十一人の賊軍のレビュー・感想・評価
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結局、御家老の溝口(阿部サダオさん)の権謀術数で新発田藩は救われたのだ。うーんお見事、名家老じゃ。
最後に「メデタイ、メデタイ、メデタイな」と踊る領民の浮かれぶりを見れば、藩を守ることに対していかに優秀だったかが分かる。犠牲になった者や、溝口にとっては皮肉な掛け声にも思えるが。
家老の溝口は、正に家老が成さねばならない藩の平和、安定、存続という仕事を見事にやり遂げたのだ。
そのためには鬼にもならねばならん。
その結果、領地、領民、家臣、そして幼い領主をも守り抜いた。コレを名家老と言わずしてなんと言えよう。
とはいえ、溝口の計画全てがトントン拍子でうまく行ったわけではない。
同盟軍が城内から引き揚げるまでの1日か2日、官軍を足止めする計画も、不測の事態が生じて順調にはいかない。
賊軍を無罪放免するのがウソなのが、入江たちの立ち話でバレちゃうし、娘は砦の入江んとこ行っちゃうし(^^)、同盟軍は、なかなか出てかないし、塹首したのがコロリ患者だったのがバレて、そのうえ幼い殿が何か喋っちゃうし、うまく引き入れた官軍の山縣のヤローには砦の官軍壊滅の責任に中野太賀の首持って来なきゃならないし、もうテンワヤンワだ。
なかでも溝口にとって1番の想定外は、娘の自害だろう。妻にも自分に触るなって言われちゃうし、僕も一瞬 ボウ然としてしまったヨ。
溝口もある程度の犠牲は覚悟していたのだろうが、藩を守るためとはいえ、コレは溝口にとって、余りにも大きな犠牲だったろう。溝口スゲー可哀想 (ノ_・、)
話は変わるが、映画がなかなか終わらないと思った。
もうボチボチ砦の官軍やっつけて、そろそろ終盤かな?なんて思ってると、次から次へと想定外の事態が引き起こって、スゲー面白いんだけど映画が全然終わらない。
映画が終わって明るくなった時の第一感は、「なんかスゲー疲れた」である。
あと、山田孝之さん生き残ると思ったら、逃げずに戻ってやられちゃった。
それと、数えてなかったけど、罪人自体は10人だったのねと思った。
久々に観た時代劇
江戸時代には寝返りあ当たり前で勝てば官軍負ければ賊軍生き延びるのは嘘や寝返りの時代.戊辰戦争.新政府軍と奥羽越列藩同盟新発田藩の寝返り新発田藩の犯罪人,鷲尾兵士郎が11人最後の犯罪人,犯罪人がユニークで色々と面白い犯罪人の絆が生まれ砦を守る壮絶な戦いで次々と犯罪人が死んで行くのが残念,(犯罪人も絆と優しさと人情有り)生き残るのは,なつ,ノロ,(中省略)なつは入江和馬の婚約者加奈と新発田藩に戻り加奈から礼金貰いそのままノロとひっそりと暮らすのではと思い女郎屋で働く政の妻さだに会い(人情)一部礼金貰った半分位お金を上げノロと一緒に何処かに行く姿が人情深い映画だった 韓国映画で実話1971年8月23日事件シルミドの内容が似ているかなぁ〜極悪犯罪人,国家の為に金日成暗殺計画,成功すれば無罪放免釈放,過酷な訓練3年間死闘訓練が終わり自由と希望を持ち命をかけ急に国が中止命令出し国家の為に裏切られ全員殺され犯罪人は自由.希望.がこっぱミジンに踏み躙られとてつもない悲しく切ない事件。
時代劇は死なない
「侍タイムスリッパー」では侍の時代の終わりと時代劇の衰退を重ねた哀愁ある演出が光っていたが、鑑賞中自分が感じていたのは『いやいや時代劇は終わらんよ』という思いだった。
確かに現在テレビで時代劇を放映する事は全くと言っていい程無いが、映画だと今年だけでも10本近い時代劇が公開されている。
これは時代劇というコンテンツが海外でも売りやすいというのが有るとは思うが、なんだかんだ云っても日本人は時代劇が好きというのが根底に有ると思う。チャンバラってカッコイイもんな!
さてそんな「侍タイムスリッパー」と同じ戊辰戦争を背景にした本作。
幕府軍に協力要請されている新発田藩だが本音では勢いの有る倒幕軍に付きたい。で、やって来た幕府軍にそれなりに兵は出すが時を同じくやって来る倒幕軍に藩の上層部としては協力したい。
で、やって来る倒幕軍を敵軍の振りした罪人達に幕府軍が去る迄の間砦で時間稼ぎしてもらおう。
というのが物語の背景。合ってるかこれ。
時代劇では儘有る事だが、非常にややこしい。物語の前半でこの設定理解出来た人いる?
こういう分かり辛さが時代劇から観客の足を遠ざける一因にもなっていると思う。
初日の夕方に鑑賞したが自分入れて観客5人。少し心配になってくるが、映画の出来は悪く無い。
白石和彌監督の前作「碁盤斬り」では「斬、」のオマージュなのか自然光を多用するあまり、クライマックスで主人公の顔が良く見えないというやらかしをしており、本作でも鑑賞前は心配していたのだが、その点は問題無かった。
だが映画としては主人公に殺陣の見せ場が全く無いというのは時代劇としてどうなのか。これ下っ端の博徒っていう設定に変えれば刀を持っても自然だし、物語の大スジ変えずに殺陣の見せ場を作れたと思うんだが。せっかく紋々背負ってるんだしさあ。
出番は多いのにほとんど見せ場の無い主人公なんて、山田孝之が可哀想だ。
そんな主人公に代わって見事な殺陣を披露したのは本山力氏と仲野太賀さん。
本山力氏は東映剣会所属であの伝説の斬られ役、福本清三氏の後継者と云われるお方。そんな氏に大きな見せ場を与えたのは、白石和彌監督のこの映画における英断でありましょう。
もっと掘り下げて欲しいキャラクターだったけど、福本清三氏と同じで大きなセリフは苦手なのかな?
仲野太賀さんは殺陣を初披露したと思うが、見事な腕前でしたね。
役者たるものチャンバラは出来てあたり前だ!なんて父上からの指導が有ったのだろうと勝手に想像しています。
この映画は予告編を観ただけで悲劇的なラストが予想出来て、そんな映画が大ヒットするとは製作側も考えてはいないだろう。
だが時代劇の火を消さない事は大ヒットと同等以上に、日本映画界にとっては大事な事だと作り手側も考えているだろうと、意外なベテランと若手の起用からも十分に伺えます。
これからも日本映画界には、愛を持って時代劇を作り続けて欲しい。
ちょっと物語は入り辛いけど、
オススメ。
奥羽越列藩同盟、カタルシス、バイオレンスシーンが満載。。
予告を見ていて、奥羽越列藩同盟という言葉に見に行こうと決めていた。
この歴史の教科書に出てくる言葉には思い入れがありました。
この奥羽越とは奥羽+越、東北+新潟という事だったんですね。
映画を見ながら気づきました。
その越、新潟が舞台。
明治維新の時の戊辰戦争で、罪人が砦を守る話。
山田孝之が良かったです。
良い役者さんですね。
それと、頭の弱い、山田孝之を兄と勘違いしていて、『あんにゃ』を連発する役の佐久本宝が影のヒーローですかね。
彼がキーパーソンでした。
焙烙玉(ほうろくだま)が無かったら勝負にならなかった。
千原せいじ、ナダル、ゆりやんレトリィバァ、お笑い芸人が目についたかな。
尾上右近のセリフの言い方が、歌舞伎そのもの過ぎると思った。
時代劇だからギリギリ受け入れられるけど、現代劇では厳しいでしょうね。
白石和彌監督はバイオレンスが得意というイメージ。
グロイシーンが多かったし。
カタルシスを感じる映画でした。
あの時代は死が近かったと思う。
まぁ、あまり期待していなかったけど、そこそこ楽しめたかな。。
プチエグアクション⚔️
色々と面白いです👍🕺💃🌷👌
今から面白シーンの感想と説明を書きますよ🔥
まず昔言葉🗣️のせいなのかなんなのか分からないけどセリフで何を言ってるのか全く分からない場面がかなりありました🥹あと敵がそこまでムカつくような演出では無かったから犯罪者が相手を倒す時のカタルシスが一切無いのと🙁10人の犯罪者のエピソードを深掘りしてないから単に死ぬだけで感動とかが薄いのと🙁10人の犯罪者が戦う時の見せ場でアゲる演出が無いから高揚感が全く無いのが残念😢(敵も味方も死んだのを見て 単に死んだなあ🙁って思うだけ)
あと吉本芸人を使ってる意味が無さ過ぎて🌱(ナダルやゆりあんとか出てたけど笑わすわけでも無いし千原せいじが出てたから抱き合わせ商法で三人セットだったんだろうな)
あと阿部サダヲは切腹の進行が5秒早かったら💨あの場面で死ねたって事ですか?(いくらなんでも都合が良すぎるし)
更に言うと妊娠🤰した嫁があの場所までアッサリ行って(一瞬11人目の犯罪者軍団に入る二期生が妊娠🤰かと思ったし😱)アッサリ帰れるような場所なのね😟
あと最初はまあまあの規模で戦ってたのが後半に行けば行くほどスケールダウンて😢
あと単純に長い(長くてテンポ悪くなって中だるみするなら短くしたほうが良いです⏳)
散々良く無い話をしましたが良かった部分も大量にあって犯罪者側の巨漢の男の只者じゃ無い感が半端無かったり💪爺さん実はめちゃくちゃ強いとか👴🏻 のだめな玉ちゃんとか🌟 11人目の犯罪者の降臨シーンとか🔥 仲野君はマジで色々最高だったし🥳 鞘師里保が10人の泥棒で唯一の女子なんだけど広島アクターズスクールの優等生からのモーニング娘のエースからの海外留学からのベビーメタルのサポートメンバーからの10人の犯罪者ってナイス👍 💣君も山田君の弟でもなんでも無いとか🤫 あと人体破壊描写が日本のアクションモノにしては有る方でそこは楽しめました😘
死んで行く様が300とか戦国自衛隊みたいで良かったなあしかし🥺
最後に阿部サダヲがいかにあのめんどくさい中間管理職状況を打破するのかっていうのを見届ける阿部サダヲを応援する映画という目線で見るとめちゃくちゃ面白いってなります🫡 良いところと悪いところを総合したら結局ですが凄く楽しく鑑賞できので超オススメですよ👍
凝ったプロットの力作時代劇
時代劇が熱い!!!
たまたま死罪で囚われていた十一人が新発田藩家老の策略で、
無罪放免を餌に砦の護衛作戦の任につくことに…
ただただ無罪のために、生きるために…
官軍の侵攻を防ぐ中で団結していきつつも、
仲間がどんどんやられていくのが、
昔の任侠ものの時代劇版みたいだなー、
と思いながら観ていましたが、
鑑賞後に解説読んだところ、
ー 「日本侠客伝」「仁義なき戦い」シリーズなどで知られる
名脚本家の笠原和夫が残した幻のプロットから ー
とのことで、なるほどー!でした。
これぞ、エンタテインメント!!
仁侠娯楽時代劇の面白さでした。
だいぶグロいところは苦手でしたが…
しかし、いつもながら、
白石監督は役者さんを良い顔で撮られるなぁ…と思いつつ、
今回は仲野太賀さんが、本当に素晴らしかった!
今年の個人的最優秀男優賞です!!
コメディもシリアスも達者に演じられる仲野さんを観ながら、
なぜか先日鬼籍に入られた西田敏行さんを思い出してしまい
涙が出てしまいました。
それと、もう一人、本山力さんの立ち回りがハンパなかった!
最高にカッコ良い爺っつあん。
その美しい殺陣の所作をずっと観ていたかったです。
時代劇が熱い!!!
迫力は凄い
首
2週続けて日本の歴史もの映画が立て続けに登場してきて中々面白い期間だなーと考えながら鑑賞。
賊軍と呼ばれる悪党たち含め多くの人間の思考が入り乱れる群像劇で2時間半とボリュームたっぷりにお送りされる時代劇で堪能させていただきました。
白石監督らしくグロ全開のチャンバラが繰り広げられるので惨さが惜しみなく発揮されていたのはとても良かったです。
特に太賀さんと本山力さんの殺陣は見応え抜群で、血みどろになりながら刃が体に貫かれながらも奮起する姿には手に汗握る展開でしたし、終盤足掻きに足掻きまくる兵士郎の鬼気迫る表情込みで感情が揺さぶられました。
砲弾もガンガン飛んできますし、クリーンヒットで体がバラバラになりますし、爆破シーンも大盤振る舞いの如くたくさん流れますしで豪華な映像が繰り広げられていて嬉しかったです。
油を用いての大爆発シーンなんかウッキウキで待ってましたし、見事に爆破してくれるのでここだけでも満足度はとっても高かったです。
十人の悪党と浪士たちそれぞれにフォーカスを当てるためには仕方なかったんだと思うんですが、それ込みでも登場人物の印象がブレブレになってしまったのは惜しいところです。
全員がそれぞれ特殊な力を持って戦場に適応していく感じの話だと思ったら、非戦闘民の方が全体的に多く、辻斬もエゲつない力を発揮するのに離脱するシーンが多かったのはもったいなかったです。
政とノロが義兄弟のような感じで徐々に関係性を深めていくのは良かったです。
実の兄に似ているから政に懐いていたノロでしたけど、政を助けてからは本当の兄弟のように見えてきて、覚悟を決めるシーンなんかカッコ良すぎて痺れました。
兵士郎は筋が通った真っ直ぐな男で、どのシーンでも最前線に切り込んでいく姿に惚れ惚れしました。
キャストになぜか芸人さんがちょくちょくいるのはおそらく監督の好みだとは思うんですが、せいじさんは別にせいじさんじゃなくても良いと思いましたし、若干残る関西弁が舞台的にはノイズになったかなーと思いました。
ナダルさんは迫真の表情自体は良いんですが、いざ喋ると感情が乗り切ってないのでお笑いになってしまうのが良くも悪くもってやつでした。
ゆりやんは…必要でしたかね…?あそこにカメラワークを割くのははっきり言って無駄でしかなかったような…。
大いに楽しませてもらいました。
新機軸の時代劇がたくさん出てくるのは日本人として嬉しい限りです。
時代劇には容赦のないグロが必須だなと改めて思いました。
鑑賞日 11/1
鑑賞時間 17:10〜19:55
座席 A-1
癖が強いごった煮状態、胃もたれ注意
心熱く涙した! 賊軍の十一人目、誠意ある覚悟に男気を感じた!
白石和彌監督の最新作!
劇場予告を見て、1日も早く鑑賞したいと期待しておりました。
公開初日に休みとって行きましたが 期待通りの大変満足な仕上がりでした。
ありがとうございました。(*´ω`*)
良くこんな話を見つけたなっていうか、展開流れを創ったなと思います。
時代劇ってもう古い?? いやいやそんなことは無いね。
前作の”碁盤斬り”もそうでしたが 作り手が新しい風を吹き込む事で
ワクワク感が立ち起こります。
人としての思い行動、何故 今それをするのか、
どの様に生きて行くのか、スジのある人の心(仁義)を1本太く入れて描くことで
この新時代劇は完成されているのだと感じます。
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(話展開)
日本近代史上最大の内戦、1868年(慶応4年 / 明治元年)に起こった戊辰戦争。
新政府軍(官軍側)と対立する奥羽越列藩同盟(旧幕府軍ら賊軍側)。奥羽越列藩同盟へ渋々加入していた新発田藩が、新政府軍(官軍)への寝返りする流れ展開を描く。表向きは来藩した同盟軍へ同志を貫いている様に、戦に加担するかに見せかる。しかし殿の官軍側への御意志があり藩内を激しく動揺させることに。
官軍側が1日ズレ程の遅れで新発田藩に着いてしまうため、
領地果ての砦にて 長岡藩になりすまし 官軍側と交戦足止めさせる作戦を企てる。もちろん誰も敵わぬ官軍と戦うものはおらず、新発田藩にいた罪人を急遽藩命令により砦を守る役目を与える。それは無事に任務を終えたら無罪放免の特赦される約束でもあった。
砦にて集められた罪人たちの 壮絶な死闘が始まるのであった!
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(良かった場面)
・爆破場面全般。中々良い破壊っぷり。見ていて素晴らしい。
CGも多用しての絵ですが破壊の様、飛び散り方がイイですね。
・雨の日夜の橋の爆破。もう誰が誰何だか分かんねぇ事に成ってるけど
兎に角遣りたい事は分かった。あれは結構大変な撮影だったと思いました。
この吊り橋みてて感じたのは、映画”恐怖の報酬”を思い出しましたね。
あの ニトロ運ぶトラックが激流にかかるボロ橋わたるんですが あれとよく似た感覚を味わいました。
・湧き上がる井戸油を流して爆破炎上作戦。実際はある程度は燃え広がるだろうけど爆発炎上は無いと思うのよ。ダイハ-ドのビル爆破時みたいに逆流火炎で爆破場面入れてるけどあれは起こらないよね。でもその発想 見てて面白かったです。
・切腹?でも切腹しないw
溝口内匠:役 阿部サダヲさん、この人らしい役処。ありそうだわ。
最後まで 決断意思がフラフラで。藩内の民の事を思うと分からないでもないが この裏切り行為。 まさしく切腹モノですな。
・官軍側 水本正鷹:役 ナダルさん。お笑い系の人が出ているからとか とやかく言ってる人が居る様だけども それが一体どうしたのさ。スッゴク顔の険しい眼差しは良かったよ。前から役者向きの顔だと思ってた。ブラックレインに島木譲二さんも出てたし、鉄道員に志村けんさんも出てる。各場面に良い味が出てるならそれで良いのではないかな。
・さだ(政の妻):役 長井恵里さん
女郎屋に居たが、なつからお金を受けとる時の場面がよかった。
耳が不自由の表現と、夫の思いに触れる場面が良い。
(心熱くした所)
・入江数馬:役 野村周平さんの 命を擲ってでも必ず無罪放免特赦の約束を守る。騙すような恥ずべき行いをして本当に申し訳なかった・・・罪人達を前に頭を地面につけて謝罪する場面。人として成すべき事をする、真っ当な姿が心に響いた。
・爺っつぁん:役 本山力さんの戦い振りが凄い!
長州出身の剣術家で強盗殺人を犯した人って設定。とにかく殺陣がスゲ-!
他の連中の戦いをよそに一人バッサバッサと斬っていく姿がカッコイイ。
メッチャ頼れる活躍振りに心が燃えたわ。
・何と言っても ココ。
鷲尾兵士郎:役 仲野太賀さんの最後の活躍。
”俺が11番目の賊軍だぁ!” 刀を握った手を抜けないように紐で硬く縛って相手へ特攻して行くところですね。
あの場面は台詞含め心熱く涙しましたわ!
今 絶好調のアクション時代劇の決定版!
是非、ご家族揃って
劇場へどうぞ!
Gun(銃)、Sword(刀)、Cannon(大砲)、Explosion(爆破) 揃い踏み
鷲尾兵士郎が、握力のなくなった右手に帯で刀を縛りつける。相手を睨みつけながら、一巻き一巻きに念を込める決死の表情には、自然と涙が溢れてしまう。
仲野太賀は、ほんと、いい役者になった。
Gun(銃)もSword(刀)もCannon(大砲)もExplosion(爆破)も全部揃ってる。見たかったねこういう時代劇。そして、見せ場はもちろん殺陣。
辻斬が本領発揮するのは予想できたが、爺っつぁん侍が期待をいい意味で裏切る。
見た目はそうそうに退場するなりなのに、すごい剣術の腕に目を見張る。そして、出身地を明かす決め台詞を吐いて、修羅の槍さばき。
演者すべてが良かったんだけど、阿部サダヲの徹底したヴィランぶりが物語の陰の部分を色濃くする。小藩を戦火から逃れるために心を鬼にして悪役に徹したというのはわかるが、この家老への怒りがたまる。
鞘師里保もいい。日本髪に切れ長の目がよく似合う。長年、時代劇を演じているとしか思えない雰囲気で力みなく演じている。鞘師の忍者姿もみてみたい。
間違いなく来てるね、時代劇。その象徴となる一作でございます。
なぜナダル?
始めに想像していたよりは全然復讐劇という感じでもなく、ゲスな連中に目にものを見せてやるという勧善懲悪ものでもなかった。官軍と賊軍、決断を迫られる島田組という立場の違いに巻き込まれる無法者。確かに騙されることはあるものの、大きくフォーカスされるのが「立場ゆえの決断」という視点であったため、胸糞悪さはなく、むしろ同情と共感すらある。だから予告がずれていて、すかっとする内容を期待しているとこれじゃない感はある。
だけど映画の内容は面白かったし、前述したあらゆる立場を想像しながら観ていたら感ずるものもある。立場が複数あると分かりにくくもなるものだが、歴史上の話でもあり、置いてきぼりにされることもなかった。登場人物それぞれもキャラが立っていた。ただこの終わりならもっと掘り下げが欲しかった。賊軍側より、阿部サダヲだし。報われへん(報われたらあかんのかもしれんが)。
あとナダルはあかん。画面が引っ張られ過ぎて話が入ってこない。シリアスな映画で使っちゃダメでしょ。何でナダルを使ったのか聞いてみたい。
嗚呼、仲野太賀
かっこいい仲野太賀と阿部サダヲの真髄、安定の山田孝之が見れます!
新しい時代の鼓動?
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