十一人の賊軍のレビュー・感想・評価
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思いの外…迫力があった
…個性のある罪人の面々
女ひとり男たち全員で十人の死刑囚
どうせ殺されてしまうならと…
…戦って
勝った暁には
罪人のレッテルが外される
と言うことで戦う事を余儀なくされ
砦を守るために戦う
銃をもたされ刀を振って
使ったことが無いからもたもた感が
…否めない
そんな罪人たちの
多勢の敵にどう立ち向かうの~
と思いめぐらしながら
響きわたる爆音に驚きながら
罪人免除を心待ちしながら…
全滅しないなりとも戦える
知恵をもった
チームで上手く乗り越えながら
…もう少しで無罪放免となる
と思いきや…
味方の攻撃に
政と兵士郎も命を落とす
十一番目の賊軍として散った
・・・
家老(阿部サダヲ)も初めは
良さそうな感じだったのに…
容赦ない男でした
山田が演じる政は途中隙あらば
逃げる逃げる…逃げるオモシロキャラ
太賀の兵士郎は剣士に忠実な男
あにゃと政を慕う男ノロ
いかさま男尾上右近
刀を握る姿がカッコいい老サムライ
一つの見所(久しぶりの時代劇)
唯一の女なつ役の
里保ちゃんが時代劇に合う
顔立ちと立ち振舞いがあっていた
武器も刀だけてなく銃や鉄砲、砲弾
長岡藩だけに花火もアリ
爆発音はスゴイです!
見応えありましたと言うより
疲れた~
泥臭い演出はよかった
死去して神様になった笠原和夫原案を
脚本にしたのが狐狼の血の池上淳哉。神の書きし原案を脚本にするのは相当なプレッシャーだったと思うが、プレッシャーに負けて155分の作品になってしまった。
この脚本の長い所は、物語中盤の合戦シーンなんだけど、面白いんだけどちょっとしつこい。映画ファンは長い作品になればなるほど喜ぶというマゾ気質があるけど、デートでたまたま映画を見るような層にはキツイと思う。
韓国映画の傑作映画シルミドの如く、殺される筈だった死刑囚をより集めて、敵陣にぶっこむという胸熱のストーリー。
お互い、大砲で撃ち合うんだけど、役者が陣取っている所ギリギリに砲弾が着弾するんだけど、かなりギリな所が爆発していて、怪我人が出なかったのが不思議。CGを使っていたのなら、凄い技術だな?
ようやく、砲弾の攻撃も終わって、敵も虫の息になる。ここで、悪人共は逃げれば助かったのに、棍術使いのお爺ちゃんが、自分の名前と得意技を語って、敵に戦いを挑む。
駄目!お爺ちゃん!それは映画では死亡フラグよ?
死亡フラグを立てたお爺ちゃんはやっぱり死ぬ。
生き残りの賊軍達は、まだ大量に生き残っている敵軍を始末しようとするも、弾薬も残りわずかとなる。
どうする?賊軍?
この後の展開は見てのお楽しみ。
賊軍の代表は山田孝之。
役者の伸びしろを潰す死神、福田雄一監督の呪いが解けていないので、何をやっても勇者ヨシヒコにしか見えないのは可哀想。
孤狼の血シリーズの池上淳哉の脚本だから、見応えは充分にあります。中盤の中弛みシーンがなければ完璧だったのなぁ?残念。
とはいえ、全ての役者の本気が見れるので暑苦しい映画が好きな映画ファンにはお勧めです。
越後のスーサイド・スクワッドが護った城下と己の意地
本作は戊辰戦争の渦中にある新潟。
長岡城が落城し、いよいよ「旧幕府」か「新政府」かの二択を迫られた
小国・新発田藩。
進軍してくる新政府軍・出兵を迫る奥羽越列藩同盟
勢いに乗るニューリーダーか、調子に乗る地元の先輩たちか
家老を演じる阿部サダヲは窮地に立たされていた。
そこに白羽の矢を立てたのは道場主演じる仲野太賀
そして、新発田藩に恨みを持つ罪人演じる山田孝之含めた
死刑前の重罪人たち
彼ら11人の「士」はミッションを与えられる。
しかしそれは越後のアマンダ・ウォラーたる阿部サダヲの謀略とも知らず・・・
アクションとサウンドが特に印象的な本作。
終始かっこいい仲野大河と
コメディリリーフ全開の山田孝之の好演
大軍勢を出し抜く奇策の数々に、愛すべき個性豊かな「賊軍」たちの散り様
もはや彼らをただの「賊」だとは思わない。
ただでは死なない兵(つわもの)どもの
ジャイアントキリングに刮目せよ
頑張れニッポン!
仲野大賀のポテンシャルに★5!!あと鞘師♪♪
仲野大賀君、これが初時代劇・初殺陣てマジか
朴訥で泥臭く、骨太で真っ直ぐな新発田藩士
主演の看板を背負い、それにふさわしい演技・後半殺陣の立ち回り
素晴らしい役者
幕末戊辰戦争の混乱や凄まじさ・凄惨さをこれでもかと見せつけられた
今年は『将軍』しかり、『侍タイムトリッパー』に『八犬伝』(未鑑賞)、そしてこの『十一人の賊軍』
日本の時代劇、なんだかいまむっちゃ熱くない??
バチクソ面白かったけど、自分の観た回は全然人が入ってなかった。何で??(苦笑)
群像時代劇、鉄板だけど、やはり嵌ると傑作が産まれるな
でも観終わった後に爽快感は無いなww(これが初期に映画化されなかった理由)
でももう2~3回は観たい。映画館で!
あと初めて知った鞘師。こちらも元AKBの子と知って驚き。すっごい新人女優さんが出て来たなと思ってました
両者とも、今後に要注目!!!
撮影が実に素晴らしかった!
時代劇なので、とうぜん観ました。
劇場で何度か予告編を観る中で、大きな期待と"爆発効果"をお約束の如く、入れてくる東映時代劇の薄弱さに、「将軍家光の乱心 激突(1989年)」のイメージが重なり、ハードルを少し低めに構えていた事もあるが
第1シーンから、この映画の素晴らしい展開と考証力に、圧倒され、映画に飲み込まれていきました。
特に撮影の素晴らしさは圧巻で
池田直矢 撮影監督、そして照明を担当した 舘野秀樹さんは、無名なようで、なかなか調べても略歴が出てこないが、今後が大いに期待できる両氏でした。<撮影賞><照明賞>
出演者も全員のキャラクターが立ち、山田孝之さん、仲野太賀さん、佐久本宝さん、本山力さん、そして 阿部サダヲさん
名前を全員書ききれなかったが、どの方も素晴らしい存在感を示し、これだけの人数のキャラクターをみごとに成立させた
池上純哉さんの脚本力と演出をされた 白石和彌監督のレベルは相当高い。<脚本賞><監督賞><助演賞>
戊辰戦争で、官軍が使ったのは、かの有名な"アームストロング砲"で、
劇中にでてくる大砲は、いかにも"チープなハリボテ"なのが残念だったが、
アームストロング砲は、鋳造砲ではなく錬鉄製の 後装式ライフル砲 で、
尚かつ 球弾ではなく、現代にも通じる榴弾であった。
映画的には、砲撃シーンがとても迫力があったので、良かったが、その辺の細かい事を言うのは、つまらぬこと
逆に、足軽が使う長銃が、旧式火縄銃と最新式の前装式エンフィールド ライフル銃等で、外見は少しアレだが、混在して使われている考証点は素晴らしかった。
阿部さんが 演じた‘’家老‘’だけれど、
家老の重席は、失態の責任は他に振れるレベルなら、無理矢理にでも なすりつけ 自分は、踏み止まり、悪に徹しきれなければならないと、日頃から、考えています。
家老が、命を差し出すのは、主君の命の身代
に成れる場合だけに限ります。
この場合、代わるのは、命であって、名誉や責任等ではありません。その時は、主君の名誉を回復させる1点に全力を尽くす役目が存在するからです。
家老とは、そう言う 悪な役職です。
同じく 東映から2025年に公開される「室町無頼」は大いに期待しようと思う。
捨て駒
百五十年前の戊辰戦争を死刑囚・軍団の活躍をスペクタルに描く
大傑作時代劇。
白石和彌の時代劇の圧倒的なリアルと壮絶・面白さ‼
新発田藩の生き残りを賭けた家老・溝口(阿部サダヲ)の非情な演技。
いつものユーモラスな阿部サダヲと正反対の狡猾で情け容赦ない
裏の実質•藩主。
戊辰戦争で新潟の新発田藩が、家老のずる賢さと冷徹な目で
城と民を守りきった逸話を題材にした。
嫌々ながら恩赦を餌に戦うことになった罪人十人(賊軍)の、
目の覚めるような戦いぶりを、
血みどろ泥まみれ大爆発・爆音スペクタルで魅せる
池上純哉の脚本の力強さ、
脚本を絵にするリアルに輪をかけた剛腕監督・白石和彌。
ゆりやん以外は全て細腕の名もなき女優たち。
十人の賊軍は種々様々な男たち。
いやぁ非常に面白かったです。
橋向こうに攻めてきた官軍(新政府軍)。
【砦の死守】
家老(阿部サダヲ)は官軍への寝返りを画策する。
【砦を死守】
秘策としての捨て駒に、死刑囚(の十人を)恩赦と引き換えに、
働かせる。
その決死隊のリーダーに選ばれたのが、道場主で剣の達人・仲野太賀。
賊軍の中心人物は逃げ腰の捻くれ者の元籠屋・山田孝之。
おロシア・岡山天音は、橋を落として官軍を阻止しろ派。
これも一理ある。
隠し玉はノロと呼ばれる頭のトロイ花火師。
ノロの作る花火の火力は凄い威力で、十人は吹っ飛びます。
嘘が真か?重油の流れ出る山があって、そこを掘ると原油が
噴き出して来る。
それも利用して大々爆破をするくだり。
血が沸き肉踊った。
ドルビーシネマでも轟音シアターでもなかったけれど、
爆破シーンは3D以上に派手なスペクタルで怒涛の爆上がり。
丁度、長い縄で編み込んだ吊り橋。
嵐で大揺れの吊り橋の落ちる物凄さ。
その手前で官軍は大砲や火縄銃をバンバン撃って来る。
武士の生き様は死に様。
鷲尾(仲野太賀)と家老・溝口の対時。
溝口は相変わらず汚い奥の手を使う。
怒りを二乗するのは憤り。
仲野太賀の剣は冴え渡った。
歴史には死屍累々・数多の捨て駒がいる。
そんな捨て駒が吠えて散った。
十一人目の賊軍は俺だ‼️
「碁盤斬り」で黒澤明と較べたら、失笑されたけれど、
もう誰も笑わないよね。
時代劇だということを忘れて、スクリーンにすぐ没入できます。
映画三本分・血と生首・山田孝之
人足姿の山田孝之が疾走するオープニング、つかみは完璧。しかし中身は、少なくとも映画三本分のストーリーと登場人物を、人斬りと爆弾と血と生首で混ぜ合わせた150分。長い。
山田ら10人の「罪人」が、無罪放免の約束と引き換えに決死の戦いに身を投じる話かと思いきや、途中から、彼らと行動を共にする侍(仲野太賀)を主人公とする正義のヒーロー譚のようになっていく。さらにこの戦いをつくった張本人-戊辰戦争で苦悩する弱小藩のマキャベリスト家老(阿部サダヲ)-の話もほぼ同程度の重みをもって描かれる。ぐちゃぐちゃドロドロ血みどろ。
しかし個々のストーリーや登場人物は十分に魅力的だ。罪人たちの傭兵軍団にしぼって一段掘り下げれば、もう一つの(闇の?)『七人の侍』ができそう。この軍団、山田の演じるタフな一匹狼を筆頭に、インテリ、二枚目、ムードメーカー、老人、「バカ」、女、と分かりやすくキャラ設定され、それぞれの役者がいい味を出していて(特に、インテリ役の岡山天音、ムードメーカー役の尾上右近)、観客をぐいぐい引き込む。そして何といっても山田孝之。実際はそんなことはないのに、ド迫力のクローズアップを見続けたような印象が残る。巨大スクリーンを一人で支配してしまう。千両役者と、それを撮りきったカメラに喝采。
映像は凄い
プロットからして予想はしていましたが、想像以上に「七人の侍」でした。それも薄味の…。
作戦が上手くいったら無罪放免をエサに集められた罪人たちと、彼らを率いる侍で決死隊を結成し、激闘を繰り広げる。最初は牽制し合っていたけれど、次第に絆がうまれ…的な、テッパンで男臭く熱いストーリーのはずなのですが、イマイチ燃えてこない。決死隊が闘う動機がイマイチ弱かったり、全体像(城代側のあれこれ)が若干複雑で状況把握がし難かったり、登場人物が多いことで一人一人の掘り下げが弱く感情移入や愛着が湧いてこないのでクライマックスの盛り上がりも微妙だったり…。(やたら強い爺ちゃんはカッコ良かった)
と、結構不満も多かったけれど、戦闘シーンは迫力がありビジュアル面では満足度は高かったので、映画館で観て良かったです。
主役は完全に仲野太賀さんだったな〜。
こうするしかなかった!
というバカ殿を抱えた家老の孤立無縁の民を守るための苦肉の策に…。
2人の主人公と罪人の女性以外は時代的に御法度の罪人。この時代、領民を守るための苦肉の策と考えれば…。
仲野太賀の演技の伸びに脱帽です。
結構エグい
白石監督の作品らしい描写でした。
虎狼の血、仁義なき…観てまして、冒頭の入り方とか闘いの様子とか迫力とリアルさがあって怖かったです。
時々クスッとなるような事もあり、面白いんですが戊辰戦争をよく知らないので説明が簡素でストーリーがよく分からないとこもありました。
仲野太賀さん…この人すごいですね!ほんとにどんな役もこなしてですね(笑)
山田孝之さん、玉木宏さん…目力ありすぎて目だけで心情とか表現されてさすがです。
芸人さんも出演されててお笑いの時とは180度違う人に見えました。
千原せいじさんがお坊さん役だったのですがお経が「南無阿弥陀」しか言わないのがちょっと気になりました(笑)
身分や立場で優先する物が違う時代があったと分かる作品です。
士の砦
幕末モノとゆーことで、なかなかふだん観ないのですが、今もっとも勢いのある仲野太賀がW主演とのことで。
戊辰戦争で新政府軍と旧幕府軍の間で板挟み状態となった新発田藩はどちらに就くかで揺れていた。御家老の溝口は家臣の鷲尾にとある提案を持ちかける。
2時間半の中で起きる罪人たちによる決死隊の孤立無援の戦が泥臭さと人間の性を見事に描いている。家老溝口の言葉に望みを託し、官軍(新政府軍)と同盟軍(旧幕府軍)の睨み合いの渦中に起きる謀。
希望があれば藁にも縋る。縋った先に待っていたものは…少しテンポが悪く感じるけど、その分丁寧に状況の変化が描かれてるのも良い。
要所、要所での見どころ、クライマックスにかけて鷲尾と砦の罪人たち、それぞれの生きる理由を胸に立ち向かう様が!残酷さも厭わず、ただただ生への執念と誠の士の姿を見れた気がする。
阿部サダヲの異次元さに気づけるかどうか
モブキャラ扱いではなく、一人ひとりの人生を浮かび上がらせて欲しかった
牢で死罪を待つ10人の罪人たち。彼らにある提案が持ちかけられます。「決死隊として山の砦へ行き、数日間、官軍を食い止めろ。もし生き延びることができた者は無罪放免を許す」
罪人たちは引っ立てられるように、否応なしに全員砦へと連行されるわけですが、できればここは志願制にして欲しかったところです。このまま牢で死罪になるのをただ待つのか、それとも万に一つの可能性にかけて決死隊に志願するか。連行されるのと自分で志願するのとでは全く盛り上がり方が違います。残念。
寄せ集めの罪人軍団は全く統率が取れません。引率役の武士の言うこともロクに聞きません。こんなんで戦えるはずはなく、リアリティがありません。罪人軍団はただ行き当たりばったりに右往左往しているだけで、戦略も戦術もありません。そもそも銃など触ったこともないはず。元武士である爺っつぁんをリーダーに指名して、彼に統率させるべきではないでしょうか。残念。
侍殺しの政と火付けのなつ以外の8人は牢に入る前のシーンが全く描かれません。互いの会話の中で少し素性が明かされる程度。彼らがどんな人物でどんな罪を犯したのか、全く分かりません。そのため一人ひとりに感情移入できないし、せっかく壮絶な死を描いたところで、悲壮感がありません。ただのモブキャラの死に見えてしまいもったいないです。これが本作の最大の欠点ではないでしょうか。短くてもいいので一人ひとりにもっと焦点を当てて、その人生を浮かび上がらせて欲しかったです。スター俳優ばかり前面に立たせてしまうのは邦画の悪い癖ではないでしょうか。残念。
本作の主人公、人足の政(山田孝之)は口の聞けない妻に乱暴した新発田藩の侍を殺した罪を負っています。彼の恨みは新発田藩の侍だけ、その他はどうでもいい。隙あらば一人で逃げ出す。当初の政はそんなキャラです。それが「下郎どもっ!」と叫んで官軍めがけ爆弾を投げ下ろしたり、いつの間にか中心人物に。何度も逃げるチャンスがあったのにわざわざ戻ってきます。政の立ち位置がブレまくりです。自分を兄と慕うノロに情が湧くのは分かりますが、まさか新発田藩の侍である鷲尾兵士郎(仲野太賀)に友情を感じてしまったのでしょうか。山田孝之はいつもの仏頂面のぶっきらぼう演技で通しますが、彼の心の動きがよく分かりません。2大スターを前面に押し出す演出が鼻につき、山田孝之の「無敵のヒーロー感」が邪魔をしています。ただの人足には見えません。本作の登場人物たちは生きた人間と言うより漫画のキャラのようです。そもそも侍を後ろから刺殺したら捕まらずその場で手打ちになるのではないでしょうか。侍を殺すよりも傷を負わせただけにして、その恨みを持つ侍も引率役として砦に行くことにしたほうがよりドラマが生まれたのでは。残念。
身重の新妻がノコノコ戦場にやってくるのもどうでしょうか。武士の妻が足手まといになるような真似をするでしょうか。途中で「無罪放免」の約束が嘘であることがバレ、侍同士が仲間れしてしまいますが、必要でしょうか?一緒に最後まで戦い、生き延びることができてホッとした後に仲間割れしたほうがより非情感が増したのでは。全体的にウェットな演出が目につきました。もっとドライで悲壮な演出を期待しましたが、今の時代には無理なのでしょうか。あと、説明過剰なナレーションも不要だと思います。親切すぎ。残念。
やっぱ太賀くんは上手いわ。
官軍のアイツの存在感が良くも悪くもある作品
普段髪もないのに出てくるなり赤髪の被り物というキャラクター。良く幕末もので見る赤だったり白だったりするアレですね。
まぁそれはともかく、たった十数人で敵軍を足止めするとかいう、死にに行くのが見えている展開ゆえに、そりゃハッピーエンドという結末はありません。ひとりまたひとりと死んでいき、結果として主要人物は誰一人幸せになってないという切ない映画。
映像が激しく動く上に夜闇の中で動き回るシーンは正直何が起きてるのか分かりにくかった。あとはノロがあれだけ長時間心肺停止状態だったのに、勝手に蘇生されたのは意味不明。でもまぁそれなりしっかり作り込んであって見応えのある作品ではありました。
阿部サダヲも憎まれ役とは言え、藩のために覚悟を決めてアレだけやったのに、最後報われなかったなぁ。それでもあんまり同情もせんなぁ。
意外と
予告映像を見たら、
「別にドラゴンアッシュ嫌いじゃないけど、
時代劇にロックとか正直安っぽい
B級映画みたいなかんじだなぁ・・・」とおもい、
ただせっかく地元が舞台だし見てみようかと
あまり期待しなくて観たのですが、けっこう面白かったです
「黒い油」が出てくるのも
地元民ならあそこは油が出てたこともわかったり
(それだけですぐゲームみたいに
スーパー爆弾が作れるようになるかどうかはわからないけど)、
「長岡藩」は小さいわりに譜代だから
周りの藩に対して偉そうだったとか、
ただドンパチやってるだけじゃなく
意外と郷土調べてやってるのかなと
それと意外と単純な話ではなく、
例えば残酷なことをしてるような
阿部サダヲの役の新発田藩の家老も、
佐幕一行に「こいつやべぇ」と思わせるために
首を切りまくるのを、
死にそうなコレラ患者ではなく
(十分酷いし、移らないのかな?とか少し思ったけど)
本物の農民を首を斬っていれば
ことは上手く運んだのだろうけれど、
農民を首を斬るのはさすがに忍びなく
(一揆に悩んだ土地柄だから、
それも警戒したのかもしれないけど)
その慈悲がヘンな風に動くような、
善いことが善いことにならないのは
それは時代背景なのか
世の中一筋縄ではいかないものなのか、
むずかしいよなぁと思わせられたり
コレラ患者だったことを
佐幕派に看破されたことで、
サダ家老は「半端なことするとヤベェ!!」となり
皆殺しという流れのひとつの理由にも
なったのかなとも
(いやそもそも農民と罪人は違うか?)
大方の庶民にとっては
結局こういうのも
ヤクザ同士の抗争と大差ないというか
なによりも「巻き込まれたくない」ってのが
一番だったのかなとも
あの中で一番それを思ってたのは
残酷で卑怯者に描かれてるけれど
いろんな思惑がありつつもサダ家老なのかな?とも思えるのは、
ただのヤクザ映画とは違うかな
多少は誇張も入ってるんだろうなと思ったり
いやそれとも実際はもっと酷いのかな?とも思ったり
いったりきたりしつつ、
鼓膜が破れるような爆音や
地雷で手足があっさり吹っ飛ぶ
リアルな戦場も自分にとっては非日常だから
なにがリアルかも想像できない
想像力の欠如した自分ではあるけれど、
しみじみと平和で良かったと
ありきたりで平凡な
小市民な感想を持った次第です
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