「クリエーターの悲哀」ボレロ 永遠の旋律 jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
クリエーターの悲哀
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優れた芸術家であっても、評価されない時期があったり、依頼者の無茶振りに応えなければならないときもある。期待に応えるために心血を注ぎ込んで傑作をつくり上げたとしても、その使われ方が自分の好みに合わないことも多い。
突出した作品を産み出すクリエーターは狂気にも近い集中力を備えているが、リソースのほとんどを作品を産み出すことに費やす彼らの人生を映画にすると、展開がやや単調な映画になるのかもしれない。
作中の時系列が入れ替わっていたり、各シーンで凝った演出を組み込んでいたりと、単調な展開を回避するための工夫は随所に見られる。しかし、ひねりが効きすぎているためか監督が何を伝えたいのかがわかりづらく、「スタイリッシュだがよくわからない映画」といった印象が残る作品だった。
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