「中野太賀と本山力の見事な殺陣だけでも一見の価値あり!」十一人の賊軍 さとうきびさんの映画レビュー(感想・評価)
中野太賀と本山力の見事な殺陣だけでも一見の価値あり!
史実とはいえ賊軍が砦を守るそもそもの理由が腑に落ちないなぁと思っていましたが映画を観て納得。
小藩の生き残りをかけた奇々怪々な術策でした。
「十一人」というタイトルに隠された意味がラストで明かされるのも一興です。
構成として、新発田藩、奥羽越列藩同盟、官軍に属する個人のそれぞれの立場、それぞれの真意、それぞれ苦悩を抱えた人間を描きたかったのであれば物語的には人物の掘り下げが物足りない印象を受けました。
他のレビューにあるように、往年の集団抗争時代劇を観せたかったということであればチャンバラシーンには大満足。
一部グロテスクな描写があるのはちょっと苦手ですが、もう中野太賀と本山力の殺気漲る殺陣に目が釘付けでした!
豪華俳優陣の中でこの2人だけが印象に残った映画です。
そういう意味でもっとテーマを絞ってくれた方が印象が強かったと思います。
他のレビューのとおり「どっちつかずで長い」という感想です。
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