十一人の賊軍のレビュー・感想・評価
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2024ベスト
生き残るための選択
パッケージ詐欺
超大作邦画がつくられつづけますよう
小説版、書下ろしを読んでいてよかった
書下ろしを読んでいてよかったと思う。
侍殺しの罪で捕まった政(山田孝之)は
何故侍殺しに至ったのかは、何となくわかるのだけど
政の人物像は皆目検討がつかない。
ほかの罪人たちの背景が曖昧なままで
あの10人の罪人たちが「無罪放免」を勝ち取るために
必死の戦いに挑む過程も中途半端過ぎて
彼らへの感情移入が全くできない。
そこは書下ろしを読んでいたおかげで
難なく楽しめたけれど、皆が皆そうではないと思うので
もう少し人物像を描いて欲しかったりする。
ただ、さすが白石和彌監督作品なだけあって
目を背けたくなるような血しぶきと
斬って斬られて飛び散ってのシーンは
迫力もあって、個人的には見応えあったけど
見慣れない人には酷だったかも💦
溝口を演じる阿部サダヲちゃんが、
城や若様、民衆?のためとはいえ、
罪人たちはもちろんの事、家臣でもある兵士郎
(仲野太賀)にまでクズ過ぎるし、
返り血を浴びるあのシーンは
「死刑にいたる病」でみた「榛村大和」にしか見えず
不気味だったー。
もう一度書下ろし読み返したくなった。
十一人の賊軍
時代背景わかりやすく、ストーリーは単純。阿部さん演じる家老と、賊軍は其々の立場で懸命にお国のために尽くしている。時代が難しく悲しく、複雑な心境。でも、人情味あって、面白く感じます。
意外とわかりやすいエンタメ。
本格時代劇を期待するとだいぶ残念、私はそうでした
11月の3連休に時代劇を2本観ることに。
1本目が話題の「侍タイムスリッパー」、2本目がこの評の「十一人の賊軍」です。
先に総評すると侍タイムは”素晴らしく楽しい茶番劇”、十一人は”あまりに酷い茶番劇”との評になります。
ちょっと言葉を選ばず酷評すれば「観て損した」のレベル。
侍タイムスリッパーを観た次に本格時代劇を期待した私が悪いのかもしれないが・・・。
まじめな作品を作りたいのか、娯楽エンタメを作りたいのか、ゴチャゴチャの全くまとまりのない映画でした。
映像 ★★ 不要で雑な残虐描写が多い(編集と脚本の問題かも)
音 ★★★ 次第点
物語 ★★ うーん・・・
役者 ★★ トホホ、役者の問題ではないかもしれないが
編集 ★★ トホホのホ
粗さ ★ 酷過ぎだ
総合 1.5
雑過ぎて誰にも感情移入できない。
人物の初期設定もそうだし、一つ一つの行動もそうだし、ほんとうに残念。
百歩譲って、単に子供からお年寄りまで浅く広く楽しめる娯楽エンタメのつもりなら爆死や生首など無用に描きすぎる。かと言って画が凄いとかもない。
もう気になってダメ(ネタバレ↓)
・侍でもなかった罪人に新品の刀に加え鉄砲を与えるの?
・白米も酒も
・クソウズ(原油)が爆薬の原料とは
・あの時代で結婚前の密通(妊娠)なんてある?
・えッ爆薬でしか橋を落とせない設定なのに最後は刀で切るの?!
・最後、家老への個人的遺恨はあるにしても自藩の同士を滅多切りとかダメ!
そのチート能力は、その前の敵方に使ってほしいよね。
・女郎に小判10枚以上とか渡すのおかしい
あぁ、もう書ききれないし、書いてもしょうがないか・・・。
東映の本気
凄まじい大作映画であっという間の2時間半だった。
全く間延びすること無くこれだけの大作を造れる白石監督はさすがだ。
いずれは死刑にされる囚人たちのキャラが一人一人立っていて憎めず肩入れしてしまった。
妻を新発田藩士に寝取られて逆上して殺めてしまうマサ(山田孝之)を筆頭にお武家もだますイカサマ師や檀家の奥さん連中を手籠めにした坊主、お武家さんの奥方に手を出した二枚目、医学を学ぶために日本を離れてロシアにいこうとしたおろしあ、12人もの人を切った怪力の辻斬り、剣の腕が抜群の謎の爺さん、知恵遅れでマサを兄者と慕うのろなどが死闘を繰り広げて大活躍する。
これらの悪党を束ねる役が剣術道場師範の平四郎(仲野太賀)でカッコ良すぎる。もちろん剣術は秀でているが人間性も実直で素晴らしい。
新発田藩家老の溝口(阿部サダヲ)は軍を出せなかったのは百姓が騒いだせいだといい長岡藩士の目の前で百姓の首を何人もはねる。
お国(新発田藩)を守るためとはいえ汚い真似をする家老の溝口に必死の剣が届かなかったのは残念だが溝口には最後に不幸が待っていた。
阿部サダヲはこういう憎らしい役や変質者みたいなのが良く似合ういい俳優だ。
強いて難をいえばマサ(山田孝之)がほとんど訛りが無かったこと。
人気俳優で色々な映画やドラマを掛け持ちしてるからかもしれない。
仲野vs鶴瓶
たったの11人で、そこまで戦える?
幕末の戊辰戦争の話なので京都とか江戸の話かと思っていたら新潟だったのね。昔の町も結構賑わっていてちょっと驚いた。そこで、山田孝之演じる政の妻が事件に巻き込まれ、怒った政が殺人犯になる。すぐ捕まったが、官軍から新発田藩を守ったら無罪にしてもらえるという事で、他の罪人9人と共に砦に出向く。あれ?11人じゃないじゃん。あと1人が追加されるのかなと思ってたが、最後に答えが。え〜っ!仲野太賀といえばコメディっぽいキャラかと思ってたら真面目でアクションも素晴らしかった。山田孝之、仲野太賀、阿部サダヲ、玉木宏、岡山天音などなど、とにかく強いキャラだらけで、誰が主人公なのか分からない流れだった。同盟も官軍も戦をしようと思ってなかったのに、バンバン起こる殺し合い。何で話し合いから始める事ができなかったんだろう。それにしても、たった4日間でこんなに進行するなんてね。江戸幕府は無くなるので官軍が勝つに決まってると思っていたが、それはストーリーと関係なかったね。みんな自分の考える正義の為に戦ってたんだな。しかし、ラストはまさかの展開。うそっ、みんなが!?苦手な暴力映画なんだけど、ドキドキハラハラずっと緊張して、楽しめました。
アナーキー
うお!ええやん!
歴史時代劇チャンバラと思いきや、ロックでアナーキズムだ!
江戸時代戊辰戦争、政治や時代の流れに戦争へ駆り出される11人。
映画も終わってみれば正義も無く、勝者も居ない、誰一人も得をしない終幕、関わった全員が悲惨に無念に死んで行く。
じゃ、彼ら彼女らは何の為に生き、死んだのか?
そこは自分の守りたい者だったり、自分自身の意思を強く貫いただけだったり。
ほら、僕らにも有るじゃん?自分の意思。絶対に譲れないライン。家族、恋人。
彼らもそれだけ守りたかったんだよ。
不条理な差別、貧困、暴力、政治。
虐げれれて来た弱者が、スーサイドスクワッドに魂をぶつけ燃やす。
そのままの絵に炎が描かれる様だった。
火薬の扱いを特殊能力とするヤツのチカラを生かし、小さな燃える火に、地の特性を得て世界を壊すほどの爆発を起こす。
これが俺たちの思い、怒りだ!とまんま絵にしたような大爆発シーンよ。
政治も、世界も、大人の都合も関係無い!俺たちの思いを知れ!!
って絵にした爆発シーンじゃないか。
戦闘の落ち着きに小さな焚き火を囲む、中盤打ち上げシーンも人間の優しさ、小ささが火に描かれてて良かったね。
気持ちを火に描く。
ロックと芸術がやって来た事だ。
まんま描いてた様に、これは無政府主義、アナーキーな個人の思いを燃やす映画なんだよ。
さす白石ズム!
チェンジ、哀しいけど大切だと思った
リアルな時代劇アクション
11人の罪人たちの生き様を描いた時代劇アクション。決闘シーンが非常にリアルで生々しく通常の時代劇とは一味違う。155分という上映時間の長さは気になりましたが要所要所で見応えあるシーンがあり終わってみればあっという間でした。
2024-183
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