「どちらも事実なのかもしれない」告発の先に めるさんの映画レビュー(感想・評価)
どちらも事実なのかもしれない
これはなかなか難しい。あの中で行われていたことは当事者たちにしかわからない。性交渉をしたという事実しか証拠としてはないわけだし。
ただ、ミラが深く傷ついたのも事実やろうし、傷つけるつもりはなかったというあの青年の言葉も嘘ではないのかもしれない。自分が裁判員裁判でこのような事件に当たったらどう判断をするんやろうか。裁判をすると関係のないプライベートなことまで弁護材料として使われる。性的な犯罪は声を上げない人が多いが、公の場で全てありのままを話さなければならないってハードル高いよね。
ミラの弁護士、あの事件によってミラは生涯終身刑と言っていたが、その言葉もまたミラを縛っていくんちゃうかな。あなたは可哀想な人というレッテルをはられると立ち直る機会を奪うんちゃうかなと思う。
青年の父親は自分のことしか結局考えてないんやなと思う。あの父親を見ているとレイプは事実やったのかな…。
母親も恋人と別れたことを悲しむあたり呑気やなと思ってしもた。パーティを勧めたのも結局はあなたたちだからね。
男性と女性で見る視点が違う映画なんやろうなと思う。
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