「面白みない男ラヴェル」ボレロ 永遠の旋律 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
面白みない男ラヴェル
ボレロの作曲家であるラヴェルは、面白みがないというか情熱を持っていない。バスク人の血が半分あるとはいえ、フランス映画で女性を口説かない男性を見たのは初めてかも。
無駄なベッドシーンがないのは嬉しいことだが、物語自体に抑揚がないというか、主人公並に面白みがないシナリオになっていて、かなりの退屈を感じる。
ボレロの着想も何だか平凡で、「天から旋律が降りてきた」みたいなドラマチックさはなし。
お待ちかねのボレロの演奏シーン。ここだけは気分が上がる。満員の観客からスタンディングオベーションを受け、ラヴェルに酷評記事を書いている音楽評論家も脱帽したことを認めざるを得ない。
ここで終わってくれれば、気分よく帰れたんだけど、またもや面白みのないエピソードがダラダラと続く。
体感2時間30分の作品でございます。
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