十一人の賊軍のレビュー・感想・評価
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ちょっと盛り込みすぎ
主役級の役者がたくさん出ていて、その役者たちそれぞれの見せ場を作ろうとして、整理できなかった感じ。更に緩急の急ばかりの連続で、何人か芸人がいたり、芸達者な役者がいるのに、緩の部分がなかったので、見ていて疲れました。監督なのかプロデューサーなのか分かりませんが、ちょっと欲張りすぎた感じがします。
没になった脚本のプロットを元にしたそうですが、元の脚本だったらどうだったのかなとも思います。元の脚本家の笠原和夫氏は、先の大戦で海軍に志願したことがあるそう。国や家族を自らが戦って守るということについて、より当事者としての意識があったのではないかと思います。今回のリメイクに関して、その意識や想いまでが引き継がれているかどうかは、分かりません。
気になったのは、生首の扱い方が軽そうだったのと、砦にこもってから数日経っているのに、月代や髭がキレイなこと。
平日の昼間とは言え280席のスクリーンに、20人程度の観客。明日で公開2週目となりますが、あるシネコンでは、明日から1日1回しか上映しなくなるそう。話題の大作のはずが、ちょっと寂しい感じですね。
さすが阿部サダヲ!
期待以上だった。仲野太賀君はもちろん良かったが、笑いなしの阿部サダヲが良かった。ストーリーも長さを感じさせず面白かったけど、狼煙の使い方にもう一工夫欲しかったかな?魔宮の伝説をもう一回見ようかな。
あっという間の2時間半!!
話がどんどん展開していくので 2時間半が あっと言う間で とても面白かったです。
白石監督作品中 私的に 1位かも(^^)/
キャストの衣装が地味で その分 演技や殺陣が 光ります。
(本山力さんの殺陣 かっこよくて 凄かった!)
古い映画の話で恐縮ですが 黒澤明の「七人の侍」や 勝新の座頭市を彷彿とさせるように
感じました。 (山田孝之さんは 三船敏郎?!)
私も 上映中 も一度観たいです!!
みんな嘘つき
うーん、面白く無い。
ストーリーがうっすい、オブラートくらいには薄い。
胸糞
でも殺陣はかっこいい。
以下ネタバレ
誰か1人でも裏切ったら仲間諸共始末される中、主人公が3度裏切って、仲間を危険に晒して、なんやかんや戻ってきてその結果、このまま舐められたままで良いのかよお前ら、ぶち殺してやろうぜっ!みたいな事言って、仲間もそれに答えてたけど普通に考えておかしいやろ。
十一人の賊軍(映画の記憶2024/11/6)
なぜ11人なんだろう
声が出そうに楽しかった
いつも小難しいことを考えながら映画をみがちなんですが、これは途中から全部放り出して体中で楽しんじゃいました。
型のないチャンバラ!これでもかと繰り出される爆発!泥の中の疾走!特にポリシーなんてない賊軍、悪さのレベルも人それぞれ。てんでバラバラなのがリアルで、そのままストーリーを無理矢理進めてくのが最高。
変に連帯感とか友情とか仁義みたいなものは出てこない。これが良かったー。
なのにどうして涙が出るんでしょう。音圧かな。笑
殺陣が最近のファンタスティックなものと違い泥臭く、うま過ぎないのが良い。
爆発は文字どおり木っ端微塵。
バイオレンス!
外国でも受けそうだし、意識してると思います。日本のチャンバラ、カッコイイ!て思ってほしいですね。
太賀くんのラストの見せ場はもちろんですが、やっぱり爺っちゃんがかっこよすぎた。名乗りをあげるくだりは鳥肌でした。
スクリーンで観れるうちにもう一回行こうかな…
もう一息の掘り下げと詰めが欲しかった
白石和彌監督、さすがに人気絶頂で本年だけでも「碁盤斬り」そして「極悪女王」Netflixと、秀作続きで絶好調ですが、本作は本丸・東映での時代劇、あの笠原和夫が遺したプロットと、少々荷が重すぎたか、随所に息切れが惜しい結果となった。
戊辰戦争(ぼしんせんそう)を背景に新発田藩(しばたはん)の処世の史実に、底辺の集団を絡めた壮絶アクションと言えましょう。スピーディにコトが運び、あれよあれよで派手な爆破(音が邦画には珍しい程の爆音)のアクションに2時間35分の長丁場を感じさせないのは流石で、監督好みの血糊の多さは兎も角、人物が描き切れず感情移入がし難いのが惜しい。10人の罪人の来し方を描かないのが脚本上の最大の欠点。なかでも要となる山田孝之扮する人足の政の方向性がまるで見えないのが致命的。愛する妻を手籠めにした新発田藩士は許せないはず、幾度も逃げようとしていたにも関わらず舞い戻る歯がゆさ。官軍だろうと旧幕府だろうと、彼にはどうでもいいハナシ、その心理がまるで描かれず、映画全体のベクトルが定まらない。
もう一人の主役である仲野太賀扮する新発田藩武士の鷺尾兵士郎の云わば中間管理職の苦悩に挟まれ、破れかぶれの「十一人目の賊」に居直る本作最大の見せ場があり、まだ分かる。彼とて同僚の野村周平扮する入江数馬が上と下との板挟みで二転三転し影響を受けたのか受けないのか微妙なところもありますが。対する新発田藩の処世術を試みる阿部サダヲ扮する溝口内匠の方向性は明確で、現代に繋がる表と裏を浮かび上がらせ本作の核心を形成する。
砦を守り抜けば無罪放免を餌に、官軍差し止めの任を背負わされた罪人10人がハナシの骨子。それが中盤で嘘(成功しても斬捨てされる)と露見するのが当然に山場になるはずなのに、まるで10人のリアクションが希薄にしかみえないのが困ったもので。人足の政同様に、官軍だろうと幕府だろうと義理立てする根拠が何も描かれないから、圧倒的武力の官軍に寝返ればいいものを。
映画の縦軸たる骨子が脆弱な上に、横軸に多くのいい加減が蔓延って、ご都合主義が曝しもの。何故か罪人達も鉄砲を簡単に扱ったり、都合よく花火師の息子がいて、花火玉がいくつもある、人足の政の命が幾度も寸止めされるいい加減、何故兄貴と慕うのか? あの豪雨の最中に花火が点火? 黒い水の存在を最初からノロ(佐久本宝)は知っていたのに、その井戸も至極簡単に見つけられ、そもそもあんな吊り橋しかないの? 結構深い谷なのにその高さがまるで感ぜられない、石油の爆破もイージー過ぎて、爆破が上まで及んでも賊軍は皆さん無事の不思議、身ごもった姫がのこのこ戦場に来るか? クライマックスの仲野太賀が多勢を相手に死闘を繰り広げるが家老側は鉄砲隊に命ずれば簡単なのに部下達が殺されるのを見守るのみの無能、賊軍にやたら強い武士が1人いて薩摩藩の師範と言ったはず彼が官軍を殺しまくる? などなどきりがありません。
邦画を背負う若く優秀な役者にとって剣の扱いをここまで収得は大変だったでしょう。仁王立ちの仲野太賀にとって初めてではないか?剣劇は。しかし「侍タイムスリッパ―」を観てしまった後では分が悪い。野村周平の曲げ姿は様になってましたが、姫に手を出すとは武士にあるまじき。岡山天音も見せ場なく勿体ない。同盟派の駿河太郎はいい味を出してましたね。「極悪女王」よしみでゆりやんレトリィバァも出たりして。しかしなにより女優陣が存じ上げない方ばかりで軽い軽い(西田尚美は別ですが)。そして阿部サダヲの小者なりの処世術が彼にピタリで本作を救う。
「七人の侍」と比べてはいけませんが、土砂降りの中でもしっかり対象が描かれた事を思い浮かべれば、本作の夜間の土砂降りシーンに何の進歩も感ぜられないのが致命的。黒澤明の作品は1954年ですよ、描いている戊辰戦争は1868年です。と言う事は、賊軍達が暴れたわずか86年後に黒澤の映画が出来、それから70年経っているのに邦画のこの現実。ハリウッドでしたら谷間の深さなんぞもっとリアルに描ける進歩を成し遂げているのに。
期待せずに観たらとても良かった。
時代劇の映画を劇場で観る事がまず
レアでした。
上映時間の長さも
ちょっと正直観るかどうかを
悩みました。
しかし、結果観て良かったです。
まず、キャストの豪華さに
惹かれました。
今をときめく演技派の若手俳優を
惜しげもなく豪華に起用し、
配役も見事にハマってました。
お笑いタレントを起用してたのも
観る前には大丈夫かな?と
不安でしたが、きちんと世界観を
邪魔する事無く入り込めていました。
あと、現在は放送コードに引っ掛かる
ようなニュアンスの表現、台詞も
チラホラありましたが、
当時の時代背景を考えると
変に省くより自然体で
良かったかと思います。
なかなか生々しい殺陣シーンや
目を背けたくなるようなシーンも
チラホラありますが、
観てる内に世界観に
引き込まれる映画です。
若い世代にも十分受け入れられる
映画かと思いますね。
仲野太賀の目が最後に観たものは?
幕末ものが大好物なので期待大で観ることに、大正解でした。山田孝之さんの演技のうまさは観ていて安心感があり流石です。仲野太賀さんが目で演技をする事に驚きました。目で感情を表すすごい役者さんですね。目を開けたまま虚空を睨む彼の目はなにを物語るのでしょう。藩のために戦って裏切られた失望感、自分の正義を貫いた安堵感でしょうか?残酷なシーンもありますが当時は罪人の処刑を見せていたのでよりリアルなものだととらえました。後に陸軍トップになる山県有朋の若き姿を見る事ができて幕末好きにには嬉しいです。ゆりやんが同盟軍におにぎりを配るシーンは画面が明るくなりました。時代劇というと遠い昔の違う世界の話ととらえがちですが、この戊辰戦争の後西南戦争を最後に日本人同士の戦いは無くなっているので日本という同じ大地のうえでおこった身近なものだととらえて観ていました。ハッピーエンドではありませんがこれだけの演技のうまい俳優さんが揃い迫力有る爆破シーン素晴らしい殺陣を見せてくれて時代劇の未来に、明るい灯が差したような満足感を覚えました。
後半から面白くなってきた
戊辰戦争の新発田藩の罪人たちの戦いを描いたものでした。
前半は夜や雨で暗くて分かりにくいという印象でした。後半は見応えのある戦闘シーンが続くので、長い上映時間でも苦にならなかったです。
家老の溝口(阿部サダヲ)が切腹を逃れた理由がよく分からなかったです。
賊軍が土佐藩(赤髪)の指揮官らをやっつけたのは痛快でしたが、溝口が鷲尾平士郎との戦いで拳銃を使うのはせこいなあと思いました。
バイオレンス色の強い時代劇で、刺激的でした。
迫力満点の時代劇!時代に弄ばれた賊軍!
昔は、週に何本もテレビでお目にかかった時代劇。今じゃ、大河ドラマくらいしかないよね。
テレビが何台もある家じゃなかったから、チャンネル権を持っているオヤジの付き合いで、よく見てた気がする。勧善懲悪で、毎週、同じことの繰り返し。安心して見れるってやつかな。
歳を取って、城歩きが趣味に加わったもんだから、時代劇も結構真剣に見ちゃいます。
このロケ地、どこのお城だろうって感じで。
本作品は、新潟の新発田城がメインでしたよね。まだ、行ったことがないので、ワクワクしながら見ちゃいました。
賊軍が陣取る砦は、撮影用ですよね。見張り台とか砲撃受けて壊れてたし。実際にあるものだったら、見に行ってみたい。
さて、内容ですが、切ない話でしたね。
罪人が無罪放免を勝ち取るために、官軍から砦を守るってことだったんですが・・・
【ネタバレ】
実は、単なる時間稼ぎだった。
新発田藩が新政府軍に寝返るため、城内の旧幕府軍が出ていくまで足止めをしなければならなかった。
次々と仲間を失いながらも、官軍に一矢を報い、無事砦を守り切ることに成功する。しかし、味方になる官軍の兵士を殺めたこともあって、罪人達は、敵として抹殺されるしかなかった・・・
罪人達を利用したことを反省し、家老に訴えようとしていた役人は、官軍との戦闘で最期を迎えてしまう。夫である役人の意思を継いで、娘は父親(家老)に罪人達の解放を訴えた。しかし、官軍とのしがらみで罪人達は処刑されてしまう。自分の非力を嘆いた娘は自害してしまった。腹の子と共に・・・
「さらばヤマト」とか「ローグ・ワン」みたいな全滅モノが大好きな自分なんですが、この作品に関しては、なぜか素直に楽しめなかった。後味の悪さが残る一本でした。
最後にもう一言。
本作品では仲野太賀さんが、賊軍と共に砦を守る侍として出ています。どちらかと言えば、オチャラケのイメージが強い役者さんなんで、いつ笑わせてくれるのかと期待してたのですが、最期までメチャクチャカッコよかった。新たな一面を見たようで楽しませてもらいました。
俳優さんは素晴らしかったです。
リアリティが半端ではない
観てて大まかなストーリーはわかったけど 細かい設定がわかるまでにか...
正義とは
正義は、それぞれの立つ位置で違う…それをまざまざと見せつけられたと感じます。
11人の賊軍…のはずなのに、罪人は10人。なぜかなと観ていましたが、最後に来て納得です。
11人目の賊軍…一緒に最後まで戦った人たちは、こちら側の立ち位置からしたら正義。
だけど国の中で血を流さなかったことも、市井の民と国を治める者からしたら正義。
何が正しいのかは分からない。
だけど、社畜のお父さんが家族を失った映画にも思える。
と書くと何ともな感じに思えますが、女性と障がいのある人に光が見えるエンディングだったことはとてもステキなエンディングです❣️
血も肉も飛びまくり
時は戊辰戦争の最中、官軍が長岡城を攻め落とし新潟藩に攻め込もうと作戦を考えていた頃。
新発田藩は賊軍側の連合に加わっていたものの弱小藩であり戦乱は避けたかった。しかし連合側の要衝である新潟湊に近い事から官軍にも目をつけられていた。新発田藩を取り込もうと考えている官軍。重要拠点であるので新発田を奪わらたく無い賊軍。なんとか平和利に乗り切れればと思っていたが官軍が目の前まで迫っていた。新発田藩主はまだ若輩だが連合を組んでも官軍には勝てないと踏んで官軍側に寝返る算段をしていたが、動きの鈍い新発田藩に豪を煮やした連合はさっさと参戦する様に新発田城に入って圧力をかけてきた。今ここで官軍と鉢合わせしたら新発田の城下は戦火で壊滅してしまう。家老が一計を案じて街道にある関所と言うか砦と言うか小さな山城みたいな砦で官軍の行くてを数日難み連合が城から出ていった直後に官軍を迎えいれて降伏後に寝返る作戦を考えた。その砦の守りに死罪を待つばかりの罪人10人に成功報酬として無罪放免を与える約束をし、家老の娘婿含め3人の侍の合計13人で対応する事に。事にあたって新発田藩では無く敗れた長岡藩の残党が砦を守っている風を装って賊軍として官軍を欺き新発田藩は無関係とする様にした。参戦を匂わせて連合に参加すると思わせ賊軍がさっさと帰ればよし、官軍がやってくると時間稼ぎをしないといけない難しい仕事だ。果たして彼らの運命は?新発田藩は守られるのか?11人目の賊軍とは誰のことか?何人生き残って無罪放免になるのか。
ミステリー作品では無いがミステリアスな筋書きと話の流れ。敵も味方も騙し騙され裏切り続出。そもそも何の関係性も無い罪人10人が無罪を勝ち取るってだけの烏合の集だ。罪人、侍、官軍、賊軍入り乱れての騙し合い。正義とは、悪とは、仁義とは、愛郷とは?
とにかくそれぞれの立場と人間模様、戦術、戦略、色々な事を考えさせられる。
その上でのチャンバラに鉄砲に大砲だ。
血飛沫飛びまくり肉片飛びまくりなり血みどろの争いの果てに何が残るのか、それが見もの。
新発田藩
集団時代劇の復興!
「十三人の刺客」に代表される集団抗争時代劇の流れを汲み、亡き脚本家笠原和夫氏のプロットを元に作られた作品。
多くの集団時代劇では、大体侍や忍者等の戦闘集団なのだが、この作品の特徴として、集められたのが囚人達、つまり剣の腕など無い者達。実際、強いのは3人くらいで、後は戦には向いてない。しかし一癖も二癖もある、そんな奴らが自分達の得意とする分野で戦っていく。或いは何もしない🤭。こんな奴らが砦を守るって、そら面白いでしょ。
古いプロットだが全然古びていない。熱くなる作品。
また、十一人以外にも、藩主や家老、官軍等、皆、心を許せない、腹に一物ある奴らばかり。
そして、白石和彌監督、このタイプの時代劇がかなり合っている。
2時間半があっという間の面白さ。
ちょっと時代劇ブームが起こっている今、ブームに乗るつもりでも良いので、観て欲しい作品です。
#十一人の賊軍
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