「期待度○観賞後の満足度△ 軽い。娯楽作品だから重厚になる必要はないのだけれども何か軽い。ディナーコースというよりお子様ランチみたいな感じ。」ヴェノム ザ・ラストダンス もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
期待度○観賞後の満足度△ 軽い。娯楽作品だから重厚になる必要はないのだけれども何か軽い。ディナーコースというよりお子様ランチみたいな感じ。
①冒頭に宇宙最大の悪の帝王みたいなのが出てきて、創造した者たちの反乱にあって牢獄みたいなところに幽閉されたけれども牢を開ける鍵(ヴェノムとエディとが融合出来たこと)が表れたので『その鍵を取ってこい!』と部下らしいサソリのでかいのみたいな奴に命令してうんたらかんたら…何かどこかで聞いたか見たかしたような古色蒼然というか旧態依然な世界観に先ずはげんなり...
②場面は変わって地球。ここではトム・ハーディのむさ苦しい顔・風体と、やたら姦しいヴェノムにやはりげんなりする。
エディとヴェノムが融合したのは一年前の筈なのにずいぶん老けて疲れたようなエディ。
やはりシンビオートとの共生は精気をかなり使うのようだ。
残酷な場面もあるがこの当たりは殆どコメディのノリ。でもスベっているからあまり面白くない。
③続いて場面は変わってシンビオートを捕獲・研究している米国の秘密研究所に舞台は移る。
ヒロインの女性科学者の夢から始まるが勿体ぶっている割にはあまり本筋に絡んでこない。
シンビオートがこんなに地球にいて捕まって研究されていたのか、というのが驚きよりも「何だかなぁ…」という感じ。
④続いてエイリアンの存在を信じる時代遅れのヒッピーみたいな親子連れが登場するが果たして敢えて本作に登場させる必要が有ったのか?親子連れ対応?
かのように、コメディありファミリー映画の要素ありスリルあ(った?)アクションありホラーあ(った?)派手な爆発シーンありとてんこ盛りだが、最後にはバティ映画になってるし。
最後もバティ映画によくある感動ものになっているが薄い感動。
全方向に目配せしている割には一つ一つが中途半端で、しこうして全体的に軽い感じが否めない。
⑤初めてヴェノムに可愛さを感じたけれども、そもそもヴェノムってヴィランではなかった?
いつの間にかスーパーヒローみたいになってしまってヴィランを主役に据えたドラマの悪しき伝統から抜け出ていない。
ハリウッドスターが主役になるとこうならざるを得ないのかな。