。おまけに、上映時間が2時間弱の割には、宇宙人マニアの一家やラスベガスのカジノ等、本筋と関係ない水増しエピソードが多く、結局何が言いたいのかさっぱりわからず、これがデビュー作の監督・脚本のケリー・マーセル、もう少し修行してきてほしいです。主演のトム・ハーディもいつもの精悍さがなく、なんか薄汚れたおっさん風でがっかり。
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