「モーリス・ラヴェルを知らない人には、良いかもしれない。」ボレロ 永遠の旋律 いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
モーリス・ラヴェルを知らない人には、良いかもしれない。
ラヴェルは私が好きな作曲家の1人。もしかすると一番好きかもしれない。
エルネスト・アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団のラヴェル管弦楽曲集を聞いて、虜になった。
ラヴェルの生涯については、ひと通り知っているので、復習みたいな感じだった。
さて、肝心の映画だが私には退屈だった。ボレロ初演の成功で映画は終わりだと思ったら、ラヴェルの死まで描かれていた。ラヴェル晩年の悲劇は、交通事故をきっかけに精神的変調をきたし、頭の中では音楽が奏でているのに、譜面に落とすことが出来なくなってしまった。この映画で描かれているように、若年性痴呆症かもしれない。無謀な脳手術をして、呆気なく死んでしまった。
伝記映画なので、表題に書いた通り初心者には良いだろう。だが、私には退屈極まりなかった。しかし、流れるラヴェル作品の素晴らしさには感嘆する。出来れば「ダフネスとクロエ」も流して欲しかった。ラヴェルの音楽に0,5点加点した。
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きりんさんのコメント
2024年10月28日
こんばんは
「ダフニスとクロエ」は、演奏会形式では やはり合唱付きに限りますよね!
YouTubeでバレエ版もよく観ているんですよ。僕自身が小学生の頃バレエやっていたもので。
あんちゃんさんのコメント
2024年8月12日
共感、コメントありがとうございました。ラヴェルの生涯についてかなり細かいところまで出てきます(ローマ大賞に落選し続けたことやラロに盗作で訴えられたとか)その割にはボレロの演奏、解釈は現代べースになっているところ、バランスの悪さを感じました。