十一人の賊軍のレビュー・感想・評価
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プチエグアクション⚔️
色々と面白いです👍🕺💃🌷👌 今から面白シーンの感想と説明を書きますよ🔥 まず昔言葉🗣️のせいなのかなんなのか分からないけどセリフで何を言ってるのか全く分からない場面がかなりありました🥹あと敵がそこまでムカつくような演出では無かったから犯罪者が相手を倒す時のカタルシスが一切無いのと🙁10人の犯罪者のエピソードを深掘りしてないから単に死ぬだけで感動とかが薄いのと🙁10人の犯罪者が戦う時の見せ場でアゲる演出が無いから高揚感が全く無いのが残念😢(敵も味方も死んだのを見て 単に死んだなあ🙁って思うだけ) あと吉本芸人を使ってる意味が無さ過ぎて🌱(ナダルやゆりあんとか出てたけど笑わすわけでも無いし千原せいじが出てたから抱き合わせ商法で三人セットだったんだろうな) あと阿部サダヲは切腹の進行が5秒早かったら💨あの場面で死ねたって事ですか?(いくらなんでも都合が良すぎるし) 更に言うと妊娠🤰した嫁があの場所までアッサリ行って(一瞬11人目の犯罪者軍団に入る二期生が妊娠🤰かと思ったし😱)アッサリ帰れるような場所なのね😟 あと最初はまあまあの規模で戦ってたのが後半に行けば行くほどスケールダウンて😢 あと単純に長い(長くてテンポ悪くなって中だるみするなら短くしたほうが良いです⏳) 散々良く無い話をしましたが良かった部分も大量にあって犯罪者側の巨漢の男の只者じゃ無い感が半端無かったり💪爺さん実はめちゃくちゃ強いとか👴🏻 のだめな玉ちゃんとか🌟 11人目の犯罪者の降臨シーンとか🔥 仲野君はマジで色々最高だったし🥳 鞘師里保が10人の泥棒で唯一の女子なんだけど広島アクターズスクールの優等生からのモーニング娘のエースからの海外留学からのベビーメタルのサポートメンバーからの10人の犯罪者ってナイス👍 💣君も山田君の弟でもなんでも無いとか🤫 あと人体破壊描写が日本のアクションモノにしては有る方でそこは楽しめました😘 死んで行く様が300とか戦国自衛隊みたいで良かったなあしかし🥺 最後に阿部サダヲがいかにあのめんどくさい中間管理職状況を打破するのかっていうのを見届ける阿部サダヲを応援する映画という目線で見るとめちゃくちゃ面白いってなります🫡 良いところと悪いところを総合したら結局ですが凄く楽しく鑑賞できので超オススメですよ👍
凝ったプロットの力作時代劇
戊辰戦争を背景に、力のこもった時代劇。 十名の罪人と数名の藩士で、強力な官軍から砦を守るという「アラモ」を思わせるストリー。藩の家老による、諸藩連合軍や官軍との駆け引きが重ねて描かれる。なかなか凝ったプロット。仲野大賀の殺陣も意外に(と言ったら失礼になるか)、カッコよかった。 しかし、期待が大きかった割にはイマイチだったのは、台詞が聞き取りづらかったのと、切られた首や腕などのシーンが多過ぎたせいもある。そのほか、娘の自害など気分が沈んでしまう無用のシーンもあり、もっとエンタメ感が欲しかった。
時代劇が熱い!!!
たまたま死罪で囚われていた十一人が新発田藩家老の策略で、
無罪放免を餌に砦の護衛作戦の任につくことに…
ただただ無罪のために、生きるために…
官軍の侵攻を防ぐ中で団結していきつつも、
仲間がどんどんやられていくのが、
昔の任侠ものの時代劇版みたいだなー、
と思いながら観ていましたが、
鑑賞後に解説読んだところ、
ー 「日本侠客伝」「仁義なき戦い」シリーズなどで知られる
名脚本家の笠原和夫が残した幻のプロットから ー
とのことで、なるほどー!でした。
これぞ、エンタテインメント!!
仁侠娯楽時代劇の面白さでした。
だいぶグロいところは苦手でしたが…
しかし、いつもながら、
白石監督は役者さんを良い顔で撮られるなぁ…と思いつつ、
今回は仲野太賀さんが、本当に素晴らしかった!
今年の個人的最優秀男優賞です!!
コメディもシリアスも達者に演じられる仲野さんを観ながら、
なぜか先日鬼籍に入られた西田敏行さんを思い出してしまい
涙が出てしまいました。
それと、もう一人、本山力さんの立ち回りがハンパなかった!
最高にカッコ良い爺っつあん。
その美しい殺陣の所作をずっと観ていたかったです。
時代劇が熱い!!!
迫力は凄い
爆発は迫力があって良かった。 鞘師里帆は腹を括った強かな女で良かった。 後は登場人物の説明も詳しく無く賊軍は行き当たりばったりで、せっかくの仲野太賀の無駄遣いで残念。 役作りも衣装も美術も出来てるのに何で俳優の歯は白いままなの? 気になって仕方無くて入り込めなかった。 特に前半の首だけ出てるシーン。 吉本芸人、千原せいじはまだ良いけどゆりあんとナダルは雑音。余計に入り込めない。吉本芸人は映画に必要なの? こんなに長いからせめて主演の二人をもう少し深掘りして共感出来たらまた違ったのにそれも無し。 尾上右近は何を言っているのか分からな過ぎる。 途中で帰りたくなった。 今年のワースト。
首
2週続けて日本の歴史もの映画が立て続けに登場してきて中々面白い期間だなーと考えながら鑑賞。
賊軍と呼ばれる悪党たち含め多くの人間の思考が入り乱れる群像劇で2時間半とボリュームたっぷりにお送りされる時代劇で堪能させていただきました。
白石監督らしくグロ全開のチャンバラが繰り広げられるので惨さが惜しみなく発揮されていたのはとても良かったです。
特に太賀さんと本山力さんの殺陣は見応え抜群で、血みどろになりながら刃が体に貫かれながらも奮起する姿には手に汗握る展開でしたし、終盤足掻きに足掻きまくる兵士郎の鬼気迫る表情込みで感情が揺さぶられました。
砲弾もガンガン飛んできますし、クリーンヒットで体がバラバラになりますし、爆破シーンも大盤振る舞いの如くたくさん流れますしで豪華な映像が繰り広げられていて嬉しかったです。
油を用いての大爆発シーンなんかウッキウキで待ってましたし、見事に爆破してくれるのでここだけでも満足度はとっても高かったです。
十人の悪党と浪士たちそれぞれにフォーカスを当てるためには仕方なかったんだと思うんですが、それ込みでも登場人物の印象がブレブレになってしまったのは惜しいところです。
全員がそれぞれ特殊な力を持って戦場に適応していく感じの話だと思ったら、非戦闘民の方が全体的に多く、辻斬もエゲつない力を発揮するのに離脱するシーンが多かったのはもったいなかったです。
政とノロが義兄弟のような感じで徐々に関係性を深めていくのは良かったです。
実の兄に似ているから政に懐いていたノロでしたけど、政を助けてからは本当の兄弟のように見えてきて、覚悟を決めるシーンなんかカッコ良すぎて痺れました。
兵士郎は筋が通った真っ直ぐな男で、どのシーンでも最前線に切り込んでいく姿に惚れ惚れしました。
キャストになぜか芸人さんがちょくちょくいるのはおそらく監督の好みだとは思うんですが、せいじさんは別にせいじさんじゃなくても良いと思いましたし、若干残る関西弁が舞台的にはノイズになったかなーと思いました。
ナダルさんは迫真の表情自体は良いんですが、いざ喋ると感情が乗り切ってないのでお笑いになってしまうのが良くも悪くもってやつでした。
ゆりやんは…必要でしたかね…?あそこにカメラワークを割くのははっきり言って無駄でしかなかったような…。
大いに楽しませてもらいました。
新機軸の時代劇がたくさん出てくるのは日本人として嬉しい限りです。
時代劇には容赦のないグロが必須だなと改めて思いました。
鑑賞日 11/1
鑑賞時間 17:10〜19:55
座席 A-1
癖が強いごった煮状態、胃もたれ注意
最新予告が解禁されてから観るぞと決めていた白石監督作品。 スプラッター、生首、裏切り、サイコが大好きな人はたまらない演出盛りだくさん。デジャブ感なプロットではあるが泥臭いシーンを惜しみなく詰め込んでおり大砲や剣術アクションなとは見応えはありました。 また個人的には美しい殺陣を披露し圧巻だった本山力さん(何者!?っと驚かされた)や、捻くれた役を演じさせればハズレなしの岡山天音くんがかなりの好印象でした。 ただ訛りが強い台詞が聞き取りにくく陰鬱シーンも多い為か画面6割が暗く重たい。作戦らしいものも少なく終始荒くれた展開だったように思う。
心熱く涙した! 賊軍の十一人目、誠意ある覚悟に男気を感じた!
白石和彌監督の最新作!
劇場予告を見て、1日も早く鑑賞したいと期待しておりました。
公開初日に休みとって行きましたが 期待通りの大変満足な仕上がりでした。
ありがとうございました。(*´ω`*)
良くこんな話を見つけたなっていうか、展開流れを創ったなと思います。
時代劇ってもう古い?? いやいやそんなことは無いね。
前作の”碁盤斬り”もそうでしたが 作り手が新しい風を吹き込む事で
ワクワク感が立ち起こります。
人としての思い行動、何故 今それをするのか、
どの様に生きて行くのか、スジのある人の心(仁義)を1本太く入れて描くことで
この新時代劇は完成されているのだと感じます。
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(話展開)
日本近代史上最大の内戦、1868年(慶応4年 / 明治元年)に起こった戊辰戦争。
新政府軍(官軍側)と対立する奥羽越列藩同盟(旧幕府軍ら賊軍側)。奥羽越列藩同盟へ渋々加入していた新発田藩が、新政府軍(官軍)への寝返りする流れ展開を描く。表向きは来藩した同盟軍へ同志を貫いている様に、戦に加担するかに見せかる。しかし殿の官軍側への御意志があり藩内を激しく動揺させることに。
官軍側が1日ズレ程の遅れで新発田藩に着いてしまうため、
領地果ての砦にて 長岡藩になりすまし 官軍側と交戦足止めさせる作戦を企てる。もちろん誰も敵わぬ官軍と戦うものはおらず、新発田藩にいた罪人を急遽藩命令により砦を守る役目を与える。それは無事に任務を終えたら無罪放免の特赦される約束でもあった。
砦にて集められた罪人たちの 壮絶な死闘が始まるのであった!
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(良かった場面)
・爆破場面全般。中々良い破壊っぷり。見ていて素晴らしい。
CGも多用しての絵ですが破壊の様、飛び散り方がイイですね。
・雨の日夜の橋の爆破。もう誰が誰何だか分かんねぇ事に成ってるけど
兎に角遣りたい事は分かった。あれは結構大変な撮影だったと思いました。
この吊り橋みてて感じたのは、映画”恐怖の報酬”を思い出しましたね。
あの ニトロ運ぶトラックが激流にかかるボロ橋わたるんですが あれとよく似た感覚を味わいました。
・湧き上がる井戸油を流して爆破炎上作戦。実際はある程度は燃え広がるだろうけど爆発炎上は無いと思うのよ。ダイハ-ドのビル爆破時みたいに逆流火炎で爆破場面入れてるけどあれは起こらないよね。でもその発想 見てて面白かったです。
・切腹?でも切腹しないw
溝口内匠:役 阿部サダヲさん、この人らしい役処。ありそうだわ。
最後まで 決断意思がフラフラで。藩内の民の事を思うと分からないでもないが この裏切り行為。 まさしく切腹モノですな。
・官軍側 水本正鷹:役 ナダルさん。お笑い系の人が出ているからとか とやかく言ってる人が居る様だけども それが一体どうしたのさ。スッゴク顔の険しい眼差しは良かったよ。前から役者向きの顔だと思ってた。ブラックレインに島木譲二さんも出てたし、鉄道員に志村けんさんも出てる。各場面に良い味が出てるならそれで良いのではないかな。
・さだ(政の妻):役 長井恵里さん
女郎屋に居たが、なつからお金を受けとる時の場面がよかった。
耳が不自由の表現と、夫の思いに触れる場面が良い。
(心熱くした所)
・入江数馬:役 野村周平さんの 命を擲ってでも必ず無罪放免特赦の約束を守る。騙すような恥ずべき行いをして本当に申し訳なかった・・・罪人達を前に頭を地面につけて謝罪する場面。人として成すべき事をする、真っ当な姿が心に響いた。
・爺っつぁん:役 本山力さんの戦い振りが凄い!
長州出身の剣術家で強盗殺人を犯した人って設定。とにかく殺陣がスゲ-!
他の連中の戦いをよそに一人バッサバッサと斬っていく姿がカッコイイ。
メッチャ頼れる活躍振りに心が燃えたわ。
・何と言っても ココ。
鷲尾兵士郎:役 仲野太賀さんの最後の活躍。
”俺が11番目の賊軍だぁ!” 刀を握った手を抜けないように紐で硬く縛って相手へ特攻して行くところですね。
あの場面は台詞含め心熱く涙しましたわ!
今 絶好調のアクション時代劇の決定版!
是非、ご家族揃って
劇場へどうぞ!
Gun(銃)、Sword(刀)、Cannon(大砲)、Explosion(爆破) 揃い踏み
鷲尾兵士郎が、握力のなくなった右手に帯で刀を縛りつける。相手を睨みつけながら、一巻き一巻きに念を込める決死の表情には、自然と涙が溢れてしまう。 仲野太賀は、ほんと、いい役者になった。 Gun(銃)もSword(刀)もCannon(大砲)もExplosion(爆破)も全部揃ってる。見たかったねこういう時代劇。そして、見せ場はもちろん殺陣。 辻斬が本領発揮するのは予想できたが、爺っつぁん侍が期待をいい意味で裏切る。 見た目はそうそうに退場するなりなのに、すごい剣術の腕に目を見張る。そして、出身地を明かす決め台詞を吐いて、修羅の槍さばき。 演者すべてが良かったんだけど、阿部サダヲの徹底したヴィランぶりが物語の陰の部分を色濃くする。小藩を戦火から逃れるために心を鬼にして悪役に徹したというのはわかるが、この家老への怒りがたまる。 鞘師里保もいい。日本髪に切れ長の目がよく似合う。長年、時代劇を演じているとしか思えない雰囲気で力みなく演じている。鞘師の忍者姿もみてみたい。 間違いなく来てるね、時代劇。その象徴となる一作でございます。
なぜナダル?
始めに想像していたよりは全然復讐劇という感じでもなく、ゲスな連中に目にものを見せてやるという勧善懲悪ものでもなかった。官軍と賊軍、決断を迫られる島田組という立場の違いに巻き込まれる無法者。確かに騙されることはあるものの、大きくフォーカスされるのが「立場ゆえの決断」という視点であったため、胸糞悪さはなく、むしろ同情と共感すらある。だから予告がずれていて、すかっとする内容を期待しているとこれじゃない感はある。 だけど映画の内容は面白かったし、前述したあらゆる立場を想像しながら観ていたら感ずるものもある。立場が複数あると分かりにくくもなるものだが、歴史上の話でもあり、置いてきぼりにされることもなかった。登場人物それぞれもキャラが立っていた。ただこの終わりならもっと掘り下げが欲しかった。賊軍側より、阿部サダヲだし。報われへん(報われたらあかんのかもしれんが)。 あとナダルはあかん。画面が引っ張られ過ぎて話が入ってこない。シリアスな映画で使っちゃダメでしょ。何でナダルを使ったのか聞いてみたい。
嗚呼、仲野太賀
今年は仲野太賀の年だったと思う。 朝ドラのヒロインの夫として、 短い間しか登場していないにもかかわらず、 視聴者に強いインパクトを残して退場した。 民放のドラマでは朝ドラの優しい夫は真逆のキャラを軽やかに演じた。 この映画では別の仲野太賀を観に来た。 数多くのドラマを描いてきた幕末が舞台。 2時間半にわたる長尺ではあるが、 その長さを感じさせなかった。 仲野太賀が次にどんな顔を見せてくれるのか楽しみになった。
かっこいい仲野太賀と阿部サダヲの真髄、安定の山田孝之が見れます!
素晴らしかったです! おそらくこれが当時のリアルに近いのかなぁと... 戊辰戦争、奥羽越列藩同盟、新発田藩、長岡藩、官軍...この時代大好物なのでワクワクしっぱなしでした。 生への執念と現実、なんでこの脚本が昔却下されたのか不思議でたまらない。いいじゃん、こんなラストだって良いんだよ。 目を覆うような場面も個人的にはありましたが、日本映画の傑作に連ねられるべき作品だと思います
新しい時代の鼓動?
いやぁ~ 私にとってまさかの時代劇鑑賞 それにしても最近邦画にもかたよってます カタルシスがありゃ映画を鑑賞料さておき、観る価値はUSJの3倍はくだりませんって考えのオジサンにとって、はっきり言ってこの時代劇 なんか新しい視点ってほぼ感じなかった 仁義なき戦いの視点でとまったような、権力と民衆の相克等今の若者にも共感得ないのでは? 明らかに対立軸がぶれ、この長いストーリーは古過ぎる せっかくの豪華出演陣を活かしきっていないです 私は野村周平くんがひさびさいい演技とみました それ以上でもそれ以下でもありませんでした
出口は狭い
良い、良いのだが議事堂の玄関から入って裏口から出たような消化不良感が残念、ラスト近くから失速して墜落直前で不時着したような気分、俳優、演技は良いので見て損はないがもう少しだったあと歴史を語るナレーターは失敗、映画と声が合っていないナレーションの度に違和感を感じた。
誰の視点でみるか
雨の中、日本最古のシネコンで観ました。
(大森ではないです)
妻を新発田の藩士に手籠めにされ、怒りのあまり藩士を殺害して罪人となった政、および決死隊仲間の罪人の視点で観たら、溝口は保身しか頭にない冷酷な裏切り者、藩士で決死隊のリーダー、鷲尾にとってもそうだろう。
でも、新発田のような小藩で、近隣を大国に囲まれて常に苦渋を強いられている環境では、頭を使って生き延びるしかない。保身も、自分がいなくなったら藩の舵取りをする人がいなくなるからではないか。現に新発田は戊辰戦争では戦場になること無く、溝口は領民たちから大変に感謝されていたのは、ラストで描かれている通り。
主役は政・罪人たちなので彼らの視点で見てしまうが、対家老(藩)としては描かれ方はフラットで、罪人側・家老側のどちらか一方に肩入れするようになっていない。
人物も、家老をいかにもな「悪役」ともわかりやすい「名家老」とも描いていないし、罪人達も美化も露悪的にもしていない。
決死隊の構成は、そもそも死罪だった罪人達と、リーダーは藩の方針と異なる同盟派支持で不穏な動きをする鷲尾、彼は官軍討伐なら喜んで出向くだろうし、戦死すれば藩にはむしろ一石二鳥。もうひとりの若侍はコマッタチャン。それに示しをつけるために家老自身の娘の許嫁をつける。
切羽詰まって城内で首をはねた人々は、コレラの罹患者
犠牲者は藩士3人と死罪の罪人、コレラ患者だけで、他の領民は傷つけられていない。
領民から見たら溝口は小藩の被害を最小限に抑えた、名家老なのだ。
頭の良い名家老だけど、小柄で童顔で声が高くてちょろちょろ動く、人として軽そうな感じなのがリアル。こういう一見与しやすそうな人のほうが警戒されずにいつの間にか重要な位置にいたりする。阿部サダヲはこういう役がぴったり。
ラストマイルの、巨大通販会社に翻弄される運送会社の支店長と若干通じるものがありました。
溝口自身も娘婿を失い、娘に自害され、妻からは鬼と白眼視される。
個人として大きな犠牲を払っている。
家老として冷酷なことをせざるを得なかったので、家老としてその報いを受けねばならない。最初から覚悟の上で甘んじて受けたよう。筋が通った人物に見えます。
そして政の視点で見ている我々観客は、溝口の因果応報だ、と溜飲を下げたりする。
大義のためには小義は犠牲にする、それはそうなのだろうが、犠牲にされたものはたまったものではない。蟷螂の斧かもしれないけれど、甘んじて受けることはないのだ。
なつとノロが生き延びて、家老の娘からもらった大金を手つかずで(そう見えました)政の妻に渡すラストで、下層民ではあっても人である心意気が示されたのと、理不尽にどん底に突き落とされた妻が救済されたことで、観客として気持ちに収まりがつきました。
家老の娘が婚約者を追ってのこのこ戦場に来た場面は余分と思っていたが、このためだったのか。
罪人達はひとりひとり個性はあるようだけど、それが活かしきれていたかどうかは疑問
ドンパチは派手で大規模、クライマックスが2度もあってスゴイと思ったが、首が飛ぶ腕が飛ぶ肉片が飛び散る、スプラッタ残虐シーンが凄まじくて見ていられず目をつぶったところが多々ありました。
上映時間が長い。若干ダレるところがあって時々集中力が切れた。
芸人さん大量投入、観客サービスとか話題作りかもですが、出しすぎでは。
芸人さんのきらきら衣装とか中折れ帽、映画の雰囲気にあってなくて浮いてて異様でした。
黒く泥臭く、そして鮮血したたる作品
白石和彌監督のこれでもかっていうほどの黒い部分を描き出した作品。泥臭く鮮血したたる生々しい描写はリアリティがあって、罪人たちなのに応援したくなる。 後味いいか悪いかは鑑賞者次第だけど、私は罪人の1人、謎の老人(爺っつぁん)が気になって仕方がなかった。なんせ殺陣がカッコイイのなんの、型が胴に入ってて立ち姿も良い。物語後半に正体が判明『だからか!』と納得した。そして、俳優さんのプロフィールを確認して二度目の納得。彼観たさで、再鑑賞したくなる。
爆発シーン満載の時代劇!
十一人の賊軍とあるように捨て駒軍隊なわけですが、癖の多い罪人が沢山いてなかなかの戦いを見せてくれる。阿部サダヲ演じる役人もダークな見せ場をしっかり見せてくれる。官軍、同盟軍どっちにつくかの殿様の判断に振り回される阿部サダヲ演じる役人の演技も素晴らしかった。 逃げ足速い山田孝之演じる罪人にも素晴らしさがある。ただ逃げ回るだけでなく結局は撹乱させていいほうにまわる。しかしながら敵も強く罪人たちも一人一人倒れていく。 見所は爆発シーンですごかったです。 ノロが元花火職人の兄の弟だったことで火薬玉を沢山つくっていたようで。 この火薬玉が大活躍します。ノロも見所ありです。 十一人なりの決着のつけかたがあるのでしっかり劇場にてご覧ください。 ※罪人の白髪の侍の正体もすごかったです。
全402件中、241~260件目を表示