「平均的な面白さの謎多き珍作 すごく面白いわけでもないけど、つまらないわけでもなかった」ヴェノム ザ・ラストダンス Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
平均的な面白さの謎多き珍作 すごく面白いわけでもないけど、つまらないわけでもなかった
IMAX先行上映で鑑賞、なかなかの客入りで改めてヴェノム人気を認識しました
内容はびっくりするほどいろんな事が中途半端な印象で謎多き仕上がりだけど、クライマックスからラストの身を投げ打って死んでいく(ホントに?)ヴェノムとの別れの物語が硬派に描かれる所が好きです
そして今となっては心からうんざりなMCUのムダに他のキャラクター作品とクロスオーバーさせて“東映まんがまつり”みたいなノリにさせず、ヴェノムの世界観だけでやり通すSONYの心意気が潔くて、本シリーズはそこが一番好きです
謎1
シンビオートを研究する組織や特殊部隊は何だったのか?筋に利いてなさすぎて全くもって意味不明(笑)
謎2
ミセス・チェンとラスベガスで偶然会う意味がわからない、さらに彼女とヴェノムの唐突なダンスシーン、先々週観た『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』以上にホントに意味不明で心からシラけた(爆笑)
前作同様に盛り上がりに欠ける冗長なストーリー展開から突然クライマックスになるとまあまあ面白くなるノリは同じ
クライマックスはいろんなシンビオートが出てきてアクションも迫力あって面白かった
が、いわゆるヴィランはほとんど出てこず、シンビオートハンターのゼノファージと終始闘うストーリー、それに対しシンビオート軍団が全く歯が立たずこれまた弱過ぎ、何も効かないのにずっと闘い続け、終始何してるかわからず萎えたし、それが第3の謎
そして第4の謎、エリア51を目指す家族
彼らの登場は何なの?本編と全然関係なく『リトル・ミス・サンシャイン(2006)』の珍道中家族を思い出した(苦笑)
ラストのヴェノムが自ら強酸をかぶってゼノファージを命懸けで始末する切なさは『ターミネーター2(1991)』のラストを思い出した
前2作のレビューでも書いた様になぜそこまでヴェノムがエディや人類に思い入れができたのかが本シリーズ通しての最大の謎
ペイン博士を演じるジュノー・テンプルさんがすごく綺麗で魅力的でした、黒木瞳さんみたいに見えました
と、いろんな謎に包まれ、もしかして3倍ぐらいの尺の完全版が存在する?と質問したくなる、自分にとっては中途半端なトンデモ作品だった(笑)