十一人の賊軍のレビュー・感想・評価
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生きたいのか死にたいのか。
時は幕末から明治。
大政奉還後、次々に起こる官軍と幕軍の戦い。
罪人とおぼしき者たちがどちらにもいい顔したい新発田藩の策略に飲み込まれるお話。
まず全員の素性がイマイチピンと来ない。早口であいつはあーだこーだ言ってたけどついていけなかった。
そして山田孝之の立ち位置がどーにも。。。裏切って戻って裏切って戻って、逃げるけどまた戻って自爆って。。。仲野太賀の最後も、十一人目の賊宣言がなんとも言わずもがなな気がして。
さらにみんな歯が綺麗。そこが一番入り込めなかった所
これはTVの〇〇周年特番二夜連続前後編2時間ドラマとかでもうちょっと掘り下げてやった方がいいような。。。
油田掘って火つけたら自分も危ないだろ、、、っと思ったらホントにぶっ飛んだ(^_^;)
とても面白かったです。
💀グロ描写多めです💀
でもそれ以上に、大真面目にみんなで長編コントやってる感じwww
敬愛する白石和彌監督最新作✨
『彼女がその名を知らない鳥たち』で好きになり、『孤狼の血』てサイコー‼️サイコー‼️と敬愛する監督になったものの、その後は『孤狼の血レベル2 』以降なにもかも鳴かず飛ばずの連続で……
本当にこの監督の作風は好きなのかな?と少々疑念も持ち始めていたけど、『極悪女王』で“やはり好き”、今回のこの作品で“待ってましたー!やってくれたー!”と大好き監督に見事返り咲きました🌀(ま、またこのあと裏切られる覚悟も既にしてるけどwww)
この映画で好きだったのはストーリーの先が読めなかったところ(原作未読)と圧倒的な音と音楽💜とっても音が良かったから“轟音シアター”とか“Dolby Atmos”とか選んで観ればよかったなー、と後悔。もう一度観るにはストーリー既知の状態での155分はちょっぴりtoo muchだな😅
戊辰戦争時代に新潟県新発田で起きていた事にフィーチャーした映画。あまりにピンポイント過ぎて分からない人(←はい、わたしです😭)が置いてけぼりにならないように解説が入るんだけど、必要とはいえあまり見ない感じの解説に興醒め💦
また、主役は山田孝之なんだけどストーリーの構成上そうする必要があっただけで、観たあとの感想だと間違いなく仲野太賀の映画です。仲野太賀の早斬り(とでもいうのかな?)がとにかく凄かった……。白石監督の十八番、切断面見せちゃうよグロ描写はめちゃんこ多い。そして監督の中でのはやりなのかしら??と思うほど指いっぱいコロコロ切り落とし描写もチラホラwww(ホラー映画は苦手だけど、グロは割りかしイケます)
白石組ではお馴染みのキャストさんはもちろん、初めて観る俳優さん達も多くてみんなとっても良い味出してました✨(欲を言うならナダル起用はだいぶ浮いてました……)
白石和彌監督作品の中での阿部サダヲさんは本当に大好き。今回も阿部さんは良い仕事してました✌
面白かったけど…
期待度○観賞後の満足度△ 演出のテンポが如何にも悪い。話の語り口も結構おざなり。映像のクリアさもよし悪し。却ってリアルさに欠ける。残念乍らシリアス時代劇にも娯楽時代劇にもなっていない中途半端さ。
①評価高い『孤狼の血』は未見だけど『凶悪』の白石和彌監督はどこ行ったという感じ。『碁盤切り』も差程感心しなかったし。
②一本の吊り橋が掛かっているだけの狭い谷を挟んでのあっちとこっちとの攻防が話の中心ではスケールが小さく盛り上がらない。
新発田藩に入るのがこの橋だけという設定も普通に考えれば「嘘でしょう」というレベル。
③十一人の罪人達のキャラもあまり立っていないうえ知らない俳優さんが多く印象にそれほど残らない。
④関ヶ原の戦いにしても戊辰戦争にしてもどちらにつくかで国(本当は江戸時代には藩という呼び名は一般的ではなかったらしい)とその領民をはじめとする構成員の運命が左右されるのだから、単に武士の義とか恩義とかで割りきれるものではないだろう。
その決断を迫られる国の行政トップである上級武士達の葛藤と権謀術数、それにより利用され運命を左右される社会の再下級層といえる罪人達との対比が上手く描かれているとは云えないので、武士階級の冷酷さとその裏にある苦悩、階級社会の底辺で抑圧される者たちの嘆きと怒り、その当たりの描き方が表面的で胸に迫らない。
⑤映像がクリアなのも却って作り物くささを際立たせてしまっている。いくら血が吹き出しても、爆発で肉片が飛び散っても、首を落としても現実味がない。リアルさを追求しているのか、様式美を追求しているのが、それらの融合を目指したのかわからないが成功しているとは言いがたい。
⑥政が武士に性的虐待をされた女房のもとに駆け付ける冒頭のシーンは、これまで何本もの時代劇映画・テレビ時代劇で使われてお馴染みの撮影セットで撮影されているので、先ずここで、虚構の世界に入って行くんだ、という気持ちが逆に現実に引き戻されてしまった。
⑦ラスト近く、なつが『あんたには幸せになってほしい』と自分が貰った大枚の小判を、女郎になった政の女房に渡すが、聾唖の女郎にそんな大枚を渡しても女郎屋の女将に取られるか誰かに盗まれるかがヲチなので幸せになれるわけもなくリアリティがない。
政の手拭いに泣き崩れるところだけにしておけばよかったのに。
⑧阿部サダヲに武士らしさも一国の命運を任された家老の貫禄もないのがイタイ。
⑨題名からの連想で(「人数+名詞」)で『七人の侍』とついつい比較しながら観てしまったので点が辛くなったのかもしれないけれども、どちらにせよ感興湧かず。
今年ベスト!最高に面白い!
なんとなく見てみたらこれが大当たりでした!
キャストがとにかくよく、特に終盤の仲野太賀の演技は圧巻でした。
阿部サダヲ、山田孝之、野村周平も最高。
途中の賊軍たちのかけあいも楽しめましたし、尾上右近の賭博のシーンが最後に効いてくるのもたまらなかったです。
そしてIMAXでもないのに音響と映像の迫力がすこがったです。
もう二回くらい見たいと思える。
DOLBYのある劇場でみたらどうなるのか楽しみ。
来年アカデミーにくい込んでくると思います。
爆裂時代劇降臨
30分〜45分削ってもいい長い! 要所要所にめっちゃ良い所があるけ...
30分〜45分削ってもいい長い!
要所要所にめっちゃ良い所があるけど要所要所にいらないシーンやダメな所が散らばってて見てて「もう終わっていいよ」ってずっと思いながらの鑑賞でした。
前半ただ怒鳴ってるだけのシーン方言うんぬんより声張り上げすぎて聞き取れなかった。
阿部サダヲの役はもっとイライラさせて欲しかったかな、見ててそこまでムカつかないから中途半端だった。
合戦シーン何度もあったけど何故やればやるだけスケールダウンしていくのか?戝軍の人たちも良いキャラいたのに活かしきれず、ただただ戦えるオッサンなんだなぁくらい!
各キャラをもっと掘り下げて生い立ちや人間性見せれば合戦シーンも更に映えたのに。
何よりイケメン美形と何も笑いを取らない芸人をちょいちょい居て目立たせたかったのかもしれないが本当いらない。こういう時代劇物は汚いオッサンで良い!衣装に着せられてて違和感しかなかった。
駿河太郎の役何であの声なの?どしたの?(ビジュが普通であの声は違和感以上勿体無い普通で良い!)
仲野太賀の役はマジで良かった‼︎
ラストの気迫に満ちた斬り合いの演技お見事で素晴らしかった👏
あれ戝軍と一緒にいた見張りの人数少ないから全員で一斉に逃げたら何人かは逃げきれたよなぁって想像したら面白くなってきたw
集団時代劇と言えば東映ではあるが
結局、御家老の溝口(阿部サダオさん)の権謀術数で新発田藩は救われたのだ。うーんお見事、名家老じゃ。
最後に「メデタイ、メデタイ、メデタイな」と踊る領民の浮かれぶりを見れば、藩を守ることに対していかに優秀だったかが分かる。犠牲になった者や、溝口にとっては皮肉な掛け声にも思えるが。
家老の溝口は、正に家老が成さねばならない藩の平和、安定、存続という仕事を見事にやり遂げたのだ。
そのためには鬼にもならねばならん。
その結果、領地、領民、家臣、そして幼い領主をも守り抜いた。コレを名家老と言わずしてなんと言えよう。
とはいえ、溝口の計画全てがトントン拍子でうまく行ったわけではない。
同盟軍が城内から引き揚げるまでの1日か2日、官軍を足止めする計画も、不測の事態が生じて順調にはいかない。
賊軍を無罪放免するのがウソなのが、入江たちの立ち話でバレちゃうし、娘は砦の入江んとこ行っちゃうし(^^)、同盟軍は、なかなか出てかないし、塹首したのがコロリ患者だったのがバレて、そのうえ幼い殿が何か喋っちゃうし、うまく引き入れた官軍の山縣のヤローには砦の官軍壊滅の責任に中野太賀の首持って来なきゃならないし、もうテンワヤンワだ。
なかでも溝口にとって1番の想定外は、娘の自害だろう。妻にも自分に触るなって言われちゃうし、僕も一瞬 ボウ然としてしまったヨ。
溝口もある程度の犠牲は覚悟していたのだろうが、藩を守るためとはいえ、コレは溝口にとって、余りにも大きな犠牲だったろう。溝口スゲー可哀想 (ノ_・、)
話は変わるが、映画がなかなか終わらないと思った。
もうボチボチ砦の官軍やっつけて、そろそろ終盤かな?なんて思ってると、次から次へと想定外の事態が引き起こって、スゲー面白いんだけど映画が全然終わらない。
映画が終わって明るくなった時の第一感は、「なんかスゲー疲れた」である。
あと、山田孝之さん生き残ると思ったら、逃げずに戻ってやられちゃった。
それと、数えてなかったけど、罪人自体は10人だったのねと思った。
久々に観た時代劇
江戸時代には寝返りあ当たり前で勝てば官軍負ければ賊軍生き延びるのは嘘や寝返りの時代.戊辰戦争.新政府軍と奥羽越列藩同盟新発田藩の寝返り新発田藩の犯罪人,鷲尾兵士郎が11人最後の犯罪人,犯罪人がユニークで色々と面白い犯罪人の絆が生まれ砦を守る壮絶な戦いで次々と犯罪人が死んで行くのが残念,(犯罪人も絆と優しさと人情有り)生き残るのは,なつ,ノロ,(中省略)なつは入江和馬の婚約者加奈と新発田藩に戻り加奈から礼金貰いそのままノロとひっそりと暮らすのではと思い女郎屋で働く政の妻さだに会い(人情)一部礼金貰った半分位お金を上げノロと一緒に何処かに行く姿が人情深い映画だった 韓国映画で実話1971年8月23日事件シルミドの内容が似ているかなぁ〜極悪犯罪人,国家の為に金日成暗殺計画,成功すれば無罪放免釈放,過酷な訓練3年間死闘訓練が終わり自由と希望を持ち命をかけ急に国が中止命令出し国家の為に裏切られ全員殺され犯罪人は自由.希望.がこっぱミジンに踏み躙られとてつもない悲しく切ない事件。
時代劇は死なない
「侍タイムスリッパー」では侍の時代の終わりと時代劇の衰退を重ねた哀愁ある演出が光っていたが、鑑賞中自分が感じていたのは『いやいや時代劇は終わらんよ』という思いだった。
確かに現在テレビで時代劇を放映する事は全くと言っていい程無いが、映画だと今年だけでも10本近い時代劇が公開されている。
これは時代劇というコンテンツが海外でも売りやすいというのが有るとは思うが、なんだかんだ云っても日本人は時代劇が好きというのが根底に有ると思う。チャンバラってカッコイイもんな!
さてそんな「侍タイムスリッパー」と同じ戊辰戦争を背景にした本作。
幕府軍に協力要請されている新発田藩だが本音では勢いの有る倒幕軍に付きたい。で、やって来た幕府軍にそれなりに兵は出すが時を同じくやって来る倒幕軍に藩の上層部としては協力したい。
で、やって来る倒幕軍を敵軍の振りした罪人達に幕府軍が去る迄の間砦で時間稼ぎしてもらおう。
というのが物語の背景。合ってるかこれ。
時代劇では儘有る事だが、非常にややこしい。物語の前半でこの設定理解出来た人いる?
こういう分かり辛さが時代劇から観客の足を遠ざける一因にもなっていると思う。
初日の夕方に鑑賞したが自分入れて観客5人。少し心配になってくるが、映画の出来は悪く無い。
白石和彌監督の前作「碁盤斬り」では「斬、」のオマージュなのか自然光を多用するあまり、クライマックスで主人公の顔が良く見えないというやらかしをしており、本作でも鑑賞前は心配していたのだが、その点は問題無かった。
だが映画としては主人公に殺陣の見せ場が全く無いというのは時代劇としてどうなのか。これ下っ端の博徒っていう設定に変えれば刀を持っても自然だし、物語の大スジ変えずに殺陣の見せ場を作れたと思うんだが。せっかく紋々背負ってるんだしさあ。
出番は多いのにほとんど見せ場の無い主人公なんて、山田孝之が可哀想だ。
そんな主人公に代わって見事な殺陣を披露したのは本山力氏と仲野太賀さん。
本山力氏は東映剣会所属であの伝説の斬られ役、福本清三氏の後継者と云われるお方。そんな氏に大きな見せ場を与えたのは、白石和彌監督のこの映画における英断でありましょう。
もっと掘り下げて欲しいキャラクターだったけど、福本清三氏と同じで大きなセリフは苦手なのかな?
仲野太賀さんは殺陣を初披露したと思うが、見事な腕前でしたね。
役者たるものチャンバラは出来てあたり前だ!なんて父上からの指導が有ったのだろうと勝手に想像しています。
この映画は予告編を観ただけで悲劇的なラストが予想出来て、そんな映画が大ヒットするとは製作側も考えてはいないだろう。
だが時代劇の火を消さない事は大ヒットと同等以上に、日本映画界にとっては大事な事だと作り手側も考えているだろうと、意外なベテランと若手の起用からも十分に伺えます。
これからも日本映画界には、愛を持って時代劇を作り続けて欲しい。
ちょっと物語は入り辛いけど、
オススメ。
奥羽越列藩同盟、カタルシス、バイオレンスシーンが満載。。
予告を見ていて、奥羽越列藩同盟という言葉に見に行こうと決めていた。
この歴史の教科書に出てくる言葉には思い入れがありました。
この奥羽越とは奥羽+越、東北+新潟という事だったんですね。
映画を見ながら気づきました。
その越、新潟が舞台。
明治維新の時の戊辰戦争で、罪人が砦を守る話。
山田孝之が良かったです。
良い役者さんですね。
それと、頭の弱い、山田孝之を兄と勘違いしていて、『あんにゃ』を連発する役の佐久本宝が影のヒーローですかね。
彼がキーパーソンでした。
焙烙玉(ほうろくだま)が無かったら勝負にならなかった。
千原せいじ、ナダル、ゆりやんレトリィバァ、お笑い芸人が目についたかな。
尾上右近のセリフの言い方が、歌舞伎そのもの過ぎると思った。
時代劇だからギリギリ受け入れられるけど、現代劇では厳しいでしょうね。
白石和彌監督はバイオレンスが得意というイメージ。
グロイシーンが多かったし。
カタルシスを感じる映画でした。
あの時代は死が近かったと思う。
まぁ、あまり期待していなかったけど、そこそこ楽しめたかな。。
プチエグアクション⚔️
色々と面白いです👍🕺💃🌷👌
今から面白シーンの感想と説明を書きますよ🔥
まず昔言葉🗣️のせいなのかなんなのか分からないけどセリフで何を言ってるのか全く分からない場面がかなりありました🥹あと敵がそこまでムカつくような演出では無かったから犯罪者が相手を倒す時のカタルシスが一切無いのと🙁10人の犯罪者のエピソードを深掘りしてないから単に死ぬだけで感動とかが薄いのと🙁10人の犯罪者が戦う時の見せ場でアゲる演出が無いから高揚感が全く無いのが残念😢(敵も味方も死んだのを見て 単に死んだなあ🙁って思うだけ)
あと吉本芸人を使ってる意味が無さ過ぎて🌱(ナダルやゆりあんとか出てたけど笑わすわけでも無いし千原せいじが出てたから抱き合わせ商法で三人セットだったんだろうな)
あと阿部サダヲは切腹の進行が5秒早かったら💨あの場面で死ねたって事ですか?(いくらなんでも都合が良すぎるし)
更に言うと妊娠🤰した嫁があの場所までアッサリ行って(一瞬11人目の犯罪者軍団に入る二期生が妊娠🤰かと思ったし😱)アッサリ帰れるような場所なのね😟
あと最初はまあまあの規模で戦ってたのが後半に行けば行くほどスケールダウンて😢
あと単純に長い(長くてテンポ悪くなって中だるみするなら短くしたほうが良いです⏳)
散々良く無い話をしましたが良かった部分も大量にあって犯罪者側の巨漢の男の只者じゃ無い感が半端無かったり💪爺さん実はめちゃくちゃ強いとか👴🏻 のだめな玉ちゃんとか🌟 11人目の犯罪者の降臨シーンとか🔥 仲野君はマジで色々最高だったし🥳 鞘師里保が10人の泥棒で唯一の女子なんだけど広島アクターズスクールの優等生からのモーニング娘のエースからの海外留学からのベビーメタルのサポートメンバーからの10人の犯罪者ってナイス👍 💣君も山田君の弟でもなんでも無いとか🤫 あと人体破壊描写が日本のアクションモノにしては有る方でそこは楽しめました😘
死んで行く様が300とか戦国自衛隊みたいで良かったなあしかし🥺
最後に阿部サダヲがいかにあのめんどくさい中間管理職状況を打破するのかっていうのを見届ける阿部サダヲを応援する映画という目線で見るとめちゃくちゃ面白いってなります🫡 良いところと悪いところを総合したら結局ですが凄く楽しく鑑賞できので超オススメですよ👍
凝ったプロットの力作時代劇
時代劇が熱い!!!
たまたま死罪で囚われていた十一人が新発田藩家老の策略で、
無罪放免を餌に砦の護衛作戦の任につくことに…
ただただ無罪のために、生きるために…
官軍の侵攻を防ぐ中で団結していきつつも、
仲間がどんどんやられていくのが、
昔の任侠ものの時代劇版みたいだなー、
と思いながら観ていましたが、
鑑賞後に解説読んだところ、
ー 「日本侠客伝」「仁義なき戦い」シリーズなどで知られる
名脚本家の笠原和夫が残した幻のプロットから ー
とのことで、なるほどー!でした。
これぞ、エンタテインメント!!
仁侠娯楽時代劇の面白さでした。
だいぶグロいところは苦手でしたが…
しかし、いつもながら、
白石監督は役者さんを良い顔で撮られるなぁ…と思いつつ、
今回は仲野太賀さんが、本当に素晴らしかった!
今年の個人的最優秀男優賞です!!
コメディもシリアスも達者に演じられる仲野さんを観ながら、
なぜか先日鬼籍に入られた西田敏行さんを思い出してしまい
涙が出てしまいました。
それと、もう一人、本山力さんの立ち回りがハンパなかった!
最高にカッコ良い爺っつあん。
その美しい殺陣の所作をずっと観ていたかったです。
時代劇が熱い!!!
迫力は凄い
首
2週続けて日本の歴史もの映画が立て続けに登場してきて中々面白い期間だなーと考えながら鑑賞。
賊軍と呼ばれる悪党たち含め多くの人間の思考が入り乱れる群像劇で2時間半とボリュームたっぷりにお送りされる時代劇で堪能させていただきました。
白石監督らしくグロ全開のチャンバラが繰り広げられるので惨さが惜しみなく発揮されていたのはとても良かったです。
特に太賀さんと本山力さんの殺陣は見応え抜群で、血みどろになりながら刃が体に貫かれながらも奮起する姿には手に汗握る展開でしたし、終盤足掻きに足掻きまくる兵士郎の鬼気迫る表情込みで感情が揺さぶられました。
砲弾もガンガン飛んできますし、クリーンヒットで体がバラバラになりますし、爆破シーンも大盤振る舞いの如くたくさん流れますしで豪華な映像が繰り広げられていて嬉しかったです。
油を用いての大爆発シーンなんかウッキウキで待ってましたし、見事に爆破してくれるのでここだけでも満足度はとっても高かったです。
十人の悪党と浪士たちそれぞれにフォーカスを当てるためには仕方なかったんだと思うんですが、それ込みでも登場人物の印象がブレブレになってしまったのは惜しいところです。
全員がそれぞれ特殊な力を持って戦場に適応していく感じの話だと思ったら、非戦闘民の方が全体的に多く、辻斬もエゲつない力を発揮するのに離脱するシーンが多かったのはもったいなかったです。
政とノロが義兄弟のような感じで徐々に関係性を深めていくのは良かったです。
実の兄に似ているから政に懐いていたノロでしたけど、政を助けてからは本当の兄弟のように見えてきて、覚悟を決めるシーンなんかカッコ良すぎて痺れました。
兵士郎は筋が通った真っ直ぐな男で、どのシーンでも最前線に切り込んでいく姿に惚れ惚れしました。
キャストになぜか芸人さんがちょくちょくいるのはおそらく監督の好みだとは思うんですが、せいじさんは別にせいじさんじゃなくても良いと思いましたし、若干残る関西弁が舞台的にはノイズになったかなーと思いました。
ナダルさんは迫真の表情自体は良いんですが、いざ喋ると感情が乗り切ってないのでお笑いになってしまうのが良くも悪くもってやつでした。
ゆりやんは…必要でしたかね…?あそこにカメラワークを割くのははっきり言って無駄でしかなかったような…。
大いに楽しませてもらいました。
新機軸の時代劇がたくさん出てくるのは日本人として嬉しい限りです。
時代劇には容赦のないグロが必須だなと改めて思いました。
鑑賞日 11/1
鑑賞時間 17:10〜19:55
座席 A-1
全436件中、261~280件目を表示