「ケレン味が足りん」ボルテスV レガシー 木花咲耶さんの映画レビュー(感想・評価)
ケレン味が足りん
良いところ
真面目に好きなものを大事に作ってるのが伝わる
リアルな方面に振ってる
?なところ
ストーリーのために雑に死なせる展開
音楽、効果音の迫力、ハッタリが足りん
映像のキメやアオリが足りん、つまり映像にケレン味が足りん
死なせるためのキャラクターとストーリーのために雑な展開で死ぬキャラと、それをお涙頂戴のためにダラダラと引き伸ばして溜める演出が不快すぎて嫌いです。
藤田和日郎のキャラクター論でも読んだ方がいい。嫌いなキャラというのは構わないけど不快なキャラって声から嫌いになるので困る。堀江美都子さんの声が嫌いになりました。
音響がしょぼくてなんかすごくものごとが軽い。主題歌が流れる瞬間は熱いものがあるけど爆発音とか打撃音が軽い。映像は映像で東映とか円谷に特撮の作法を聞いた方がいいと思う。必殺技は技名とアオリ構図とキメのシーンが全て揃ってこそだと思う。
専門家が専門外の技術に手を出すくらいなら専門性で勝負しろや。全てなくなってそれでも、というのはあるし、それはそれで燃えるものがあるが、アレはダメな展開。死なせるために突っ込んでるだけにしか見えない。脚本やりなおせ。
でも、ボルテスVが好き、というのは伝わってきて熱意がある作品は小さいところで感動があって満足。
アニメの光代博士はあっさり特攻したから良かったのであってマリアンヌ博士はもうクドいクドい
アニメで特攻したからこっちでも特攻させときますねくらいの雑さなのにクドい
おかげでボルテスの反撃でも落ちたテンションは上がらず
ボルテスへの熱意と愛は伝わるのにいろいろもったいない
フィリピンでこのクドさが受けるんだというならそれはお国の違いなんですね