ボルテスV レガシーのレビュー・感想・評価
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これを作ろうとしたフィリピンの熱い愛は感じました
当時放送されたボルテスVはあまり覚えてないな~とは思ったけど、主題歌が流れたら俄然記憶が蘇ってきたね。
フィリピンで製作されたボルテスV。元がテレビ版という事もあってかまあ予算少なかっただろうなという所は散見されたけど、やっぱりこれを作ろうとしたメッチャ熱い愛は感じました。
兄弟愛と親子愛の物語だからフィリピンで愛されたんだろうな。
ただ、最後のスタッフロール…カクカクしてて見づら~い。
そこは48FPSにするとか、どうにかなったと思うよ。
7分の業
まず上映時間を観てほしい。
97分だ。90分ではない。
この7分が実に曲者なのだ。
90分であれば星4.5だったと思う。
他の方のレビューを見ればわかると思うがこの映画の評価には『冗長』という言葉が実に多く見られる。
その『冗長さ』はこの7分に全て詰まっていると言ってもいい。
この作品はテレビ放送版を再編集したものなうえ、そもそもの話をすればその原作であるアニメ版では2話分……つまりは50分以下の内容であった。
実写とアニメでは映像としてのテンポが違うとしても90分にまとめるのは容易だった筈だ。
というか観てる側がいやここ削れるやん!と言えるレベルである。できない筈がない。
ではなぜこの7分が生まれたか?
おそらくは『ボルテスの活躍をカッコよく感じてほしい』という思いからだろう。
削れそうなシーンの大半はボルテスの出撃前や見せ場の前だ。
わざと冗長に仕上げ、活躍シーンでカタルシスを与えようとして……そして見事に空回りした。
極力妥協をせずアニメを忠実に実写化しようと努力した果てしなき作品愛と、娯楽映画はやはり90分以下が望ましいと言うことの両方を感じさせてくれた映画だった。
コンバトラーVと勘違いしていた
ロボットアニメの実写版ということで、懐かしさもあり、観てきました。
合体シーンはとても良かった。必殺技が、超電磁なんとかではなかったので、そこで勘違いに気づきました。
戦闘シーンがもっとあるといいと思いました。
たびたび5人のカットが入るのが、くどくて残念です。
ロボットアニメの実写版、もっと見たくなりました。
レッツ!ボルトイン!
歌が堀江さんじゃないとか
オリジナルと同じとか違うとか
そう云う方はスマホでトレーラ観てれば良い
(トレーラがほぼ全てです)
大画面でボルトインを見てきなさい!
私が2日目に行った時には自分も含め5〜60のジジババが会員EXシートの廻りに1〜20人のガラガラでした。
速く観に行かないと上映打ち切りになりますよ。
ボルテス愛に溢れた企画力
日本のロボットアニメがフィリピンで実写化されたことに驚きである。聞けばこの「ボルテスV」はフィリピンでは国民的な人気を誇っているそうで、今でも多くの人々に愛されているということである。しかし、そうだとしても日本ではなく遠く離れた海外で実写化されたというのは相当稀有なケースではないだろうか。
かつて「機動戦士ガンダム」や「新世紀エヴァンゲリオン」といった人気作品がハリウッドで実写映画化されるという話があった。しかし、相当ハードルが高いのだろう。いずれも実現までには至っていない。そう考えると、この「ボルテスV レガシー」が如何に凄い企画なのかがよく分かる。
自分はオリジナル版のアニメをリアルタイムで観てないので、このたび東映特撮のyoutubeチャンネルで一挙配信されていたものを観た。いわゆる勧善懲悪なヒーローアニメという枠組みには収まりきらない重厚なドラマが大変面白かった。
例えば、敵味方入り乱れての因縁関係や圧政に苦しむ民衆の蜂起等、戦闘シーン以外にも多くの魅力が詰まっている。フィリピンでは民主主義の象徴とも言われているそうだが、こうした人間ドラマ的な面白さが人々の共感を呼んだのではないだろうか。
その実写版となる本作は、フィリピンでは全90話でテレビ放映されたそうである。今回はその序盤をまとめた編集版となっている。
やや駆け足気味な内容ながら、キャラクターのビジュアルや主題歌、BGMに至るまでオリジナルに沿った内容で、改めて本作が如何に大切にされているのかがよく分かった。物語も丁度良い所で区切られていると思う。
また、元がアニメということもあろう。人物のコスプレ感にも余り不自然さを感じなかった。メカデザインや武器などは現代風にアップデートされており、決して郷愁に浸るだけで終わっていない所もよく考えられている。
一方、オリジナル版が持つ人間ドラマ的な魅力は残念ながら本作は希薄である。主に戦闘シーンをフィーチャーした内容で、ボルテスチームの個々のドラマは全く描かれていない。おそらくテレビ版ではじっくりと掘り起こされていると思うが、今回は尺の問題でそのあたりは拾いきれていない。
したがって、見所となるのは戦闘シーンとなる。さすがにハリウッド大作と比べるとチープな部分もあるが、そこはそれ。ボルテスVと敵の戦闘ロボ、ビーストファイターの戦いなどは重量感があってオリジナル版とはまた違ったケレンミが感じられた。
ただし、クライマックスの戦いがやや冗漫なのは残念である。シチュエーションの反復がクドいのが原因だと思うが、ここをもっとスマートに構成できていれば、ボルテスチームの小さなドラマくらいは入りそうである。
フィリピンの人たちに敬意を表し字幕版で鑑賞
2024年映画館鑑賞102作品目
10月20日(日)イオンシネマ新利府
6ミタ0円
日本のTVアニメ『超電磁マシーン ボルテスV』の実写版
フィリピンで制作された連続ドラマ『ボルテスVレガシー』の劇場用再編集版
ボルテスVのピンチを救うためボルテスチーム5人のうち3人の母親のマリアンヌが戦闘機を操縦し敵の巨大ロボットの口の中にカミカゼ特攻し戦死する一連のシーンで今回の映画は終了する
戦いはこれからも続くという形で
まっYouTubeの公式チャンネルで連ドラは観れるのでそっちを観れば良いんだけど
それにしても全90回って
しかもアニメと違い30分ではない
アニメは全40回
どんだけ好きなんだよ
そこまで掘り下げてまで
巨大ロボットの白兵戦が良い
合体シーンでフィリピン人女性歌手が日本語で歌うボルテスVのテーマに感動し涙が出た
やっぱり映画館とスマホは全然違うね
アームストロング三兄弟の母親マリアンヌを演じたカーラ・アベラーナはなんとなくだがダレノガレ明美に似ていた
プリンス・ザルドスを演じたマーティン・デル・ロサリオはなんとなくだが岡本健一に似ていた
劇場版続編はあるかもしれない
配役
ボルテス・チームのリーダーで赤の戦闘スーツを身に纏うスティーヴ・アームストロングにミゲル・タンフェリックス
ボルテスチームに所属し青の戦闘スーツを身に纏うマーク・ゴードンにラドソン・フローレス
ボルテスチームに所属し緑の戦闘スーツを身に纏うスティーヴの弟でなぜかぽっちゃりのロバート・“ビッグ・バート”・アームストロングにマット・ロザノ
ボルテスチームに所属し黄緑の戦闘スーツを身に纏うスティーヴとロバートの弟でまだ子供の“リトル・ジョン”・アームストロングにラファエル・ランディコ
ボルテスチームに所属する黄色とピンクの戦闘スーツを身に纏う紅一点のジェイミー・ロビンソンにイサベル・オルテガ
ボルテスVを開発した科学者でビッグファルコンの司令官のリチャード・スミスにアルバート・マルティネス
アームストロング兄弟の母でボルテスVを開発した科学者のマリアンヌ・アームストロングにカーラ・アベラーナ
ジェイミーの父でビッグファルコンに協力する地球防衛軍司令官のオスカー・ロビンソンにガビー・アイゲンマン
ボアザン帝国から地球侵略を任せられたプリンス・ザルドスにマーティン・デル・ロサリオ
ザルドスの側近で巨乳の貴族のザンドラにリーゼル・ロペス
ザルドスの側近で隻眼の武人のドラコにカルロ・ゴンザレス
ザルドスの側近で傴僂の科学者のズールにエピ・キゾン
地球侵略に手こずるザルドスを厳しく叱責するボアザン帝国の皇帝ズ・ザンジボルにクリスチャン・バスケス
激烈な愛のおっさんホイホイ(笑)
もうね、わかってる方だけ観に行って。
1本の映画として完結してるものじゃないし。
わざわざいくんじゃなかったとかさ、じゃなくて、ファンとして
あえて映画館に観に行くもんなのよ❗
フィリピンTV版の第一話とアニメ第一話の冒頭なんてカット割りまで全く同じだし
よくぞここまで作ってくれた❗
感謝しかないよ
監督もさ、いつの間にか
名前の最後にVついてるし(笑)
なんかTV版90話を再編集して放送するらしいですが、そちらも楽しみです。
あのね、ケチつけるもんじゃないのよ、こういうのは。
自らが『楽しむ』の❗
細かいとこまで楽しみ尽くそうってアクションしなきゃ、さ
愛を愛で迎え撃つ❗みたいな(笑)
TTFC有料配信でもいいから
TV版90話もやってくれないかなぁ
パンフが完売だったのはショックだったなぁ
で、やはり転売されてるし…
愛のないやつは語るなーーーー
続きが観たすぎるんで☆4です
続きが見たい
フィリピンに縁があって鑑賞。というか同国制作のロボットSFなんて見ないわけにいかない。
と、「メカバース 少年とロボット」と変わらぬ書き出しだが、そこで記したように、日本のヒーローロボットドラマの志が世界に広がるのを見るのは嬉しい。同国史に密接に関わる物語込みで受容されているとなればなおさらである。
とはいえ、実は東映のTVアニメ版は主題歌は歌えるが(親の車でよく聴いた)、本編は記憶にない。コマをヨーヨーじゃなかった?と混同するぐらい。ということで新鮮な気持ちで観る。
画作りは変にアップデートせず、キャラもメカも原作準拠のようで、でも(自分の視点に戦隊ヒーローのフィルタがかかっているからか)あまり古くささを感じなかった。
ただ戦闘シーンはとりわけ後半、やや間延び感があり、ストーリーとの絡め方やカット割りにもう少し工夫がほしかったと思う。特に、頻繁に挿入されるコックピットの顔アップが全部同じアングルなところとか(バンクなのか?)。
ただし末っ子君がGがかかってほっぺたを歪ませるのはかわいいw
あと、原作リスペクトで吹替版で見たのだが、うまいのだけど外国ドラマの吹替えによくあるテンポで緊迫度が薄れる印象があった(防衛軍が無能に見えるのもそのせい?)。字幕版で見直してみたい(原語は英語?タガログ語?)
一番印象に残ったのは侵略軍の首領王子と女幹部の超イケメンさ!二人を見るために続きをサブスクしようか迷っている。
母の愛
世代的には少し間に合わなかった感じで、存じ上げませんでした。超電磁マシーン ボルテスV。
翌年の闘将ダイモスと無敵鋼人ダイターン3は記憶に根ざしているのですが、前者が戦闘アニメ版ロミオとジュリエット(結局、最後どうなった?)、後者がピンク・レディー風セクシーヒロイン対決と、幼少期にはなかなかパンチの効いたアニメであり忘れ難い印象を残しているのです。
ボルテスVレガシー。素晴らしい作品でした。やはりアニメの実写化といえば、どこまで忠実に再現出来ているかが肝(愛)ですが、おそらく、ほぼまんまだろうなと、オリジナルを知らなくても、納得出来ます。
なんか、お母さんが主役なんですが、巨大な宇宙船に対し、石を投げて応戦とが、アニメでの姿が自動変換出来ます。
小学校生とおぼしき息子まで死闘に向かわせており、その後の暴挙と共に、実写化で観ると「常軌を逸した人」でしかないのですが、そもそも母の愛とは、そんなものではなかったかと、幼少期に思いを馳せて泣きました。
内容的には戦隊ロボット王道で、巨乳やミニスカという、忘れ得ぬアイテムはあるにしても、一体何がフィリピンの方々のハートをV字切りしたのでしょうか?
それは、母の愛なのです。
多分。
ボルテスV愛がいっぱいでした。
面白かったです。
アニメの内容をどう表現する事でその世界観に近いものができるのか。よく考えられているなと思いながら観ていました。
すっかり忘れていたけど結構重い話だったなとおもいだしました。
色々力が入っていたせいか、観た後は疲れていました。
パンフレットは売り切れでした残念
壮大な予告
確かに情熱は、感じました。ボルテスVのCGは凄いのに、実写部分はスベリ倒すのも凄い。
話は本当に、ちょこっとです。最後まで行くのか心配してたら、案の定。999が綺麗に最後まで、終わらせたのは神業。だって基地の前なのに、マリアンヌの戦闘機なかなか辿りつけないし、特攻しない。時間かけたら、特攻じゃないし。その前に、敵に警戒とか言って、あっさり鎖グルグル。最後は、なぜお互いに、基地を攻撃しないの?挙句の果てに、新しい城は、できたかだと。城マニア?
ケレン味が足りん
良いところ
真面目に好きなものを大事に作ってるのが伝わる
リアルな方面に振ってる
?なところ
ストーリーのために雑に死なせる展開
音楽、効果音の迫力、ハッタリが足りん
映像のキメやアオリが足りん、つまり映像にケレン味が足りん
死なせるためのキャラクターとストーリーのために雑な展開で死ぬキャラと、それをお涙頂戴のためにダラダラと引き伸ばして溜める演出が不快すぎて嫌いです。
藤田和日郎のキャラクター論でも読んだ方がいい。嫌いなキャラというのは構わないけど不快なキャラって声から嫌いになるので困る。堀江美都子さんの声が嫌いになりました。
音響がしょぼくてなんかすごくものごとが軽い。主題歌が流れる瞬間は熱いものがあるけど爆発音とか打撃音が軽い。映像は映像で東映とか円谷に特撮の作法を聞いた方がいいと思う。必殺技は技名とアオリ構図とキメのシーンが全て揃ってこそだと思う。
専門家が専門外の技術に手を出すくらいなら専門性で勝負しろや。全てなくなってそれでも、というのはあるし、それはそれで燃えるものがあるが、アレはダメな展開。死なせるために突っ込んでるだけにしか見えない。脚本やりなおせ。
でも、ボルテスVが好き、というのは伝わってきて熱意がある作品は小さいところで感動があって満足。
ほんとにアニメの焼き直しでした
映画公開に先立って、テレビでアニメのセレクション放送しており、映画のストーリーの部分を丸々見てしまってました。
そのため、結果が分かってるのでハラハラドキドキはありませんでした。
まあ、結果を知らなくても誰でも読める展開なのでアニメを観てるかどうかは関係なかったかもしれません。
ボルテスと獣士の戦いは、人型ゆえに肉弾戦中心でしたが、実写版でディテールの細かい為か違和感が強かったです。殴ったり投げられたりした時にボルテスのパーツが壊れやせんかとヒヤヒヤしました。背中から落ちたりすると、ボルトクルーザーの推進器部分が潰れそうでした。細かい部品が取れやしないかと心配でした。
そうそう、
アニメと違ってた部分として、アニメは主に空中戦でしたが、当映画は地上戦でした。歩くと搭乗者がガタガタ揺れてました。
歩くだけでこんなに揺れてたら、転んだり投げられたりした即死だな、と思いました。
実際はクラクラしてるだけのようでしたね。
同じストーリーなのにテンポが凄く悪かったですね。
結果が見えてるのに勿体つけてチンタラと臭い芝居やってる感じでした。
アニメも臭い芝居でしたが、実写になってしまうと倍増されますね。
批判ばかりしてしまいましたが、良いところもあります。
搭乗シーンや合体シーン、飛び道具の描写は素晴らしかったです。
しかし、超電磁ゴマはアニメでも実写でも無駄な武器ですね。
何がしたいの?という感じの武器です。
最後ですが、
天空剣はもっと切れ味良く描いて欲しかったですね。
原作へのリスペクトはとても感じるが…
映像作品としては並以下だと思います。
※パシフィック・リム等のロボット作品を想像して行くと落胆すると思います。
ボルテスVや獣士のCGモデリングもはとても良いですが、
それを打ち消す程度には、映像カット割りの酷さや効果音の迫力の無さ、爆発の合成も中々酷いです。
個人的に一番気になったのはボルテスV戦闘中にも、
特に意味もなく、コクピットや基地、敵の人物カットに切り替わる点、
※[コクピットカメラ]⇒[2~3秒無言のパイロット]⇒[5人分]というのが随所に入る。
日本の映画鑑賞料金(2000円前後)を払ってまで観るかと言われれば、まあね…
個人的には映像配信サイトに出るだろうドラマ版を待つ事をお勧めします。
「情熱」と「作品愛」だけでは成立しない
※我々同世代の中にも、非常に思い入れ深く観たという方も多いと思われるので、そういう方は以下を読まなくて良いと思います。
私も、言うに及ばず『三部作』はリアルタイムでTVにかじりついて見ていた世代。
それが、時間を経て海を越え、フィリピンで国民的なアニメとして熱狂的に支持されているという話は以前から聞いていたので、今回のフィリピン製の実写版劇場公開は嬉しいニュースだった。
劇場に足を運ぶ前に、キャラクターや武器・必殺技を確認するため、一応U-NEXTで3話まで確認しておいたのだが、本作はその2話辺りまでのお話でした。
どうやらフィリピンで放映された長いTVドラマシリーズの再編集版ということなので、まあ、私もそのくらいのテンションで観始めた。
もちろん良いところはある。
前半の合体シーンなんて、胸熱どころではない。
ロボットの格闘シーンだけ取ってみれば、それなりに楽しめるモノにはなっている。
ただ、あとはどうだろう。
他の方も書いておられるとおり、やはり「人間」が出てくるととたんにドラマが「ドン臭く」なり、画替わりのない単調なカットの繰り返しがいつまでも続く。
もちろん大予算を投じた超大作というワケでもないんだろうから、地味な感じがあっても全く気にならない。むしろいろんなギミックは好意的に観ていられた。
でも、ドラマはダメ。
この手の作品なら、90分くらいにまとめれば十分楽しめるはずなのに、不要なシーンがダラダラと続く。
極めつけはバリアの外から基地に戻ってくるお母さんのラストに向けてのクダリ。
あの人、ボルテスVを作るのに尽力した超絶優秀な科学者だよ?それが敵の空中要塞に向かって、道路から拳銃はまだしも石投げるって。
あんなこと、アニメでもしてなかったから、ドラマオリジナルなんだけど、必要だと思ったんだろうか。
演出として「母として子供を守ろうと我を忘れて…」にしたって、あまりにもひどい。
そしてその後の超長い特攻のクダリ。
悲しいはずのシーンがどんどん観てるのを面倒に感じちゃう。
全体通して、やはり「アニメ(やコミック)と実写では『リアリティ』が違う」っていう部分が、最後まで違和感になってた。
アニメでは無意識にスルーできることも、実写だとものすごく気になることも多い。
加えて、本作はわざわざやったお陰で気になることが生じてる。
敵の「バイザンガ」にボルテスVが背後から手足に鎖を絡み付かせられ、身動きとれなくされるシーンも、「そうなったら、敵のほうに向かっていく」はずなのに、ずっともがくだけ。アニメだと、鎖が絡み付いた後すぐに後ろから腰を押さえ付けられるので、あの姿勢は無理もないんだけど、本作ではかなり最後になるまでその「腰押さえ棒」が出てこないから、いくらでも動き様はあったのに。
お母さんが目の前でああいうことになり、戦いが終わってラストで5人が基地に戻って来たシーン。基地の他の隊員が待つ海の見える広場みたいなところで、兄弟が「母さーん!」って揃って走って出てくるけど、あの「母さーん」ってのは何なの?
さっきお母さんがどうなったかは見たじゃん。別にあそこに遺体があったワケじゃなさそうだし、そのまま海に向かって涙するだけなら「母さーん」って走ってくるのは要らない。
これも、アニメにはないシーン。
シリアスなシーンにリアリティが無いのは台無しになる。
実写のリアリティどころか、余計なシーンを入れたことで、アニメよりもリアリティを緩くしちゃってる。
さらに言えば、これ謂わば「ダイジェスト」なんでしょ?
TVドラマなら、毎回の放映尺もあるだろうから、間延びするシーンがあるのもしょうがない。
でも、その長い元の動画の中から必要なものをビックアップして、不要なものを削って組み立てるのがダイジェストなんじゃないの?
上映時間だって制約はTV版ほど厳しくはないだろうに。
本家のアニメが2話分で実質50分しかないのに、それを同じ内容で時間だけ倍以上に伸ばしたらそりゃあ要らないシーンがダラダラ続くわな。
(そもそも「ダイジェスト」とは…?)
ああもう、悪口を書きすぎました。
吹き替え版で観ましたが、堀江美都子さんの声はさすが。
本編の主題歌はおそらくフィリピンの方が歌ってたんでしょうけど、こっちも堀江さんの声で聞きたかったな。
「ノスタルジー一辺倒」で観賞するにしても、やはり大の大人がお世辞にも通常の料金払って時間と手間をかけて観に行くレベルにはなっていなかった。
合体シーンだけなら、東映がYouTubeに動画上げてるから、それで十分。
『パシフィック・リム』みたいな作品を期待すると大変なことになるよ。
心の中でアニキと熱唱…
発進シークエンスで泣くよね⁈
愛の塊のような作品。
日本語の主題歌が沁みます。
堀江美都子さんにオーダーを出さずに手前で敢えて日本語で歌わせるところが見事。
これだけ愛されているのかと。
まぁ日本人なら心の中で一緒に歌っちゃうよね。
心の中ではミッチの声で再生…
エンディングではインストロメンタルでアレンジされた曲を持ってくる。
もちろん心の中では水木一郎の歌が流れてました(涙)
ちゃっちいな(笑)って思うところあるけど愛は盲目なのだと。
これを90話作ってしまうフィリピンはすげぇ!
ボルテス愛!
まさか、2024年に大画面で鑑賞できるとは!
そして日本語主題歌が聞けるとは!
「作品としては導入部に過ぎない」
「もろ『パシフィック…』ではないか」
「さすがにあのデザインはきつい」
いろいろ批判するのは容易です。
しかし東映が放映当時でさえ劇場版にもできず、実写CG化など企画にも上げられなかったものを、フィリピンが日本人以上の再現性で成し遂げたのです!
これは高く評価すべきことでしょう!
そして「ボルテスV2」「完結編」の劇場公開を待ちます!!
でっかいロボは大正義
日本のアニメがフィリピンでブレイク。その実写が凱旋上映というカタチ。
フィリピンの映画ってなかなか見れないから鑑賞。元を観てないから、何とも言えないけど、現代にアッフデートしないままやってるから、まあツッコミどころが多い。ただそれも愛らしさと感じました。立ち姿は文句なしでかっこいいです
日本発のロボットアニメを、フィリピンの人々による物語へと昇華させた熱意と愛情に涙を禁じ得ない一作
1977年に日本で放映されたロボットアニメ『ボルテスV』が、フィリピンで絶大な人気を博したというエピソードは、知る人ぞ知る話題となっていました。そしてついに、その『ボルテスV』で育った映画監督が、この物語の実写映画を作り上げる時代となりました。
ある程度現代的にブラッシュアップしているとはいえ、俳優が演じる場面や演技は『フラッシュ・ゴードン』(1980)を連想するような時代感があるし、特撮も随所に予算的技術的な限界を感じさせはします。
しかし、それらはごく些細な問題です。屹立したボルテスVの造形、動きは、フィリピンの若いCGクリエイターのまさに力の結晶。勇ましく、というか生き生きと動きまわす姿に、マーク・A・レイエス監督とスタッフたちの、これが描きたかったんだ!という熱い想いが伝わってきて、落涙を禁じ得ませんでした。
そして見せ場ではアニメ版の堀江美都子による主題歌が流れるという、トランスナショナルな演出とオリジナルへのリスペクト。レイエス監督はオリジナルの要素をできるだけ忠実に再現することを心掛け、新たな要素を入れないよう注意を払った、とインタビューで語っていましたが、それでも本作における家族関係の描写などは紛れもなくフィリピンの人々の物語となっており、原作が40年以上経過してこのような形で昇華するとは、と再び感動でした。
本作はフィリピンで放映のテレビドラマを下敷きにしている上、本作の展開上から見ても、間違いなく続編を視野に入れた作りになっています。次回作が実現するためにも、日本でもできるだけヒットしてほしい、と強く願わずにはいられませんでした。
フィリピン製映画、かつ昔のロボットアニメの実写化、という、なかなか国内でのヒットを予想し難い要素が多い本作に対して、東映はフィリピンでの制作の後押しだけでなく、国内での配給、さらにパンフレットのデザインに大島依提亜を起用、加えて来場特典のペーパークラフトも付けるという気合の入れよう。コレクターズアイテムとしても間違いなく貴重なので、気になる人はぜひ劇場で鑑賞を!
全104件中、41~60件目を表示