ボルテスV レガシーのレビュー・感想・評価
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長短あり、思い入れがないと厳しい面も
【あらすじ】
ある日、地球はエイリアン種族『ボアザン帝国』により宇宙から侵略される。
ボアザン帝国の繰り出すUFOに世界中の主要都市や油田は壊滅的な打撃を受け、地球防衛軍の艦隊も帝国のロボット兵器ビーストファイターになすすべもなく壊滅してしまう。
しかし、地球には、ボアザンへの備えとして5機の飛行メカ『ボルトマシン』があった。
ボルトマシンはUFOを次々と撃墜するが、ビーストファイターには歯が立たない。
5機のマシンは合体し、パワーアップした真の姿である巨大ロボット『ボルテスV』になり、ビーストファイターに戦いを挑むのだった。
地球の運命は5人の男女のボルテスチームと、彼らを支える秘密基地ビッグファルコンに委ねられたーー。
【作品の背景その1】
元々この作品は1977年に東映動画で長浜忠夫監督が超電磁シリーズの第二作目として制作していた作品でした。それをフィリピンでリメイクし、またTVシリーズ放映されていた物の一部を劇場向けに再編集した物らしいです。
フィリピンで放送されていたTVシリーズは、今年の11月12日(火)から東京MXで放映予定と公式webサイトで見ました。本作はおそらく本放送前のプロモーションの一環なのでしょう。
このため、劇場版単独では回収されていない伏線や、結末はTVを見ないと分からない作りになっているようです。
【感想】
とにかくボアザン帝国襲来からボルテスチーム出撃までの展開が早い!
普通の映画ならば主人公がどういう背景で、悩みを持っていたのかが描かれて本格的にロボットで戦うのはクライマックスになるはずですが、早々に地球防衛軍は在来兵器での攻撃を断念し、真実を隠したまま訓練を受けていたボルテスチームを緊急招集。
けれど発進シーン、そして日本語主題歌に乗せて合体する姿はとてもかっこ良かったです。
ボルテスVに合体してからもコクピットで各パイロットがズシンズシンと歩くリズムに乗せて上下する演出など、ロボットの巨大さを感じさせる演出も良かったです。
また、ボルテスの右腕が変形するバズーカや、腰からベルト状のチェーンを繰り出し、お腹から出てきたコマで攻撃するなど、意外な武装や、正統派のパンチ、そして天空剣から繰り出されるその名の通り敵をVの字斬りにする必殺技など、男の子や少年の心を持った大人に十分楽しめるギミックが詰め込まれています。
また、ヒロインのジェイミーが生足ミニスカを翻しながらシートに座る姿はとてもまぶしかったです。招集シーン前の忍者装束で松林に隠された機関銃に手裏剣や2丁拳銃で実戦さながらの戦闘訓練をしている姿も、5人の中では一番強そうでした。
ボアザン帝国の女性幹部のザンドラも美人でセクシーで眼福でした。
ただ、滑り出しは良かった物の中盤になってアームストロング家の母のマリアンヌがバリアーの張られた基地の中に入れないはずが、いつの間にか内部に避難できたのは良い物の、特攻するのはちょっとと思いました。パイロットスーツを着ていなかったから、脱出装置を使っても上空で酸欠になるか凍えそうですが・・・。死ぬ展開は良いのです。ただ、生きる努力を放棄している辺りはお涙頂戴で少し冷めました。
この辺りの下りは原作を脚色したのか、『母を訪ねて三千里』や『みなしごハッチ』など昔の日本のアニメは保護者である母親がいない状態で冒険が始まる物だし、エヴァンゲリオン初号機の暴走のように、母親というのは子供を守るためには命を賭けるのだ、という親子の絆を描きたかったのかもしれません。
前述の通りTVシリーズの掴みとしては良い物の、後に述べる理由から私の中ではこの作品の評価はそこまで高くありません。
【作品の背景その2】
wikipediaで調べましたが、フィリピンのボルテスVは早くも日本で放送された翌年1978年に英語の吹き替え版が放送されていた物の、独裁者を倒すストーリーが時のマルコス大統領政権を脅かすと判断され、わずか4ヶ月に満たない放送で打ち切られてしまったそうです。
その後、1986年のエドゥサ革命により、マルコス政権は打倒され、革命後の残りの80年代から2010年代にかけて何度か再放送されたそうです。
ここまで書くと私個人としては、なぜ古いアニメの矛盾点を今日的な視点でアップデートしなかったのかが分かります。
ボルテスVは彼らが子供時代に取り上げられた娯楽であり、自由と解放をもたらした革命の象徴なのでしょう。それを変えるなんてとんでもない! と思うでしょう。
SLAM DUNKのTV版をyoutubeで無料公開して映画版ではキャストをごっそり変えたり、リトル・マーメイドをリメイクするのにオリジナルと異なる黒人となった事でファンの反発を買いましたが、そうした感情をフィリピンのボルテスVの制作陣が抱く事は想像に難くなく、オリジナルから可能な限り変えずに作られたのだ、と捉えています。・・・と、ここまでがポジティブな感想です。
以下はちょっとネガティブな内容が続きますので、この作品を心から好きな人はどうぞ読まないでブラウザかマウスの戻るボタンをクリックするか、最近のスマホだったら左フリックしていただけますと幸いです。
【しかし、厳しい(蛇足な考察なので読み飛ばし推奨)】
今日的な目で見ると、ボアザン帝国が地球を侵攻する理由がまず不明なのです。
例えば、トランスフォーマーのようにエネルギー資源を狙っているなら、油田地帯を無傷で占領しようとするでしょう。
あるいはジョン・スコルジーの『老人と宇宙』(映画じゃなくてすいません)のサロング族やララエィ族のように人肉を魅力的な食料として感じているのでしょうか? それとも奴隷として強制労働させたかったのか?
少なくともマリアンヌを捕虜にしようとしなかったので人類その物を収奪対象として見なしてはいなかったでしょう。
単に領土が欲しかったのならば占領している描写もないのです。
味方となる地球防衛軍の描写もいささか首を捻る物でした。
地球防衛軍の空母機動部隊と戦車隊を全滅させて1日で地球を征服しかけているエイリアンの侵略に核兵器の使用を検討しないのでしょうか? ガンダムSEEDのニュートロンジャマーみたいな核兵器無効化装置とか小難しい事や、ATフィールドで使徒にはN2兵器が効かないとかエヴァンゲリオン的設定でなくても良いのです。
敵が市街地にいるから核兵器を使えないとか、地球防衛軍を組織できたのに核兵器は各国の分裂を招くとか理念的な物でも良いから示して欲しかったと思います。
※最近私が読んだ記事ではアメリカが北朝鮮のミサイルに反撃するのに射程距離の長いミサイルがなく、北朝鮮を攻撃するのに、ミサイルは北極海越しにロシア上空を通過するそうです。仮に北朝鮮がアメリカにミサイルを撃ち、アメリカがそれを反撃した時に、ロシアはそれを北朝鮮向けなのか自国向けのミサイルか判別することが出来ず、必然的にロシアはアメリカを攻撃し、核の応酬の果て放射能汚染で人類は絶滅するそうです。ワンチャンスとしては太平洋をパトロールしているであろうアメリカ戦略原潜が北朝鮮に反撃すればロシア上空を通過しませんが、方角とアメリカを攻撃された状況を正確に認識していなければロシアや中国は自国向けの米国の先制攻撃と誤解してやはり核戦争で人類は絶滅します。
このように、一発の核ミサイルでも真意を誤解する事で人類は滅びる可能性があるので無闇に発射する事は出来ないのです。現状北朝鮮もミサイル実験は日本のEEZ外や、核保有をしていない日本の上空だけを飛ばすようにして米国を刺激しないように慎重に行動しているのです。…迷惑極まりないのですが…ひと度核を撃てば人類同士の同士討ちで全滅する(蒼き流星SPTレイズナーの火星の米ソはそうでした。こっちは完全にグラドス軍の策略でしたが)とか、恒星間航行できるボアザンが核を撃ち返して来たらマズい、だから撃たない、というのも一つの理念としてあってもよかったのでは。
通常兵器の描写はどうかというと、空母機動部隊でボアザン帝国と戦うのに戦闘機や水上戦闘艦も主力兵器のミサイルを撃っているようにも見えず、現代の海戦において対空防御や対地射撃などの補助的な役割の大砲でビーストファイターに抵抗するのは軍事ファンには疑問でした。
対空戦車がないのならば、地上の兵士がUFOを攻撃するのに必要なのは米国がアフガニスタンの対ソ戦を支援した携行式の対空ミサイルでしょう。少なくとも対歩兵用の突撃銃ではないはずだ、と思います。
【今後の展望】
ボルテスVは当時の視聴者やフィリピンのファンにとっても特別な作品だとは分かりました。が、私個人としては、現実の革命を経験したフィリピン人がエドゥサ革命の経験を下敷きに、第4の超電磁シリーズの続編を新規で作ってくれた方が良いのでは、と思いました。
とはいえ、レガシーのTVシリーズを全て見ないと判断も出来ないので、これからしばらくボルテスVに付き合ってみたいと思います。
★3と感じていますが、当時のファンや子供向けであったり、大人になった男性は子供と一緒に楽しむべき作品であった、という自戒と、レガシーのTVシリーズへの期待を込めて、★4として評価します。
【24/11/9追記~超電磁ロボボルテスVを2話まで見て追記】
東京MXでのボルテスVの再放送で2話まで見たので、追記します。
TV版ボルテスは少なくとも私が思っていた疑問点は全て解消していました。
地球防衛軍はボルテス放送時から2024年現在でも実用化されていない宇宙空間でも戦えるロケット戦闘機で応戦し、プリンス・ハイネル(レガシーではプリンス・ザルドス)率いるスカールーク(ドクロ船)に多弾頭ミサイル(MIRVの核ミサイルの発展型か)すらも放っています。
少なくとも、核兵器と明言しなくても連想させたり、核兵器を使わなくてもここまでやったんなら仕方がないよね、と映像的に納得できる表現がされていました。
また、バイザンガ戦でのボルトマシンとビッグファルコンの実弾訓練など、それって同士討ちで戦力低下を招くんじゃ…みたいなところもビッグファルコンの上に標的を用意してくれて、その後の戦闘と違う事が分かり、徐々に盛り上がっていく戦いを見せてくれました。
そしてなにより剛光代博士(レガシーのマリアンヌ)!
ボルテスチームの訓練が全員命がけの上、夫が死んだ物として地球を守るために命がけの訓練を科すなど、マリアンヌよりも心を鬼にしている描写が際立ちました。
また、いつの間にかバリアーの中に入っていた問題も、光代が戦死するきっかけになった戦闘機が地下からビッグファルコンの前の滑走路に現れた事から、ビッグファルコンにはバリアーを張った時に出入りできる隠された地下トンネルがあったんだろうな、と推察できるようになっていました。
また、光代は特攻ではなくて、重傷の中で戦闘機を操縦してバイザンガに戦いを挑んだ中で操作を誤って事故のような形で戦死しているので、狂気の中にも納得がありました。
あと、アニメ版だとハイネル城(地底城)を1話で作り上げており、本格的に地球を支配して君臨するつもりだった事が見て取れ、ボアザンの目的に悩む必要もなくなりました。
城郭とは要塞だけでなく行政施設や威信財でもありますので、明言しなくても絵だけで分かる優れた描写だと思いました。
長く書きましたが、レガシーのスタッフはたぶん本気でボルテスを語り伝えようとして、マリアンヌを愛情深い母親として描き直すことで、現代の子供たちに届くようにしたかったのでしょう。
レガシーがボルテス愛1億倍と言われる由縁ですね…。
愛がすごい
合体シーンがとにかく素晴らしかった。
日本でやってる戦隊モノとかも、こういう方向性への進化したら良かったんじゃないかなー。
あと、昔のアニメによく出てきたような太っちょキャラが良かった。やっぱ物語にはこういうキャラが必要だと思うのだが、日本の特撮では見かけなくなってしまったよね。スーツアクターの都合だろうか。
オリジナルのアニメは知らないのだけど、なぜか歌は良く知ってた。
この映画はこの映画が作られた背景が面白いので、その辺知ってるか知らないかで評価は分かれそう。
ストーリーはすごくつっこみどころが多くて、正直いえば万人にすすめられる作品ではない。
この脚本の荒さがアニメオリジナル準拠なんだよ、と言われれば、ふーんそうか、と言うしかないのだけど、個人的には映像のクオリティを上げたのであれば、脚本の荒さも直してほしかった。でもそれだとオリジナルを歪めることになるとファンは感じるのだろうか?
ともあれ、この映画の最大の特徴は原作に対する愛、に尽きる。それさえあれば、瑣末な欠点などあまり問題ではない。アニメや漫画の実写化はかくあるべしと思う。「原作のここが最高だよね」という作り手の熱(こだわり)がなければ、その作品は魂が無いも同然だと思う。妙なオリジナル要素を入れて作品のクオリティを上げようとするのは努力の方向性を間違っている。
合体シーンに泣く。
1977年の「超電磁マシーン ボルテスV」は
再放送で少し見た程度で、
主題歌は知っているけれど
1976年の「超電磁ロボ コン・バトラーV」と
似たロボットアニメ作品という程度しか認識はなく、
1979年の「機動戦士ガンダム」の量産機ザクに比べると
おもちゃ的なデザインは、幼い感じがして
熱心にみることのないロボットアニメでした。
熱心に見た事のないロボットアニメでしたが
YouTubeで見た
「ボルテスV レガシー」の合体シーンと日本語の主題歌を見たときに
涙がでました。
「超電磁マシーン ボルテスV」のファンではないのに。
ガンダム以前のロボットアニメに幼さを感じ
日本サンライズのロボットアニメに熱狂し、
1989年の「ガンヘッド」のロボ実写化にガッカリして
2013年に「パシフィック・リム」に驚いた立場で見た
「ボルテスV レガシー」のYouTube動画は
本気モードな熱意にあふれており、
かつて
「超電磁マシーン ボルテスV」を
ガンダムのようなリアルさがないと
少し小馬鹿にしていたのに
「かっこいい」と思っしまった事と
日本での実写化でなく、
海外でのリスペクトによって実現している驚きとで
反省と完成度の高さへの衝撃で
泣いた涙でした。
そんな
「超電磁マシーン ボルテスV」のファンではないけど
「ボルテスV レガシー」のYouTube動画で泣けた立場として
「ボルテスV レガシー」吹替版を鑑賞してきました。
以下ネタバレ
映画館の大きなスクリーンで見ると
CGの荒さや合成しているチープな感じは
サイズが大きいぶん
YouTube動画より強く感じられ
「パシフィック・リム」のような衝撃はありませんでした。
また、東映の戦隊シリーズのような
カラフルなメカの分離飛行シーンは
おもちゃ感があり、
YouTube動画でうけた驚きよりは
興奮度低めな映像でした。
しかし、
合体シーンは
気持ちがあがり少し涙がでました。
「ボルテスV レガシー」
ドラマパートは
YouTube動画で見た
短いカットのつらなりは
本気モードに感じられた衣装が
映画館の大きなスクリーンで
じっくり見ると
コスプレ感があり、
テレビ版を編集したことによる
端折り感と手伝って
ロボシーンと比較すると
気持ち的には冷めたモードでの鑑賞となりました。
軍隊の装備や組織の表現や
ほぼ無人の都市を
CGな円盤が攻撃している様子、
身内を優先した選民意識な雰囲気、
戦闘機に乗る母親表現、
バリア突破してるのに撤退していく敵
泣いている主役の鼻の不衛生感
など
もともとの
1977年の「超電磁マシーン ボルテスV」どおりの
展開かもしれないけれど
合体シーンに比べて退屈すぎて
トホホでした。
敵ロボも
あまり魅力的なデザインでなく、
テレビ版を編集したことが要因と思われる
ジャンプカットの多さも
トホホでした。
YouTube動画では体験できない
大きなスクリーンでの合体シーンは
お金を払う価値はあるけれど、
「パシフィック・リム」のような衝撃は
楽しめなかったな・・・・
と思う劇場版でした。
という感想のまま、
1500円のパンフを買ったまま読まずに
映画館での観賞から6日後、
YouTubeで公開されていたアニメ版の
「超電磁マシーン ボルテスV」の1話と2話を鑑賞。
「ボルテスV レガシー」は
たくさんの話数のダイジェスト版だと思っていたので
アニメ版の1話と2話を実写化していた事に
驚き、1話の演出が「とみの」だった事にも
驚きました。
ボアザン星からの侵略を受けた地球。 圧倒的な軍事科学力で地球は圧倒...
ボアザン星からの侵略を受けた地球。
圧倒的な軍事科学力で地球は圧倒される。
残された希望は、密かに製造された5機のマシン。
5人の操縦士のもと合体し、巨大ロボット「ボルテスV(ファイブ)」となる。
敵は、獣型ロボット「ビースト・ファイター」を繰り出し、死闘が繰り広げられる・・・
という物語で、5人の操縦士のうち3人は兄弟で、末っ子はまだまだ幼い。
ボルテスVの開発者は彼らの母親、と家族愛が強調されている。
もともとは、1977年から放送された日本製アニメなのだが、すでに小学6年生で、それほど熱心なファンじゃなかった。
フィリピンでアニメが熱狂的に受け入れられ、テレビシリーズとして実写化。
今回は、そのうちの冒頭部分の再編集版(新たに撮られた部分や日本での編集が加えられている)。
もともとテレビなのでセットなどは映像の安手感は否めない。
コクピットとCGでの格闘シーンのカットバックが主な演出も、テレビ的。
家族愛が前面に押し出された脚本は、無理筋感もあり・・・
と、熱心なファンじゃない目線では、そうなるなぁ。
が、作り手がオリジナル作品を愛している感は満載で、コクピットのアップと格闘シーンのカットバックなどは、アニメ手法そのままなんだろうし、ロボット合体シーンは本気度を感じます。
また、日本版スタッフも、オリジナルテーマ曲を挿入し、テーマ曲を歌う堀江美都子を3人兄弟の母マリアンヌ博士の吹き替えにあてるなど、愛も感じる作りでした。
劇場版は今回限りかもしれないが、フィリピン版テレビシリーズの配信など、あるやもしれず。
合体シーン見られただけで満足
話は、昔のアニメのままなので、どうしても今見てしまうとB級だし、また冗長と感じてしまいます
それでもボルトインはかっこいいので、もうこの合体シーン見られただけで良しとしてもいいのではないかと思っています
天空剣で脳汁ドバババ!
ボルテスV今観てきた!
合体、天空剣だけでも5億点だから日本のオタク皆見てほしい!
主題歌流れたら謎の感動で涙が出てきたよ。
天空剣でvのとこでグギギギギってなるのがほんと堪らん。
観る前にとくに予習とかいらん!あえてやるならアニメ2話まで!(全話必要ないよ)
アニメの2話までを90分でやるから、テンポが悪いとか、敵がコスプレにしか見えないとか、そんな細けぇことはいいんだよ!
そもそもアニメ第1話の演出は富野由悠季さんで、各シーンをギュウギュウなテンポで詰められてるから比べるのもアレよね。
アニメの博士とカーチャンのキ◯ガイ感、とか特攻時の情念は流石になく、まあ良い人なんだなーっという印象。
じゃあ、テンポが悪い映画としてバッサリ星2評価にするとか全くそんな気になれない。
この映画のいいところ!
CG含め、作り手が原作のポテンシャルを信じて、原作一二話のプロットをほぼ踏襲して本当に真摯に作ってる点だ!!
これを今日本でリメイクしたら絶対こうならない。
・監督脚本家が「話が現代的でない」とか、妙な欲を出しアレンジを入れる、原作にない余計な展開を入れる
・最悪、事務所都合で俳優のオリジンとか日常パート投入
・そもそも予算付かなくてバトルシーン大幅カット
今後日本でリメイク物の映画作るときはマジでこの作品の魂を見習ってほしい。
余談だがこの映画女性が全員美しい。モブのオペ子まで可愛い。
ジェイミーのイザベル・オルテガ、演技は兎も角、特にザンドラのリーゼル・ロペスは超絶美女でヤヴァい(語彙力)。
凄い原作愛
映画というより多分1話、2話を立て続けに流しただけと思われるので、俺たちの戦いはこれからだ!で終わる。
30分のアニメが原作であり、1時間相当の実写にするとやはり映像としては基本テンポが悪いし冗長に感じるシーンが多かった。
母親が特攻するシーンで、兄弟のコックピットのカットと母親のカットが繰り返し何度も流され、話が全く進まない時間が体感5分くらいあった。
ただ、随所に感じる原作愛は凄い。
ほぼ無添加、原作を忠実に再現ドラマにしたかのような感覚。
ボルテスV初合体や天空剣Vの字斬りあたりはかなりのクオリティ。
勝手に新しいものを期待して観に行ったので勝手にダメージを食らったが、国民総ボルテスのようなフィリピンで基礎知識としてアニメ1話1話のシーンの内容まで頭に入ってる人が、実写でどこまで再現されてるか答え合わせするのがこの作品の正しい視聴方針だと感じた。
見るならアニメ1、2話観てから行った方が楽しめると思いました。
追記・パンフレットは物凄い凝ってるので観てない人も買ってほしいくらいオススメです。
愛に満ちた作品
超電磁マシーンボルテスVは、70年代に放送された日本のロボットアニメで、僕は直撃世代。
後に長浜ロマンロボ三部作と呼ばれるシリーズの2作目。この長浜忠夫監督が手掛けたシリーズの凄い所は、基本毎週でてくる敵ロボット?を主役ロボが倒すルーティンワークの中に、主役側に縦軸の物語を入れただけでなく、敵側にも縦軸になる物語をしっかりと入れ込んだところ。
特にボルテスVは、味方側に父親探しを含めた家族の物語を。そして敵側をヨーロッパ貴族的に描く事によって、人種差別とそこからの解放と革命を描いた。まさにガンダムへの道へを築いていった作品。
そして、フィリピンでは国民的ヒットとなり、まさかのフィリピン実写リメイク!全90話のテレビドラマとして甦った!(日本のオリジナルアニメは40話なのに!)
今回の劇場版は、日本公開オリジナル編集という事で、原点であるアニメの1話と2話分を映画化。…しかし2話分を90分強に纏めてる為、テンポが悪い…そしてクドい…それは残念…。
そしてお母さん、行動がかなり昔の日本的なんだけど、かなり頭が悪い人に思える。あなたの為に何人の隊員が亡くなった!
そしてハイネル!外道すぎる!全然貴族的じゃない!騎士道精神に反する!!
しかし、それでも、強烈なボルテス愛を感じる!
特にボルテスの合体、戦闘シーンはアニメまんまでもあり、カッコいい!
音楽もオリジナルのリメイクで、何だか当時を思い出した。
割と埋まっている客席は、ほぼ当時の視聴者の様で、懐かしさに満ちていた。
日本では映画化が頓挫したボルテスVをこんなに愛して、そして実写化してくれて、再び出会わせてくれて、本当に感謝しかない。
#ボルテスVレガシー
映画として評価する?
なぜか熱狂的にVファイブが支持される国、フィリピンでマジメに実写版が作られた、というので「どんなものが出来上がったのか?」と、数少ない上映館を探し、県境を越えて観てきました。
正直、先入観無しで映画として評価するとしたら星★(1つ)確定です。
ストーリーと呼べるものは特になく、SF映画としても、アクション映画としても、戦争映画としても、ファミリーストーリーとしてもリアリティは皆無。見るべきものは全くないと言っていいでしょう。つまり、客観的には駄作中の駄作と言っても差し支えない内容。ガンダム、エヴァンゲリオン、トランスフォーマー、シン・仮面ライダー、等など...数多のアニメ、特撮の進化を経験してきた令和時代の日本人にとって、昭和時代の子供向けTVアニメをそのまんま実写化したんだから当たり前というものです。(そもそも、石ノ森作品や円谷作品には最初から見るべきテーマやメッセージがあった筈ですが、本作に関しては元々原作にそういった崇高なテーマやモチベーションはなかったハズですから)
しかし、この作品に価値がないかと言ったら、決してそんなことはありません。"そのまんま実写化したこと"こそが、この映画の唯一で最大の価値です。
合体シーンをはじめとする原作に忠実な戦闘シーンの実写化の出来栄えと、本気のコスプレ映像としてなら文句なしに星★★★★★です!!(それだけで2時間近く映画館に大人しく座っていられるか、は別の話ですが...)ということで、トータル星3つとさせていただきました。
あとから知ったんですが、どうやらこれって全90話の連続ドラマの最初の数話をそのまま繋げて映画の尺にしただけだったみたいですね。そういう訳で、これを普通の映画として期待して観ると肩透かし確実ですので、くれぐれも気をつけましょう。
ただ、繰り返しますが(薄っすらとした記憶による限り)カット割りまで忠実に再現し、かつディテールを思いっきり磨き上げた合体シーンや、必殺武器を繰り出す戦闘シーンにはそれだけで見るべき価値がありますよ。("子供時代に"原作を観た記憶がある人限定ですが)
あと、ネタバレですが、日本人で唯一、勝村政信さんがカメオ出演されていますので必見です(ウソですけど)。
私はいまひとつはまらず
アニメ版はかすかに覚えている程度でしたがその世代であるのと、フィリピン人の先生のオンライン英会話を受講しているので、そのあたりの興味で観ました。特撮はよくできているように思いましたし、アニメ版をよく覚えている方ははまるかなと思いましたが、私は乗り切れませんでした。パシフィック・リムもあまりはまらなかったのでそういうことなのかも。アニメロボットものは好きなのですが。
大真面目
レガシーには「遺産」や「伝統」「次の世代に受け継がれるもの」という意味があるらしい。
ボルテスVが超絶カッコ良かった。
YouTubeで流れているものもあったので、既視感は否めないのだが、それでも大スクリーンに映し出されるボルテスVの迫力といったら至福である。
ツッコミどころはめっちゃある。
あるにはあるが、それを補ってありあまる情熱がある。演者は皆、大真面目だ。
元がロボットアニメなので赤面する台詞やシチュエーションもあるのに果敢に向かっていく。
フィリピンでの熱狂ぶりが窺える要素でもあった。
とにかく、主役機「ボルテスV」の書き込みが半端ない。冒頭にあるVフォーメーションからの合体シーンなんか、思わず「おおぉっ!」と声が漏れる。
痺れた。
コレだけでも充分、元が取れる程のクオリティだ。
戦闘シーンもカッコいいし、天空剣はもう、テンション爆上がりだ!
格闘シーンがふんだんにあって、あんなに殴ってたっけと疑問にも思うのだけど、敵を睨み付け拳を握り込むボルテスVは掛け値なしにカッコいい!
ドラマパートのショボさなんかも粉砕してくれる。
この作品を見ながらに思うのは、日本のロボットアニメの未来だった。
いっぱいある。
ストックは山のようにあるのだ。
コンバトラーVとかダイターン3とかゴライオンとかライディーンとかダンガードAとか鋼鉄ジーグとかダンクーガとかタツノコシリーズにも巨大ロボットは出てくる。
マジンガーZから連なる巨大ロボットアニメのコンテンツが日本には数多く眠っている。
…後に続いてくれないかなぁ。
あのクオリティでそれらの巨大ロボット達が実写化される未来を想像するとワクワクする。
昭和の少年達を夢中にさせた巨大ロボット達を現代のCGクオリティで映像化してくんないかなぁ。
東映とかパンプレストが主導してやってくんない?
ダメかなあー
世界規模でみたら馬鹿デカいビジネスにもなりそうなんだけどなぁ…国内で作ったらヤマトみたいな事になるから、それは嫌なんだけどさー。
そんな未来が待っているとしたら、本作が残した功績は絶大で…その魁になる本作はまさしくレガシーでレジェンドにもなり得る。
日本のコンテンツを愛と情熱をもって映像化してくれてありがとうーーー!
少年時代に戻ったような気分でした!
最高でしたー!
と、おそらく女子には全く共感されないであろうレビューでしたw
作品への愛をビンビンに感じながらも、無性に歌舞伎が見たくなる
ツッコミどころばかりの90分ではありますが、過剰すぎる作品への愛と必要以上に忠実な原作再現に大変満足してます。
やはり熱血漢・クール・巨漢・ちびっこ・紅一点の5人構成は最高ですね。この構成のルーツってどこにあるんだろう? ガッチャマン?
強いてリクエストをするなら、見栄を切るシーンでのタメが足りない。静から動、動から静のメリハリがないため、せっかくの映像も迫力に欠けます。
このあたりはもしかすると歌舞伎をルーツとする日本独特の感性なのですかね。
久々に歌舞伎や講談といった日本の伝統芸能を摂取したくなりました。
あと主題歌が堀江美都子さんではなかったのはしょうがないとしても、吹き替え版は浅川マキさんテイストだったのは偶然なんですかね? 字幕版も同じ人の歌?
まさかまさかの完結しない終わり方ですが、11月からのドラマ放映があるようなので、つづきはそれに期待します。ありがとうございました。
愛の配分という問題、そして感謝
元になってるフィリピンのオリジナルドラマをYouTubeで全編観てから、封切りで映画も観ました。
「ここで終わるの?」
というのが感想です。
これじゃ、初めて見る人は「?」になっちゃいますね。
日本用に再編集したというから、あえて映画館に行ったのですが、新鮮味はゼロです。
多くの方と同じく、とにかく「冗長」。
と、ここまでは、日本側のプロダクションへの評価。
一方で、
オリジナル制作のフィリピン側には、感謝と敬意しかありません!
私はリアタイで見てた世代ですが、まさか、こんなにデカく成長して、異国から帰ってくるなんて…YouTubeで初めて見たときに涙が出ました。
主題歌を、あえて日本語を歌わせているのは、「オリジナルのパッションを残したいから」と聞いたことがあります。
国民が主権を勝ち取ったあの時代、国民の背中を押したのが、このアニメだったと知りました。
フィリピンの第2の国家と言われるほど、フィリピン国民たちのメンタリティーに深く指している、ボルテスv。
復活させてくれて、そして日本を熱くさせてくれてありがとう。
背後の敵を狙える武器が欲しかったね
魅せ場はパイロットスーツに着替えてからの搭乗シークエンスと合体シーンまで
とにかくまず殴りに行く戦闘シーンはそれほど盛り上がらず特にバイザンガに捕まってから何の反撃も出来無いのはアニメもそうだったけどマリアンヌ博士の特攻に尺を増やしたからとても間延びしてた
せっかく特攻に尺を増やしたなら適当にミサイル撃って特攻じゃなくて効果的な攻撃を喰らわせたので敵のヘイトを取ったから優先的に反撃されて
特攻とかすれば良かったよね
あと説得されるのが嫌で通信切ったなら切ったまま特攻して欲しかった
なんなら日本向けだけでもスカールークに投石するシーンとまとめて編集でカットして欲しかったくらい
ザンドラちゃんテラかわゆす。
日本映画界では不可能な原作の忠実な再現も日本語主題歌も
地球防衛軍の棒立ち演技もアサイラムかと見まがう特撮も
戦闘中は従順だけどプリンス・ザルドスと二人っきりになったら絶対ドSになる
ザンドラちゃんの可愛さで全部許しちゃう。
後、ズールがムロツヨシではなく岡本健一にしか見えなかったのは自分だけ?
原作に程よく現代の価値観を織り込んだ良作
テンポの悪さを指摘するレビューもありますが、原作の展開を考えたら仕方ないと思いました。原作では主人公の母親がやや冷淡に見えてしまうため、その穴を埋めるための物語を入れた結果だと思います。
最近の風潮では、子供が戦いの最前線に立つ描写はセンシティブなものと扱われますし、多少冗長になってもそのフォローは必要でしょう。
基地内のスタッフがほぼ男女半々の比率になっており、管理職クラスの軍人が女性になっていたりするところに「リメイク」と「模倣」の違いを感じました。
70年代に作られたアニメを今もそっくりそのまま作ったら、価値観が合わずに違和感だらけになっていたでしょう。しっかり再現するところは再現し、加筆すべきところは熟考の上加筆した良作だと思います。
ボルテスVの力強さ、歩く姿に怒りや悲しみまで帯びて見える様子に、まさに「大きすぎる愛」を感じました。日本の子供だった自分が、子供の頃に感じた「かっこいい」が詰まっているように思え、「かっこいい」が国境を超えたことに驚かされました。
あえて残念なところを挙げるとしたら、字幕で見たほうがいいです。
日本生まれの作品のはずなのに残念なことですが、全体的に演技のレベル、そしてセリフの翻訳センスがあまりよくありません。
役者さんの演技と言葉が合っていなくて、非常に間延びした話し方をするな、とたびたび感じます。
MXの再放送でアニメ版偶然予習
悪くない、良かった。
吹き替え版鑑賞。
MXの再放送でアニメ版偶然予習出来てたのが良かったかも、、、結構忠実。
フィリピンの人たちのボルテスVへの愛が半端ないのが解ったかも、、、
最初気付かなかった堀江美都子さんの吹き替え、私自身久々だったかも、、、上手い!健在!劣化感じない。
あと、主題歌だけではなくアニメと同じBGMだったかも、、、そこがイイです!
日本の実写作品キングダムとかアニメのBGMアレンジして使うのダメなのかな?著作権?
想像以上に再現度が高い
初めはまぁこうなるよね。と見ていたらまぁーロボのクオリティは高い。ロボットものとしてはかなり評価できる。
ストーリーはなんと感動。期待していなかった分かなり楽しめた。
懐かしい
子供のころに見ていたアニメがフィリピンで人気となり、実写映画化となり注目を集めていたので見てみた。
今回はテレビ版の1,2話に当たる部分の日本独自編集での映画化。
フィリピンで1話辺りがどの位の放送時間かは判らないが今回の映画では結構な尺を削ったと見られる。
場面の繋がりでカットする前と後で結構不自然な繋がりと成っている所が多々あった。
CGで作られたボルテスの合体場面や戦闘シーンは結構良かったがボアザン星人側がどうしてもコントに見えてしまってしょうがない。
この続きがテレビで放映するので多分観るであろう。
良く出来たファンアート
その画作りから強いボルテスV愛を感じます。
しかし、各マシンの機体名が(ボルトクルーザーとかボルトボンバーから)1号機2号機という風に無機質に変わっていたり、武装名もクルーカッターからクローカッターに変更されていて残念でした。これらは翻訳時に修正できたであろうから余計にです。
また、ボルテスバズーカは右掌が銃把に右親指がトリガーになるのが面白いのに見切れていて悲しい。
そして主題歌ですが「〽︎地球の(地球の)夜明けは(夜明けは)もう近い」でのコーラスのリフレインが無かったのが寂しかったです。
でも合体シーンといいTV版のオープニングを再現したことといいボルテスV愛に溢れていました。
総じて良く出来たファンアートといったところでしょうか。
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