「Reel」バイオレント・ネイチャー ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
Reel
グログロらしいので気になって鑑賞。
特典のポストカードは撃沈していました涙
キル数は少ないながらも1発1発が丁寧かつ面白いくらいグロいので超楽しめました。
よくあるスラッシャー映画とは異なり、監督独自の色が良くも悪くも出てしまっていたなーと思いました。
殺人鬼の動機はさらっと描かれ、後はゴツく厳ついテンポでの殺しを魅せていく潔い作品であり、森の中での出来事はずっと楽しかったです。
殺人鬼の後ろ姿を映しながら森を闊歩していく様子は不気味さと自然の美しさがぶつかり合っていて異様な雰囲気になっていました。
今作の餌枠はなーんか下品な話をしている大学生たちですが、どうやら殺人鬼がなーんか大切にしているであろうペンダントを持っていっちゃったらしいので自業自得なので皆殺しの開幕です。
前座に軽くご老人をキルしますが直接的な描写が無いので、あんましでした。
1人目のキルはオーソドックス(?)にバールのようなもので顔を真っ二つにするという力技で、オープニングアクトからこれをやってくれる作品は期待しちゃうな〜!とテンションが上がりました。
死体の使い方も個性的で、窓を破るために顔をぶん投げてみたり、ガスマスク的なやつを手に入れるために体をぶん投げて破壊するといった、SDGs(?)に配慮していてとても良いなと思いました。
2人目のキルは勿体なく、水中でのキルになるんですが、超引きの絵と引きの絵であっという間に殺されるので残酷なキルシーンが観たかったです。
このキルは殺人鬼がどデカい湖を厳ついガタイでどうやって泳いで、どうやって殺したのか、それが気になって気になってしょうがないです。
3人目のキルが今作のMVPです。
崖まで追い詰めてからどうするんだろうと思ったら、腑にどデカい穴を開けてからの、リール的なやつを顔に刺してからの、腑をぐいぐい引っ張って顔を腑から貫通させて一周させるとかいうイカれ技を成し遂げていて感動しました。
この高レベルのキルが続けば今作はまごう事なき傑作になったと思います。
4人目のキルはシンプルに斧を頭にぶん投げてTHE・ENDですが、ここは殺人鬼のコントロールの良さと圧倒的パワーを褒めたいです。
5人目のキルもシンプルにでっかい石を顔にぶん投げてTHE・ENDですが、綺麗に顔が弾け飛ぶのでアンパンマンもこれには畏怖してしまいそうです。
6人目のキルは殺人鬼を知る人物で、ここも個性的で良かったです。
ボッコボコにした後、木を真っ二つに切る機械で腕鳴らしにまず腕を切った後、ゆっくりじっくりと首を切るという焦らしプレイは刺激的でした。
若干意識が残っている状態で痛めつけていくのがいっちゃんキツイですね。
7人目のキルはキルされる側がバカで、せっかく殺人鬼の背後をとったのに大声で叫んじゃったもんだから、殺人鬼の怒りに触れて斧をエゲツないくらい叩きつけられていて笑ってしまいました。
残された1人を殺す、もしくはさっと逃げてで終了なら全然良かったんですが、ここからがマジで長すぎて一気に評価を落としました。
脱出するまでもちとめんどくさいですし、助けてくれたご婦人との会話も殺人鬼というよりかはクマの話で全然盛り上がってないですし、一回車を停めてみたいな流れがあっても殺人鬼は来ないしで、グッダグダしながら終わっていくのはいけません。
ここまで個性を出されてもただの蛇足にしか感じなかったです。
キルシーンは良かっただけに終盤はやらかしていたなーと思いましたが、次回作が観てみたいなぁと思わせるくらいのパワーがありました。
鑑賞日 9/16
鑑賞時間 12:15〜13:56
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