カタシロReplicaのレビュー・感想・評価

上映日によって主演である患者役が違い、さらに、その患者役には台本は渡されず、アドリブの会話によってストーリーが進んでいくという、一風変わった本作。
私は齋藤明里さんの回を見に行きました。

ホラーとまではいかないが、常に何かがじっとりとまとわりつくような感覚。
アドリブの演技なのか、それとも素のリアクションなのか。その垣根があいまいになる瞬間もあり、非常に興味深い作品でした。

もちろんアドリブで進む作品ですので、繊細なセリフ回しや、緻密な計算による演出やカメラワークなども存在しない。
しかし、それでも何か一つの良い物語を見れた。そんな気持ちになりました。