十一人の賊軍のレビュー・感想・評価
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仲野大賀のポテンシャルに★5!!あと鞘師♪♪
仲野大賀君、これが初時代劇・初殺陣てマジか 朴訥で泥臭く、骨太で真っ直ぐな新発田藩士 主演の看板を背負い、それにふさわしい演技・後半殺陣の立ち回り 素晴らしい役者 幕末戊辰戦争の混乱や凄まじさ・凄惨さをこれでもかと見せつけられた 今年は『将軍』しかり、『侍タイムトリッパー』に『八犬伝』(未鑑賞)、そしてこの『十一人の賊軍』 日本の時代劇、なんだかいまむっちゃ熱くない?? バチクソ面白かったけど、自分の観た回は全然人が入ってなかった。何で??(苦笑) 群像時代劇、鉄板だけど、やはり嵌ると傑作が産まれるな でも観終わった後に爽快感は無いなww(これが初期に映画化されなかった理由) でももう2~3回は観たい。映画館で! あと初めて知った鞘師。こちらも元AKBの子と知って驚き。すっごい新人女優さんが出て来たなと思ってました 両者とも、今後に要注目!!!
感情が入ってしまう
幕末の戊辰戦争。新発田藩が官軍と旧幕府軍に揺れる姿と犠牲になる人々を描く。幼い領主に振り回され、嘘で塗り固めて藩を護るが戦う人々の梯子外しが往々にして起き、感情が入り込み胸を締め付けられる。
撮影が実に素晴らしかった!
時代劇なので、とうぜん観ました。 劇場で何度か予告編を観る中で、大きな期待と"爆発効果"をお約束の如く、入れてくる東映時代劇の薄弱さに、「将軍家光の乱心 激突(1989年)」のイメージが重なり、ハードルを少し低めに構えていた事もあるが 第1シーンから、この映画の素晴らしい展開と考証力に、圧倒され、映画に飲み込まれていきました。 特に撮影の素晴らしさは圧巻で 池田直矢 撮影監督、そして照明を担当した 舘野秀樹さんは、無名なようで、なかなか調べても略歴が出てこないが、今後が大いに期待できる両氏でした。<撮影賞><照明賞> 出演者も全員のキャラクターが立ち、山田孝之さん、仲野太賀さん、佐久本宝さん、本山力さん、そして 阿部サダヲさん 名前を全員書ききれなかったが、どの方も素晴らしい存在感を示し、これだけの人数のキャラクターをみごとに成立させた 池上純哉さんの脚本力と演出をされた 白石和彌監督のレベルは相当高い。<脚本賞><監督賞><助演賞> 戊辰戦争で、官軍が使ったのは、かの有名な"アームストロング砲"で、 劇中にでてくる大砲は、いかにも"チープなハリボテ"なのが残念だったが、 アームストロング砲は、鋳造砲ではなく錬鉄製の 後装式ライフル砲 で、 尚かつ 球弾ではなく、現代にも通じる榴弾であった。 映画的には、砲撃シーンがとても迫力があったので、良かったが、その辺の細かい事を言うのは、つまらぬこと 逆に、足軽が使う長銃が、旧式火縄銃と最新式の前装式エンフィールド ライフル銃等で、外見は少しアレだが、混在して使われている考証点は素晴らしかった。 阿部さんが 演じた‘’家老‘’だけれど、 家老の重席は、失態の責任は他に振れるレベルなら、無理矢理にでも なすりつけ 自分は、踏み止まり、悪に徹しきれなければならないと、日頃から、考えています。 家老が、命を差し出すのは、主君の命の身代 に成れる場合だけに限ります。 この場合、代わるのは、命であって、名誉や責任等ではありません。その時は、主君の名誉を回復させる1点に全力を尽くす役目が存在するからです。 家老とは、そう言う 悪な役職です。 同じく 東映から2025年に公開される「室町無頼」は大いに期待しようと思う。
捨て駒
百五十年前の戊辰戦争を死刑囚・軍団の活躍をスペクタルに描く 大傑作時代劇。 白石和彌の時代劇の圧倒的なリアルと壮絶・面白さ‼ 新発田藩の生き残りを賭けた家老・溝口(阿部サダヲ)の非情な演技。 いつものユーモラスな阿部サダヲと正反対の狡猾で情け容赦ない 裏の実質•藩主。 戊辰戦争で新潟の新発田藩が、家老のずる賢さと冷徹な目で 城と民を守りきった逸話を題材にした。 嫌々ながら恩赦を餌に戦うことになった罪人十人(賊軍)の、 目の覚めるような戦いぶりを、 血みどろ泥まみれ大爆発・爆音スペクタルで魅せる 池上純哉の脚本の力強さ、 脚本を絵にするリアルに輪をかけた剛腕監督・白石和彌。 ゆりやん以外は全て細腕の名もなき女優たち。 十人の賊軍は種々様々な男たち。 いやぁ非常に面白かったです。 橋向こうに攻めてきた官軍(新政府軍)。 【砦の死守】 家老(阿部サダヲ)は官軍への寝返りを画策する。 【砦を死守】 秘策としての捨て駒に、死刑囚(の十人を)恩赦と引き換えに、 働かせる。 その決死隊のリーダーに選ばれたのが、道場主で剣の達人・仲野太賀。 賊軍の中心人物は逃げ腰の捻くれ者の元籠屋・山田孝之。 おロシア・岡山天音は、橋を落として官軍を阻止しろ派。 これも一理ある。 隠し玉はノロと呼ばれる頭のトロイ花火師。 ノロの作る花火の火力は凄い威力で、十人は吹っ飛びます。 嘘が真か?重油の流れ出る山があって、そこを掘ると原油が 噴き出して来る。 それも利用して大々爆破をするくだり。 血が沸き肉踊った。 ドルビーシネマでも轟音シアターでもなかったけれど、 爆破シーンは3D以上に派手なスペクタルで怒涛の爆上がり。 丁度、長い縄で編み込んだ吊り橋。 嵐で大揺れの吊り橋の落ちる物凄さ。 その手前で官軍は大砲や火縄銃をバンバン撃って来る。 武士の生き様は死に様。 鷲尾(仲野太賀)と家老・溝口の対時。 溝口は相変わらず汚い奥の手を使う。 怒りを二乗するのは憤り。 仲野太賀の剣は冴え渡った。 歴史には死屍累々・数多の捨て駒がいる。 そんな捨て駒が吠えて散った。 十一人目の賊軍は俺だ‼️ 「碁盤斬り」で黒澤明と較べたら、失笑されたけれど、 もう誰も笑わないよね。
時代劇だということを忘れて、スクリーンにすぐ没入できます。
首をはねるなどの残忍なシーンはありますが、物語がとても良いテンポで進むのであっという間に見終わり、しばらく余韻に浸ることができます。 仲野太賀さんの鬼気迫る演技が特に印象に残りました。 命の尊さや大切さについて実感できる映画です。 初日に見ましたが、観客が少なくて残念。 たくさんの方に観てもらいたい映画です。
映画三本分・血と生首・山田孝之
人足姿の山田孝之が疾走するオープニング、つかみは完璧。しかし中身は、少なくとも映画三本分のストーリーと登場人物を、人斬りと爆弾と血と生首で混ぜ合わせた150分。長い。 山田ら10人の「罪人」が、無罪放免の約束と引き換えに決死の戦いに身を投じる話かと思いきや、途中から、彼らと行動を共にする侍(仲野太賀)を主人公とする正義のヒーロー譚のようになっていく。さらにこの戦いをつくった張本人-戊辰戦争で苦悩する弱小藩のマキャベリスト家老(阿部サダヲ)-の話もほぼ同程度の重みをもって描かれる。ぐちゃぐちゃドロドロ血みどろ。 しかし個々のストーリーや登場人物は十分に魅力的だ。罪人たちの傭兵軍団にしぼって一段掘り下げれば、もう一つの(闇の?)『七人の侍』ができそう。この軍団、山田の演じるタフな一匹狼を筆頭に、インテリ、二枚目、ムードメーカー、老人、「バカ」、女、と分かりやすくキャラ設定され、それぞれの役者がいい味を出していて(特に、インテリ役の岡山天音、ムードメーカー役の尾上右近)、観客をぐいぐい引き込む。そして何といっても山田孝之。実際はそんなことはないのに、ド迫力のクローズアップを見続けたような印象が残る。巨大スクリーンを一人で支配してしまう。千両役者と、それを撮りきったカメラに喝采。
映像は凄い
プロットからして予想はしていましたが、想像以上に「七人の侍」でした。それも薄味の…。 作戦が上手くいったら無罪放免をエサに集められた罪人たちと、彼らを率いる侍で決死隊を結成し、激闘を繰り広げる。最初は牽制し合っていたけれど、次第に絆がうまれ…的な、テッパンで男臭く熱いストーリーのはずなのですが、イマイチ燃えてこない。決死隊が闘う動機がイマイチ弱かったり、全体像(城代側のあれこれ)が若干複雑で状況把握がし難かったり、登場人物が多いことで一人一人の掘り下げが弱く感情移入や愛着が湧いてこないのでクライマックスの盛り上がりも微妙だったり…。(やたら強い爺ちゃんはカッコ良かった) と、結構不満も多かったけれど、戦闘シーンは迫力がありビジュアル面では満足度は高かったので、映画館で観て良かったです。 主役は完全に仲野太賀さんだったな〜。
こうするしかなかった!
というバカ殿を抱えた家老の孤立無縁の民を守るための苦肉の策に…。
2人の主人公と罪人の女性以外は時代的に御法度の罪人。この時代、領民を守るための苦肉の策と考えれば…。
仲野太賀の演技の伸びに脱帽です。
結構エグい
白石監督の作品らしい描写でした。 虎狼の血、仁義なき…観てまして、冒頭の入り方とか闘いの様子とか迫力とリアルさがあって怖かったです。 時々クスッとなるような事もあり、面白いんですが戊辰戦争をよく知らないので説明が簡素でストーリーがよく分からないとこもありました。 仲野太賀さん…この人すごいですね!ほんとにどんな役もこなしてですね(笑) 山田孝之さん、玉木宏さん…目力ありすぎて目だけで心情とか表現されてさすがです。 芸人さんも出演されててお笑いの時とは180度違う人に見えました。 千原せいじさんがお坊さん役だったのですがお経が「南無阿弥陀」しか言わないのがちょっと気になりました(笑) 身分や立場で優先する物が違う時代があったと分かる作品です。
士の砦
幕末モノとゆーことで、なかなかふだん観ないのですが、今もっとも勢いのある仲野太賀がW主演とのことで。 戊辰戦争で新政府軍と旧幕府軍の間で板挟み状態となった新発田藩はどちらに就くかで揺れていた。御家老の溝口は家臣の鷲尾にとある提案を持ちかける。 2時間半の中で起きる罪人たちによる決死隊の孤立無援の戦が泥臭さと人間の性を見事に描いている。家老溝口の言葉に望みを託し、官軍(新政府軍)と同盟軍(旧幕府軍)の睨み合いの渦中に起きる謀。 希望があれば藁にも縋る。縋った先に待っていたものは…少しテンポが悪く感じるけど、その分丁寧に状況の変化が描かれてるのも良い。 要所、要所での見どころ、クライマックスにかけて鷲尾と砦の罪人たち、それぞれの生きる理由を胸に立ち向かう様が!残酷さも厭わず、ただただ生への執念と誠の士の姿を見れた気がする。
阿部サダヲの異次元さに気づけるかどうか
阿部サダヲさん、死刑にいたる病などはあまり好きではなかったのですがここまで次元が違う役者さんだとは私の見る目がありませんでした。 あまり考えずに見れば家老の結末がバッドエンドと勘違いしてしまいそうになりますが、サダヲさんの声質、表情筋などが全て家老のシナリオ通りの一人勝ちエンドだと気づいてしまいます。2回見てはっきり分かりましたがこの演技プランが登場〜ラストまで一貫してるんですよ、凄すぎませんか? 恐らく監督や台本には忠実に演じられていると思うのですが、その上で遊んでいるような狂気まで感じました。 日本の宝です。もっともっと評価されねばなりません。
モブキャラ扱いではなく、一人ひとりの人生を浮かび上がらせて欲しかった
牢で死罪を待つ10人の罪人たち。彼らにある提案が持ちかけられます。「決死隊として山の砦へ行き、数日間、官軍を食い止めろ。もし生き延びることができた者は無罪放免を許す」
罪人たちは引っ立てられるように、否応なしに全員砦へと連行されるわけですが、できればここは志願制にして欲しかったところです。このまま牢で死罪になるのをただ待つのか、それとも万に一つの可能性にかけて決死隊に志願するか。連行されるのと自分で志願するのとでは全く盛り上がり方が違います。残念。
寄せ集めの罪人軍団は全く統率が取れません。引率役の武士の言うこともロクに聞きません。こんなんで戦えるはずはなく、リアリティがありません。罪人軍団はただ行き当たりばったりに右往左往しているだけで、戦略も戦術もありません。そもそも銃など触ったこともないはず。元武士である爺っつぁんをリーダーに指名して、彼に統率させるべきではないでしょうか。残念。
侍殺しの政と火付けのなつ以外の8人は牢に入る前のシーンが全く描かれません。互いの会話の中で少し素性が明かされる程度。彼らがどんな人物でどんな罪を犯したのか、全く分かりません。そのため一人ひとりに感情移入できないし、せっかく壮絶な死を描いたところで、悲壮感がありません。ただのモブキャラの死に見えてしまいもったいないです。これが本作の最大の欠点ではないでしょうか。短くてもいいので一人ひとりにもっと焦点を当てて、その人生を浮かび上がらせて欲しかったです。スター俳優ばかり前面に立たせてしまうのは邦画の悪い癖ではないでしょうか。残念。
本作の主人公、人足の政(山田孝之)は口の聞けない妻に乱暴した新発田藩の侍を殺した罪を負っています。彼の恨みは新発田藩の侍だけ、その他はどうでもいい。隙あらば一人で逃げ出す。当初の政はそんなキャラです。それが「下郎どもっ!」と叫んで官軍めがけ爆弾を投げ下ろしたり、いつの間にか中心人物に。何度も逃げるチャンスがあったのにわざわざ戻ってきます。政の立ち位置がブレまくりです。自分を兄と慕うノロに情が湧くのは分かりますが、まさか新発田藩の侍である鷲尾兵士郎(仲野太賀)に友情を感じてしまったのでしょうか。山田孝之はいつもの仏頂面のぶっきらぼう演技で通しますが、彼の心の動きがよく分かりません。2大スターを前面に押し出す演出が鼻につき、山田孝之の「無敵のヒーロー感」が邪魔をしています。ただの人足には見えません。本作の登場人物たちは生きた人間と言うより漫画のキャラのようです。そもそも侍を後ろから刺殺したら捕まらずその場で手打ちになるのではないでしょうか。侍を殺すよりも傷を負わせただけにして、その恨みを持つ侍も引率役として砦に行くことにしたほうがよりドラマが生まれたのでは。残念。
身重の新妻がノコノコ戦場にやってくるのもどうでしょうか。武士の妻が足手まといになるような真似をするでしょうか。途中で「無罪放免」の約束が嘘であることがバレ、侍同士が仲間れしてしまいますが、必要でしょうか?一緒に最後まで戦い、生き延びることができてホッとした後に仲間割れしたほうがより非情感が増したのでは。全体的にウェットな演出が目につきました。もっとドライで悲壮な演出を期待しましたが、今の時代には無理なのでしょうか。あと、説明過剰なナレーションも不要だと思います。親切すぎ。残念。
やっぱ太賀くんは上手いわ。
話は複雑なんだけど、整理されていたので分かりやすかったですね。 今回太賀くんと山田孝之くんのダブル主演みたいだけど、役柄のせいもあるんだろうけど、圧倒的に太賀くんの見せ場が多かったですね。 というか、太賀くん、やっぱ上手いわ。 今回吉本の芸人さんも主要メンバーでキャスティングされてましたが、特に違和感なかったし、良かったと思います。
官軍のアイツの存在感が良くも悪くもある作品
普段髪もないのに出てくるなり赤髪の被り物というキャラクター。良く幕末もので見る赤だったり白だったりするアレですね。
まぁそれはともかく、たった十数人で敵軍を足止めするとかいう、死にに行くのが見えている展開ゆえに、そりゃハッピーエンドという結末はありません。ひとりまたひとりと死んでいき、結果として主要人物は誰一人幸せになってないという切ない映画。
映像が激しく動く上に夜闇の中で動き回るシーンは正直何が起きてるのか分かりにくかった。あとはノロがあれだけ長時間心肺停止状態だったのに、勝手に蘇生されたのは意味不明。でもまぁそれなりしっかり作り込んであって見応えのある作品ではありました。
阿部サダヲも憎まれ役とは言え、藩のために覚悟を決めてアレだけやったのに、最後報われなかったなぁ。それでもあんまり同情もせんなぁ。
意外と
予告映像を見たら、
「別にドラゴンアッシュ嫌いじゃないけど、
時代劇にロックとか正直安っぽい
B級映画みたいなかんじだなぁ・・・」とおもい、
ただせっかく地元が舞台だし見てみようかと
あまり期待しなくて観たのですが、けっこう面白かったです
「黒い油」が出てくるのも
地元民ならあそこは油が出てたこともわかったり
(それだけですぐゲームみたいに
スーパー爆弾が作れるようになるかどうかはわからないけど)、
「長岡藩」は小さいわりに譜代だから
周りの藩に対して偉そうだったとか、
ただドンパチやってるだけじゃなく
意外と郷土調べてやってるのかなと
それと意外と単純な話ではなく、
例えば残酷なことをしてるような
阿部サダヲの役の新発田藩の家老も、
佐幕一行に「こいつやべぇ」と思わせるために
首を切りまくるのを、
死にそうなコレラ患者ではなく
(十分酷いし、移らないのかな?とか少し思ったけど)
本物の農民を首を斬っていれば
ことは上手く運んだのだろうけれど、
農民を首を斬るのはさすがに忍びなく
(一揆に悩んだ土地柄だから、
それも警戒したのかもしれないけど)
その慈悲がヘンな風に動くような、
善いことが善いことにならないのは
それは時代背景なのか
世の中一筋縄ではいかないものなのか、
むずかしいよなぁと思わせられたり
コレラ患者だったことを
佐幕派に看破されたことで、
サダ家老は「半端なことするとヤベェ!!」となり
皆殺しという流れのひとつの理由にも
なったのかなとも
(いやそもそも農民と罪人は違うか?)
大方の庶民にとっては
結局こういうのも
ヤクザ同士の抗争と大差ないというか
なによりも「巻き込まれたくない」ってのが
一番だったのかなとも
あの中で一番それを思ってたのは
残酷で卑怯者に描かれてるけれど
いろんな思惑がありつつもサダ家老なのかな?とも思えるのは、
ただのヤクザ映画とは違うかな
多少は誇張も入ってるんだろうなと思ったり
いやそれとも実際はもっと酷いのかな?とも思ったり
いったりきたりしつつ、
鼓膜が破れるような爆音や
地雷で手足があっさり吹っ飛ぶ
リアルな戦場も自分にとっては非日常だから
なにがリアルかも想像できない
想像力の欠如した自分ではあるけれど、
しみじみと平和で良かったと
ありきたりで平凡な
小市民な感想を持った次第です
【”黒い水。そして隠し砦の十一悪人。”生首ゴロゴロ、大爆発シーンテンコ盛り作品。大迫力の殺陣のシーンも良きかな。特に仲野太賀は、流石であった。けどさあ、白石監督だから書くけれど<以下、自粛>】
ー あのさあ、白石監督作品だから書くけれど、今作面白かったのだけれど、小藩の悲哀に焦点を絞るのか、大迫力の大爆発シーンや殺陣のシーンに焦点を絞った方が良くは無かったかなと思った作品である。あとは、罪人のキャラ立ちと言うか、拝啓の描き込みが今一つだったかな。(除く、山田孝之演じるマサ。)-
■戊辰戦争時、新政府軍と旧幕府軍との板挟みになった小藩、新発田藩の家老溝口(阿部サダヲ)は、奇策を思いつく。
新発田藩は、新政府軍と対立する奥羽越列藩同盟に加入しているが、新政府軍に入りたいため、彼は藩士の鷲尾(仲野太賀)や入江(野村周平)に命じ、口の不自由な妻を新政府軍に寝取られたために武士を殺したマサ(山田孝之)や、イカサマ師、怪しい坊主、長州脱藩の槍の使い手など死罪を言い渡された者たちを使い、新政府軍の奇兵隊を迎え撃ちつつ、一方では新政府軍に取り入ろうとする。
そして、巧く行った時には、罪人たちを皆殺しにしようとしていた・・。
◆感想
・ご存じの通り、奥羽越列藩同盟に加入していた長岡藩では、多勢の新政府軍に抗いつつ武装中立を目指し、民の生活を守ろうとした。
この辺りは、中心人物であった河井継之助を役所広司が演じた「峠 最後のサムライ」で詳細に描かれている。
・今作では、その辺りの描き方が粗いので、史実が頭に入っていないと新発田藩の家老溝口の行動が、分かりにくいのでは?と思ってしまったな。
■私が思った事は冒頭に記載したが、私だったらエンターテインメント感をもっと前面に出した方が良かったのかのではないかな、と思ったな。
けれども、湧き出る”黒い水”を使った大爆発シーンの迫力や、藩士の鷲尾が罪人たちが必死に政府軍に抗う姿を見て、溝口率いる新発田藩の部隊に剣で立ち向かって行くシーンは、仲野太賀の物凄い形相と剣を上段に構え斬りかかって行く姿は迫力があり、見応えがあったなあ。
しかし、そんな鷲尾も溝口の銃に斃れるシーンは、正に”最後のサムライ”って感じで、哀しかったな。
<新発田藩を守ろうとした家老溝口を演じた阿部サダヲの非情ながら悲壮な姿と、藩士の鷲尾との対比や、溝口が自身が画策した事により戦死した入江の子を宿していた娘(木竜麻生)が自害するラストシーンなどは、何とも言えない気持ちになった作品である。
戊辰戦争って、ホント、悲惨な話が多いのだけれども、この作品はもう少しエンターテインメントに振り切って欲しかったなあ、白石監督!。でもね、大迫力シーンの数々は、面白かったよ!。じゃあね。>
血の海と爆発と大音響がお好きならどうぞ‼️❓
千原せいじとナダルが主要な役回りであることで、この映画の品質をご理解ください。 やたら長くて、意味のない首切りや、ドタバタの連続、燃える、体の破片が、やたら多い、それに難聴になりそうなほどの大音響。 対して、それらしく見えるのは仲野太賀くらい、あゝ、名演技だ。 二時間半、体の破片と血と炎と爆発と怒号を延々と見せられて、ストレスが大変。 たけし監督の首や、侍タイムスリッパーの爪の垢でも飲んで欲しいです、とほほ。 背景がウェブの無料壁紙みたいで興醒め、ロケ無しの撮影所撮りなんでしょうか。 なんか、仲野太賀意外、ヤクザ映画の人たちみたいでした。
好きなんだけど……
好みな作品でした。
ただ11人側の各人物の掘り下げが浅く感情移入しにくい。主役?の山田孝之の役はあんなんだし…
それでいて長い。飽きずに見れたけど見終えた後に長かったなぁと真っ先に思いました。
話の展開は単調にならず良かった○
(間延び感は否めないけど)
リアル?な残酷描写も個人的には○
鞘師里保、めっちゃ良かった○
(あまり知らなかったけど)
仲野太賀も良かった○
山田孝之の役が見てていい加減イライラしてきた✕
(何度も同じ展開でまたかと)
それでいて終盤は賊軍側のセンターポジションで一丁前のセリフを(お前が言うなと心のなかでツッコミ)
新発田藩側のやり取りは良いけど全体的に浅く感じてしまった✕
この尺ならもっとやりようがあったのかなと、好みな作品だったので注文つけたくなったが楽しめたので
○○人のホニャララ
東京国際映画祭が開かれているこの時期、私がよく利用する中央区の映画館はその劇場としても使われているため、スケジュールやシアターの割り当てがいつもに比べるとややタイト。今週、私が注目していた作品第一候補は残念ながら観やすい条件ではなかったため、第二候補のこちらをTOHOシネマズ日本橋で鑑賞です。ファーストデイでしたがあまり客入りは良くありません。 本作、原案は笠原和夫さんということもあって、白石和彌監督による『仁義なき戦い』オマージュが確かに感じられる作品となっております。とは言え、ルックはしっかり時代劇感があって前作『碁盤斬り』(同監督の初の時代劇作品)からのアップデートも感じます。また、脚本も池上純哉さんの堅実な仕事で、史実を基に無理を感じないオリジナルストーリーは観ていて違和感を感じさせません。正直、予告編からはもう少しスペクタクルでエンタメに振っているのかと思いきや、案外硬派に作られており見応えがありました。 そして「○○人のホニャララ」と作品名が付けば、当然その人数に該当する者たちのキャラクターはしっかり立てなければなりません。今作はそれが「死罪を目前に待つ罪人たち」で構成されており、もれなく個性豊かな人格と特技で雑なキャラがいないところも秀逸です。特に思い入れ強めに観ていた3名から、まずは尾上右近さん。序盤こそ「ちょっとやり過ぎかな」と思える演技も、演じている「赤丹」という人となりが解るにつれて、右近さんの演技プランや白石監督のキャラクター演出に納得がいきます。やはり歌舞伎役者ということもあり所作も完璧で素晴らしいです。次に「爺っつぁん」こと本山力さん。刀を構えただけでもう強い雰囲気バリバリでおっかない。中野太賀さん等皆さん、殺陣を相当に練習されたようですが、本山さん一人、ずば抜けて格の違いを感じます。観終わって調べればそれもそのはずで、この方「〝5万回斬られた男〟福本清三の後継者」と知り激しく納得です。そしてもう一人は「なつ」を演じた鞘師里保さん。私、この方もお姿を存じ上げなかったため調べて「ああぁ」と。以前、ラジオ番組で(確か)松岡茉優さんが「サヤシが、サヤシが」と興奮しながら連呼していて記憶にありましたが、この方でしたか。とても雰囲気を感じる演技は、決してまだ「巧い」というレベルではないかもしれませんが、とてもポテンシャルを感じますし、何なら思いのほか魅了されました。特に最後のシーンは涙腺を刺激されるほど。今後、更に良い「俳優」になっていきそうで今後に注目です。 と言うことで、充分に楽しめた本作。ケチを付けるわけではありませんが、最後にどうしても気になったこと二点。一つは「生首の重み」が感じられないシーンが幾つか。恐らくは見た目のリアルさだけでなく、重さも実物に寄せているのではないかと想像するのですが、その扱い方によっては軽く見えてしまうような気がして若干ノイズです。まぁ、この作品に限ったことではありませんが、時代劇にとっては重要アイテムの一つなのでどうしても。。もう一つ、「これフリかな?」と思ってしまったシーン(結果、そうではなかったのだけど)。必死で同盟軍の疑心を躱そうと苦心する溝口内匠(阿部サダヲ)。家老自ら白洲に出て行う「アレ」に付き物の「とある演出」を見て「健康被害はないの?」と心配(w)になりました。
全402件中、361~380件目を表示